アトランティスの黄昏   作:アビス・アッカーマン

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初めて連載小説を書きます。

完結までよろしく!お願い致します!


0章 あまねく運命の変換点
1話 プロローグ


 

???

 

 

?「私のミスでした。」

 

んん?声が聞こえる。おかしい、一人暮らしで年齢イコール彼女歴無しの独身男性なのに。

 

女性の声が聞こえるなんてありえない。

 

?「この起こってしまった現状、発生した厄災。こうして初めてこうした方が最善だと悟るだなんて。」

 

お前のミスでした、なんて言うつもりは無いよ。誰だってミスはする。31を越えてエリート社員になった今でもミスはするものだから。

 

にしてもこのセリフ、ブルアカ関係で何度も聞いたなぁ。

 

ブルーアーカイブというキヴォトスでプレイヤーが先生となって生徒達を導く、崩壊ルートがてんこ盛りのソシャゲゲーム。生徒達が魅力的でストーリーも良いんだよなぁ。

 

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯いい加減現実逃避は辞めようか。

 

?「凄く図々しいですがお願いします。暁 裕翔さん。天津 実さん。龍院 希望さん。梶間 楓奈さん。中谷 南美さん。」

 

なんであなたは私の名前を知っているのかな?あなたって誰ですか?一方的に語り掛けていますけどいい加減私の中で膨らんでいくこの疑問に答えてくれません?一旦、こっち見てくれません?

 

?「どうかお願いします。私の管理する世界を救ってください!」

 

そもそも見えないし動かせないんですけど。何だか拘束されているような。あの、答えて⋯⋯⋯⋯⋯⋯え?私一人じゃない?

 

?「貴方達しかこの世界を救えないんです!」

 

周りにはおそらく私を含めて5人いるってこと?

 

いやよく聞いたらブルアカの連邦生徒会長のプロローグで話す内容じゃない。似ているけど全然違う。キヴォトスで先生をやる時に話す内容じゃない。何というかラノベでよくある異世界に送ろうとする神的な人が最初に話している内容みたいだ。

 

?「どうか!どうかお願いします!!」

 

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯あのさ、一方的に願いを託そうとしているけどさ。受け取る以前にこっちは動けない。自分の事ばかり気にして私、もしくは私達を無視するのやめてくれない?

 

?「⋯⋯⋯⋯⋯⋯は!そうでした!すみません!今話せるようにします。」

 

?「−−−−−−−−っ!っっ!!⋯⋯⋯⋯⋯っはっ〜!やっと口にできた!あー良かったぁ〜。」

 

裕翔「あー、あー。うん、ちゃんと話せるし見えるね。。」

 

?「ここは一体何処なんでしょうか?」

 

?「真っ白な空間に集められた5人。そしてさっき話していた内容。ふむ、クトゥルフかな?」

 

?「⋯⋯⋯⋯⋯⋯え?な、んで。なんでここにホシノやクルミ、キサキにヒフミとブルアカの可愛い子がここに!?いや目の前には連邦生徒会長(偽)ちゃんもいる!ここは⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯は!そうか!ここは天国なんですね!!」

 

裕翔、?、?、?「「「「は(え)?」」」」

 

そう聞いて周りを素早く見渡す。

 

そして自分の目を疑った。

 

見渡す限り真っ白な空間が無限に広がっているのだ。

 

上も下も横も前も後ろも全てが目が痛い程に白く染まっている。自分は何故平衡感覚を失うこと無くちゃんと立っているのか不思議に思うくらいだ。

 

そんな中で驚き顔で同じく周囲を見渡すブルアカの生徒クルミ、キサキ、ヒフミ、感動しているケイ。そして中央にはブルアカの第2部に出てきた連邦生徒会長(偽)がいた。

 

 

 

はぁ??????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天界 女神の仕事部屋

 

 

女神ロア「では皆さんの混乱が落ち着いたようですし自己紹介をしようと思います。私の名はロア。とある世界の管理をするのが仕事の女神です。そしてここ、天界の一室、私の仕事部屋に皆さんを連れてきたのは私です。」

 

この現実離れした空間で女神を名乗る女性が自己紹介をした。

 

絶世の美女という言葉があるが、この言葉はまさに彼女に相応しい言葉だろう。

 

白い肌に美しいと可愛いを両立した顔立ち、蠱惑的な紫の瞳に赤の混じった神聖さを感じる金髪。モデルスタイルと言うのだろうか?それがきっちりとした連邦生徒会の制服に完璧なまでに似合っていた。

 

その姿に内心で感涙を流すケイ?は⋯⋯⋯⋯⋯。

 

ケイ?「⋯⋯⋯⋯⋯ああ、私の求めていた女神が!今!目の前にいる!」

 

女神ロア「はい?」

 

ケイ「あなたは女神、間違いないですね?」

 

女神ロア「え?ええ、そうですが。」

 

ケイ?「では一つお願いがあります。写真撮って良いですか?」

 

女神ロア「はい!?」

 

いつ取り出し、そして何故この場に持っているのか分からないスマホを女神ロアに向ける。

 

裕翔「えっと⋯⋯⋯⋯⋯ケイ?でいいのかな?なんでそんな事を?」

 

楓奈「楓奈です。梶間 楓奈(かじま ふうな)です。何故かって言われると目の前に女神がいるからです!!」

 

裕翔「あ、うん、そっか。」

 

 

 

クルミ?「こんな状況で写真撮るとか頭おかしい。」

 

キサキ?「それに関しては同感です。」

 

実「自己紹介しないか?どうも初めまして天津 実(あまつ みのる)です。」

 

『クルミ』になった実はいつもの様に名刺を取り出そうとする。

 

希望「初めまして龍院 希望(りゅういん きぼう)です。」

 

同じく、『キサキ』になった希望もまたいつもの様に名刺を取り出そうとする。

 

お互いに自己紹介し懐から名刺を取り出そうとするが⋯⋯⋯⋯⋯。

 

実「あれ?無い。というかクルミのセーラー服を着ているんだけど。」

 

希望「私はチーパオです。上着には⋯⋯⋯⋯⋯ありませんね、名刺。」

 

実「よく見たら皆それぞれの生徒の服装じゃん。ホシノは臨戦バージョンだけど。」

 

希望「ヒフミはペロロ様のバッグを持っていますね。これは推測ですがおそらくそれぞれの生徒になりクトゥルフみたいに探索したり戦闘したりするのかと。」

 

実「ええ〜。ヤダなーそれ。⋯⋯⋯あ、嫌ですねそれは。」

 

希望「私は気にしませんよ。普段の口調で良いですよ。」

 

実「そうさせてもらうわ。にしてもまさか最推しの『クルミ』になるとは思わなかったわ。」

 

希望「私も同じです。最推しである『キサキ』と一緒に暮らしたいという先生であれば誰でも持つ願望(偏見)を持ってはいましたが『キサキ』本人になりたいとは思いませんでした。」

 

実「お!『キサキ』が最推し?可愛いもんなぁ⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

希望「可愛いだけではありませんよ。あの子は⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯!」

 

 

ヒフミ?「あ、あの!ホシノちゃん?さん?」

 

裕翔「私の名前は暁 裕翔(あかつき ゆうと)です。よろしくお願いします。ってあれ?名刺が無い。」

 

『ホシノ』になり防弾チョッキやスカートのポケットから名刺を探すが出てくるのはスマホだけだった。

 

南美「私は中谷 南美(なかたに みなみ)です!よろしくお願いします!⋯⋯⋯⋯私まだ働いて無くて名刺とか無いんです。」

 

『ヒフミ』となり今でも不安の表情を浮かべる南美。

 

裕翔「そうなんだね。もしかして学生?」

 

南美「あ、えとっ!高校は卒業して今は大学です!」

 

裕翔「そっか、こんな状況になってしまったけどおそらくこれから行動すると思う。君の事は私が守るよ。」

 

南美「えっと⋯⋯⋯皆さんの役に立てるように頑張ります!私は『ヒフミ』ちゃんと違って大した事ないですし、平凡なので!」

 

裕翔「⋯⋯⋯⋯⋯⋯うん、そっか。」

 

楓奈「ロアちゃん!写真撮りますよ!ハイ!チーズ!」

 

女神ロア「ち、チーズ!」

 

裕翔「⋯⋯⋯⋯⋯⋯とりあえず、皆と意見交換とかしようか。」

 

南美「はい!」

 

 

 

閑話休題

 

ここに来た面々(女神ロアを除く)と軽い自己紹介とブルアカトークで盛り上がりつつ互いの認識を深めた後、女神ロアは担当する世界の危機を話した。

 

女神ロア「この世界は危機に瀕しています。魔王の誕生によって魔物達の増加とそれによる被害。人間と獣人達の一部の関係悪化や貧困化。この世界は勇者達だけではもう、解決できません。頼れるのはもう、皆さんしか⋯⋯⋯⋯!」

 

美しい赤が混じった金髪を垂らして懇願し続ける女神ロアはそう言って裕翔達に深く頭を下げる。

 

女神ロア「改めてどうかお願いします!この世界を救ってください!」

 

南美「は、はい!もちろんしま⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

実「いくつか、聞きたいことがあるんだが、いいか?」

 

南美の言葉を遮るように強い口調、不機嫌な顔で女神ロアに問う。

 

実「一つ、そもそも救って欲しい世界ってどんな世界なの?まだ聞かされてないんだけど。」

 

女神ロア「⋯⋯⋯⋯⋯その世界は剣と魔法が存在する世界。時代は中世期くらいと考えていただけたらと。」

 

実「つまり科学は発展してないけど魔法があるからそれが科学の代わりに発展しているということか。」

 

裕翔「成る程。ブラボより前の世界観かな?多分。」

 

南美「ぶ、ブラボ?」

 

裕翔「ゲームだよ、私好きなんだよね、死にゲー。特にフロム作品。帰ったらやってみると良いよ。面白いから。」

 

南美「あはは、嫌な予感がするので遠慮しときます。」

 

女神ロア「この世界は魔力というのが存在し、それによって人類は強大な力を持つ魔物達と争い勝利してきました。ですが先程も伝えた通り魔王によって増加傾向にあります。」

 

希望「魔王を討ち取ればある程度は解決できる、と考えても良いですか?」

 

女神ロア「はい、その考えで間違いありません。」

 

裕翔「魔王を倒せば解決する、なんてそんな都合の良い話は無いよね。」

 

実「二つ、その世界ってお前が何とかできないの?」

 

女神ロア「それは⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

南美「え?どういう事ですか?」

 

裕翔「最初の自己紹介で『とある世界の管理を』って言ってたでしょ。とある世界は救って欲しい世界だと思うんだけど、世界を管理するのが仕事なら『こうなる前に自分で何とか出来なかったのか』、『お前の管理不足が原因だとするなら自分の責任何じゃないのか』と言っているのだよ。」

 

実「ま、そういうことだ。」

 

女神ロア「無理です。もう修整するにはあまりにも大きすぎます。私の力は運命を操作すること。小さく、弱い物なら簡単に操作できます。例え未来で世界に大きく影響を与える様な存在であったとしてもです。大きく運命を変える場合は力を多く使います。それこそ他に手が回らなくなるくらいに。ですがこれは小さな積み重ねでなくてはならない程に大きくなってしまいました。一度に多く力を使えば未来で『好転するはずの運命』は『最悪の運命』を辿る事になってしまいますから。私はこの天界では全能ですが下界に干渉するときは全能ではないのです。」

 

南美「そこまで深刻なんですね。」

 

希望「でなければ私達を頼ったりなんてしませんからね。」

 

楓奈「ロアちゃんの負担を減らさなければ⋯⋯⋯⋯!こんな美人さんが困っているのを見て見ぬ振りなんて⋯⋯⋯⋯⋯私にはできない!!」

 

南美は女神ロアの事情を聞き今から救うであろう世界に憂いの念を抱き、希望は決して楽観すること無く事実として受け止め、楓奈は拳を強く握りしめながら救う決意をする。

 

実「三つ、これが一番重要なんだが俺達は世界を救った後は元の場所に帰れてかついつもの日常に戻れるよな?」

 

女神ロア「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯結論から言います。帰ることは不可能です。」

 

裕翔、南美「「え?」」

 

実「は?」

 

楓奈「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ッ゙!」

 

希望「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯というと?」

 

皆が絶句する。浮かべた表情は信じたくないという気持ちが目に見えて分かる。

 

女神ロアは淡々と皆の浮かべる疑問に答えた。

 

女神ロア「貴方達が世界を救っても帰ることができないのはこの世界の技術力の問題でもなくこの世界の理に反している訳でもありません。別世界を移動できるのは確かに凄まじい絶技でもあります。しかし勇者達を召喚する魔法が存在するため不可能ではないのです。」

 

希望「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯では、何故不可能なんですか?まさか召喚する事はできても逆の送り返す事はできないってことですか?」

 

絶望を知りたくなくて、僅かでも『希望』はあると信じたくて。

 

希望は、潰えてないと思いたいから質問をした。

 

女神ロア「いえ、できます。『今は』できませんが近い将来送り返す魔法は生まれます。これは確定された運命です。それに世界が救われた後でも無かったとしても私が干渉して生み出しますので。」

 

実「⋯⋯⋯⋯⋯⋯じゃぁ、なんでだ?」

 

絶望の種は芽吹く。

 

女神ロア「それは⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女神ロア「皆さんは既に死亡しているからです。」

 




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