アトランティスの黄昏   作:アビス・アッカーマン

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す、凄い。UAが800以上も!

この期待に応えなければ!


7話 いざ街へ

 

クアトル城塞都市 

 

クアトル城塞都市はモードレスト王国内にある死の森にある希少かつ豊富な資源を取るため、そしてその死の森の魔物達の監視のために作られた城塞都市である。この都市の建築には死の森の影響によって度々魔物が群れを成すスタンビードと呼ばれる現象によって数多の激戦を繰り広げたという。死の森の影響で魔物が強力でありそれに比例して冒険者達のランクは他の街より高い。

 

Sランク冒険者一名、Aランク冒険者パーティー三組、B及びCランク冒険者パーティー多数というモードレスト王国内ではトップクラスの実力者が住むこの城塞都市に対して過剰戦力と呼ばれるくらい冒険者達の練度は高い。

 

その中の一組、Bランク冒険者パーティー『ブライト・エッジ 』が依頼のためにその城塞都市から出発しようとしていた。

 

 

冒険者協会 クアトル支部

 

クアトル城塞都市の朝は賑やかな喧騒と騒音と共に迎える。この都市では冒険者達による魔物から得られる資源によって主に成り立っており次に武具や防具、冒険に欠かせない便利なサポートアイテムなど、この都市は冒険者達によって発展していると言って過言ではない。その為朝は冒険者や鍛冶職人、道具屋達の活気によって満たされており時々冒険者協会から怒号が聞こえるがどうせ依頼書を巡った争いだろうと殆どは無視して自分の仕事に向かっている。

 

その中でベテラン中のベテランと認識されているBランクのミスリルのプレートを首から下げた一人の若い男がいた。短く切った金髪に元気溢れる顔、前の世界ならイケメンと称されるがこの世界ではイケメンは結構何処にでもいるのでこの顔は平均的と言えるだろう。上位の魔物の革で作られた鎧で出来ておりそれなりの収入を得ていると冒険者から見れば一発で分かるくらいの防具。それが霞むほどの獲物を腰に携帯している。その武器はホシノが見たならそうそうこの武器この武器!汎用的かつ最強の武器といえばロンソ(ロングソード)だよね!と熱弁する武器、その男の半身とも言える一級の鍛冶職人が作った熟練者のみが扱うことが出来る見事なロングソードがあった。その男が依頼書とともにその男アド・レイナードは『ブライト・エッジ 』の元に向かった。

 

アド「おい、こんな依頼を持ってきたぞ。」

 

活力のある声でメンバーに声を掛ける。その言葉で雑談していたメンバーはアドに視線を向けた。

 

ウェルキー「遅っそい!いつまで待たせんのさ!」

 

アンナ「え?そんなに変わらなかったよ?」

 

ミスティーナ「ウェルキー、リーダーに対してそんな言葉遣いはいけないと何度も言って⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ウェルキー「あーあ、聞こえなーい。」

 

アド「はぁ〜。」

 

女性三人のいつもの会話を横に流しながらため息を付いた。

 

疑問を口にしたのはアンナ・ウルスタ。身に纏うのは動きやすさ重視の服装であり急所を守る革鎧を付け、高価な魔鉱石で出来た杖を背中に背負っている。茶色のポニーテールでいかにも頼れるお姉さんな顔立ちで結構美人だ。彼女はこのパーティーの副リーダーであり魔法使い。高位の魔法も使うことができまだまだ成長の余地がある女性だ。

 

ミスティーナの苦言を耳を塞ぎながらそっぽを向いているのはウェルキー・ラドゥー。黒い服装を主とし露出が高く二の腕や腹回りが露出しているという大胆な格好だがこの世界は空気中の魔力を吸収するのには肌を晒したほうが良いという実験結果が出ているため少しでも生存率を上げるためにしているとのこと(彼女のセンスもあるが)。勇者の髪として有名な黒髪をショートヘアーにしたかっこいいとかわいいが両立した美少女だ。小さな、されど鋭利なナイフや道具を使ってサポートをする斥候職のアサシンを担当しており彼女のお陰で危機を脱する事が多々あるため彼女の事を日頃の感謝を込めて労う姿が時々見られている。

 

最後にリーダーにだけでなく周りにも⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯と説教をしているのはミスティール・バドレスト。女神ロアのシンボルマークが描かれた糸が通った針と鋏が刺繍された白い神官服を着用し神聖さを感じさせている手元にある聖印がある通りロア信教の信者だ。神官服には神の奇跡と言われている回復魔法を強化する力が込められている。それが理由で着ているのかといえば『いえ。私は唯主の信者として恥じない服装をしているだけ』と言って常に身に着けている。美しい金髪のロングヘアーでその服装も相まって神秘的な女性と思わせる。回復魔法だけでなく補助魔法も得意でこのパーティーの戦力を一段階上げている。

 

この様に美しい女性陣に囲まれる彼は常に肩身が狭い思いをしている。周りからは羨ましいとか言われるがそんな事はない!と声を上げながら答えるくらいだ。やれあそこのお菓子がどうだの、やれ香水がどうだのやれあの男と女の人はこういう関係だの、男のアドからすればぶっちゃけどうでも良いのだ。それを永遠と感じるくらいの会話を聞いて、しかも場合によっては買わされるのだ。うんざりする。メンバーからはあれこれ言われ、周りからは羨望と嫉妬の眼差しを向けられる。辛いと感じるときもあるがそれでもこのパーティーが続くのはリーダーの人間性故であろう。

 

アド「ほらほら落ち着けよ。ウェルキー遅れてスマン、競争が激しくてな。ミスティール、説教は後でな。」

 

ウェルキー「わかったよ。それなら仕方ない。って!説教は続くんかい!」

 

ミスティール「当たり前です。せめて丁寧な言葉で⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

アド「まぁまぁ。」

 

アンナ「ふふ。」

 

ウェルキーが何か言ってミスティールが苦言を漏らし、アドが落ち着かせ、アンナは笑う。これが才能溢れる若きBランク冒険者パーティー『ブライト・エッジ 』の日常だった。

 

アンナ「それでどんな依頼持ってきたの?」

 

アド「ああ、それはな。」

 

アンナの言葉でメンバーがアドの言葉に集中し皆が冒険者の顔が表に出る。

 

アド「プレーリーワームの討伐だ。」

 

そう言ってメンバーに突き出すのは討伐難易度Cランクに相当する草原のミミズ、プレーリーワームの討伐依頼書だった。

 

 

 

 

 

 

 

ヴァイス大草原

 

クアトル城塞都市の右手にある死の森の手前にある広大な草原。死の森の影響で他の草原の魔物よりも強力で凶暴な為、冒険者が常に稼ぎ場になってる場所である。強力ということは生存率も高くなる事を意味している為魔物による被害を抑えるために常時依頼書が貼られている状態だ。特に約三十年前に現れた魔王の影響もあって増加傾向にあり冒険者だけでなく市民を守る役目を持つ騎士団すら駆り出される姿が目撃されている。この城塞都市建築時のようなスタンビードの発生を抑制する為、最低でも月に二回はこのヴァイス大草原の依頼を引き受けなければならない義務がここに住む冒険者達に課せられている。

 

そんな事もあるため今日も今日とて『ブライト・エッジ 』は討伐依頼書片手にクアトル城塞都市からヴァイス大草原に向けて出発した。

 

ウェルキー「にしてもまた増えたのかー、あのミミズ。面倒臭いし厄介だし面倒臭いし!」

 

ミスティール「仕方無いじゃないですか。これも全部魔王のせいです。あれがいなければこんな事には⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

アド「気持ちは分かるけど⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

アンナ「魔王⋯⋯⋯⋯か。」

 

草原を気を張りつつも雑談、いや愚痴を零しながら歩いていく。

 

魔王。約三十年前に現れたこの世界の敵。現れた影響で世界中の魔物達が強力な存在となり、この世界を脅かしている。過去にも魔王は何度か現れたがその度にこの世界に呼び出された勇者達によって討伐されている。

 

今回の魔王は四度の討伐作戦が展開されたが討伐どころか『魔王の住む城にすら近づく事すら出来ず』全て失敗している。

 

その状況が数十年も続いた事でこのような最悪に近い状況となっている。

 

アンナはいつか魔王を倒してくれる英雄が英雄にはなれない自分の代わりに共に住んでいる家族の未来を救ってくれないかと願っていると⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

ウェルキー「おい、来るぞ。」

 

不意に地面に手を当てたウェルキーの言葉で戦闘態勢になる一向。すぐさま手に持っている武器に手を掛けて待ち構えていると⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

キィィィィィィィ!!

 

ドゴォ!と地中から多数のプレーリーワームが奇襲を仕掛けてきた。

 

褐色のミミズをそのまま大きくしたプレーリーワームは全長十メートル近くあり縦の長さで一メートルあるかないかだ。だがそれでもデカいと感じるくらいの大きさ。そんな相手にアドはロングソードを抜刀しながら飛び出すように最初に奇襲した一体をすれ違うように横一文字で真っ二つにする。

 

アド「シィ!」

 

続いて流れるように右から来るプレーリーワームを左に避けカウンターをお見舞いして一瞬で五等分に切断する。アドの正面からプレーリーワームが前衛の隙をついて三匹襲い掛かってくるが⋯⋯⋯⋯⋯。

 

アンナ「ウインドカッター!」

 

アンナは杖を取り出し風の魔法で三匹を細切れにする。後衛を狙って地中から二匹襲い掛かるがそんな見え見えな奇襲をした二匹を見事なナイフ捌きで急所を重点的に刺して絶命させるウェルキー。ミスティールはそんな彼等に補助魔法を掛けて勢いを上乗せする。

 

たった八分の戦闘で奇襲を仕掛けたプレーリーワーム十五匹は絶命した。

 

 

 

 

 

 

 

ウェルキー「疲れたー!」

 

アド「お疲れ!」

 

ミスティール「相変わらず数が多いですね。」

 

アンナ「前は一度にこんなに多く相手する事無かったのに。」

 

そう言いながら隣を見ると体が分断されて尚動こうとするプレーリーワームの姿があった。このプレーリーワームは地中に潜んでいることもあって討伐難易度は高い。彼等は地中に身を潜めて縄張りに侵入した獲物を奇襲する形で捕食する。生命力が凄まじく再生能力も高い。おまけに繁殖力もある為駆除が追い付かない事もある。以前と比べて減っているとはいえこの都市に続く街道で被害に遭う商人の数も多い。土地を豊かにする存在ではあるが数が多ければ良いという訳にもいかない。このヴァイス大草原の頂点捕食者、グラスランド・デスワームのような老個体が現れる確率も高くなる。何事にも程々が一番ということだ。

 

アド「全くだ。勘弁して欲しいよな。」

 

ミスティール「疲労回復の魔法を掛けます。」

 

ウェルキー「サンキュー!」

 

アンナ「次の場所に移動しましょ。まだ依頼に書かれた数まであと七⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ウェルキー「し!静かに。」

 

突然のウェルキーの言葉に従い静かにするメンバー達。こういう時のウェルキーは真剣味を帯びておりアサシンとしての顔が出ている。ウェルキーは耳も良い。それこそ獣人族並に。

 

地面に手を当て耳を済ませるウェルキーの邪魔にならないようにしていると⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

ウェルキー「おい、何か大きな戦闘が起きているぞ。」

 

アド「何か⋯⋯⋯⋯⋯とは?」

 

リーダーとして質問をするがウェルキーの反応はいまいちだった。

 

ウェルキー「分からねー。爆発するような音と、何ていうか、こう、連続で破裂するような音というか⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ここまで曖昧な表現をするなんて珍しい。若いとはいえベテラン中のベテラン。それなりの修羅場もくぐり抜けて来た。そんなウェルキーが曖昧な表現をする程の存在は一体何なのか?

 

ウェルキー「振動的に大きな岩が地面とぶつかった様な感じだな。それも連続で⋯⋯⋯⋯⋯。!?何だこの音!?」

 

アド「どうした!」

 

とある音を聞いたウェルキーはあり得ない音を聞いたような驚愕と恐怖が混じった顔を出す。

 

ウェルキー「わ、分からねー。分からねーけど。ヤバい!何かは分からねーけど!突然空気を切り裂く様な音と同時にでっかくて大きな生物の苦しみが混じった奇声が聞こえた!!」

 

錯乱しながらもそれでも情報を伝えようと支離滅裂な表現でメンバーに伝えるウェルキー。

 

その取り乱す姿に只事ではないと皆が警戒態勢を取る。すると不意にアンナは質問する。

 

アンナ「ねぇ、この辺りで大きな生物ってあれ以外にいたってけ?」

 

アド「いやいない。」

 

即答する。魔物は動物と違って体が大きいのが多い。このヴァイス大草原で大きな魔物という言葉を使うのはたった一匹しかいない。

 

ミスティール「まさか⋯⋯⋯⋯⋯⋯!」

 

信じられない答えに辿り着きそれでも頭の中で否定する言葉が思い浮かぶミスティール。

 

アンナ「もしかして⋯⋯⋯⋯誰かがあれと戦闘している?」

 

グラスランド・デスワーム。それはこのヴァイス大草原の頂点捕食者。英雄、規格外、化物。そう称されるSランクと同じと見ている者が大勢いるAランクの魔物。そんな物語の英雄と戦う様な化物相手に戦っているどころか追い詰めている?

 

信じられない。

 

ウェルキー「とにかくここを離れ⋯⋯⋯⋯⋯⋯!」

 

アド「いやその意見は却下だ。俺達はその場所に行く。」

 

!?

 

ウェルキー「何言ってるさ!あまりにも危険すぎる!!」

 

ウェルキーの言う通りだ。もし本当ならそんな魔境に行く行為は自殺行為と捉えられても不思議ではない。ウェルキーはこのパーティーメンバーの誰よりも理解している。

 

行ったら死ぬと。

 

アンナ「理由を教えてくれる?」

 

アド「確かに安全策としてこのまま見なかったことにして次の場所へ行ってもいいだろう。

 

ミスティール「ならどうしてですか?」

 

から何故?という疑問を聞くために、そして積み重ねた信頼で分かっている答えを聞くべく質問をする。

 

アド「俺達は冒険者だ。情報を持ち帰り、共有し、対策して次の冒険の糧とする。それが冒険者だと思っている。ウェルキー。もし仮にこのまま帰った後に何かあれば責任を取れるのか?」

 

ウェルキー「うぐっ!」

 

急所を突かれた様な反応をしながら身を僅かに屈める。

 

アド「大丈夫だ。別に戦闘する気などさらさら無い。ただ見るだけだ。そして知って帰って共有するんだ。何があったのかを詳細にな。」

 

はぁ〜〜!!と諦めたかのようにウェルキーはため息を付いた。そういえばこういう奴だったと思い出しながら。

 

ウェルキー「わかったよ。見るだけだからな!」

 

アド「ああ!」

 

そう言ってパーティーはグラスランド・デスワームの縄張りへと向かった。

 

 

 

 

 

 

そこには驚きの光景が広がっていた。

 

ウェルキー「なん、だこれ?」

 

アド「ウソだろ⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ミスティール「こんな事が⋯⋯⋯⋯⋯!」

 

アンナ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯!!」

 

その光景はケイが限界以上の火力をもってグラスランド・デスワームの頭を吹き飛ばした光景だった。

 

一向は空に停滞しているスカベンジャーに気を付けつつ眺めていた。

 

いずれ英雄と呼ばれるでろう彼女達を。

 

アンナ「あ!」

 

アド「どうかしたか?」

 

アンナ「皆!離れよう!」

 

アド、ウェルキー、ミスティール「「「⋯⋯⋯⋯⋯⋯あ!!!」」」

 

思い出したかのように全力でその場を離れる。

 

何故なら⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

 

 

ドォン!!ドォンドォン!!   ドォンドォンドォンドォン   ドガーン!!ドォンドガーン!  ドォン!!ドォンドン!!  ドォンドォンドォン!!!    ドォン!!ドォンドォン!!

 

 

 

残った力を使ってワーム系の魔物は死して尚暴れまわるからだ。

 

 

アド「うおおおおおお!逃げろー!」

 

アンナ「出来るならあの子達の方に行きましょ!」

 

ウェルキー「それは無理な相談だー!」

 

ミスティール「きゃあああぁぁぁ!」

 

背後からの衝撃を感じながらひたすら逃げるのだった。

 

 

 

 

 

 

時は進んで。

 

ホシノ「つーかーれーたー!」

 

ヒフミ「もう一歩も動けません。」

 

クルミ「もう二度と会いたくない。」

 

キサキ「わ、私もです。」

 

ケイ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ホシノは汗を少しかきながら地面に大の字で寝っ転がり、ヒフミはぜぇぜぇと息を荒げ、クルミとキサキは疲れた表情で座り込み、ケイはホシノのパンツを見ようと自然な形で寝転がっていた。

 

ホシノ「もう相手したくない!」

 

クルミ「あんな戦闘が最初とか信じられん!教えはどうなってんだ教えは!」

 

キサキ「あまり大声で叫ばないで下さい⋯⋯⋯⋯⋯⋯。頭に響きます。」

 

ケイ「吹っ飛ばした時の快感は堪んなかったですがしばらくはいいですかね。」

 

ヒフミ「生きてる!生きてるって素晴らしい!!」

 

皆で文句言ったり生きてる喜びに浸していると⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

クルミ「おい!なにか来る!」

 

ホシノ、キサキ、ヒフミ、ケイ「「「「!?」」」」

 

クルミの言葉ですぐに戦闘態勢になっていると⋯⋯⋯⋯⋯⋯。

 

アド「おーーーーい!おーーーい!大丈夫かーーーー!!」

 

大声で叫んでいる金髪のイケメンがいた。

 

ウェルキー「皆ーーー!無事かーーー!?」

 

アンナ「あ、ちょっと待って!!私達は味方よ!!とりあえず、その、よく分からない筒を下ろしてくれない?」

 

前方から金髪のイケメンが走ってきてさらにそこから露出が多い黒髪美少女が続き、さらにさらにそこからお姉さん系の茶髪の美人さんが銃を下ろしてくれと警戒するホシノ達に頼み込む。後ろには息絶え絶えの神官服を着た金髪ロングヘアの美女がいた。

 

ホシノ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯第一村人発見!!」

 

アド、アンナ、ウェルキー、ミスティール「「「「えぇ!?」」」」

 

 

 

数分後

 

 

 

アド「んん!まずは自己紹介から!俺はこのBランク冒険者パーティー『ブライト・エッジ』のリーダー、アド・レイナードだ!よろしくな!」

 

アンナ「私はその副リーダー兼魔法使い。アンナ·ウルスタよ。皆よろしく。」

 

ウルスタ「あたしはウェルキー·ラドゥー!斥候職のアサシンだよ!よろしくな!」

 

ミスティール「このパーティーのヒーラーであり我が主(しゅ)、女神ロアを信仰しております。ミスティール・バドレストと申します。以後お見知りおきを。」

 

上から金髪のイケメンがリーダーのアドさん。綺麗な茶髪のお姉さん美人はアンナさん。はつらつとした露出が多い黒髪美少女がウェルキーさん。最後に神秘的な金髪ロングヘアの美女のミスティールさんというらしい。Bランクというのがどのくらい凄いのか分からないけどこれまでの前世での知識からそれなりに凄い人達なんだろう、多分。

 

ケイ「ロアちゃん!?」

 

ミスティールさんの自己紹介にあいつの名前が出てきて興奮しているケイちゃんは食い付く勢いでミスティールさんに迫った。

 

ケイ「ロアちゃんを信仰しているのですね!凄いです!」

 

ミスティール「え、ええ。ですが我が主をちゃん付けするのは⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ケイ「まさかこんな所で同志と出会うとは!ありがとうロアちゃん!!この運命に感謝します!!」

 

クルミ「テンション高すぎだろ⋯⋯⋯⋯。」

 

あまりの食い付きにドン引きしているクルミ。何だかいつもケイの発言に引いているような⋯⋯⋯⋯⋯。

 

ケイ「これからもロアちゃんを信仰する同志として一緒に頑張りましょうね!!」

 

ミスティール「わ、私としても光栄ですがちゃん付けするのはよく⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ケイ「うわ〜〜!!嬉しいです!!嬉しさのあまり抱き締めたくなりました!!」

 

ミスティール「あ、あの人の話を聞いて⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!」

 

ケイ、人の話を聞かない。そしてミスティールにホールディングしてミシミシと音を鳴らさせる。

 

ヒフミ「何だか既視感が⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

キサキ「奇遇であるな、妾もじゃ。」

 

ホシノ「とりあえずあそこにいる変態を置いといて。」

 

アド「お、おう。」

 

アンナ「変態呼び⋯⋯⋯⋯⋯⋯。」

 

ホシノの対応にちょっと引いた『ブライト・エッジ』は苦笑した。

 

ホシノ「んじゃ、こっちも自己紹介だね。私は⋯⋯⋯⋯⋯⋯このメンバーのリーダー。⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯リーダーでいい?「「「「良い(ぞ·ですよ)」」」」⋯⋯⋯⋯⋯リーダーをすることになった暁ホシノです。よろしくお願いします。」

 

クルミ「お⋯⋯⋯⋯私は天津クルミ。よろしくお願いします。」

 

キサキ「妾は龍院キサキと申す。よろしくお願い致します。」

 

ヒフミ「私は中谷ヒフミです!よろしくお願いします!」

 

ケイ「私はロアちゃんの一の信仰者、梶間ケイです。よろしくお願いします。」

 

流れで決まったリーダー、珍しい狐の獣人族、独特な口調で話す少女、何だか変な動物?を背負っている変人、ミスティールを抱き締めながら自己紹介をする変態。個性が豊か過ぎる者達の自己紹介を聞きながら本当にこの謎の多い絶世の美少女達があのグラスランド・デスワームを倒したのだろうか?と疑問が尽きなかった『ブライト・エッジ』。

 

アド「えっと、とりあえず⋯⋯⋯⋯⋯街に行きながら話さない?」

 

そう言いながらクアトル城塞都市に行こうと提案をするのだった。




『ブライト・エッジ』のパーティー構成

アド・レイナード(リーダー兼近接アタッカー)
アンナ・ウルスタ(魔法使い)
ウェルキー・ラドゥー(アサシン)
ミスティール・バドレスト(ヒーラー兼バッファー)
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