いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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ささやかなお礼として、今作品の登場しているキャラのまとめ資料のようなものを12時に投稿予定です


オデ、オカシ、ツクル

 

藍姉騒動から数日が経過し、今日は華扇さんの屋敷へ向かう日である

向かう理由は前に人里で依頼を受理したから…そのため、数日ぶりの妖怪の山を歩いている

勿論、俺の横には護衛がいる訳で…

 

「葛籠…その、八雲の式のことなんだけど」

 

「藍姉のことね…気にしないでくれ、じゃないと思い出して俺の

胃がストレスで死ぬ」

 

「そ、そう…守矢の巫女と神様といい、八雲の式といい…貴方も結構大変なのね」

 

俺に哀れみの目を向けるのはココ最近出番がとても多い白狼天狗、またはサモエドの犬走椛である

俺はあなたの方が大変な気もするんですけど、上司のゴシップ天狗とのやりとりとか特に

 

「それにしても、あの仙人が葛籠を屋敷に招待するのもこれで何度目かしらね?」

 

「確か6とかじゃない?そこまで頻繁に招待されている訳じゃないし」

 

椛と会話をしながら獣道を進んでいく

華扇さんの屋敷は既に何処にあるかなど分かっているため、方向感覚さえ狂わなければ無事に辿り着ける

 

「ちょっと、そっちは仙人の屋敷の方向じゃないわよ、こっち」

 

「…すまん」

 

…方向感覚さえ狂わなければな

幻想郷において方向音痴治ったと思ったけだ、治ってなかったんやな…と゛ぉ゛し゛て゛た゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!゛!゛!゛

俺は誤魔化すように頭を軽くかいて、椛の隣を歩き始めるのだった

 

 

 

 

「着いたわよ」

 

「ありがとうね」

 

椛と共に獣道を抜けて歩き、森の中を更に歩いていると開けた場所へ辿り着き、そこには現代建築よりも少し古い建築法で建てられたような造りとなった大きな屋敷が建っていた

この屋敷が華扇さんの住んでいる屋敷である

 

俺は椛の頭を少し撫で、感謝を伝える

椛は何ともなさそうにしているが後ろの尻尾は左右にブンブン…蜂もビビる速さでブンブンと音がなっている

ゲッヘッヘッヘ…身体は正直よのぉ、もっと撫でてやろうか

試しに右手で頭を撫で、左手で顎の下を撫でる

 

「なっ!?やっ、やめ…」

 

「ほーれわしゃわしゃー」

 

「ふぁぁ…」

 

やめろと声をあげるが、身体は何の抵抗も示さなかったので優しくしながらも少し激しく撫でる

それが気持ち良かったのか、椛は少し蕩けた声と表情を浮かべてなすがままになる

やっぱサモエドじゃないか椛さん、白狼天狗でありながら妖怪になる元の動物は白狼じゃなくてサモエドだったんじゃないのか!

どうなんだ犬走椛!

 

そんなことを思いながらわしゃわしゃと撫でる手を止めない

「椛について考える」「思考しながらも撫でる手を止めない」…両方やらなくっちゃあならないってのが小箱葛籠のつらいところだな

椛がッ、溶けるまでッ 撫でることをッ やめないッ!

 

その後、椛が腰砕けとなり、とてもじゃないがお見せできないような顔になるまで撫で続けることになった

 

 

「うぅぅ…あんな姿見せて、もうお嫁に行けない…天魔様や大天狗様に知られたら何て言えばいいか…」

 

「大丈夫!椛は可愛いから相手がすぐ見つかるって!」

 

「それで何百年相手が見つかっていないんだけど?」

 

「それはごめん」

 

椛にジト目で睨まれたので素直に謝罪をしておく

無責任な言葉はあまり言うものじゃないって学んでるから、ソースは咲夜さん

あの一言でほぼニコニコ笑みしか浮かべなくなるとは思わんやんか…

 

「…これからも相手が現れなかったら今日の責任、取ってもらうから」

 

「嘘でしょ?」

 

「本当だけど、証明してあげようか?」

 

ジリ…と、少し笑い妖しい雰囲気を纏わせながら一歩踏み出し、近付いてくる椛

さっきの完全に事後だった光景見られたからもう遠慮はないってか!?止めたもう犬走椛!お主にはまだそういうことは早いと思うのだ!

俺がたじろいでいると、妖しい雰囲気を離散させてフッ、と椛が笑う

 

「これに懲りたらあまり適当なこと言わないことね」

 

「演技かよ、普通にビビったわ…」

 

「からかってきた貴方が悪いでしょ」

 

「誠にその通りでございます」

 

「まぁ、私もこれから別の仕事があるしこのくらいで勘弁してあげる…また帰る時にでも飛んで来るわ」

 

「了解、ありがとうね」

 

「はいはい、それじゃ依頼頑張って」

 

そう言って椛は何処かへと飛んで行く

いやぁ…冗談だったんだろうけど、あの雰囲気はすごかったぜ…

めちゃくちゃガチっぽかったというか、あそこで「責任くらい取るさ」って乗ってたらそれこそ本当に…考えるのをやめよう

 

俺は暖かい気温のはずなのにブルリと震える身体を歩かせ、屋敷の玄関にある叩き金で扉を鳴らす

扉から少し離れた場所で待機していると、ガチャリと扉が開いた

開いた扉からはひょっこりと華扇さんが顔を出している

 

「こんにちは華扇さん、依頼された通りお菓子を作りにきました」

 

「あ、あぁ葛籠ね…うん、分かったわ早速入って」

 

「?お邪魔します」

 

俺は顔の紅く、少しモジモジとした華扇さんを不思議に思いつつも屋敷の中へとお邪魔する

どうしたんやろ華扇さん、菓子が楽しみで風邪でも引いたんかな?

屋敷へ入った後も落ち着きなくあちこちを見ていたり、何か喋ろうとしては口を閉じる華扇さんに案内されて居間へと通された

俺達は居間にある机を挟んで座る

いつもなら座ってすぐに会話が始まるだろうに、今日の華扇さんは黙っている

時折こっちを見ては目を逸らし、顔を紅くしながらモジモジとしている

 

俺はこの気まずい静寂を破るために、口を開く

 

「とりあえず前に話した通り、いくらかお菓子を作ってきましたが…食べますか?」

 

「ッ!え、えぇ!頂くわ!」

 

華扇さんは俺の言葉に大きな声で反応する

やっぱり風邪でも引いてるんじゃ?なんて思いながら能力で机にお菓子を取り出していく

お菓子を見ると、華扇さんは先程のモジモジしていた態度とは打って変わり、いつものようなキラキラとした目でお菓子を眺めている

 

「それではお菓子を作ってきますので先にそちらのお菓子を食べていてください」

 

「わかったわ、いってらっしゃい」

 

お菓子に気を取られている華扇さんの言葉を聞き、居間から出て台所へと向かう

 

台所へと着くと、俺は砂糖や卵などの材料と調理器具などを取り出していく

まずは簡単なクッキーからにしようかな?クッキー焼いてる間にパンケーキでも作っておくか、手間や時間の掛かる菓子は手が少し空き次第取り掛かる方針にしよっと

そうして、華扇さんへ献上するためのお菓子作りが始まった

オデ、オカシ、ツクル、カセン、オカシ、タベル、オタガイ、シアワセ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ…ご馳走様、美味しかったわ」

 

「なら良かったです」

 

「うぅ…最強のアタイが負けるなんて…」

 

「チルノちゃん、華扇さんはお菓子が他の人より大好きだから食べられただけで私たちじゃあそこまで食べられないんだよ…」

 

「美味しかったのだー」

 

時刻は夕暮れ、俺達5()()は居間で、大量に作ったお菓子を食べ終えたところ

 

…そう、5人

最初の時からいた俺と華扇さんの他に、チルノ、大妖精、ルーミアの3人がいる

ここにいる理由は俺がヘルプとして呼んだ…というかユカリ札を使ってこっちに連れてきたから

 

大量のお菓子を同時に作ろうにも、時間との勝負をするお菓子や、焼き加減を慎重に確認しないといけないお菓子、冷やしておかないといけないお菓子もある

 

そこで適任だと思ったのがチルノと大妖精

チルノは氷の妖精であるため、アイスやプリンなど冷やし固めるものを作ることに適していたから

大妖精はチルノが変なことをしないかという監視役と作業効率を上げるため

大妖精は素直に俺の言うことを聞いてくれるので、お願いすればきちんと仕事を熟してくれる

それどころか細かい所に目を向けてくれるため必要な材料を言う前に持ってきてくれたりした

 

ルーミアは偶々2人と遊んでいたから連れてきた

彼女にはあまり会いたくないが、こういう時のお願いなどはちゃんと聞いてくれるので菓子作りに参加してもらった

仕事も丁寧で、俺と大妖精が気付かぬ間にチルノがこっそりつまみ食いしようとしているときは代わりに注意してくれたりもした

 

そのおかげもあり、俺は何とかお菓子作りに失敗することなくちゃんと美味しいお菓子を作ることが出来たのだ

 

勿論、手伝ってくれた3人にはお礼をあげるつもりであり、依頼主である華扇さんに断られること前提で5人でお菓子パーティをすることをお願いした

「みんなで食べる方が楽しい」と華扇さんはあっさりと承諾してくれ、今の時までお菓子パーティを開催していた

やっぱ華扇さんしか勝たんわ、華扇さんマジ天使

 

「葛籠今日はありがとうね、そこにいる3人も葛籠の手伝いをしてくれたそうね?」

 

「最強の妖精はお願いされたら断らないんだよ!」

 

「私はあまり葛籠さんのお役に立てなかったので、お手伝いというほどは…」

 

「私は葛籠がお願いしたから手伝っただけ、他の人だったら断ってた」

 

チルノはわんぱく小僧のように鼻を擦りながら、大妖精は苦笑いで自分を卑下しながら、ルーミアは目を閉じてそっけなく華扇さんの言葉に返している

 

俺はそれよりも、ルーミアと大妖精の態度に安心感を覚えている

良かった、今は正常だ…いや、あっちが正常でこっちが異常なのかもしれんが

 

言っていないが、ルーミアも大妖精もそれなりにキャラが濃い

チルノは…まぁ、⑨なだけだな

 

その後は最初のあの挙動不審がなんだったのかと思える程楽しく雑談をして、お開きとなった

お開きの際、少し華扇さんが寂しそうにしていたのでまたお邪魔すると言った時、少女のような笑みを浮かべたのがとても可愛いかった

 

現在、チルノ達をユカリ札で霧の湖へと帰し、俺は迎えにきた椛と一緒に歩いて妖怪の山を降りている

俺は作った時にこっそりと回収していたみたらし団子を2本取り出し、仲良く分け合って食べ歩く

 

「…凄く美味しいわね、本当に貴方が作ったの?」

 

「失敬な、これでも幻想郷の賢者達の食事を毎食分作ってるんだぜ?」

 

「でもこれ、結構高いもの使ってるんじゃないの?みたらしのタレも、この団子も」

 

「安心しなさいな、紫さんパワーでめちゃくちゃ安く仕入れてる…でも品質は最高級であると保証する」

 

現代科学と品種改良の力を侮るなかれ、幻想郷にある最高級品質の食材と比べてもこっちの方が美味しいんだからな

みたらし団子を食べ終えた椛に「おかわりもあるぞ」と言って今度は三色団子を渡す

椛はそれを受け取ると、美味しい美味しいと言って食べる

…やっぱ犬は餌付けだよな、美味しいもの食べて尻尾振ってる姿が癒しになるわぁ

 

俺は椛の嬉しそうな尻尾を見ながら、そう思うのだった

 

 





妖怪の山になると椛さんの登場率が…たまげたなぁ()

前書きでも書いたのですが今まで登場しているキャラのまとめ資料のようなものを書いておりますので楽しみにしていてくだされば幸いです
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