いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

18 / 18

お気に入り登録件数が200件を突破した記念回です

みなさん、本当にありがとうございます
これからも面白いと思ってもらえる作品となるよう、頑張らせていただきます



結婚したのか…私以外の奴と(ガチギレ)

 

「ふむ…どうしようか」

 

時刻は深夜の1時…俺はマヨヒガにある薄暗い自室の中で1人、指で摘んでいるものを観察する

それは金属製でできた小さな輪っかであり、宝石などの豪華な装飾はなく、代わりにメビウスの輪と呼ばれる1部が捻れて繋がっている構造となっているシンプルなものだ

 

これを一言で言うのならば指輪である、それも結婚指輪みたいな見た目をした

前に早苗に一緒に読もうと言われ、無理矢理読まされたゼク〇ィがあるんだが…それに結婚指輪のページが掲載されており、そこにあった指輪に近いような見た目をしている

 

一応、こーりんの能力で指輪を鑑定した結果、用途では『自身に流れている魔力を増幅させたり、より扱いやすくするもの』らしく、マジックアイテムであることが判明してるが…一見では結婚指輪にしか見えない

 

ちなみに、これはこーりんと一緒に無縁塚で外の世界からの漂流物を漁っていた時にこーりんが偶然発見したもの

こーりんが指輪を持って能力を使って鑑定している時に俺がその光景を目撃し『こーりん結婚すんの?』と茶化したところ『それは僕ではなく君の方が良いだろう』と半ば押し付けられる形で渡されたのでもある

 

そして現在、八雲家の全員が寝静まったであろう深夜に1人でこれの処理に困っているのだ

何せこれの処理には問題が多いから

 

用途については押し付けられた時に教えられたのたので、俺が使えばいいのだが…ぶっちゃけ俺は魔法が使えない

魔理沙の魔法なんかを見てて、やってみたいなーとは思っているのだがこれがどうも上手くいかない

ファンタジー漫画や小説よろしく座禅組んだり瞑想をしてみても全くと言っていいほど魔力が感知できん

 

そもそも霊力自体、俺は霊夢の他にも紫さんや藍姉、早苗に幽々子さんなどの色んな人のお世話や指導の元、漸く少しだけ使えるようになったのだレベルなのだ

そんな俺が魔力なんて使えるだろうか?

 

魔力についてはアリスや魔理沙、パッチェさんに聞いたり、指導をお願いすれば受け入れてくれそうだが…それでも魔力を感知できるかわからない

そんな感知すらできていない人間が自身の中に流れる魔力を操れるのか?否、操れないだろう

 

魔力を扱いやすくしたり、増幅させる効果があるため魔力を使う人にでも渡せば解決なのだが、そこで次の問題が発生する

この指輪、結婚指輪と同じような見た目なのだ

 

この指輪を作った奴は、多分性格が悪いんだろうな…だって男の俺が魔法を使う人に渡せばほぼプロポーズしているようなものだから

男で魔法を使っている奴に事情を説明して渡せれば良かったのだが、生憎と幻想郷には男の魔法使いはいないそうだ…故に、俺がこれを渡せば、他の人からはその人にプロポーズしたようにしか見えないという罠である

 

「はぁ…ホントにどうしよ」

 

試しに着けてみるか?これで魔力の流れを感知できれば収穫は大きいし

こーりんからもマジックアイテムではあるが、呪い等の力はないと言われているので試してみるだけでも価値はある

…俺も魔法使いたいし、ちょっと試すか

 

「………………ん〜?これが魔力…いや、霊力だよな?」

 

指輪を適当な指に嵌めて、目を閉じて身体へと意識を集中させる

すると身体全身に血液のように巡っている何かを感じ取る

その何かに対して更に意識を集中させると少し暖かい気持ちになる

これを魔力だと思っていたが、そういえば前に霊力を感知した時も、同じような気持ちになったことを思い出して霊力ではないかと疑う

…やっぱり魔力は感じられないな

 

「時間の無駄だったかな…ふぁっ………眠いし、寝るとしよう」

 

せや、1晩着けたまま寝て、翌朝起きたら魔力感知できるようになるか、ついでに検証してみよ

俺は指輪を嵌めたまま布団に潜り睡魔に流されるまま眠りに就いた

おやすみ世界、起きたら魔力を感知させてね(人任せ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おはよう世界、今日も世界は美しいなぁ!

なんかお前ハイテンションじゃないかって?そらそうよ、なんせ魔力らしきものが感知できてるんだもの!

どうやら身につけたまま寝たことが良かったのか、起きた時に身体の中で霊力とは違う、身体に流れる何かを感じ取ったのだ!

 

これで魔法も使えるぜひゃっほい!

…まぁ、ここまで喜んでいるが、どうやら俺が魔力を感知するためにはこの指輪が必要らしい

魔力を感知できるようになり、不要になった指輪を外した瞬間から何故か魔力を感じられなくなった

先程までしっかりと感じでいたものが、どれだけ意識を向けても感じられないのだ

そこで、指輪を再度嵌めたところ…再び魔力が感知できるようになった

そのことから俺は、指輪を嵌めている時だけ魔力を感知できることに気付いた

 

指輪をしないといけないのは面倒だけど、まぁ魔法が使えるならそれくらいなんてことないわ

結婚指輪みたいな指輪を気にしない、コイツは俺のもんだ!

 

「〜♪」

 

「おはよう葛籠、今日は随分と機嫌がいいな」

 

「あ、藍姉おはよう」

 

鼻歌を歌いながら長い廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられる

聞きなれた声の主を確かめるために振り向けば、案の定そこには藍姉が立っていた

いつもなら鼻歌を聴かれたのか不安になるが今日の俺は一味違う、そんな些細なことなんか気にしないのだ

 

「少し嬉しいことがあったからね、気分が良いんだ」

 

「そうか、それは良かったな」

 

藍姉はニコリと優しい笑みを浮かべながら俺の頭を優しく撫でた

それに擽ったさを感じながらも、朝食を作らなければならないため藍姉こら離れる

 

「それじゃ、朝食作らないとだから行くね」

 

「あぁ、わかっ…葛籠、待て」

 

「ッ!?ど、どうしたの?」

 

手を振ってその場を離れようとしたところ、突然藍姉の鋭く低い声で静止するように言われる

後ろから放たれる圧に驚き、ビビりながら振り向く

すると、先程の優しい顔とは打って変わり、睨むような尖った視線で俺を睨んでいた

そして、すぐ近くにあった襖をバン!と勢いよく開けた

 

「葛籠、ここに入れ」

 

「え?でも朝食…」

 

「いいから入れ」

 

「わ、わかった」

 

有無を言わせない藍姉の言葉に、ビビりながら従う

俺が入ってすぐにピシャリ、と障子が強く閉められる音が後ろから聞こえた

それと同時に殺気のようなとんでもない気配を感じることから藍姉も立っているのだろう

暫く沈黙が続いたが、やがてその沈黙を破ったのは藍姉だった

 

「こっちを向け」

 

「わかっ…うわっ!?」

 

藍姉の方へと身体を向けると、いきなり藍姉に押し倒される

すぐ起き上がろうとするが、俺の上に藍姉が被さり起き上がることが出来なくなった

あと少しで口と口がぶつかるような距離で、藍姉と俺は目が合ったことで漸く気付いた

 

藍姉の瞳が、獲物を狙う時のような目をしている

いつもの優しい目ではなく、肉食獣が獲物を狙っているような、瞳孔を開き、凝視している瞳

俺はその瞳を見て、金縛りにあっているかのように動けなくなる

 

藍さんは一切動かず、至近距離のまま口を開いた

 

「…その手に嵌めているものは何だ?」

 

「手?嵌めてるもの?」

 

「惚けるな、その左薬指にある輪のことだ」

 

そこまで言われて漸く気付いた、指輪のことを言われていることに

そういえば昨日、指輪を指に嵌める時に適当に左の薬指に指輪を通していたことを思い出した

半分以上寝ていたので忘れていたが、左薬指の意味は結婚や婚姻の証とされている

そして、指輪の見た目は完全に結婚指輪

 

「いつの間に、どこの馬とも知らぬ女狐と番になった?場合によっては…わかってるな?」

 

下顎にちょんと何かが触れる…恐らくは藍さんの爪だろう

爪なら大したことないと思われるだろうが藍さんは九尾の狐だ、その気になれば今すぐ俺をひき肉に変えることも可能だろう

それをせず、俺の言い分を聞こうとしてくれるのは藍さんが優しいからである

 

俺は恐怖で上手く喋れないながらも必死で言い訳を伝える

 

「お、俺は結婚し、してない…昨日の依頼のとっ、時に依頼主からもらっ、もらった物で…」

 

「そういえば昨日、無縁塚に行っていたな…依頼主はあの半人半妖か」

 

藍さんの圧と殺気が少し収まるのを感じ、深呼吸をして慎重に言葉を紡ぐ

 

「そ、そう…アイツにも聞いてもらえればわかるんだけど、魔力を操ったり、増幅させるマジックアイテムで、薬指に着けてたのは、昨日の寝る前に着けて寝たらどうなるか検証した時に寝ぼけて偶々薬指に着けてただけ…本当に、誰とも結婚してないし、付き合ってない…もし付き合ってるとしたら、確実に報告してる」

 

「…」

 

俺の言葉に無言で、見つめてくる藍さん

俺は恐怖と藍さんが被さっていることから動けず、目を瞑ることも怖いため俺も見つめるしか選択肢がない

暫く見つめ合うと、藍さんは俺の上から退き、近くに座る

 

「お前の言うことを信じるぞ…ただ、今のが嘘だったのなら容赦しないからな」

 

「本当のことだからそれで良い」

 

俺は藍姉が信じると言った言葉にホッとして、立ち上がろうとする…まだとんでもない圧を放っていることを忘れて

 

「しかし、そうだな…私を勘違いさせた罰は受けてもらわないとな?」

 

「え?」

 

完全に終わったと思っていた俺は、藍姉の言葉に豆鉄砲を食らった顔をしながら情けない声を出した

藍姉は俺を見ながらさも当たり前のような顔をしながら説明する

 

「当然だろう?姉である私を騙したんだからな、それとも…お咎めなしという甘い思考にでもなってたのか?」

 

「い、いえ…滅相もございません」

 

「そうだろう?」と言って顎に手を添えて考え始めた藍姉

対して俺は寝起きの時のような気分になれず、あそこまで豹変した藍姉に怯えていた

一体なんであそこまで藍姉はブチ切れたのか、全く理解ができない…俺の方が先に結婚したと思ったから?結婚報告をしてなかったから?

俺が必死に藍姉がブチ切れた理由を推理していると、「決めた」と藍姉が声を出して笑顔でこちらを向く、そして…

 

「葛籠、左手を差し出せ」

 

「え?…わ、わかった」

 

俺はその顔に恐怖を覚えながらおずおず左手を藍姉の方へ伸ばす

藍姉は俺の左手を掴むと、薬指に着けていた指輪を外した

没収されるんかな…それともこの指輪を切り落とされるのか

そう思っていると、左手を自分の顔の前に持ってきて

 

「あー…ん」

 

「い゛ぃ゛ッ!!!?」

 

俺の左薬指へ、思いっきり噛み付いた

レミリアに首を噛まれる何倍も感じる痛みに、食いちぎられるんじゃないかというほど強く噛まれる

このまま骨も噛み砕かれる…と、思っていると藍姉が口を離す

 

「これでいい、これも返しておく…一応、紫様と橙には指輪のことを説明しておこう」

 

「あ、ありがとう…」

 

「勘違いするな、姉として弟が面倒なことにならないようにしておくだけのことだ」

 

そう言って藍姉は部屋から出ていった

俺は藍姉に噛まれてズキズキと痛む指を見る

すると、そこには血が流れる程強く噛まれた痕を残した薬指があった

俺は急いで止血をし、朝食を作りに向かった

 

藍姉が事前に伝えていたのか、紫さんから指輪のことについて何も言われることはなかった

橙はチラチラとこちらを見ていたが、見てくるだけで何も言うことはなかった

 

それにしても…あの時の藍姉、怖かったな

俺は指輪を着ける時はちゃんと嵌める指を確認しよう…と心に誓ったのであった

そして、あの指輪は俺の身に着いていれば効果があると判明したので、紫さんや藍姉にお願いしてネックレスに通して首から掛けるように切り替えたのだった





姉属性×ヤンデレって良いものですよね、そこに上位存在をひとつまみすれば、ご覧の通りヤンデレ藍しゃまの完成です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

お前は部品(パーツ)だ!(おかのした!)(作者:黙々睦模目)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

▼ 前世でなんやかんやあり、死んだ陰キャで無口なオリ主…。▼ 転生した世界はゼンレスゾーンゼロの世界で…(本人は知らない)▼ いかにも…『The』軍人です!って感じの人達に同い年くらいの子供達と囲まれ…その中でも偉そうな軍人に▼ お前らは機械の部品(パーツ)だから自我を出すな!出したら殺す!▼ と言われ、機械の部品として軍人として軍用機械の一部として戦い続け…


総合評価:1391/評価:7.9/連載:7話/更新日時:2026年05月18日(月) 18:09 小説情報

心を閉ざした少女からの激重感情(作者:あさまらたゆかあわ)(原作:東方Project)

人里で甘味処を営む家の娘、雨宮澄。▼少しぼんやりしていて、妙に勘のいい少女である彼女には、“見えないものを見つける”不思議な力があった。▼ある朝、休憩中に食べていた団子が一本消えたことから、誰にも気づかれない少女――古明地こいしと出会う。▼「なんで、貴方には私が見えるの?」▼気まぐれで自由奔放なこいしに振り回されながら、澄のいつも通りの日常は少しずつ変わって…


総合評価:1659/評価:8.76/連載:17話/更新日時:2026年05月16日(土) 20:39 小説情報

オシャメとサメ(作者:なかりょた)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

チェンソーマンのビームの能力とビームの見た目をもってゼンゼロの世界に飛ばされたオリ主がヴィクトリア家政に所属してあれこれする話です。なお無自覚に周りを曇らせている模様▼


総合評価:841/評価:8.06/連載:4話/更新日時:2026年05月19日(火) 21:26 小説情報

フィジギフオリ主in新エリー都(作者:しじみを食べるクジラ)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

裏社会、ひいては治安局やH.A.N.D.にまで出回る一人のホロウレイダーの噂。▼「強きエーテリアスの近くに必ずその影あり」▼「戦う様子はまさに鬼神のごとく」▼その戦う姿を見た人々が口を揃えて「影すら目で追うことができなかった」と言ったことから「絶影」、そう呼ばれるようになった。▼そんな「絶影」は・・・▼「頼むリン。俺に接客業なんて無理だ。考え直してくれ」▼「…


総合評価:1711/評価:8.52/連載:4話/更新日時:2026年05月05日(火) 16:52 小説情報

シン・ワカメライダー。(作者:ひつまぶし太郎)(原作:Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ )

▼これは、偽物でワケあり合法ショタの間桐慎二が魔法少女物の裏で全力で救済した妹に食われたり、サーヴァントに主従逆転おねショタされたりする話。▼ツンデレのシスコンで小さくて可愛いシンジの明日はどっちだ。▼


総合評価:2168/評価:8.72/完結:10話/更新日時:2026年05月24日(日) 18:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>