いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!! 作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!
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みなさんありがとうございます、これからも「面白い」、「続きはよ」と思ってもらえるような作品にできるよう精進して参ります
「はぁ…昨日は酷い目に遭ったぜ」
紅魔館で1泊した翌日、俺は人里を適当に歩いていた
といいのも、今日は月に3回しかない貴重な休日なのだ…月3しか休みないのって普通にブラックでは?
紫さん、やっぱ幻想郷にも労基作りましょうよ、最初に駆け込んでちゃんと機能するか確かめるんで
それにしても…昨日は本当に酷い目に遭ったよ
指輪のせいで命懸けの隠れんぼ始まるわ、なんとか誤解解けたと思ったら今度は失血死寸前まで吸われるわ…咲夜さんには代わりの依頼を聞いたらメイドと吸血鬼姉妹に囲まれて寝た挙げ句、咲夜さんには片身ガッチリホールドされて2人からは吸血され?ことになるなんてな…おかげで昨日の夜は寝てないZE☆
…ん?ずっと起きてたのかって?
いや、1日で血を吸われ過ぎて気絶した…なんなら小町の船に半身乗ってた
小町驚いてたなぁ…「アンタが死にかけるなんてねぇ…映姫様はなんて思うのやら」なんて言ってたよ
まぁ、そんなことは河童にでも食わせて…問題はこの休日に何をするのか問題だな
普通なら身体を休めることなんだろうけど、俺はまだ未成年だから体力の回復が早いから翌日には普通にピンピンしてるんだよなぁ…若いって凄い
それに、何かにで遊ぶなんてこともあるけど俺には友達と言える友達がいない訳で…べ、別にぼっちじゃないもん!ただ友達と言える親しい仲がいないだけであっちは友達と思ってくれてる人はいるから!………多分
『………けて』
「…ん?」
色々と考えながら歩いていると、ふと何処かから声が聞こえた
何て言っていたのな聞き取れなかったので、耳を澄ませて先程から聞こえる言葉をもう一度聞く
『たすけて……』
「…あぁ、なるほどね」
はっきりと誰かの助けを求める声が聞こえ、俺はその声の主を思い浮かべる
そして、助けを求めている声のする建物の間の通路へと入る
すると、先程から聞こえていた声は大きくなり『いたい…』や『くるしい…』と助けて以外の声も喋るのようになった
ある程度進んだところで俺は立ち止まり、先程から悲痛な声を出している少女に聞こえるように喋る
「小傘、俺だからその手の驚かしか効かんぞー、教えた本人にそれを使ってどうするんだ」
「なんだ、誰か歩いてるから驚かそうと思ったのに…」
「腹減ってるん?」
「…うん、実はお腹が空いてて…」
建物の陰からひょっこりと姿を現したのは水色ショートヘアに左右で赤青の目…いわゆるオッドアイを持った妖怪の少女の多々良小傘、から傘お化けである
彼女には以前、驚かし方があまりにも下手だったため驚かし方を指導したことがある…今しがたやっていた悲痛な声で獲物をおびき寄せる方法も俺が教えたものだ
あれ以外にも人の目の前で突然痙攣し、その後白目を向いてブリッジ歩行をする方法や、一瞬だけ人の前に現れ、その後大きな音と共に不気味な笑顔で至近距離に現れる方法など教えた
幻想郷に映画やゲームがないため、この方法は結構刺さり、以前よりも小傘はお腹を満たせるようになったと喜んでいた
「前より人を驚かせるようになって腹は空かなくなってるんじゃないの?」
「うん、確かにそうだけど…あまりにも高頻度だと慣れて驚かなくなるって言ったのは葛籠じゃん、だからここ2週間は人を驚かしてないよ」
そういやそんなこと言ってたなぁ…というか2週間って結構我慢してんな
驚かすことで腹を満たす妖怪なのに…その間はずっと人里でベビーシッターとかやってたんかな?
そんなことを考えていると、小傘がモジモジとしながら口を開いた
「それでなんだけど…良かったら何か食べられるものない?流石に2週間我慢してると結構お腹空いちゃって…」
「別に構わんよ、というか流石妖怪だな…2週間食事我慢とか普通人間なら死んでるぞ」
「ありがとう!助かったよ!」
俺は小傘の言葉を聞いて適当におにぎりと取り出して小傘に渡す
このおにぎりは今朝、マヨヒガに帰って八雲家のみんなにご飯作った時の残りなのでちゃんと新鮮だぞ
小傘は俺からおにぎりを受け取ると、大きく口を開けて頬張る
もぐもぐ食って幸せそうな顔しやがって…!あと3個あるからもっと食いやがれ…(キレ気味)
「美味しい…やっぱり葛籠のおにぎりは心に沁みる…それにお腹も膨れるし」
「それは良かった、まだあるからしっかり食べなさい」
「ありがとう葛籠!」
以前小傘から聞いたのだが、何故か俺の作った料理は小傘のお腹を満たすことができるらしい
俺の料理って時々変な効果持ってるっぽいんだよね…
前にあったのってなんだっけ…水中にいるわかさぎ姫にご飯あげたらご飯が水で濡れないどころか水中でも暖かいままだったんだっけな…本当になんで?
自分の作った料理は最早料理じゃないのかもしれないと思っている間に、小傘はおにぎりを食べたらしくほっこりした表情をしていた
俺は水の入ったペットボトルを取り出し、蓋を開けて小傘に渡す
「これで水飲め」
「ありがとう………ぷはぁ、本当にありがとう」
「別に気にするな、腹減ってる奴いたから食べ物渡しただけだし」
そう言ってココア〇ガレットを取り出し1本加える
最近久しぶりに食べたらハマっちゃって…最近は週1で1箱消費してるだよね
俺がココアシガ〇ットを加えていると、小傘が不思議そうに俺を見つめていた
いやんそんなに見つめられると私照れちゃう…///
「…どうした?そんなに見つめて」
「いや…葛籠が食べてるものが気になって」
「これ?外の世界のお菓子、1本食べる?」
「いいの?」
「いいよ、スースーするからね」
「ありがとう」
箱を差し出し、1本渡す…小傘はそれを受け取ると少しだけ齧る
路地裏にポキッとコ〇アシガレットの折れる小気味よい音が響く
味わうように小傘は咀嚼する…1本食べ終えると、こてんと首を、傾げる
なんだそれ、可愛いな…撫で回してやろうか(迫真)
「なんか不思議な味だね?ラムネに似てるけどラムネと違う味…」
「それがいいんだよ、お子様にはわからんか」
「…これでも葛籠の何十倍も生きてるんだけど」
「人間の何十倍を生きても子供は子供だぞ、レミリアやフランが良い例だろ?」
「…たしかに」
吸血鬼姉妹を思い浮かべたのか、小傘は何も言い返さない
それから暫く、俺と小傘の間に沈黙が流れ、ポキポキと俺がココアシガレ〇トの食べる音だけが広がる
…何か話すことねぇかな、気まずい訳じゃないけど話してる方が気分的に楽な気がする
そう思っていると、小傘が「ねぇ」と声を掛けてくる
「どうした?」
「最近、仕事どうなの?」
「配達のこと?」
「うん」
「別に変わったことは何もないよ、いつものようにキャラの濃い人に絡まれたりしながらも楽しく仕事やってる」
「…そっか」
「そういう小傘は?」
「わきちも変わらないよ、子供達の面倒を見てる」
「そうか」
それだけ言うと、再び沈黙が流れる
…んだこれ、アオハルか?
いやぁ…俺にアオハルとか似合わねぇ、誰か!ここに全裸を変態投入してアオハルを壊してくれ!具体的に言うなら頭に「罪」の文字が入った袋を被った変態で!
…あ、ココア〇ガレットなくなった
俺は空になった箱を収納すると、代わりにペットボトルを取り出して少し乾いた喉を潤す
「あ、それって…」
「…………ん?何か言った?」
「いや、その…それ、わちきが飲んでたやつじゃ…」
「ん?…………あ、確かに」
そういやさっき小傘に水飲ませてたんだった、忘れてた
…ま、ええか(適当)
俺は間接キス程度でドキドキするような童貞ではないんでな…そんなんでドキドキしてたらレミリアのえっぐい下着見せられた時とか気絶するわ
「…気にしないの?わちきとの間接キス…」
「別に気にしないな、これくらいでドキドキしてたら
「…そっか」
小傘は少し不貞腐れたような口調になると、しゃがんでいた俺の隣にしゃがみ、肩に頭を乗せてくる
…なんだろう、佐藤さん吐きそうになるので肩に頭乗せてくるのやめてもらっていいですか?
俺に甘酸っぱいアオハルは似合わねぇんだ…俺にはオタ友と一緒に二次元にデュフるアオハルが似合ってるんだ…!
俺は頭を乗せてきた小傘に問いかける
「…何してんの?」
「別に、わちきがしたいことしてるだけ」
「そっすか…」
俺はそれだけ言うと小傘の頭を撫で…ハッ!いかんいかん、いつもの橙にやってる癖が…!
俺が撫でるのをやめると、小傘はガシッと腕を掴んで頭に乗せる
そして、俺の腕を使って自分の頭を撫でる
…本当に何してんの?
「何してはるん?」
なんなら声に出てきた…いや本当に、なんで人の手使って自分の頭撫でてはるん?
「…葛籠が撫でるのやめたから腕借りて自分で撫でてる」
「えぇ…(困惑)」
なんだそれ…椛なら抗議してくるし橙は手の下に頭潜り込ませてぐりぐり押し付けてくるのに…撫で撫でおねだりの新パターン開発されちゃったよ
俺は仕方なく小傘の頭を優しく撫でる…小傘は目を細めて大人しく撫でられている
…あの、本当に佐藤さん吐きそうなんですけど、どうすればいいですか?
ヤバいよヤバいよ(出〇風)!こんな甘酸っぱいアオハルみたいな空気吸ってたら身体に蕁麻疹出ちゃうよ!持病で仮病のアオハルアレルギーがッ!
誰か!助けて!本当に全裸の変態呼んで!この際この前見た『ユッカリーン☆!』って叫んでた不審者でもいいから来てくれ!
そう願っていた時、俺の願いが届いたのかこちらへとやってくる足音が聞こえた
小傘はその足音が近付いていることに気付くと、俺の手を優しく頭から下ろし、何もなかったように俺の横に立って壁に寄りかかる
そして、その足音の主が俺達の前に姿を現した
「…あ、葛籠」
現したその人物はこころだった
こころは胸に妙蓮寺で飼うことになった影丸を抱きながら俺に近付いた
「ん?おぉ、こころか…どうした?」
「影丸と一緒に人里を散歩してた」
こころは腕を前に突き出すと、俺にピースサインを向ける
そらと同時に影丸が「にゃっ」と鳴く
あぁ^〜…こころで心が浄化される…やっぱこういう時は
「そういえば小傘もいるね、2人はどうしてここに?」
「人を驚かせようとしてたらたまたま葛籠だったから少し雑談してたの、それにしてもその子可愛いね」
「でしょー?影丸って言って妙蓮寺で飼ってるんだ」
「へぇー…撫でてもいい?」
「あぁ、良いぞ…影丸もいいよね?」
「にゃん」
「いいって、撫でる時は優しく毛に沿って撫でるんと喜ぶぞ」
「わぁ…ふわふわしてる」
かわいい(脳死)
俺は甘酸っぱい空気を壊してくれた愛娘と、娘が抱いていた猫を撫でる小傘を微笑ましく思いながら見守りながら休日を過ごした
やっぱうちの愛娘が最強ですわ、終始可愛いかった
青春、いいですよね…私はかれこれ1年以上はアオハルしていません
大人でもアオハルは経験できるからもう少し歳取ってお金を稼げるようになれたら好きなことしてアオハル楽しもうかな…