いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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記念話ラストの3つ目です

みなさん本当にありがとうございます、これからも「面白い」、「応援したい」と思ってもらえる作品になれるよう精進して参ります




酔ってて可愛い閻魔さま

 

「なんか今日はみんな慌ただしいな」

 

配達が終わり、幻想郷を適当にブラブラと歩いている俺は周りの妖精や妖怪達を見ながらそう呟く

いつもなら俺を発見次第蜂蜜や桃など食えるものを突っ込んでお菓子を強請る妖精達も、今日は俺を見ると引き返せというジェスチャーだけをして慌てて俺の歩いて行った方向へ逃げている

 

なんかヤバい妖怪とかでも出たのかな?だとしたら紫さんや藍姉が対処するはずだけど…まだ戦闘中とか?

それなら納得できるが…お?チルノと大妖精達じゃん、アイツらも慌ててるな

少し話を聞いてみるか

 

「チルノー、大妖精ー!何でみんな慌ててるんだ?」

 

「あ、葛籠さん…えっと、どうやら閻魔様が幻想郷にいるらしくて…」

 

「あの閻魔サマの説教は長いからみんな逃げてるんだよ!葛籠も急いで逃げた方がいいぞ!」

 

「なるほどな…教えてくれてありがとうな」

 

「いえいえ、葛籠さんもできるだけ早く逃げてくださいね?」

 

「大ちゃーん!早く!」

 

「あ、待ってチルノちゃん!」

 

大妖精とチルノから情報を聞き、あまりの妖怪や妖精が慌ててる理由がわかった

急いで逃げろ、か…映姫さんのこと災害か何かと思ってる?

ただ説教が長いだけで別に反省文書かないといけない訳でもないし、何でそこまで説教ごときで逃げたくなるのかわからんなぁ…

確かに正座は足痺れるけど、映姫さんに足痺れたから少し体勢変えると言えば別に正座で受けなくてもいいのにな

 

俺は何故そこまで説教から逃げるのか不思議に思いながら皆が逃げていく方向…つまり、恐らく映姫さんがいるであろう方向へ進んでいく

 

暫く歩いていると、ポツンと1人寂しく歩いている小さい人影が見えた

人影はこちらへとゆっくり歩いており、互いの距離が近付いていくとその姿ははっきりと認識できるようになってくる

人影と大体10mくらいの距離になった時、俺はその人物に向かい片腕を上げて挨拶をする

するとその人物もぺこりと会釈をして挨拶を返す

 

そして、距離はが3mくらいになると俺は口を開いた

 

「こんにちは映姫さん、今は休憩ですか?」

 

「こんにちは…えぇ、その通りです」

 

歩いてきていたのは楽園の閻魔様の四季映姫さん

手には仕事の時に持っている(しゃく)を持っておらず、手ぶらで歩いていたようだ

俺は映姫さんの姿を見て首を傾げる

 

「…私にどこか変な場所がありましたか?」

 

俺の首を傾げた姿を見て、自分がどこか変なのか身体のあちこちを確かめる

俺は映姫さんな首を振り、首を傾げた理由を話す

 

「あぁいえ、映姫さんにおかしな場所はなくいつものように可愛いですよ…ただ、先程から妖精や妖怪が映姫さんが説教するからと逃げていたんですよね…ですけど今の映姫さん、説教とかする気ありませんよね?」

 

「…そうですね、今日は貴方を一緒呑まないか誘いに来たので誰も説教する気はありません…か、かわいい…

 

そんなことしたら一緒に飲む時間が減ってしまうので、と嬉しい言葉を掛けてくれる映姫さん

いやぁ嬉しいね、幻想郷の全員が映姫さんみたいなまとも枠かこころのような癒し枠になればいいのに

特に古明地姉妹とスカーレット姉妹、お前らやぞ

 

ちなみに、映姫さんが説教をするために幻想郷へ来ているか、プライベートとして来ているかを見分ける方法がある

それが手に笏を持っているかどうか

あのよくわからん笏を持っている時は説教をするために幻想郷へとやって来ており、出会う人皆に説教をする

逆にそれを持っていない場合だと、今回のように俺を呑みに誘いに来るか、一緒に甘いものでも食べないかと誘いに来る…あれ、笏持ってない時って俺を誘うためだけ?

 

…流石にないかー、1人でプライベートで遊ぶこともあるだろうしな

っと、流石にずっと思考に耽るのは良くないな

 

「呑むのなら、いつもの場所で呑みますか?それとも別の場所にします?」

 

「そうですね…今回は気分転換に別のお店へ行ってみませんか?」

 

「お、いいですねぇ…ちなみに何処とか決まってますか?」

 

「実はまだ…良ければ葛籠さんのおすすめの場所とかありましたらそこにしませんか?」

 

「俺のおすすめの場所かぁ…」

 

一応候補はいくつかある、萃香さんに付き合わされ、色んな居酒屋らしき店をはしごをきたことがある

人里は意外緩い…というか平和ボケしており、妖怪は人を食べるために襲わなければ誰でも入れるらしい

だから人里では頭でサッカーできそうな妖怪や茄子のような色合いをした和傘の妖怪など普通に生活していたりする

萃香さんも鬼ではあるが、慧音先生と変な真似はしないことを約束に入場許可が降りたし、人里の人も珍しそうに見ていた

なんなら店で萃香さんの飲み比べをする勇者までいたよ…当然萃香さんが圧勝したけど

…まぁ、これも紫さんの努力なんかな

 

とまぁ、そんな話は置いといて…今は酒を呑むなら良い店を絞らんとね

腕を組み、少し悩んだ末に1件の店に絞った

 

「個室になってる場所なんですけど、そこでもいいですか?」

 

「はい、問題ないですよ。そちらの方が色々と気にしないで済みそうですし」

 

「では向かいましょうか」

 

俺が店を提案すると、映姫さんはそこで良いと言ったので早速その店へと2人で向かう

…人里まで距離長いし、少し話でもしようかな

 

「そういえば映姫さん、小町はちゃんとやってます?」

 

「小町は相変わらずのサボっていますよ…彼女のサボり癖にはいつも頭を悩ませています」

 

「俺も一応言ってみたんですけどねぇ…駄目だったか」

 

この前、小町が霧の湖の畔で寝ていたので起こして映姫さんが困るから少しは真面目に働けと言ったのだが…やはり効果なしか

俺達はどうしたら小町が少しは真面目に働いてくれるか話し合いながら目的地へと向かうのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…んで、いつもこうなるんですよね」

 

「えへへぇ…葛籠しゃんの膝柔らか〜い」

 

「完全に出来上がってんなぁ…」

 

下に視線を向ければ、泥酔して幼女のようになってしまった閻魔様が俺の膝を枕代わりにして寝っ転がっていた

 

あの後も小町をどうするか議論している内に俺がおすすめした店に着き、とりあえず呑もうとなって映姫さんが色々酒を飲んだ結果…見事に泥酔して幼女になりました

あの真面目な映姫さんが酔うとこうなるとは…初めて見た時はすんごいビックリしたね、2度目からは慣れたけど

 

映姫さんと呑むようになって知ったのだが、映姫さんは割と下戸

度数の低い酒でもちびちび飲まないとすぐに酔うレベルに弱い

そして、完全に酔いが回ると今の映姫さんのように人に甘えるようになるのだ…確かこういうのを甘え上戸つて言うんだったか?

そして、酔っていた時の記憶は完全にあるらしく酔いが醒めた時毎回悶絶しているそうだ…可愛いね

 

「映姫さん、俺のお腹に頭グリグリしないでください」

 

「やっ!」

 

「嫌だじゃありませんよ、貴方は子供ですか」

 

「葛籠しゃんの(むしゅめ)になる〜」

 

完全に酔ってんなぁ…映姫さんが娘になるのは嬉しいけど、今のままだと酔いが醒めた時に恥ずかしさに悶絶するから早くなんとかしないと

 

「残念ながら俺は仕事があるので映姫さんが娘になっても甘やかせませんよ」

 

「じゃあ伴侶になりましゅ!伴侶になって葛籠しゃんをあまやかしましゅ!」

 

「ハッハッハー、もう完全に酔ってますね」

 

「まだ酔ってましぇん!」

 

とは言ってもなぁ…止めてないだけで既に酒瓶5本と結構空けてんだよな…人間じゃないからなのか、アル中にはなっていないことが救いである

俺は水の入った湯呑みを映姫さんの横へと持っていく

ちなみに未だに俺の膝で映姫さんは寝ている

 

「ほら、水飲んでください」

 

「葛籠しゃんが飲ませ(ましぇ)てくだしゃい」

 

「えぇ…」

 

これ、酔い醒めた時大丈夫なのだろうか…絶対枕に顔埋めて足バタバタさせてるよ、未来の映姫さん

俺は1度湯呑みをテーブルに置き、映姫さんと俺の膝の間に腕を挟み込み、映姫さんを起こす

そしてテーブルに置いた湯呑みをもう一度持って、映姫さんの口に近付ける

…なんだろう、今の映姫さん可愛いんだけど幼女の世話をしているような気分にしかならねぇ

おかしいな…こういうのってもうちょいえっちな展開になるって金〇先生から教わったのに

 

「ほら、水飲んでくださいね」

 

「…………ぷはぁ…ぎゅー」

 

「意味なかったかぁ」

 

水の飲んで、多少酔いが醒めると思っていたのだが…当てが外れたようだ

水を飲み終えた映姫さんはチラリとこちらを見た後、すぐに抱き着いてきた

もう完全に幼女だよ…可愛いなこの映姫さん

少し母性が溢れそうになるが、酔いが醒めた映姫さんのことを思いなんとか抑えて離れるように口を開く

 

「映姫さんは良い子ですねぇ」

 

「えへへ…なでなできもちいい」

 

…ハッ!離れてと言うつもりが、うっかり本音と母性からの行動が出てしまった!

……まぁええか、映姫さんが可愛いから仕方ないね

この後、酔いが醒めた映姫さんが悶絶しても俺は知らん(外道)

俺は暫く抱き着いている映姫の頭を撫でるのだった

 

ちな撫でてると「ぎゅー」とか「もっと撫でて」と言って滅茶苦茶可愛いかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ほら、歩けます?」

 

「…抱っこ」

 

「はぁ…負んぶでいいならどうぞ」

 

「やったー」

 

あの後も飲んでいたのだが、流石にずっと滞在する訳にもいかないので店を出て、俺達は人里を歩いている

時刻は午後の7時半を過ぎているので辺り暗く、人が全く出歩いていないことが映姫さんにとって幸いかもしれない

映姫さん、今の状態を人里の人に見られたら間違いなく黒歴史になるだろうからな

え?さっきの店の店員?映姫さんに静かにしたらご褒美あげるって言って黙らせたのでバレてないよ

多分映姫さんについては知ってるから「閻魔大王が酔っ払って帰った」くらいの感覚だと思う

 

そして現在、俺は映姫さんをおぶって人里を歩いている

いやぁ…まさか俺が、閻魔様をおんぶする日が来るとは思わんかったな…

多分、外の世界にいた頃の俺にその話をすれば馬鹿を見る目で見られていただろうね

 

…そういや今思ったんだけど、映姫さんってどこに住んでんだ?

家まで送ろうにも映姫さんの住んでる所俺知らんからなぁ…

 

「映姫さん映姫さん、貴方の住んでる場所…」

 

「すぅ……すぅ………」

 

「ありゃ、寝ちゃってる」

 

まぁあんだけ呑んだら流石に寝るよな…吐いてないだけマシやな

寝ゲロをしなければ良いけど

というか本当に映姫さんどうしようか…家わからないんじゃマヨヒガにお持ち帰りしないもいけなくなるんだけど

 

流石に嫌だよ、酔い潰れた映姫さんをお持ち帰りして寝かせただけなのに朝起きたら説教食らうとか

男として、今の映姫さんは据え膳かもしれんが…生憎と俺はヘタレなんでね、絶対に手を出す訳には行かねぇンだ…

 

「…まぁ、あれこれ考えたって答えは出る訳ないし、翌朝映姫さんに怒られないことを祈ってお持ち帰りするとしよう」

 

ユカリ札を取り出し、霊力を込めてスキマを作る

作ったスキマはと入り、あちこちに目の浮いた奇妙な空間をゆっくり歩く

 

「葛籠しゃぁん、それはいけましぇんよ…」

 

「夢の中の俺は何をしているんだろうね」

 

映姫さんの前で裸踊りでもしてるのかな?そりゃアカンわな、確実に説教+コンプラ研修コース確定や

 

そんなことを、考えている間にもう1つのスキマへと辿り着きこの奇妙な空間を抜け出す

抜け出した先には、質素ながらに豪華な屋敷が構えている

 

「はい、マヨヒガ到着…翌朝起きても俺を説教せんといてくださいね」

 

さて、八雲家のみんなには何て言おうかな

俺はマヨヒガの玄関の戸を開け、居候している家へ帰るのだった

 

ちなみに、映姫さんをお持ち帰りした経緯を話すとみんな納得してくれたので助かった…橙からは翌日いっぱい構えと言われたけど

そして、翌朝マヨヒガで目を覚ました映姫さんが俺とヤったと勘違いして責任を取ろうとしたのはまた別の話

 

…「一夜の間違いとはいえやってしまったのなら責任を取ります」ってさ、普通男の俺が言うセリフじゃない?





ワイ、割と映姫さん好きなんですよね…こう、すごい甘やかしたいというか…誰かか理解ってくれる人いませんか?

いない?そうですか…
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