殺せんせーの教え子たち   作:宇津木 沙坂

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 ほぼ繋ぎです


Aクラスと盤上遊戯(ボードゲーム)

 放課後、生徒会の仕事を終わらせた浅野学秀は、急いで待ち合わせ場所に向かっていた。

 有栖は待たせると不機嫌になる。前回の会合では、葛城が程々に相手をしてくれていたので、そこまでではなかったが。

 今回は有栖ともう一人しかいないので、待たせたらその一人の負担がすごい勢いで増えていくだろう。

 それはそれで面白そうだな。

 

「すまない、待たせたな」

「全くです。レディを待たせるとは何事ですか」

「…………遅いのよ」

 

 坂柳有栖と神室真澄。

 まるでお嬢様とその付き人である。

 坂柳が、杖で神室の足を執拗に攻撃してこなければ。

 

「……くく。……有栖、僕が悪かったから、やめてあげなさい」

「……学秀くんがそういうなら」

 

 坂柳は杖を地面に下ろした。神室はあからさまにホッとしていた。

 

「……ねぇ、集合時間をもう少し遅らせるとか出来なかったわけ?あんたならそれぐらい予想できたでしょ?」

 

 正直に言えば、今日の生徒会活動が何時ぐらいに終わるのかは大体分かっていたので、神室の言う通り、その時間に合わせて集合時間をずらすことなど造作もなかったのだが。

 坂柳の八つ当たりの被害に遭う神室を見るのも、面白そうだったので。

 正直にその旨を話したら絶対に怒られるので、話しはしないが。

 

「いや、流石の僕もそこまで分かるほどじゃないさ」

「嘘おっしゃい」

「酷いな。そんなに信頼ないかい?」

「あんたの能力は信頼してるし信用してる。だけどその人格は一切信じてない。相当な捻くれ者だし」

「捻くれ者が言うと説得力が違うね」

「……………そういうとこよ」

「仲が良さそうで何よりですね」

 

 分かってて言ってるなコイツ。

 二人の内心は完全に一致した。

 

「ていうか、何で私もついて来てるのよ。どう考えても今日私いらないでしょ?」

 

 普段神室がやっている階段の補助やらその他諸々は、浅野がいるので要らないだろう。

 だが。

 

「そんなこと言わないでください。私とあなたは友達でしょう?」

 

 下僕の間違いでは?

 神室と浅野はその言葉を飲み込んだ。

 

「ふふふふふ。楽しみですね。学秀くん。あなたが認めるほどの相手と、一局手合わせできるなんて……」

 

 坂柳有栖には、自信があった。

 少なくとも、頭脳戦において、自分が負けるなどあり得ない、と。

 自分に勝つ可能性があるとしたら、それは、浅野学秀か綾小路清隆しかあり得ない、と。

 …………恋愛面に関しては考えないものとする。

 なので当然、ボードゲーム、とりわけチェスという極限まで運要素を排したゲームに置いて、自分の負けの可能性など考えていなかったし、事実、彼女はこの高育において、トップクラスの実力者ではあった。

 浅野学秀が勝利した相手に、自分が負けるはずがない。

 それは傲慢ではなく、確かな実力に裏打ちされた自負であった。

 

「───……あり得ません」

「ふふっ、ごめんなさいね、坂柳さん。詰み(チェック)よ」

 

 勝負開始から数十分。

 追い詰められているのが坂柳有栖で、追い詰めているのが占藤メメだった。

 

「こんなのあり得ません!絶対絶対ぜっーーーーたい!おかしいです!────何で勝てたんですか学秀くん!」

「僕が白だったし、先輩がミスしたからだね。僕の勝率は四割。現時点では負け越してるよ」

「ちなみに堀北くん───だと分かりづらいか。妹さんいるしね。学くんとは大体五分五分よ」

「……………隠してましたね学秀くん!」

「何のことやら」

 

 初戦で勝てたのはたまたまだ。

 占藤が浅野を知らなかったこと。

 定石通りの動きだったために、実力を図り間違えたこと。

 占藤が先手を譲ったこと。

 様々な要素が噛み合った結果、初戦で浅野学秀は勝利した。それ以降それなりに負けている。

 ………流石は、過去最高のAクラスの一員、と言っていい。

 

「ぷっ………くくくく」

「……何がおかしいんですか真澄さん」

「い、いや別にっ?な、何も、っ、おかしくっ、っ、なんてないわよっ?」

「ま〜す〜み〜さ〜ん〜〜⁉︎」

 

 思わず笑ってしまう神室の足を杖でバシバシ叩く坂柳。

 貧弱なのでたいして痛くはない。

 そんな坂柳をみて、煽れる瞬間を見逃さない、花咲ほむらが攻撃する。

 

「あっはははははは!坂柳ちゃぁぁん?どぉんな気もちぃ?ねぇねぇ今どんな気もちぃ?『私が勝ちますけど』みたいな態度でぇ、勝負を挑んできたのにぃ、ふっつうにぃ、実力でぇ、完敗しちゃってぇ、今ぁ、どぉんな気も……いぎゃぁぁぁぁぁ!耳引っ張らないで藤乃ちゃん!」

「ごめんなさいね坂柳さん。ほむらは性格終わってるの」

「っ、いいえ………!私が負けたのは、事実っ、です、ので…………!」

「………ふむ。全然納得できておらんな!」

「いいねいいね。坂柳、次は私とやろーよ」

「先に占藤先輩にリベンジしてからでっ!」

「その間、僕がお相手しますよ。九十九先輩」

「おっ、言ったな、()()()。今日もコテンパンにしてあげるよ」

「───ハッ、今日は僕がコテンパンにする日ですよ」

 

 占藤メメとの二局目を開始する坂柳有栖を尻目に、浅野学秀は九重九十九とゲームを始めた。

 二人の勝率は五分五分。完全に互角である。

 

「………メメ先輩たちに勝てる浅野くんたちと、浅野くんたちに勝てるメメ先輩。どっちが凄いのかな?」

「どっちもじゃな」

「どっちもでしょ」

「どっちもよ」

 

 狐判稔の疑問に、桃井、卜部、神室の三人は即答した。

 

「ところで神室、じゃったか?見ているだけも退屈じゃろう?ここにあるテーブルゲームなら何でも良いぞ。遊ばぬか?」

「………お言葉に甘えるわ。桃井先輩」

 

 そうして神室はリバーシを示し、桃井緋音と試合を始めた。

 

「私たちは将棋でもしましょう、稔」

「う、うん。………その、ほむらさんは……?」

「………藤乃ちゃ〜〜ん。そろそろ離してぇ」

 

 ほむらの左耳を掴みながら、将棋盤を持ってくる卜部藤乃に、稔はそう声をかけた。

 

「………まっ、もう罰は済んだでしょ」

 

 ゴミ袋を投げ捨てるように、藤乃は雑に耳を離した。

 体制を崩し、盛大に倒れ込むほむら。その衝撃に、稔は思わず飛び上がった。

 

「ぶひゃぁぁぁ!」

「ぴっ……」

「酷すぎない⁉︎ねぇ酷すぎない藤乃ちゃん⁉︎」

「少し黙りなさいほむら。今集中してるの」

「………お、お手柔らかに………」

 

 テーブルゲーム部は本日も精力的に活動しているようだ。

 

 

「過去最高のAクラスという評価は、妥当としか言えませんね」

 

 二局目は坂柳の勝利。感想戦を挟んで三局目を始めながら、坂柳はそう占藤に話しかける。

 それに応じながら、占藤は兵士(ポーン)を動かした。

 

「まぁ、それはそうね。全ての分野において最強の学くんの元に、得意分野においては互角の生徒が三人。そして、万能サポーターの茜ちゃんに、平均を大きく超える生徒たち。これで歴代最強じゃなかったら、流石にね」

 

 全ての分野、というのは、誇張表現でも何でもない。

 頭脳戦、体力、学力、人徳、その他諸々において、殆どの生徒を圧倒的に超越した、支配者(浅野學峯)最高傑作(堀北学)

 だが同時に、3年Aクラスには、頭脳戦において互角の占藤メメ。

 体力において互角の飛騨翔子(ひだしょうこ)

 学力において互角の神田元(かんだはじめ)。 

 そして、他者をサポートするのに必要な献身性、補助能力といった要素を、高いレベルで備える橘茜。

 それに加えて、学年でも上位の生徒たちが集まった、文字通りの最強集団である。

 

「……そのレベルだと、退屈でしょう」

「まぁそうね。私たちが強すぎて、去年から他の3クラスは合同で挑んできているけれど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 あらゆる試験。つまり、特別試験においても、一度の敗北もなかったということ。こんなクラスは前代未聞だ。

 

「だからね。貴方や浅野くんと()()()のは本当に嬉しいの。久しぶりに、楽しくチェスができるわ」

「そうですか。………ですか、チェス(遊び)だけで満足ですか?」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()坂柳は恐れ知らずにもそう言った。

 

「それはパスね」

「……そうですか」

「私たちは今年卒業で、このままなら十分安泰。変に敵を作る必要なんてないし、坂柳さんも、()()()()()()()()()()()()()()()

「………ふふふ。痛い目を見るのが先輩だとは、考えないのですね」

「貴方は確かに凄いわ。坂柳さん。私に勝てた人なんて、学くんと浅野くんだけよ。貴方は一度、確かに私に勝ったわ」

「………それでも、クラス間競争では、私は勝てないと?」

「貴方のクラスのリーダーは、私たちと争うつもりはないようだけれど………リーダーの指揮を欠いた状態で、私たちに勝てるかしら?」

「…………つまらないですね。占藤先輩」

 

 拗ねた子供のように頬を膨らませる坂柳に、占藤は先輩として教え諭した。同じような銀色染みた白髪なので、我儘を言う妹を宥める姉のようにも映ったかもしれない。

 

「坂柳さん。人はね、一人で出来ることは思ったよりも少ないのよ。私も貴方も、浅野くんと学くんも、一人だけで勝ち抜けるほど、この学校は甘くない」

「えぇ。日頃から、承知しています」

 

 歩くことにも補助が必要な坂柳にとって、一人では何もできないとなど、今さら言われるまでもない。

 

「だからね。坂柳さん。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。浅野くんすらも下して、1年Aクラスの支配者になりなさい。それができたなら、考えてあげる」

 

 ………それは、入学当初、有栖が考えていたことだが、今となっては、そんな事はどうでも良くなっている。

 

「すいません、占藤先輩。ある人(堀北鈴音)を打ち倒すと決めているので、さっきにそっちから、ですね」

「あら、良いわねそういうの。ワクワクしてきたわ。あっ、そうそう、チェックよ」

「……………参りました」

 

 堀北鈴音を倒したら、次はこの人を必ず倒す。

 坂柳有栖はそう決めた。

 

 

 

 ギリギリまで互角だった。

 だからこそ、たった一手のミスで均衡が崩れ、そこから一気に追い詰められた。

 

「うわー、今回は私の負けだね。お見事、シュウ」

「こちらこそ。今回も楽しかったですよ、九十九先輩」

 

 指していて分かる。

 九重九十九という生徒の実力。2年生の中でも、間違いなくトップクラス。にも関わらず、なぜ。

 

「何でクラス間競争には取り組まないのかって顔してるね」

「まぁ、そうですね。先輩ほどの実力ならば、南雲雅が相手だとしても勝ち目はあるでしょう?」

「ま、私と鬼龍院、桐山が共同で動ければ、勝ちの目はあるけど。鬼龍院は制御不能だし、桐山は真面目すぎるからね。組みようがないよ」

「………卜部先輩の名は、上げないんですね」

「……まぁ、藤乃の実力は確かだよ。それはあんたも知ってるでしょ?」

「えぇ、勿論です」

 

 椚ヶ丘生徒会で、共に堀北学の元、活動していたから分かる。

 彼女は、学の次の生徒会長に選ばれ得る器の持ち主だった。

 生徒会長選挙戦に出馬する事は無かったが、是非とも生徒会に残って欲しかった。ただ、受験に専念したいから、という理由で断られたが。

 

「卜部先輩なら、南雲雅にも勝てると思っていたのですが」

  

 見て、会って、話して、そう確信した。

 あの魔窟、椚ヶ丘中学校において、卜部藤乃は堀北学の次に浅野學峯が気にかけている生徒だった。

 

「……まあね。一年の初期は、バチバチにやり合ってたよ。藤乃の指揮の元、一年Aクラス、つまり私と桐山と鬼龍院は、南雲率いる一年Bクラスと互角だった」

 

 …………だが。

 

「ある特別試験で、南雲が仕掛けた罠にかかって、私たちは退学者を一人だしてしまった。………本当、卑怯なやり方だったよ」

「………、それで、卜部先輩は」

「退学になった子とは、特に仲良くしてたからね。私は()()()()()()()()()()()()()()()。鬼龍院は飽きたから。そうやって、現2年Bクラスの首脳陣は空中分解」

「………対抗馬が消えた結果、南雲先輩の独裁が始まった、という事ですか」

「うん。…………このテーブルゲーム部はね、この学校のやり方に疑問を抱いた生徒。闘争に疲れた生徒。ただ、ゲームがしたいだけの生徒。シンプルに性格が悪すぎる生徒の受け皿として、メメ先輩が作った部活動なの」

 

 この環境に適応できなかった生徒は、この学校から出て行くしかない。それが、この学校の暗黙の了解だった。

 それに納得できなかった占藤と、協力した堀北学の手によって、このボードゲーム部は作られた。

 同じようなことを考え、同じように動いた生徒は、他にも数人いる。文芸部、手芸部、映画部は、そのようにして、現三年Aクラスの有志たちが動いた結果生まれた部活動だ。

 だからこそ、彼らは歴代最強ではなくて、歴代最高なのだ。

 強さだけでは辿り着けない高みにいるからこそ、三年Aクラスも、堀北学も、歴代最高なのだ。

 

 自分の駒を持つ手が震えていることに、浅野は気付いた。

 

「怯えてるの、シュウ?………まぁ無理もないか。超えるべき壁が、どれだけのものなのか、よく分かったでしょ?」

 

 ()()()。そんなものじゃない。

 

「これは喜びですよ。九十九先輩」

 

 超えるべき壁は、思っているよりも遥かに高くなっていた。

 ……こんなに嬉しい事はない。

 

「……へぇ。じゃあ見せてみなよ、シュウ。堀北先輩に勝つのを楽しみにしてるよ」

 

 観客、九重九十九は、そう言って笑った。

 

 

「う、卜部さん……王手、です」

「………参りました」

 

 卜部藤乃と、狐判稔の戦績は、凡そ七対三。

 卜部は七割の確率で勝てるし、狐判は三割の確率で勝てる。

 ただし、狐判はテーブルゲーム部に入部してから、あらゆるボードゲームを始めた身であり、それまではこれらのようなゲームに触れたこともなかった。

 幼少期からこのようなゲームに親しみ、奨励会からの招待すら受けたこともある卜部に、三割の確率で勝てる方が異常なのだ。

 

「ど、どうでしょうか……?」

「良かったわ。攻める時も常に備えを用意していたし、多少の奇策にも問題なく対処できていた。ただ、詰めるのが遅すぎね。私ならもう四手前から詰ませられるし、貴方ならもっと手前から行けたでしょう」

「そ、そんな。卜部さんよりも手前からなんて………」

「大丈夫よ。もっと自信を持ちなさい」

 

 稔の最大の弱点はそこだ。

 極度のあがり症で、自己肯定感がどん底まで低い。

 だからこそ、実力の全てを発揮できていない。そう言った生徒も支えるために、テーブルゲーム部は存在する。

 

 

 リバーシ、あるいはオセロは、片方が優勢に進んでいった。

 

「つまりじゃ、メメ先輩は次の部長を藤乃に託そうとしておる。妾や九十九、ほむらに適性は皆無じゃし、次点で適性のある稔は、あの通りじゃからな」

「そう、だったの。だから、部活動紹介の時、卜部先輩が代表だったわけ?」

「うむ」

 

 入学式の後に行われた部活動紹介では、占藤メメではなく、卜部藤乃が代表者だった。

 そのことを覚えていた神室は、桃井に何故そうなったのかを聞いていた。

 ちなみに、現時点で(神室)優勢である。

 桃井は身体能力こそ高いが、頭脳面では間違いなくテーブルゲーム部最弱だ。

 

「うっわぁ、いつも通り弱々すぎて煽る気にもならないよぉ〜。相変わらずだね緋音ちゃん」

「仕方がないであろう!妾の得意科目は体育じゃ!」

「さっきからずっと気になってたんだけど、桃井先輩は名家のご令嬢か何かなの?」

「ぜんっぜん違うよぉ〜。漫画のキャラクターに影響されてぇ、小学生の頃からぁ、真似してたからぁ、もう染み付いちゃったんだよねぇ〜〜っ」

 

 なるほど。そんな感じか。

 

「何じゃその目は。神室殿!その目は先輩に向ける目ではないぞ!」

 

 神室は、現実と妄想の区別が付かないお年頃(即ち厨二病)の小学生を見る目で、桃井緋音を見ていた。

 

 

 

「そろそろ日も暮れるわ。解散としましょう」

「待ってください。勝ち逃げですか、占藤先輩」

「もう、仕方ないわね。また明日、指しましょうか」

「ああ勿論です。放課後すぐに向かいます」

「………ねぇ、浅野?」

「すまない神室さん。明日も生徒会があるからね」

「………こうなることを見越してたわね」

「………何のことやら」

 

 帰り際、浅野は卜部にある頼み事をした。

 

「堀北さん──妹の鈴音さんの方なんだが、堀北さんが言うには、1年Dクラスの生徒が一人、ストーカー被害にあっているらしい。生徒会活動で相談に乗れないし、ことがことなので、できれば先輩の手を借りたいそうです。頼めますか、卜部先輩」

「…………えぇ。分かったわ。そのDクラスの子に、早速明日会いに行くわ。名前を教えて頂戴」

「佐倉さん、です。佐倉愛里さん」

「サクラアイリね。緋音!明日、付き合いなさい」

「うむ!そういったこと(荒事関係)なら、妾に任せると良い!」

「助かります。Dクラスの長谷部さんと、()()()()も手伝うそうなので、そちらともよろしくお願いします」

「ハセベにユキムラね。分かったわ。…………ユキムラって、どういう漢字なのかしら?」

「幸せな村で、幸村です」

「………そうなの」

「?何故そんなことを気にしたのじゃ?」

「…………ただの感傷よ。昔世話になった先生が、『雪村』って姓だったってだけ」

 

 凡そ三年前、進学先のアドバイス、生徒会長選挙戦に出馬するかどうかの相談、その他諸々の相談に親身になってくれた、()()()()()のことを、卜部藤乃は、思い出していた。





 どうせ一年で卒業なので、盛れるだけ三年Aクラスは盛ります。
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