いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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これからも末永く読んでもらえるような作品にできるよう精進して参ります

今回はギャグ少なめです



追い出された居候の旅、1日目

幻想郷の配達業者である小箱葛籠の朝は早い

 

早朝4時に起床し、最低限の身だしなみ整えると居候させてもらっている主へ質素ながらも栄養のある朝食を作る

川魚を塩で焼き、ご飯を炊き、味噌汁を作って更に漬物を添える…

そうして出来た朝食をちゃぶ台の上に並べ、少し前から愛用している料理の状態をキープしてくれるフードカバーみたいな魔道具を被せていつでも食べられるようにし、置き手紙を置いて仕事の準備をする

 

マヨヒガを追い出されたのに仕事あるのかって?それがあるんですよ奥さん

実は霊夢達と話し合った夜、紫さんが現れて突然追い出した事情などを説明してくれた

俺を追い出したのは橙が発情期に入ったかららしい…どうやら獣妖怪の発情期はすごいらしく、気に入っている相手がいれば、理性を失って相手に襲いかかり、無理矢理にでも番になろうとするとのこと

…俺の知り合いに獣妖怪多いんだけど、一斉に発情期入ったら俺もしかして詰み?

 

い、いや…そんなはずはない!仮に発情期が来ても全員同時とかそんなピンポイントな異変が起きない限りは大丈夫なはず…!

 

閑話休題、とりあえず橙が発情期なので最低1週間はマヨヒガに帰れないとのこと…だからその間俺には博麗神社で霊夢のお世話になってて欲しいとのこと

しかし、俺だけでは決めることができないため霊夢を交えて話すことになった

 

そして霊夢を交えて話し合った結果、今日1日は泊めるけど残りの日数は別の場所でお世話になって欲しいとのこと

まぁ霊夢も年頃の女の子だし、男の俺と同じ屋根の下で過ごすのはあまりいい思いしないだろうし、仕方ないね

 

まぁそんなこんなで色々と話し合った結果

・1日だけ博麗神社に泊まり、後は別の場所でお世話になること

・仕事はいつも通りすること

・追い出している間、マヨヒガに住めない代わりに色々と食べ物や生活用品などは送ること

この3つのことが決まった

 

そんな訳で居候しているこの場所は博麗神社である

まぁ、それも今日までなので仕事に行けば別の物件探しをしないとなんだけど

ちなみに霊夢はまだ寝ている…まぁ4時に起きてる人は少ないからね、逆に霊夢がこの時間に起きてたらビビるわ

 

俺は書き終えた置き手紙を朝食の横に置くと、すぐ目の前にある縁側から仕事へ向かうのだった

俺の朝食?霊夢の朝食作りの時に出てきた残りだけだけど?

マヨヒガの時からいつもそんな感じなので別になんとも思わない

というか俺には能力で収納している持ち運びできる菓子が沢山あるからね、腹減ったらそれ食えば解決や

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん、もう朝ね」

 

私は布団から起き上がると箪笥からいつもの巫女服を取り出し、昨日みたいに私の着替えを見てくる葛籠馬鹿に警戒しながら素早く着替える

しかし、着替えている時や、着替え終えた後も建物は静かであり、私以外の人の気配を感じない

 

「…アイツ、まだ寝てるのかしら?」

 

そう思い彼に貸した部屋の様子を見に行くが、そこには昨日紫が持ってきた布団も、彼の道具も何も残されていなかった

1泊しか泊めないと言ったからもう出ていったのだろうか?そうであるなら私に一言言ってから出てほしかった

少しイライラしながら朝食を作ろうと台所へ向かっていると、不意に良い匂いがした

 

その匂いが流れてくる方へ足を進めると、そこは居間であり部屋の真ん中に置かれていたちゃぶ台には蝿帳はいちょうに覆われた朝食があり、蝿帳の横には紙が置かれていた

 

「…これは、アイツの置き手紙かしら?」

 

私は置き手紙を手に取ると、その内容を確認する

 

───────────────────────

霊夢へ

昨日は1泊させてありがとう。俺は仕事があるから

挨拶せずに出て行くことを許しておくれ…代わりに

朝食は作ったから良かったら食べてね

ㅤ⠀ㅤㅤ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ㅤ⠀ㅤㅤ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ㅤ⠀ㅤ⠀葛籠より

───────────────────────

 

私は手紙を読み終えると、朝食を被っていた蝿帳を退ける

すると、朝食からはつい先程できたような湯気が立ち上り、良い匂いが鼻を突き抜ける

 

「……まぁ、美味しそうね…いただきます」

 

座布団に座り、彼の作った朝食を食べる

その味は素朴ながらもどこか心がほっとするような、安心するような…それでいて、どこか懐かしさを感じるような味だった

私は彼の作った料理を味わうようにゆっくりと咀嚼し、飲み込む

 

「…まぁ、アイツにしてはいい出来なんじゃないかしら?」

 

そういいながらも食べる手を止めない、というか身体が乾いた喉を潤すように次々に手が伸びていく

漬物とご飯、焼き魚に味噌汁…食べ物へ伸びていた手は朝食がなくなったことでようやく止まった

 

「…もうなくなった、見た目より量が少なかったのね」

 

私の中にある「もっと食べたい」という欲求を誤魔化すように一言呟き、食べ終えた食器を下げる

彼の作ったお菓子は何度も食べたことあったが、何気にこう言った料理を食べたのは初めてかもしれない

いや、宴会の時に彼が料理を作っているそうだから気付いてなかっただけなのかもしれないけど…彼の料理だと明確に知った上で食べるのは初めてだった

 

「…もう少し、ここで泊まらせても良かったかもしれないわね」

 

食器を洗いながら、ポツリとそんな言葉が自然に漏れる

どうやら私の胃袋は随分と単純だったようで、朝食1つで彼に胃袋を掴まれたらしい

今からでも行って、もっと泊まっても良いと言えば間に合うだろうか?

答えは否、彼は色んな奴に好かれている人間だ…故に、今彼の所へ行っても既に泊まる場所が決まっているだろう

 

「はぁ…逃した魚は大きかったわね」

 

私は彼を逃したことに後悔し、一日中落ち込むのだった

魔理沙が遊びに来た時に心配されたが、理由を話したらそんな訳ないだろと笑われた。だから1発殴っておいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、時刻は現在13:00を指しております。皆様いかがお過ごしでしょうか?

俺は今日の仕事を終え、今から宿探しの旅をするところでこざいます

 

「今日はどうするか…こーりん、にはお世話になりたくねぇな…」

 

絶対アイツの家ゴミ屋敷だろ…使えるかわからない外の世界の物で溢れかえってる、そうに違いない(偏見)

あーうーと悩みながら人里を歩いていると、後ろから肩を叩かれる

誰だと思い後ろを振り返るとそこにはニコニコ笑顔の咲夜さんが立っていた

oh……今日も大変素晴らしく美しい笑顔ですねハッハッハ…ここから逃げることって可能でしょうか?

時間止められるから無理?難易度ルナティックのクソゲーめ…

 

「こんにちは葛籠さん、何か悩んでいるようですがお話を聞いてもよろしいですか?」

 

「こんにちは咲夜さん…別にそこまで大した悩みじゃないから大丈夫ですよ、では俺は用事があるので…」

 

無理矢理逃げられないのならばなんとかして逃げるまで!

▼葛籠 は 用事があるからもう行くね を唱えた !!

 

「まぁまぁ、挨拶だけだと寂しいじゃないですか…少しあそこの茶屋でお話しましょう?」

 

▼しかし メイド長 には 効果がない !!

▼メイド長 は ナンパ(圧) を 使った!!

▼葛籠 に 1000ダメージ !!

▼葛籠 は倒れて しまった …

 

「…わかりました」

 

俺はニコニコ笑顔の咲夜さんから放たれる圧に負け、咲夜さんと一緒に茶屋で一息吐く…どうしよう、すっごく逃げたい

でもさぁ!?ニコニコ笑顔の咲夜さんって何考えてるのかわかんないから怖いのぉ!!

さっきのだって圧を掛けてなかったのかもしれないよ?だけど至近距離でお茶にしようとか言われたら圧掛けられてると思うじゃん!!

 

俺と咲夜さんの間に置かれた団子のピラミッドから1本団子を取り、気を紛らわすために1つ食べる

口の中にほのかな甘みが広がり、モチモチとした食感が咲夜さんと一緒にいることの緊張感を和らげる

そのまま1本を平らげ、セットのお茶で乾いた喉を潤す

 

俺がお茶を飲んだところで、咲夜さんは口を開いた

 

「それて、悩みとはなんなんですか?」

 

「いや、本当に些細なことなんで大丈夫ですよ」

 

「人に話すとすぐに解決することがあります、些細なことでもかなり悩んでいるようでしたから微力ながら私も協力したいんです」

 

相変わらずニコニコ笑顔のまま隠していることを聞こうとしてくる咲夜さんと、頑なに教えない俺の攻防が続く

というか咲夜さん、貴方が誘ったんですから団子食べましょう?さっき俺が団子食べてる時もニコニコ笑顔で俺のこと見てるだけでしたよね?凄く怖いから団子食べてくれません?

 

「…どうしても話してくれないんですね」

 

「まぁね、本当に些細なことだからそんなことに他の人の迷惑を掛けたくないから」

 

嘘である、咲夜さんに話したら絶対に紅魔館に即刻拉致+吸血鬼姉妹に一日中絡まれるのが目に見えているから話したくないだけである

 

俺がずっと断り続けていると、咲夜さんはいつものニコニコ笑顔を珍しく崩し、悲しそうにため息を吐く

 

「ならば仕方ありません、あの鴉天狗に私とお嬢様とフラン様で暑い夜を過ごしたことを話すしか…」

 

「ただの添い寝やろうが、それと暑かったのは3人に囲まれた俺だろうが」

 

「フフフ、本当に添い寝だけで済んだと思いますか?お嬢様もフラン様も吸血鬼なので本来は夜行性ですし、私もお嬢様方に生活リズムを基本合わせているので夜型ですよ?葛籠さんが寝ている間に…おっと、これ以上は喋ってはいけないんでしたわ」

 

「ねぇ待って咲夜さん、その続き話して?」

 

俺気絶してる間に何かされたの?ねぇ咲夜さん?ねぇって!「おほほ」じゃないのよ、本当に教えて…俺何もされてないよね?ね?

咲夜さんの言葉に少し怖くなっていると咲夜さんがニヤッと笑い、口を開く

 

「気になるのなら話してもいいですよ?ただし、葛籠さんの隠してることを教えてください」

 

「ヴッ…なんて卑怯な…!」

 

「私も葛籠さんにこんな手は使いたくありません…ですが、葛籠さんが頑なに隠し事をするので仕方なくこの手を使うしかありません」

 

ウグググググ…卑怯、実に卑怯なり、十六夜咲夜!

俺はニヤニヤと笑みを浮かべる咲夜さんを横目に頭を抱えて膝に頭を埋める

クソッ、咲夜さんのことだから本当にあの後何かされた可能性があるのが否めない…!これがゴシップ天狗なら嘘だろと鼻で笑ってやったのに…!

悩んでいると咲夜さんは「帰る前に鴉天狗を探して少し話しましょうかね」と煽るように言ってくる

マジでどっちだ…気絶した後何かあったのは嘘か?本当か?

それを教えてくれないとゴシップ天狗を探しに行くの止めるかどうか判断できんぞ…

俺は頭を抱えて悩み、悩んだ末…

 

「…悩みを教えるので、気絶した後何があったのか教えてください…」

 

…追い出されたことを話すのだった

そして、案の定俺の話を聞いた咲夜さんは紅魔館へ泊まれと圧を掛けてきて、俺は半ば強制で紅魔館に泊まることになった

 

ちな気絶したあとのことだが何もなく普通にみんな寝たんだと…咲夜さんにゲームにも勝負にも負けたよこんちくせう!

 

「クソッ、さとりみたいな人の心を読む能力が欲しいッ!」

 

「…まぁ、本当は気絶した葛籠さんをお二人が襲おうとしたのを私が止めたのですがね」 

 

咲夜さんが何かを呟いていたようだが、あまりにも小さかったため俺には何も聞こえなかった





次回は記念話を挟んで、その次に投稿する予定です
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