私がよく参考にしているブルアカの攻略動画を出す人がですねブルアカの開発とか意見とかの裏話を見ましてねその中に我が最推しのマイアがお蔵入りになりかけたという恐怖でしか無い情報を聞きました。ブルアカのスタッフの皆さん。
本当にありがとうございます!!!
は?
南美「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯え?」
裕翔「は?は?はぁ?」
実「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
希望「そう⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯なのか⋯⋯⋯⋯。」
楓奈「ロアちゃん、なんで私、いえ私達は死んだんですか?」
皆にはここに来る前の記憶がある。それも鮮明に。
裕翔はブルアカのプレイした後に布団に入った記憶があり、実は夜通し書類作業をしていた事を覚えており、希望は『キサキ』のASMRを聞きながら眠りにつく瞬間を感じていたし、南美は友達と話しているのを覚えている。そして楓奈はケイとの日常生活(布団バージョン)を妄想していた。
皆は直前の事を覚えているのに、死んだ瞬間を一切覚えていないし知覚していないのだ。
女神ロアは感情を一切感じない能面の顔をしながらただただ事実を伝える。
女神ロア「貴方達は数年以内に突然の事故や急病で倒れる運命でした。早くて一年しか生きられないのです。誰にも認知されず孤独に生涯を終えるなんて、そんなの悲しいじゃないですか。私は女神としてその悲劇をそのままになんてできません。私は皆さんを救うべくこうして天界に呼んだのです。」
悲しい顔を一つもせず、女神としての責務を果たしたと考えている女神ロア。その伝えられた言葉に頭が真っ白になって何も考えられない面々。
息遣いしか聞こえず、痛い程に静寂に包まれる。
実「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯待てよ。ということは⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ッ!お前!お前お前お前!!巫山戯るな!お前ぇ!!」
実は突然激昂したかと思うと女神ロアに掴みかかろうとする。
南美「ど、どうしたんですか実さん!そんな突然!」
裕翔「落ち着いて!どうしたの!」
楓奈「ロアちゃんに掴みかかろうとするなんて私が許しませんよ!せめて理由を話してください!」
希望「⋯⋯⋯⋯⋯⋯そうか、そういう事か。」
怒りに満ちた顔の実を抑えるべく南美と裕翔は実を引き止め、楓奈は女神ロアを守るべく両手を伸ばして己を盾にする。
希望「私からも質問は良いですか?」
女神ロア「はい、良いですよ。」
希望に笑みを向けて質問を待つ。その顔に嫌悪感を抱いて深刻な顔で問う。
希望「数年後には死んでしまう運命、これは間違いないですか?」
女神ロア「?はい、そうですよ。」
なんでそんな確認をするのだろうとクエスチョンマークを浮かべながら答える。
希望「では私達はここに連れてくる前に『私達は死んでいた』。これも間違いないですか?」
女神ロア「はい。」
一呼吸して気持ちを落ち着かせ、予想している事が事実であることに備えた。
希望「死んだ時期は『数年後に死んでしまうという運命が訪れる前』。これも⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯間違いないですか?」
女神ロア「そうですよ。運命が訪れる前に死にました。」
真実はまるで日常会話をするようにあっさりと口に出された。
希望「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯そうか。」
南美「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯え?つまりどういう事ですか?」
南美は頭では分かっているのだろう。質問したのはただ真実が本当であることに目を背けたいだけ。
裕翔「⋯⋯⋯⋯⋯⋯そのまんまの意味だよ。この女神は運命が訪れる前に私達を殺したんだ。」
目を閉じながら自分の感情を整理するがそれでも抑えきれないほどに溢れてしまう感情を顔に出す裕翔。
実「お前巫山戯るのも大概にしろ!なんで殺した!俺達が死んだ時にここに呼び出せばいいじゃねぇか!!」
楓奈「ロアちゃん、なんで私達を殺したの?」
怒りを抑えきれず今にも殴り掛かるんじゃないかと思う程激昂した実。深く傷付いた楓奈は理由を知りたくて女神ロアに問い掛ける。
本当に不思議そうな顔で⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
女神ロア「何故って、貴方達は数年後には死ぬ運命だったんですよ?10年20年ならともかく数年後なんて遅いか早いかの違いじゃないですか。死んでしまうなら早く第二の人生を始めて幸せになるために努力した方が良いでしょう?」
裕翔、実、希望、楓奈、南美「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
裕翔(ああ、そうか。目の前にいるコイツは『人』なんかじゃない。『女神』なんだ。)
女神は上位的思考で答えた。
これは夢じゃないと、ここは現実なんだとようやく目が覚めた一向に女神ロアは言う。
女神ロア「改めて言います。この世界を救った後、元の世界に戻りいつもの日常を送るのは不可能です。」
今も絶望する皆に事実を突き付けた。
実「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯非道いなぁ、人の心とか無いんか?」
希望「こいつは女神なので人の心なんて無いと思いますよ。実。」
実「ハハハ、それもそうだ。こんな当たり前の事に気付かないなんて⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ハハハ!アハハハ!!」
楓奈「ロアちゃん⋯⋯⋯⋯⋯!」
裕翔「これから更新されるであろうブルアカのメインストーリーも読めなくなり、いずれ実装されるであろう私の最推しの一人である『マイア』が実装される瞬間も拝めず、何十時間も掛けても掘れなかった貧者の理論値結晶石も!もう少しでカンストゲール爺に挑める事も!全部全部訪れないって事!?⋯⋯⋯⋯⋯⋯ああ!ゴース!あるいはゴスム!我らの脳に瞳を授けたまえ!!」
南美「なにか!なにかないんですか!?せめて私の持っているスマホで家族と会話できたりとかブルアカが出来るとか!?」
女神ロア「すみません、この世界に降り立った瞬間に地球との接続が切れて家族との連絡もゲームのプレイもできなくなります。」
南美「そんなーー!!」
ある者は絶望し、ある者は諦めの念を抱き、ある者は女神ロアに複雑な思いで見つめ、ある者は発狂し、ある者は好きな物が禁じられて叫んだ。
全員がSAN値チェック失敗したことでこの一室は混沌と化した。
女神ロア「⋯⋯⋯⋯⋯⋯ごめんなさい。先に連絡するべきでしたね。人間はたった数年でも大切に過ごすという事を知らなくて。」
実「謝って済む問題じゃないんだが???」
苛立った口調で女神ロアを責める。
楓奈「ロアちゃん。人はね、たった数年であったとしても大好きなものの為なら全力で最後までやり込むんだよ。」
女神ロア「そう、なんですか⋯⋯⋯⋯⋯?私には分かりません。世界を管理するのが女神の責務です。運命を操作するという仕事上数十年、数百年、或いは数千年単位で物事を測ります。たった数年で変わるなら世界はこんなにも酷くはなりません。だからその数十年後の世界の未来を救う為に貴方達をここに招いたんです。」
裕翔「一応理由があったんだね。納得はしたよ、許しはしないけど。」
実「お前らの事情を俺達に巻き込むなよ。なんで俺達なの?他の人でもいいじゃん。」
投げやりにロアに問うた。この場にいる者達が考え、そして辿り着く疑問。
何故自分達なんだ。何故他の人にしなかったんだ。何故こんな目に合わなきゃいけないんだ。
そんな声にならない問いにただ事実を言う。
女神ロア「貴方達が最も世界を救える可能性があると確信しているからです。」
神とは確実に訪れる世界の運命に、同じく運命の力で対処する超常存在の事を指す。
運命は確実に訪れる為、判断には確実性が求められるのだ。客観的な思考で確実な対処法で世界をより良くする。
神は可能性という不確かなものに頼ってしまうと運命という既定路線はズレてしまい、『確実に訪れる筈の運命』は訪れるのかさえ分からなくなってしまう。
故に神は不確かなものに頼らない。
そこに信用や、ましてや信頼などの不確実な可能性を排除しなければならない。
だが女神ロアは違った。
この世界はもう堅実な対処法では救えないと悟ったのだ。今までのやり方では延命しかできず、確実に世界は滅ぶ。
そんな世界の運命を退けるのは人類がよく口にする『希望』や『勇気』、『可能性』、『忠義』、『正義』、『誇り』そして『信頼』。人類は時にその様な不確実性のある言葉で勝てる筈の無い戦いにも勝利してきたのだ。女神ロアはその光景を何度も見てきた。他の神々はその結果になったのはそういう運命(さだめ)だと切り捨てるがその不確実性こそがこの世界を救うのだと『信じている』。
女神ロア「だから皆さん。どうか⋯⋯⋯⋯⋯。」
自分の事を嘘偽り無く話し正直に答える女神は託す。
女神ロア「この世界を、よろしくお願いします。」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
南美「分かりました。」
南美は決心する。
南美「強制的ではありますがやります!」
裕翔「理由、聞いてもいい?」
発狂し終わった裕翔はこの事実を聞いても尚、やろうとは思えなかった。
自分達は死ぬ運命(さだめ)だからと殺し強制的に世界を救う事を求めてきているのだ。たった数年であったとしてもその間には大なり小なり幸せや喜び、悲しみや苦しみもあった筈だ。それを味わうことも無くそのまま身勝手な理由で生涯を終わらせられた。そんな奴の願いを聞く義務も権利すら無い。
だから疑問に思った。この目の前にいる『ヒフミ』となってしまった少女が女神の願いを聞くのか。
南美「私はこれまで平凡な人生を送ってきました。」
最初に話すのは自分の事だった。
語り始める南美に皆は耳を傾ける。
南美「平凡な生活、平凡な才能。何をやっても平均以上で人並み以上に物事をできても他の人の様に何かを務めたり大事な事を成し遂げたりなんてできませんでした。別に私はそれでもいいんです。何かを期待している訳でもありませんし、何か大きな事を成し遂げなくても充分幸せでしたから。そんな時に友達からスマホのゲームを勧められたんです。それがブルーアーカイブと出会ったきっかけです。そこで私は学んだんです。大切な物は最後まで手放してはいけないと。自分のしたい事や成し遂げたい事は他人に決め付けられるんじゃなくて自分で決めてもいいんだと!私は学んだんです!!私は『ヒフミ』ちゃんが最推しです。自分の願いが世界にとってくだらなくて、他人にとっては夢物語だって言われても『それでも』って言い続けるその強さに惹かれたんです!私は『ヒフミ』ちゃんのように強くありません。ですが!私は他人が困っているのを見て見ぬ振りなんてできないんです!!とても不安で、怖くて、この世界で最も救える可能性があると私達に信頼された時、その責任の重さに押し潰されるような重圧でした。重圧がのしかかってきて今にも逃げ出したいと思いました。それでも!それでも私はやります!でなければ世界に『それでも』と言い続けた『ヒフミ』ちゃんに顔向けできません!『ヒフミ』ちゃんの姿になった以上それに見合う事をしたいんです。私は!皆と団結しても想像を絶するような絶望が襲って来て、今まで積み上げられた努力や友情が崩れ去って、哀しみや苦しみに溢れていて、誰も希望を見出だせず唯辛い現実が突き付けられる。そんなバットエンドが、私は嫌いなんです!!何度だって言います。もし世界を救える可能性があるのが私しかいないと言われたら私はやります!!それがブルーアーカイブで学んだ『大人とは責任を負う者』だと私は思いますから!私は自分の意志でやります!私は大人ではありませんが精一杯頑張ります!女神ロアさん!その願い、確かに受け取りました!」
己の感情が溢れ出して思いの丈を叫ぶ南美。
南美は、決して、軽い気持ちで引き受けたのではないのだと、知った。
よく見ると手や足が僅かに震えていた。本当に南美は、今すぐにでもその重圧から逃げ出したいと思っている筈なのにそれを強い意志で抑えて女神ロアの願いを聞いたのだと知った。
子供が自分を削っているのにそれを黙っているのは大人として非常に情けない。
南美の決意が皆の心を動かした。
裕翔「南美さん。それ、一緒に背負うよ。大人である私に任せて君は受けなくても良いんだよ?」
南美「いえ、さっき言いましたけど見て見ぬ振りなんてできませんから!」
裕翔「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯強いね、君は」
南美「私なんて大した事ないですよ。」
実「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ハァ〜。ったく、もう!分かった!やれば良いんだろ?子供が見栄を張っているのに自分はやりませんなんてダサい事したくないしな!」
南美「実さん!ありがとうございます!」
希望「南美、決めるのは良いことですが勝手に決めないで私達と話し合って下さい。ブルアカで話し合う事の大切さを学んでいない、なんて言いませんよね?」
南美「す、すみません!以後気を付けます!希望さん!」
楓奈「『ヒフミ』みたいでとてもカッコよかったですよ。一人ではありません。一緒に頑張りましょう?」
南美「あ、ありがとうございます楓奈さん。」
楓奈(ふふ、可愛いですね。後でギュッて抱きしめてその柔らかな頭をナデナデしたいです。膝枕も良いですね。私の太ももに頭を乗せた後に頭を撫でたり⋯⋯⋯⋯⋯⋯ハ!耳にふーって吹きかけるのも良いですね!それで南美の反応を確かめるんだ!どんな反応をするんだろう!?)
※彼女は『天童ケイ』ではありません。中身が全くの別人です。
楓奈(恥ずかしがるのかな?可愛く怒るかな?キャーー!!夢が膨らんじゃう!今すぐにでもやってみたい!!)
※もう一度言います。彼女は『天童ケイ』ではありません。中身はただの変態です。
女神ロア「⋯⋯⋯⋯⋯⋯ありがとうございます。皆さん。」
微笑みながら感謝を述べるのだった。
実「あのさもう一つ聞いても良いか?なんで俺達のブルアカの最推しの生徒になっているの?」
女神ロア「あぁ、それは皆さんが大好きな人になれば嬉しいだろうなと思ったからです。それに皆さんが共通していてたのはブルーアーカイブ?というゲームだったので統一しました!」
実「お前さぁ⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
時は進み⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
女神ロア「皆さん、準備はよろしいですか?」
あの後女神からこの身体のことや力の使い方などを説明された。
この身体はブルアカの生徒の力や神秘、さらにはEXスキルやノーマルスキルなども使うことができ、さらにさらにその生徒の戦闘技術や特技も出来るとのこと。例えば『ホシノ』の場合は通常のEXスキルだけでなく水着や臨戦のEXスキルを使えるとの事(殆どが一着しかない者達との差に実は怒っていたが)。充電率が常にMAXで通話やマップ、基本情報を書き込めるスマホ(ブルアカは出来ない)や弾だけでなく手榴弾や閃光弾などが無限に補充されるポーチ、生徒の固有武器(後にこれは神器である事を知る)など異世界に行く上で必須の沢山の物を貰った面々。
『なぁ、この世界この世界ってその名称じゃ締まりが悪くね?』
『確かにそうですが⋯⋯⋯⋯。』
『名前付けるってこと?ネーミングセンスは無いんだけど。』
『んー、じゃ。アトランティスね。理由はカッコいいから。』
『思い付かなかったしそれで良いよ。』
『名前なんて必要ないと思いますけど⋯⋯⋯⋯⋯⋯分かりました。アトランティスですね。この世界を以後アトランティスと命名します。その事をアトランティスの住人に『『この世界はアトランティスという名前』』と世界に干渉して住人にそう呼ばせます。』
『なんかとんでもない事を目の当たりにしたような。』
『指パッチンで変えるとは⋯⋯⋯⋯⋯!』
『ロアちゃんスゴーイ!!』
『それできるならもしかしてアトランティスの滅亡阻止できるんじゃない?』
『神は担当する世界に過度な干渉はしてはいけないと説明書に書かれていますので。それと皆さんにアトランティスの真実を話すと下界に干渉する為の力を削がれてしまうのでお話できません。具体的には担当する世界の事を詳しく話すと皆さんの身体などを作った力以上に持っていかれるのでこれ以上は無理です。』
『『『『『分か(った)りました。』』』』』
そんなお話をした後女神はアトランティスに送るための転移魔法を発動するための準備をしていた。
実「ああ、全て、問題無し(イケメンボイス)。」
裕翔「うん、いつでも良いよ。」
希望「力の使い方も教わりましたし、色々と貰いましたからね。」
南美「はい大丈夫です!」
楓奈「うぅ〜〜!ロアちゃん〜〜!!別れたくないよ〜〜!!」
女神ロア「そ、そこまで泣かなくても⋯⋯⋯⋯⋯⋯。ここでいつでも見守りますから。それにこの世界の教会では私を信仰する宗教が像を建てておりますので、お祈りするともしかしたら会えるかもしれませんね。⋯⋯⋯⋯あ!記念?という言葉がありますがそれに伴ってこれをプレゼントします。」
女神ロアが指パッチンをすると楓奈の目の前にペンダントが生まれた。
楓奈「これは!」
開けてみると楓奈が取った写真(赤面の女神ロアがピースサインを取っている)が入っていた。
女神ロア「いつ会えるのか分かりませんのでこれを見て頑張って⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
楓奈「ロアちゃ〜〜〜ん!!!!」
感極まって女神ロアに抱きしめる楓奈。『ケイ』の力もあって女神ロアからはミシミシ、ギシギシと鳴る。
女神ロア「あ、ちょっと!ミシミシ!ミシミシ鳴ってます!だから落ち着いて⋯⋯⋯⋯⋯!」
楓奈「うわ〜〜!!ロアちゃんの事、大好きだよ〜〜!!」
南美「あはは、凄いですね。」
裕翔「気持ち分かるよ。」
そんな珍光景を目にしていると実はとある提案をする。
実「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯なぁ、皆。俺達って死んだよな?」
希望「何が言いたいんですか?急に?」
裕翔「あいつが言ってたじゃん。死んだって。」
実「そう、俺達は死んだんだよ。で、今はブルアカの最推しになっている訳だ。」
南美「?そうですけど⋯⋯⋯⋯⋯?」
実「なんかさ⋯⋯⋯⋯⋯⋯それぞれの生徒の口調とか知っているからお前らの口調とか聞いて『これじゃない感』が半端ないんだが。」
裕翔「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯それはそうだけど。」
希望「ふむ、成る程。つまり実は『その生徒のエミュをしろ』とそう言いたいんですね?」
実「そうそれ!だから俺は⋯⋯⋯⋯⋯⋯じゃないな。ンンッ!⋯⋯⋯⋯⋯私は『クルミ』じゃない。天津 実は死んで所謂転生をしたと思っているし事実なんでしょうね。普通なら割り切って『クルミ』として生きていくべきだと思うわ。けどね。だからといって天津 実を捨てきって新たな人生を歩めるなんてできない。何故なら捨てきってしまったらこれまで送った人生は全て無駄だったって言っているようなものだもの。だからこれからは⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
そう言葉を溜め女神ロアを抱き締めながらこっちを見る楓奈と何とかこっちに視線を向けた女神ロアは言葉を促す。
クルミ「『天津クルミ』として第二の人生を始めるわ!」
その言葉に誰もが微笑んだ。
キサキ「で、あれば。妾は『龍院キサキ』と名乗るとしようかえ。⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯エミュが難しくて口調くらいしか出来ませんが。」
ホシノ「んしゃ、私は『暁ホシノ』だね。皆よろしく〜。」
ヒフミ「私は『中谷ヒフミ』ですね!よろしくお願いします!」
ケイ「では私は『梶間ケイ』ですね。ケイちゃんの体に『梶間楓奈』の心⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯これが、一心同体⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯!」
※何度も言いますが彼女は『天童ケイ』ではなくド級の変態です。
クルミ「キッッッッッッッショ!!!なんでそんなセリフ思い付くんだよ(ドン引き)。『ケイ』の声と姿でそんなキモすぎること吐かないでくれ!おい!誰かキモトス出身のコイツを送り返せ!」
ホシノ「口調崩れてるよ、クルミちゃん。」
キサキ「はぁ〜。先が思いやられるな。」
女神ロア「えっとそろそろ準備完了するので備えて欲しいんですが⋯⋯⋯⋯⋯。」
閑話休題
女神ロア「では始めますね。⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯皆さんに訪れる運命はもう分かりません。幸せな思いをするのか辛い現実を突き付けられるのか全く分からないのです。ですがこの世界、アトランティスを救える可能性があるのは皆さんだけです。どうか!この世界を、よろしくお願いします!」
ホシノ「もちろん!大船に乗ったつもりで私達に任せなって。」
クルミ「今でもアンタのこと嫌いだけど⋯⋯⋯⋯⋯⋯南美、いえ。ヒフミがああ言ったもの。やらなきゃ『クルミ』の名が廃るもの。それに男に二言は無いわ!」
女神ロア「え?今女ですよね?生物学的にも女性の体に⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」
クルミ「あーーもーーー!そういうトコだぞ!!」
キサキ「うむ、妾達が何処まで行けるか分からぬ。されど必ずや期待に応えようぞ。」
ヒフミ「期待に応えられる精一杯頑張ります!」
ケイ「ロアちゃん見てて下さい。これからの私達を。」
皆がそれぞれの最推しの固有武器を持ちながら答えていく。
不安もある。けれどそれ以上にこの未知の世界アトランティスに興奮や期待が高まっていく。
女神ロア「では、いきます!⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯皆さん!いってらっしゃい!」
ホシノ、クルミ、キサキ、ヒフミ、ケイ
「「「「「行ってきます!!」」」」」
視界が真っ白な空間と女神ロアの姿が蛍光灯の様な色や機械的な青などが一杯に広がっていく。
一瞬下に落ちるような感覚が感じたと同時に見たのは微笑みながら手を振っている女神ロアの姿だった。
ヴァイス大草原
ホシノ「え?」
彼女達は転移魔法に設定されたヴァイス大草原に送られた。
空に放り投げられる形で。
ホシノ「えええぇぇぇ!!」
クルミ「ざっけんな!殺すつもりか!クソ女神ィ゙!!」
キサキ「何故空に!?」
ヒフミ「ふぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ケイ(見えた!キサキの領域!!ありがとうロアちゃん!でもどうして空なの〜〜!!!)
天界 女神ロアの仕事部屋
女神ロア「⋯⋯⋯⋯⋯あれ?あれ!?!?な、なんで?なんで転移魔法の高さの設定がおかしくなって⋯⋯⋯⋯!皆さんは空にいる筈!とりあえず干渉をして⋯⋯⋯⋯⋯あれ?あの人達に『干渉』
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯でき、ない??」
女神ロアは意図しない形で生み出してしまった。
この『神気』が満たされた空間でホシノ達の身体を一から作り上げそれぞれの身体に『暁 裕翔』、『天津 実』、『龍院 希望』、『梶間 楓奈』、『中谷 南美』の魂を宿らせる⋯⋯⋯⋯までは良かった。
女神ロアは皆さんが喜ぶだろうとそれぞれに最推しの生徒のテクスチャを貼り、神秘、神聖を与え、さらに今後の異世界生活で楽にするために無意識にリテクスチャをして身体を魔改造をしたのだ。
神は天界では全能だが全知ではない。神だって知らぬ物だってある。他の世界の理なら尚更だ。
キヴォトスの生徒のリテクスチャ、神秘、神聖、アトランティスの理(ことわり)と法則、そして運命。それらが複雑に絡み合った結果、彼女達は『理から外れた』。
アトランティスの世界では他者の思惑や意図、願い、そして運命に左右されない者はこう呼ばれる。
運命からも外れた規格外な存在、
『イレギュラー』と。
ちなみに彼女達はたとえ拒否しても強制参加です。
女神ロアのお仕事に関してですが具体的には女神ロアは不幸な確定された運命に対して『良い方向のもしも』を積み重ねて幸福な運命にする為にアトランティスの運命を操作するのが仕事です。
まぁ、その幸福な運命は女神ロアの主観によります。
運命を操作する時は客観的なのにね。