アトランティスの黄昏   作:アビス・アッカーマン

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未実装で擦られ続けられた生徒よ、リリース前から待ち侘びた先生よ。

貴方達の悲劇は、ずっと言われ続ける。

だが実装は果たされ、遂にかの生徒はシャーレにお迎えする事が出来る。

約二千百日の時を超えて。

旗見エリカが!


エリカ推しの先生の皆さん、本当におめでとうございます!


3話 一か八か!?0.2秒のブルアカ宣言!!

 

ヴァイス大草原

 

ホシノ達は女神ロアの転移魔法でこの地に降り立つ筈が空に放り投げられるという異常事態に陥った。

 

クルミ「マッジで巫山戯るな!!なんで空に放り投げられるだよぉ!!」

 

キサキ「あ奴のミスでは無かろうか!?」

 

ヒフミ「女神様がこんなミス犯すわけ無いじゃないですか!?私達に託しているんですからぁぁぁぁ!!」

 

ホシノ「地面に付くまであと約100秒くらいかな!?」

 

ヒフミ「分かるんですか!?」

 

ホシノ「『ホシノ』の身体だからかな!?ぱっと計算できたんだよね!?」

 

クルミ「だとしてもこんな状況で何の役に立つんだよぉ!!」

 

ヒュォォォォォ!!と耳がかんざく様な音を聞き取りながらこの世界にもある物理法則に則って落下していく。速度は時間が経つ事に加速していき、死へのカウントダウンが早くなっていく。

 

ケイ「きっと大丈夫です!!ロアちゃんなら何とかしてくれる筈です!!」

 

聞き取りづらい為、皆が大声で叫んでいるとケイは女神なら解決してくれるという女神ロアに信頼を置いた言葉を吐くが⋯⋯⋯⋯⋯。

 

クルミ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯何も起きないんだが!?」

 

ホシノ「いや!!上向きの強風が私達を襲ってるよ!?これで地面に付くまでの時間は稼げているよ!?」

 

キサキ「いやそれは妾達が死ぬまでの時間が延長されただけじゃ!?何の解決にもなっとらんぞ!?」

 

ケイ「ロアちゃん!!なんで〜〜!!」

 

それはお前達がこの世界の『イレギュラー』だからだ。女神ロアは直接的干渉出来ない為、上向きの風を送るくらいしかできないのだ。皆に落下ダメージを大軽減する魔法や風を一時的に操れる魔法を掛けられず、地面に落下した後の回復魔法も掛けられないため、彼女達が自力でこの状況を何とかしなければならないのだ。

 

ヒフミ「あ!そういえば!私達ってキヴォトスの生徒ですよね!?頑丈ですからもしかしたら地面に着地しても死なないんじゃ⋯⋯⋯⋯⋯⋯!?」

 

クルミ「無理だ!!いくらキヴォトス人でもこの高さは死ぬ!!地面のシミになるだけだ!!例え死ななくても致命傷は免れないだろ!!」

 

キサキ「それにこの世界には魔物がおる!!痛みで動けぬ間に喰われてお終いぞ!!」

 

ホシノ「つまり!!地面のシミになるか!魔物に食べられるか!動けず激痛の中で息絶えるか!!そのどれかだよ!!!」

 

この状況を解決する手段は無い。地面に着いたら良くて即死、悪くて複雑骨折や大量出血で激痛の中で死ぬか魔物に喰われるかのどちらか。

 

あとは言わんでも分かるやろ?

 

詰みや、死ぬでぇ君達。

 

ヒフミ「フエエエェェェェェ!!!イヤですううううぅぅぅ!!!そんな死に方イヤですううぅぅぅぅぅ!!!!」

 

死に方が具体的なせいで余計に恐怖したヒフミ。何も成し遂げる事もできず、誰かの記憶にも残らない。そんな死に方なんて嫌だと、そんな悲劇は嫌なんだと叫ぶ。

 

地面に付くまであと50秒。

 

ヒフミ「何か!?何かないんですか!?何か奇跡とか!?」

 

クルミ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯それだぁ!!!」

 

キサキ「なぬ!!」

 

ケイ「何か閃いたんですか!?」

 

クルミ「奇跡!!『奇跡』だぁ!!この状況を打破できるのはヒフミ!!お前しかいない!!!」

 

ホシノ「そうか!!あれがあるね!?」

 

ケイ「まさか!?」

 

キサキ「あれをヒフミにやらせると言うのか!?」

 

あと39秒。

 

ヒフミ「あれって!?あれって何ですか!?」

 

クルミ「一か八か!?0.2秒のブルアカ宣言!!これしか無い!!!」

 

ヒフミ「0.2秒なんて無理ですぅ!?」

 

クルミ「じゃあ約2秒!!」

 

ヒフミ「そもそもブルアカ宣言って何ですか!?どんだけそのブルアカ宣言に期待しているんですかぁ!?!?」

 

あと27秒。

 

ケイ「え!?ブルアカ宣言を知らないんですか!?『ヒフミ』が最推しなのに知らないんですか!?あれですよあれ!?エデン条約で『ヒフミ』が音声付きでアリウスに言ったあの言葉ですよ!?知らないとは言わせませんよ!!」

 

ヒフミ「⋯⋯⋯⋯え!?あれがブルアカ宣言って言われているんですか!?知らなかったんですけど!?」

 

ホシノ「君が『ヒフミ』なら奇跡を起こせる筈だ!!あの時に『ヒフミ』は世界に宣言した!!『それでも』って!!」

 

ヒフミ「私はヒフミであって『ヒフミ』ちゃんじゃないですよぉ!!」

 

キサキ「ホシノと同じ事言いますが君なら奇跡を起こせます!!安心して下さい!!責任は負います!!」

 

ヒフミ「奇跡なんてそう簡単に起きませんよぉ!!」

 

ケイ「ロアちゃんは多分私達に生徒のテクスチャを貼ったんだと思います!!『ヒフミ』のテクスチャが君に貼られるとするならば、この中で私達を助けられる可能性が高いのはヒフミ!!君だけです!!」

 

ヒフミ「た、確かにそのテクスチャ?が貼られているなら可能性としてはありますけど!ど!!1%もありませんよ!!」

 

クルミ「子供っていうのは理想を追い求める生き物なんだ!!君はできる!!大丈夫だ!!理想を実現させるのも!!奇跡を起こすのも!!いつだって子供なんだから!!」

 

ヒフミ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯!!」

 

あと15秒。

 

『ヒフミ』のテクスチャが貼られ、さらにそこからリテクスチャされているからといって奇跡を起こせるなんてありえない。

 

奇跡とは偶然の産物。日々の小さな軌跡の積み重ね。そう簡単に起こる奇跡なんて存在しない。それは奇跡では無く必然だ。

 

奇跡は待っていても起こらない。

 

ヒフミ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯分かりました。いきます!!」

 

ヒフミは世界に宣言する。

 

この状況を打破できるに祈る。

 

無事に生き残れるように願う。

 

この世界を託された女神の為、この世界の住人の為、何より中谷ヒフミに託した皆の為に。

 

そう、奇跡は待っていても起こらない。

 

あまねく奇跡は全て、自分自身の手で引き起こす物だ。

 

あと7秒。

 

ヒフミ「ブルーアーカイブ!!!!!」

 

一つの言葉に纏めた一か八かのブルアカ宣言。

 

 

 

 

そのブルアカ宣言に『大草原の主』は答えた。

 

ホシノ、クルミ、キサキ、ヒフミ、ケイ「え???」

 

 

キイイイイイィィィィィィィイイイイイ!!!!

 

 

 

人はどうやら突発的かつ想定外の事が起こると思考が停止してしまうらしい。

 

ドゴォ!と奇声を上げながら地中から出てきたのは褐色の超巨大なミミズ、グラスランド・デスワームと呼ばれる大草原の主と呼ばれる魔物に⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

パクっ。

 

ホシノ達はそのまま何の反応もできず、四つに広がったミミズの大口に吸い込まれるかのように落下し丸呑みにされた。

 

 

 

 

 

 

女神ロア(ああ!皆さん食べられちゃいました!一体どうすれば⋯⋯⋯⋯!)

 

※女神ロアは動物等を経由して見ています。





良ければ高評価と感想お願い致します!

本格的な戦闘は次回です。お楽しみに!
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