いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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ちっさ

 

目を開け、布団から起き上がった時、俺は違和感を覚えた

 

「部屋が…ひr…ん?」

 

部屋が広い、そう言おうとして自分の放つ声にも違和感を感じる

声が高いのだ

女性ほど声が高い訳ではないが、声変わりする前の子供のような声の高さ

 

「…い、いやいや…まさかな?」

 

俺は能力で手鏡を取り出そうとする

…能力が発動しない

……………い、いやいやいや!たまたま、たまたま能力が反応しなかっただけだから!

もう一度使えるば今度はちゃんと反応するから!

再度手鏡を取り出そうと能力を発動…しかし反応なし

 

「ッスゥーーーーーー…」

 

俺は息を吸いながら天井を見る

…綺麗な天井だなぁ

 

「…紫さんのところ行くか」

 

俺は視線を前に戻し、俺の視点と同じくらいまで高くなった引手を持って障子を開く

マヨヒガってのは便利なものだ、そこに住んでいる人物が行きたい部屋を思い浮かべたらその部屋へと繋がるんだから

 

「おはようございます紫さん」

 

「えぇ、おはよ…え?」

 

おぉ、紫さんが珍しく驚いた顔してる

俺は紫さんの反応から既に見えている結果から目を逸らし、紫さんに聞く

 

「すみません紫さん、鏡台借りてもいいですか?」

 

「え、えぇ…良いわよ」

 

紫さんの許可をもらい、俯いたまま鏡台の前に立つ

少し深呼吸をしてバッと顔を上げる

 

すると鏡には小さい時の俺が映っていた

…そうだろうと思ってたよクソッタレェ!

明らかに身長低いわ声が声変わりしてない子供だわで察しはついてたさ!でも現実から目を背けたかったよクソォ!

 

「え、えっと…葛籠、よね?」

 

「はいそうですよ紫さん、チビなガキとなっている小箱葛籠です」

 

困惑気味に俺に話し掛けてくる紫さんに言葉を返す

未だに困惑してる紫さんの元へ行き腕を取って引っ張る

当然、元から貧弱なのにショタレベルまで下がった俺では紫さんを動かすことはできずにグイグイと引っ張るだけになっている

 

「とりあえず、藍姉と橙も呼んで話しましょう…朝ごはん作るので紫さんは2人を呼んでくれると助かります」

 

「わ、わかったわ…」

 

そうして、俺は朝ごはんを作りに台所へ、紫さんは藍姉と橙を起こしにそれぞれ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまり、この子が葛籠なんですね?紫様」

 

「えぇ…最初見た時私も困惑したわよ、この子供は誰なんだって」

 

「それにしても小さい葛籠可愛いねー、えいえい」

 

朝ごはんを食べ終え、食器を下げた俺達は俺の状態について話し合う

…橙は俺の頬を突いて真面目に聞いてるのかわからんけど

 

「とりあえず、なんでそんなことになったのか、葛籠は心当たり一つもないの?」

 

「そうですね……特には」

 

橙に突つかれながら紫さんの疑問に言葉を返す

昨日はいつも通り配達して、終わったと少し霊夢のところに寄って、魔理沙と霊夢の弾幕ごっこを観戦してから帰ったからな…魔法薬も飲んでないし、霊夢のところの食べ物も食べていない

たまに魔理沙の魔法薬混ぜた茶菓子とかお茶出してくるから最近は少し警戒してるんだよな

 

でも、そうじゃないとしたらなんでやろ…昨日は魔理沙以外の魔法使いには会ってないし、誰かに薬を盛られた訳でもないし

本当に何で…

 

「…あっ」

 

「ん?どうかしたのか葛籠」

 

「何か心当たりでもあった?」

 

「まぁ…よくよく思い出してたら一つ、これが原因なんじゃないかってのが」

 

「それは何かしら?」

 

「霊夢の親友に霧雨魔理沙って魔法使いがいるじゃないですか、アイツの魔法ですね」

 

そういえば昨日、魔理沙が帰る前に俺の肩に手を置いて、ボソリと何か呟いていたことを思い出した

何て言っていたかわからんが、もしかしたら魔法の呪文だったのかもしれない

 

「なるほどね…」

 

「まぁ起きたもんは仕方ないんでさっさと仕事に行ってきますね」

 

俺はそう言って立ち上がろうとし…3人からの視線を感じた

…?俺なんかおかしいこと言ったっけ?

 

「あの、何で全員俺を見るんですか?」

 

「まさかじゃないけど…その状態で配達するつもりなの?」

 

「…?えぇ、まぁ」

 

「葛籠、お前は正気か?」

 

「藍姉酷くない?」

 

全員から「コイツマジか…」という少し引いてるような目を向けられる

おかしくない?何でいつもの仕事しようとするだけでそんな目されんといけんのじゃ

…もしかして能力使えないのに配達しようとしてることに引いてる?

 

「荷物運ぶだけですし、コレがあるので能力使えなくても大丈夫ですよ」

 

俺はそう感じたので首に下げていた指輪を通したネックレスを見せる

これのおかげで魔力が使えるようになり、試しにいくつか魔法を使ったんだけど…その、思いの他楽しくてね

気付いたら基礎魔法全種と特殊魔法の1部を使えるようになってました…てへっ☆

 

「コレがあれば荷物を出し入れできる魔法も使えるし、仕事をする分には問題ないですよ?」

 

「…葛籠、私達が心配してるのはそこじゃないわ」

 

「…?」

 

そこ以外に何があるってんだ?もしかして体力?

確かに子供だからすぐ体力なくなりそうだけど…最悪魔法で何とかすれば良いからな(脳筋)

やはり筋肉は魔法だよ(洗脳済)

 

俺がそんなことを思っていると、藍姉が呆れたようなため息を吐く

 

「はぁ…いいか葛籠、今日は仕事をしなくていい…特別休暇だ」

 

「わーい休みだ」

 

「お前はそんな身体になってるのに、どうしてそこまで楽観的なんだ…」

 

いやだって起きたことは仕方ないし…それに、魔理沙のとこだからショタ化させても解除されるまでの制限時間とかありそうだし

これがパッチェさんとかアリスなら速攻本人の所に向かうけど、何だかんだ魔理沙は優しいからね…多分長くても数日で治るやろ

治らなかったらその時は容赦しません(暗黒微笑)

 

「まぁ休暇なら適当に幻想郷回ってますねー…何ですかみんなして、何でそんな目で見るんですか?」

 

「貴方の行動に驚いているだけよ…」

 

「そうだ、もう少し解決策とか…」

 

「魔理沙の魔法は大体制限時間が決まっているんでそこまで心配してもなーって…それじゃ、行ってきます」

 

「あっ、ちょっ…」

 

橙に呼び止められた気がしたが、それを聞き終える前に部屋から抜け出す

抜け出した先は廊下で、右に向かってまっすぐ進むと玄関が現れる

俺の靴…は、デカいので部屋から持ってきた布を足に巻いて外へと出掛けるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ブラブラしてるのもいいけど、どうしよっかな」

 

いつもならユカリ札を使って人里までワープしてたけど、現在は能力を使えないため、猫の里から妖怪の山へと入り、適当にブラブラと放浪している

ちなみに靴も、布だけだと色々と貫通してきて痛かったので足の下にそこら辺に落ちていた木の廃材へとアップグレードさせた

おかげで足は痛くなくなった、靴って偉大だね

 

「そこにいる小僧、何をしている」

 

おっ、やつと来た

俺の後ろからキリッとした声が聞こえる

その声には警戒の色がはっきりと乗っている…まぁ、こんな山奥に子供がいるとは思わないもんな

俺は後ろへ振り向き、声を掛けてきた少女と顔を合わせる

 

白いケモ耳と少し長めの尻尾がトレードマークのサモエド白狼天狗…犬走椛である

まぁ、千里眼持ってる彼女なら絶対に俺を見つけると思ってたよ

椛は俺の姿を見て、警戒していた表情に困惑が混じる

 

「小僧…もしかして葛籠か?」

 

「そうでっせ椛はん、ちぃとちんまい身体なってもうてるけど…いっつも2人仲良しで山中デートしてた小箱葛籠や」

 

「なっ!?な、何なの胡散臭い口調は!?それとでっ、デートはしてない!貴方の護衛だから!」

 

俺の放ったデートという言葉で顔を赤くしながら否定する椛…ウブで可愛いねぇ、ヨシヨシしてやろうかの(祖父感)

完全に信じてくれた椛は警戒を解き、俺へと近付いてくる

そして、俺を抱き抱えた

 

……???ん?え?

なんで抱き抱えられてるん?

 

「やれやれ、貴方のイタズラには困ったものね」

 

「待って椛、何シレッと俺を抱き抱えてるの?」

 

「…?何かおかしい所でもあったかしら?」

 

「いや、今俺を抱き抱えているこの光景がおかしいだろうよ」

 

「これがデフォですよ?」みたいな顔してんじゃねぇぞサモエド、明らかにいつものお前と違うやろが

クッ…!こいつ地味に強く抱き抱えてるから抜け出せねぇ!何妖怪の膂力をここで発揮してんだよ力の無駄使いだろうが

 

「こら、暴れないの…全く、本当に貴方には困ったものね」

 

「暴れて欲しくないならさっさと降ろしてくれない?」

 

「それは断るわ、今の貴方丁度いい抱き心地だもの」

 

「ざっけんな、見た目は子供でも中はいつもの俺だからな?」

 

「あら、それならいつも揶揄ってくる仕返しできて丁度良いわね…抵抗を出来なさそうだし」

 

頭上からジュルリとヨダレを啜った音が聞こえる

天狗って全員ロリショタ好きなんかな…子供攫うらしいし

俺もその1人になるのかぁ…そういや犬ってデカい音苦手なんだっけ?

 

「『バースト』」

 

「ッ!?何が起きた!?」

 

俺が近くにあった木に火を放つ

放たれた火が木に着弾するとバン!と大きな音を立てる

それに驚いた椛が、俺を更に強く抱き締めながら腰に指した刀を引き抜けるように構え、一瞬で警戒態勢を取る

…これ、判断ミスった?

椛はいるはずのない敵に警戒し、周りの音を聞く

…驚いた拍子に解放されると思ってたけど、されないなら伝えとくか

 

「すまん椛、今の爆発は俺がやった」

 

「………気付かないうちに敵の侵入を許したと持ったんだけど?」

 

「それはすまん」

 

「全く…本当に貴方のイタズラには驚かされるわね」

 

そう言いながら強く抱き締められる

…一応子供の見た目だから手加減しているのか、強くはあるが痛みはない

しかし、俺の背中に大変柔らかいモノが潰れてるんですよね…子供の純情に大変よろしくない

おい待て頭の匂い嗅いでんだ、頭上からスンスン聞こえてるぞ

 

椛に良いようにされていると、シュタッと誰かが俺達の前に降り立った

その正体はいつぞや赤ちゃんのようにわんわん泣き喚きながら幼児退行して俺の膝で眠ったゴシップ天狗(射命丸文)である

 

「おやおや、椛が何か持っていたので気になって降りてみましたが…何処かから天狗攫いでもしてきたのですか?」

 

「うげ、文…」

 

「文さんですか…何か用でも」

 

「いえいえ、椛が持っていたものに興味があってチラリと見るだけだったのですが…どうやら貴方は私のこと知っているようですね?それに、どこかで見覚えのあるような?」

 

「さぁ?ゴシップ天狗のことなんて何一つ知らないな」

 

「ゴシップ天狗と言ってくるのは私が知ってる限り1人だけなのですが…もしかして葛籠さんですか?」

 

「そうらしいですよ、なんで小さくなってるのかは知りませんが」

 

文の言葉に椛が口を開く…なんで君が答えるんや

あと地味に鼻近付けるのやめい、匂いを嗅ぐな…鼻にシュールストレミング投げるぞ(鬼畜)

椛の返した言葉に、文はニヤニヤとした笑みを浮かべる

 

「へぇ?葛籠さん、小さくなっちゃったんですか〜?随分と可愛い姿になりましたね?」

 

「それ以上煽るなら幽々子さんの昼餉に並ぶことになるぞ?」

 

「今の貴方にそんな脅しされても怖くないですね、ただの可愛い威嚇にしか聞こえません」

 

「オーケー、ならお前がお泣きした話でも…」

 

「それを話したら二度と私に逆らえないよう『お仕置』しますよ?」

 

ゴゴゴ…と、とんでもない威圧感を放ちながら笑顔で言う文

言われたくないならはよ助けてや、助けないなら大声で泣き喚いて幼児退行したエピソード言いふらすぞ

 

「なら椛から降りるの手伝ってよ、さっきから強く抱き締められてるから抜け出せん」

 

「それは無理な相談ですね…今の葛籠さん、とても可愛いので」

 

「は?」

 

「あ、文さんもわかりますか?」

 

「えぇ、そうですね」

 

少し顔を赤らめながらニヤつく文と、文の言葉に共感する椛

いや、そこ結託するの辞めてくれない?はよ逃げたいんだけど

そう思って逃げようとしても、更に強く抱き締めて逃げられなくなる

肉体の記憶も子供に戻ったのか、式神憑依が使えないので文を捕まえた時のような力が出せない

仕方ない、身体強化の魔法を…

 

「『フィジカ』…ムグッ」

 

「させませんよ?さっきみたいな変なことされたら困りますし」

 

「モガモガモガ!」

 

い身体強化の魔法を唱えようとしたら、椛に片手で口を抑えられる

なんの抵抗手段もなくなった俺はただジタバタと暴れる

 

「大丈夫ですよ、少し私の家に招待するだけですので」

 

「椛、私も同行してもいいですか?2人なら1人が目を離してももう1人が監視できますし良いと思いますが」

 

「…1人で楽しみたかったんですが、まぁ文さんなら良いでしょう」

 

「モガ!?モガモガモガ!!」

 

俺の意見は!?そう抗議の言葉を上げるも口を抑えられているため上手く伝えられない

 

そうして、俺は椛の家に拉致され、文と椛に可愛いがられるのだった

…一つ言うが、貞操だけは守ってるからな…代わりにあの2人を姉呼びしないといけなくなったがな





需要があるかわからないショタ葛籠君でした

もしかしたらいつか続編が出るかも…?

それと、色々と考えて質問箱を設置することにしました
何故さとりがあんな性癖になったのか、早苗は何故あそこまで葛籠に執着するのか、こーりんの眼鏡は爆散しないのか等、色々と聞きたいことがあれば気軽にご使用ください
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