いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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記念話として今回リクエストBOXにあったものを話にさせていただきました


頭文字T、もしくは轟く運び屋

ある日、目を開けると俺は紫さんに膝枕されていた

…なんで?

俺は今の状況が飲み込めず紫さんに質問をする

 

「…えっと紫さん、これはどういう状況ですか?」

 

「あら見てわからないかしら?膝枕をしてるのよ」

 

「膝枕されてるのはわかるんですけど…何故膝枕を?」

 

そう言うと、紫さんは目を閉じて俺の頬を優しく摩る

えっ何…すっごい怖いんだけど、今から俺殺されるん?殺す前にせめてもの情けで甘やかしてるってこと?

死ぬのはまだやだよ、まだ椛を撫でくり回してたいし萃香さんの飲み比べの約束まだ果たせてないんだから

せめて約束を終えてから殺してくだせぇ紫さん

 

そんなことを思っていると、紫さんが目を閉じたまま口を開く

 

「貴方にはいつも仕事を頑張ってもらってるからね、ちょっとしたご褒美よ」

 

「なるほど…?でも俺は居候してる身なんで、住まわせてもらってる対価としては普通なんじゃ…」

 

「人間の里以外にも地底や地獄…冥界に月と普通の人間じゃ行かない危険なところにも配達に行ってもらってるもの、私は貴方から普通以上の恩返しをもらってるわ」

 

「はぁ…?」

 

確かに地底は元地獄らしいから暑いっちゃ暑いし、冥界は幽霊がいるから寒いけど…別に死ぬほど暑い訳でもないし行く場所全ての人が優しいからそこまで危険じゃないんだけどな…

キャラ?ソンナモンシリマセンナ(メソラシ)

 

ちなみに俺の体勢なのだが、膝枕をされて両手を頬に添えられており、片手で頬の摩られている…手足?なんかピクリとも動かんが?

これ本当にご褒美?ご褒美と称して首ゴキィするつもりじゃないの?

 

「そうだ、いつも頑張ってる貴方にプレゼントがあるの」

 

突然、パン!と両手を合わせて思い出したように話す紫さん

ビックリした…そのまま頭潰されるんじゃないかと思ってチビりかけたぜ…心臓に悪いゾウ(激ウマギャグ)

 

「さぁ、プレゼントのあるところまで案内するわ。起き上がって頂戴な」

 

「あれ…動ける」

 

紫の言葉にまだ動けないだろ…と思っているといつの間にか身体が動くようになっていた

…この人って種族教えてくれなかったけど多分隙間女なんだよね?隙間女って金縛りにする力あったのか…

 

そんなことを考えながら紫さんの後ろをついていくと、庭の見える部屋へと到着する

そして部屋から見える庭には、俺が横になっても入っても30センチくらいスペースが生まれそうなデカイ直方体のプレゼント箱が置いてある

もしかしてアレがプレゼント?だとしたらデカくない?アレ自体がプレゼントってこと?収納箱的な感じでさ

 

「…えっと、あれがプレゼントですか?」

 

「そうよ、どうかしら?」

 

「どうと言われましても…あの箱自体がプレゼントなのかあの箱の中に入っているのかわからないので何とも…」

 

仮にあの箱自体がプレゼントだとしたら少し困る…だって俺の能力で異空間に収納すれば解決するし

そう思っていると、プレゼント箱を包んでいたリボンにいつの間にか手が伸びていた

その手はスキマから伸びており、横を確認すると紫さんが右腕をスキマの中へと突っ込んでいた

紫さんは微笑みながら口を開く

 

「それもそうね、ならこの箱を開けてあげるわ」

 

そう言って蝶蝶結びとなったリボンを引っ張り、箱の蓋を取る

すると箱の壁は四方向へと倒れ、中から姿を現したのは…

 

「…バイク?」

 

「えぇ、そうよ」

 

艶のある美しい光沢をみせる緋色の車体、鋭い目つきのように見えるライト、何かの生き物を思わせるような凛とした顔

いわゆるスポーツタイプバイクと呼ばれるバイクが、箱から姿を現した

俺は暫く固まっていたが、何とか言葉を出す

 

「…ありがとうございます、でも本当にいいんですか?こんな良いもの…」

 

「えぇ、妖怪の山とか迷いの竹林、冥界とかは無理でしょうけどそれ以外ならこれで移動も楽になるでしょう」

 

俺の反応を見てとても嬉しそうにしている紫さん

だが、俺の脳内には困惑や疑いなどが入り交じっていた

 

いやだってさ、考えて欲しいのよ…ただの居候に相場の値段とか知らないけど、こんな軽く700万はしそうなカッチョイイバイクをプレゼントて送るって怖くない?別に誕生日でもないし何かプレゼントを送るような記念日でもないのにさ

それともアレなのか、俺に頭文字〇でもしろってか?俺の場合俺自体がトラックになってるから頭文字Tになるけどな!

 

いや待て、こんなに赤いのならレッ〇ゾーンかもしれない…

俺の場合は轟く侵略ならぬ轟く運び屋になりそうだけど

 

しにてもバイクかぁ…どうしよう、そもそも自動車免許持ってないんだよな、俺

幻想郷に来たのって自動車学校に入学する前だったし

 

俺が動かないのを横で見ていた紫さんは先程の嬉しそうな顔から一変して少し不安そうな顔でこちらを覗いていた

 

「…本当は嬉しくなかったかしら?」

 

「あぁいえ!嬉しいんですけど、バイクの操作とか乗り方とか何もわからなくて…乗りたくてもどうすればいいのかと」

 

俺は思っていたことを素直に伝える

実際、紫さんからこんな風にプレゼントを貰えたのはとても嬉しい…というか人からのプレゼントというものは嬉しい、何て言うか…親しい人、大切な人って思ってもらえてそうで心が温まるから

 

だが先程も言った通り俺は自動車免許を持ってないため、バイクをプレゼントされてもどう運転すれば良いかわからない

 

俺の言葉に紫さんはほっとした表情を見せると、優しい笑みを浮かべて説明を始めた

 

「その辺は心配しなくて大丈夫よ、河童にお願いして自動運転アシストとかガソリンの代わりに私や藍の妖力なんかを動力源にして動かせるようになってるから。最低でも1年は供給なしで動かすことが出来るわよ」

 

…1年間ガソリンなしで動かせるバイクって相当すごいのでは?

しかし、河童に協力かぁ…なんだか少し怖いな

アイツらこの前渡してきた道具に盗聴器付けてたり催淫ガスとか仕掛けてたからなぁ…またへんな機能付けてないといいんだが

そんな不安が紫さんに伝わったのか、紫さんは「それと」と言って追加で説明をする

 

「河童に変な機能が付けないように私と藍で監視してたから大丈夫よ、仮に私達の目を盗んで変な機能を搭載してたら今から殴り込みに行くから」

 

「お、oh......ありがとうございます」

 

綺麗な笑顔ですごいこと言ってんなぁ…というか大妖怪2人に監視されてた河童には同情するよ…それはそれとして残当とは思うけど

人に変な機能付けた機械渡してくるんだからね、仕方ないね

 

「とりあえず、乗ってみてもらってもいいかしら?」

 

「わかりました」

 

俺は縁側から庭に出て、バイクの傍まで近寄る

近くで見るバイクは少し遠くで眺めていた時よりもカッコよく見えて、これがプレゼントされたと思うと心の中で踊りたくなるが…今はその気持ちを抑える

 

えっと、乗り方はどうするんだっけ…昔見た記憶だからあんまり覚えてないけど、左から乗るんだっけな?

俺はバイクの左側に立つと、左手でハンドルを握りもう右手をシートの上に乗せる

そして左足を出っ張っている場所に乗せ、踏み込んで右足を上げる

…何とか乗れた、それにしても自転車よりは視点高く見えるな…これがバイカーの視点というものか

 

俺がバイクに跨った感想を心の中で呟いていると、マヨヒガからパシャッというシャッター音が聞こえた

あのゴシップ天狗でもいるのかと思いそちらを向けば、紫さんがデジカメを構えて俺を見ていた

 

「えっと、紫さん…?」

 

「何かしら?」

 

「なんでデジカメを持っているんでしょうか…」

 

「そんなの葛籠のバイクに乗った姿を写真に収めるために決まっているでしょう、もっとこっちに視線を向けて、あっそれとピースもね」

 

なんかいきなり撮影会始まったんだけど…というか紫さんってこんなキャラだっけ…?もっとこう、胡散臭くて妖しくて、それでいてどこか綺麗な人だったと思うんだけど…もしかして子供とかいると親バカになる感じ?

 

パシャパシャと写真を撮られていると、橙と藍姉が部屋へと入ってきた

先程まで人里へ買い出しに行っていたのだが…風呂敷を見る感じ、どうやら色々と追加で買ってきたようだ

 

藍姉はバイクに跨っている俺を見ると、いきなり胸を弄り出し…胸元からデジカメを取り出した

いやお前かーい…なんでそんな普通にデジカメ持ってんだよ、ここ江戸時代くらいで時代止まってるよね?

 

なんで近代技術の産物があるんだ、そう思ったがそういえばここの主が外の世界と幻想郷を行き来できることを忘れていた

確かにそれなら持っててもおかしくない

それはそうと藍姉に尋ねる

 

「藍姉…?なんでデジカメ構えてるん?」

 

「弟のバイクに跨っている瞬間は姉としてカメラに収めておかいといけないからな…あっ、少しこちらを見下すような視線をくれないか?」

 

「あら、藍も良いセンスしてるわね。葛籠、少しこっちを見下したような視線を頂戴」

 

「えぇ....(困惑)」

 

おなしくなってしまった2人に困惑して、少し引いた目で見る

しかし2人は「その表情も良い!」と言って逆効果となってしまった

紫さん藍姉…橙を見てよ、橙は俺がバイクに跨った姿見て「カッコイイよ!」と言って目をキラキラさせてるんだぞ…純粋なこの子に変なもの見せるんじゃありません

 

「私も葛籠の上に跨りたいな…」

 

なんか橙が今とんでもないことを言っていたような気がするが聞かなかったことにしよう…チェンハジュンスイダトオニイチャンハシンジルゾ

 

それからプチ写真会は月がすっかり顔を出すまで続いた

紫さんと藍姉はこれはどうだ、これは良いんじゃないかと互いに撮った写真をご飯を食べる前、食べた後ずっとやっていた

 

俺?橙とじゃれ合ってるよ、今も

 

そういや発情期過ぎてからなんかじゃれ合いも少し過激になったような気がするな…

具体的には急に覆いかぶさったと思ったらジッとこちらを無言で見つめてきたり首や胸に擦りついてきたり

今日なんか腕に尻尾が絡ませてきてるんだよな…

そろそろ橙とはじゃれ合いも少なくして距離を取った方がいいかもしれぬ、適正な距離は大事

 

俺は橙とじゃれ合いながらそんなことを考えるのだった

 

その翌日、俺はバイクを運転しながら命蓮寺の前を走ったら、後ろから聖さんがすごい速度で抜かしてきたことは別の話

なんで貴方はバイク持ってんだ…





ということで移動手段をゲットする葛籠の回でした

リクエストをくださった驚天動地乱舞劇場さん、ありがとうございます

こんな感じでリクエストは記念話やたまに通常投稿で消化していこうかなと考えてます
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