いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!! 作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!
一体いつからリクエスト回投稿が1つだけだと錯覚していた?
ということで記念話後半、さとりの性癖歪み編です
「ここか地霊殿か…紅魔館と同じでデカイな」
「でしょ?ここでお姉ちゃんやペット達と暮らしてるんだよー」
皆さんこんにちは、小箱葛籠です
俺は現在、人里で出会った古明地こいしという心を読まないさとり妖怪に自宅に案内されました
一体どういうことなのかを簡単に説明すると
前に人里で仕事終わりに団子を食べていると、盗み食いしてきた少女を叱ると、私が見えるんだと少女が驚きその後古明地こいしと自己紹介される
↓
俺も自己紹介をして団子を食べたことを叱り、こいしの分も注文してそれをあげると何故か懐かれる
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今度地霊殿(自宅)に案内すると言われてから数日後の休み、偶然こいしにばったり遭遇に地霊殿までドナドナ←イマココ
こんな感じで俺は地霊殿までこいしに引っ張られました…可愛い女の子に腕を引っ張られるのは悪い気はせんが、ぶっちゃけ腕が千切れるかと思ったで候…
向かう途中にさとり妖怪だとカミングアウトされたけど、妖怪って誰もが力強いんだね…
この前ルーミアって人喰い妖怪にも懐かれて、ルーミアの口に俺の手を突っ込まされた時も抵抗したのにビクともしなかったんだよね…その時のルーミアの何か扉を開いたような目は忘れていない
「それで、こいしのお姉さんに挨拶すればいいのか?」
「うん!お姉ちゃんの所まで案内するからついてきて!」
そう言ってこいしは先に地霊殿の中へと入り、俺もその後に続いてお邪魔する
「おぉ…少し目に悪い」
中は薄暗く、床のステンドグラスから発せられる光と、天井から吊るされたシャンデリアが中を照らしていた
紅魔館のような赤1色ではなく、ちゃとした館なのだが…地霊殿は地底…つまり地下にあるため地上よりも暗く、そこで強めに光るステンドグラスの明かりは少し目に悪いと感じる
アレだ、現代でいう暗い部屋でスマホを見てる感じ…
地霊殿では照明代わりにスマホをステンドグラスの下に置いていた…?
「お兄ちゃん!こっちだよー!」
「すぐ行くー!」
こいしは既に二階へと繋がる階段におり、俺は急ぎ足でこいしの元へと歩く
そして俺がこいしの元へと着いた時、こいしは足元にいる黒猫とじゃれ合っていた
…待たせた俺が悪いんだけど、本当にこの子自由だな…団子奢った後もアレ食べたいコレ食べたいで色々と奢らされたし
奢らされたと思ったら今度は急に隠れんぼとかな…
「お兄ちゃん来たね、それじゃ紹介するね!この子はペットのお燐だよ」
「なーん」
「可愛いな…しかし尻尾が2つ?」
俺がこいしの自由奔放さを思い出していると、こいしは撫でていた黒猫を抱え上げ、俺に見せながら紹介する
お燐と言われた猫は「ちわー」と言っていそうな緩い雰囲気で鳴いた
俺はこいしに近付き、へにゃっとしている猫を優しく撫でる
幻想郷に来てから俺の撫でスキルは椛のおかげで上達したんだ…喰らえッ、椛が絶賛する撫でリストである俺の撫で技を!
俺が毛並みに沿って優しく撫でていると、お燐は気持ち良いのが喉をゴロゴロと鳴らす
ハッハッハ、どうだ?気持ち良かろう?少し前までは「気持ち良いわね、合格よ」って言われてたんだぜ
最近は長時間撫でさせてくれないし「ダメダメになってるから、くれぐれも私以外は撫でないようにね」と言われてしまったんだがな…お兄ちゃん悲しい
いつかまた椛が合格と言ってくれるまで他の動物達を撫でて練習しないとなー
「おっ?お燐は随分と甘えん坊なんだな」
そんなことを考えながらも撫でていると、お燐が俺の手に顔をスリスリと擦り付けてきた
なんかオヤツあげたいな…なんかあったっけ?
「お兄ちゃん凄いね、お燐って全然人に懐かないのに」
「そうなのか?今見てる感じだと人懐っこく見えるけど…ほら、煮干しだぞ〜」
「にゃー」
俺はもう1つの手に煮干しを1つ取り出し、お燐へあげる
出汁取りに使うヤツだけど大丈夫だよね?猫に煮干しは少量なら平気って見たことあるし…
カリカリないから煮干しで許しておくれ、お燐
というか本当になんで尻尾2つあんだ?もしかして妖怪?(名推理)
「なぁこいし、なんでお燐には尻尾が2つあるんだ?」
「それはねー、お燐が火車だからだよー」
「ほえー、火車なんだ…」
てっきり猫又だと思ってた…
というか火車って猫なんだな…俺のイメージだと火でできた車輪の荷車と鬼みたいなヤツがセットの妖怪だったんだけど
やっぱ妖怪ってイメージと違うもんだね、河童もそうだったし
俺は種族に驚きながら、撫でられゴロゴロ喉を鳴らすお燐を見る
…やっぱり猫又にしか見えん、だって何処も燃えてないし
火車って言うくらいだから尻尾なり足なり燃えてそうじゃん?
ま、かわいいならいっか!(脳死)
そう思いながらお燐を撫でていると、こいしが何かを思い出したように「あっ」と声を出した
「こいし、どうした?」
「お姉ちゃんにお兄ちゃん紹介しないといけないんだった!」
「…そういえばそうだったな」
お燐撫でてて完全に忘れてたわ、人の用事を忘れさせるなんて…お燐、恐ろしい子!
俺はお燐を床に下ろしてから廊下を走るこいしの後を追いかけようとするのだが、こいしに下ろされたお燐は何故か飛び乗って俺の頭に乗っかった
…これ走れなくね?走ったらお燐危ないだろうし
「お燐さんや、すまないが頭から下りてくださりませんか…こいしのお姉ちゃんに挨拶しないといけないんだけど」
「にゃー」
その言葉にお燐は「俺に任せな」とでも言ったかのようにポンと優しく頭を叩くと、俺の頭から飛び降りて歩き出す
そして、少し歩いてから振り向いて俺を見る
「ついてこいってこと?」
「にゃー」
俺の言葉がわかっているかのようにお燐は返事をし、少しだけ廊下を歩いて俺を見る
俺はお燐の後ろを歩くとお燐も俺の先を歩き始めた
ちゃんとついて来ているか時々後ろを振り向き、俺がちゃんとついて来ていると再び歩く
暫く歩いていると、お燐は1つの扉の前に座り「にゃん」と鳴いた
恐らくここがこいしのお姉ちゃんの部屋なのだろう
「道案内ありがとうお燐、ご褒美にマタタビだぞ」
「にゃー♪」
俺はマタタビの果実を取り出すと、お燐の前に差し出す
お燐はそれを受け取ると嬉しそうに何処かへと走り去っていった
…さて、こいしのお姉ちゃん…確かこいしと違って心が読めるんだっけな?
こいしから聞いた話だと可愛くてかっこいいらしいが…正直わからんな
まぁ、一応菓子折りとして自作のお菓子とか人里で色々買ってみたけど…気に入ってもらえるかな?
俺は扉を何度かノックをして、中に人がいるか確認する
すると、中から「はーい」とこいしの声が聞こえて、トトトっと扉に駆け寄る音が聞こえその後すぐにガチャッと扉が開いた
「あ、お兄ちゃんやっと来た!全然来ないから迷子になったんだと思ってたよ」
「こいしが走って行ったからお燐が案内してくれたんだよ…それで、こいしのお姉ちゃんはどこに?」
「ここですよ」
こいしの無邪気な声とは代わり、落ち着いた少女の声が聞こえた
俺はその声が聞こえた方を向くと、そこには眠たそうに少しだけ目が閉じているピンク髪の少女が立っていた
そして、少女の胸近くにはこいしのサードアイに似た赤色の目を開けたサードアイがついている
確か、こいしが言うには…
「はい、ご存知のようですが古明地さとり…こいしの姉です」
おぉ…本当に心読めるんだ、なんか感動
初めまして、俺は小箱葛籠と申します…こいしとは最近仲良くさせてもらってます
「えぇ、貴方のことは先程こいしから聞いていました…それにしても、私が心を読んでも平気なんですね?」
「まぁ読まれてやましいものや嫌だと思うものはないので、それよりは心を読んでくれた方が助かる時があるかもですね」
この言葉は本心である
俺は口で喋るより心の方がお喋りだからね、心を読んでくれた方が伝えたいこととか色々と伝えられて便利だし
それもあるから心を読まれることの嫌悪感とかは全然ないな
「…少し変わった方ですね」
「そうですかね?別に心が読めるのはさとり妖怪として普通のことでしょうからそれを否定する権利も義務も俺にはありませんよ…これ、色々と菓子折り持ってきたのでお好きなものをどうぞ」
俺は部屋にあった大きめのテーブルに次々と菓子折りを並べていく
さとりさんの好みがわからんからとりあえず美味しそうなものを選んできた…これで選ばれたものを菓子折りとして送ろう
残り?紫さん達と仲良く訳たり妖精達の囮になってもらうけど?
最近宅配してると妖精達が「構えー!」って突進してくるんだよな…全く、困ったものだぜ
ところでさとりさん、どれがいいとかあります?こいしはどれも美味しそうとしか言ってませんけど
「そうですね…先程から目が惹かれるこれでもいいですか?」
「…それで良いんですか?」
「えぇ、こいしもこれで良いわよね?」
「どれどれ?…うん、私も気になってたからいいよー」
「だそうなのでこれをありがたく頂きます」
そう言ってさとりが手にしたのは、俺の作った手作りスイーツ3種盛り(マカロン、クッキー、ロールケーキ)だった
自分でも上手くできたお菓子だとは思っているが、まさかそれが選ばれるとは思わなかったので正直驚いた
だって俺の隣に置いたカステラの方が美味しそうだよ?見てるだけで「コレ、高くて美味いやつやん」ってなりそうなものを置いたのに
まぁ紫さん達が美味しいもの食べれるからいっか
俺は居候の身だからね、少しでも家主の機嫌を取らねば…
さとりは俺の盛り合わせと取り分けると、近くにあったティーポットを取り、カップに紅茶を注ぐ
そして、菓子折りを退けたテーブルに3人分の盛り合わせと紅茶を置くとソファへと腰掛け、こいしもさとりさんの横へと腰掛ける
「どうしたんですか?貴方も座りましょう?」
「…お言葉に甘えて」
正直、挨拶したらはいお終いと思っていたのでまさかお茶会が始まるとは思わなかったぜ…
俺はさとりさん達に近付き、対向にあるソファへと腰掛ける
「ではお茶会を始めましょうか…私も貴方に少し興味があるので色々聞かせてもらえると嬉しいです」
「わかりました、俺もできるか限り答えますよ」
ただし言葉にできそうにないものは心の中で呟きます、と告げて俺達3人でお茶会をするのだった
紫さんからさとりさんには気をつけるよう言われたのだが、話してみると案外普通の可愛らしい少女だったので特段何か気になることはなかった
強いているならさとりさんよりこいしの方が気をつけるべきだなとは思ったな…あの子多分サイコパスだよ
だってイチゴソースを「人間の血みたいに赤いね」とか色々発言してたから
「今日はありがとうございました」
(紫さんから気をつけろって言われたけど、別に普通の少女だったな)
「えぇ、ではまた会いしましょう」
「そうですね」
(またここに行きたいけどあの縦穴どうしよ…)
私はこいしの連れてきた小箱葛籠という男性を玄関まで見送り、彼が去ったことを確認して自室へと戻る
こいしが自分を認識できる人間と友達になったと聞いて、どんな人間だろうと思っていたが…まさか博麗の巫女や魔法使いのような人間ではなく、なんの力を持たない普通の人間であったことには驚いた
いや、虚空から次々とお菓子を出していたことから何かしらの能力はあるのだろうが…しかし、彼の能力を使っていた様子から察するに、物を出し入れすることができるだけでそれ以外には何もできないのだろう
考えるものとしては物を収容する能力だろう、ならば力を持たない人間と言って等しいはずだ
私は自室へと戻りながら彼との会話を思い出す
『さとりさんが怖い?こいしもさとりさんも可愛い女の子にしか見えませんけど…こいし、そんな簡単に男に抱きつくんじゃありません!』
『貴方が自分の能力を卑下してたとしても、俺は貴方が能力と向き合っている限りは応援しますよ…向き合わなかったら?別にいつものように接するだけです』
『心を読まれるのっていいですね、口で言えないことも伝えることができるので』
「…随分とまぁ、変わった人よね」
彼の発言を思い出し、一人廊下で苦笑いをしながら呟く
普通の人間…いや、誰もが自分の心の内の覗かれることを嫌う
だと言うのに彼は寧ろ覗かれる方が良いと言っているのだ
それに、普通はさとり妖怪とは関わりたくないだろうに彼はまた会いに来たいと思っていた…まぁ、地底へと続く縦穴に悩んでいたようだが
「まぁ、彼ならいつでも歓迎ね」
彼を見送っている途中にお燐と遭遇したのだが、お燐も彼に懐いていた
何故だか少し酔っ払っていたのは気になったが…まぁそれは後でお燐に聞けばわかるだろう
「…それにしてもあのお菓子、美味しかったわね」
彼が美味しそうなお菓子を並べる中で、何故か目が離せなかったお菓子
選んだ後、彼の心を読んで知った彼の作ったお菓子
お茶会をしている時に食べてみたのだが…とても美味しく、どこか懐かしいような、心が穏やかになるような味だった
初めて食べたはずなのに、昔食べたことがあるような感覚になった
彼よりも美味しい食べ物はいくらでもあるのだろうが、私には彼の作ったあのお菓子が、一番美味しいと感じた
はっきり言うならもう一度食べたい、彼の作ったお菓子なら何個でも食べられそうな気もするほどだ
「次来た時にでもお菓子を作ってもらえないか相談しようかしら…ん?これは?」
いつの間にか自室の前まで辿り着くとドアノブを捻って中へと戻ると、お茶会の後片付けをするためにテーブルを見た時、彼の座っていた方の机に何か落ちていることに気付く
私はそれを摘み、目の前に持ってくる
「彼の髪かしら…」
それは糸のように細いが、黒くて少し固くしっかりしている
彼の髪色を思い出し、彼の髪ではないかと思い捨てようとする
…しかし、私の目はその一本の髪の毛から離れず、手足を動かそうと思っても身体が言うことを聞かない
「早く片付けしないと…」
私は自分を動かすためにわざと少し大きめの声で言ってみるが、何一つ効果はなかった
それどころか、彼の髪をじっと眺めている内に少し「美味しそう」と感じ始めていた
「い、いや…流石に汚いわ、髪はそもそも食べるものじゃないし…」
そう言い聞かせようとするも、身体はゴクリと唾を飲み込んで、髪の毛を美味しい食料のように感じている
……部屋には私一人、部屋の外には誰の気配もない
「……だ、だめよ!…いや、でも誰も見てないし…少し、ほんの少しだけなら、良いわよね?」
身体から溢れる「食べたい」という欲求に負け、私は髪の毛の先を少しだけ口に含む
「…ッ!?」
すると、私の背中から頭にかけてゾクゾクとしたナニカが突き抜ける
そして、口に含んだ髪の毛は何故だか甘く、とても美味しいと感じた
「…も、もう少し」
髪の毛をもう少し口に含む
すると再び背中から頭へとゾクゾクとしたナニカが突き抜け、そしてお腹辺りが何故か切なくなる
「もう少し…」
更に髪を口に入れる
口に彼の髪を入れる度に私にゾクゾクしたナニカが身体を駆け巡り、お腹が切なくなる…そして、髪の毛を食べる量が増えると頭がチカチカし始めたり何故か気持ち良くなっていく
あと少しで何か来そう…そんな時
「あっ…なくなった…」
彼の髪は完全になくなっており、その事実に私は虚しくなる
もしかしたら彼の髪がまだあるかもしれない…そう思い彼の座っていたソファやその周りを見てみるも、彼の髪は一つも落ちていなかった
「…そうだ、片付けないと」
私は物寂しく感じながらお茶会の後の片付けをした
…そういえば、彼はまた来るって言ってた…なら、その時に彼の髪の毛を食べさせてもらおう
彼は私のことを可愛いと言っていたのだから、私がハグや膝の上に乗ったら髪の毛をくれるだろうか?
彼が髪をくれることを想像した私は早く彼がこないかと思いながら片付けを早めるのだった
なお、彼が再訪したのは1ヶ月後であり少し暴走したのはここだけの秘密とする
どうですかね、上手く性癖が歪んだ理由が書けていればいいんですが…
とりあえず、こんな感じでうちのところのさとりは性癖が歪みました…髪の毛1つで一人の性癖歪めるって葛籠君恐ろしいね
リクエストしてくださった葉月翠様、望月水音様ありがとうございます