いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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最近は暑くて頭が働かない…みなさんも夏バテしないように塩分と水分はしっかり補給しましょう




実に清々しい気分

 

放浪生活3日目、紅魔館からは何とか脱出することができた葛籠です

朝4時起きの俺に吸血鬼如きが早起き勝負で勝てる訳がないのだよ…あっ咲夜さんは別ね

あの人なんで3時に起きてるの…?睡眠時間ちゃんと取ってる?

仕事に向かおうとして廊下歩いてたら、咲夜さんとばったり遭遇してマジでビビったわ、曲がり角から音もなく現れるんだもん

あの人メイドの格好した忍びだよ…なんで洋館に忍者がおるねん、洋館なら主の影ってことで黒い外套被ってろよ(偏見)

 

まぁ紅魔館の話はこれくらいにして置いて…現在時刻は7時40分、人里では店を開く準備を始める人がちらほらと見えてくる頃合い

俺は毎日この時間帯に散歩しているおじいちゃんに挨拶をしながら、のんびりと人里を歩いて行く

いやぁ…この時間帯はいいねぇ、キャラの濃い人がいないから爽やかな気持ちで人里を歩ける…偶にいるとしてもこいしくらいかな?

実に清々しい気分だ…歌でも一つ歌いたいような良い気分だ(吸血鬼)

 

「む?葛籠じゃないか、こんな朝早くからもう仕事か?」

 

「おぉ、慧音さん。そうですね、のんびりしながら配達してます」

 

人里を歩いていると、前から青いメッシュの入った銀髪の女性…上白沢慧音がこちらへやってきた

何気に直接会うのは1ヶ月ぶりかな?慧音さんいつも寺子屋で授業してるからあんまり会うことないんだよな…

 

「若いのに朝早くから働くとは…まぁ仕事柄仕方ないことか」

 

「そうですねぇ…偶に建築材料も届けますけど大体が定食屋や八百屋などの店からの注文なので」

 

恐らく慧音さんはもう少し遅い時間…例えば8時辺りからでもいいんじゃないかと言いたかったのだろう

だが、俺の配達する品物を考えてその言葉を飲み込んだようだ

まぁ俺が店開きする前に商品届けないと店を開店できないからね…一応どこの店も複数の配達業者と契約してるから俺が届けなくても店は開けるだろうけど、それでもかなりの痛手になるだろうからね

 

これでも俺ってすごいのよ?人里の大半の店に配達してるんだから

品質、味、見た目全てヨシだからね…まぁ紫さんが全て仕入れて、俺が運んでるだけなんだけど

本当…紫さん万歳!みんなで紫さんの銅像建てて祭ろうぜ(提案)

 

「若いのに大変だな…少しは身体を休めることも重要だぞ?」

 

「ハッハッハ、同じく若い慧音さんが何御老人みたいなこと言ってるんですか」

 

「少なくとも君よりは随分長く生きているのだが…」

 

「人間換算にしたら歳は対して変わらんでしょう、せめて1万年生きてから言ってください」

 

「やはり君は変わっているな…」

 

知り合いに妖怪多いとこうなるんじゃないッスか?(適当)

妖怪の人達って生きてる年数が基本100超えてる人多いからその妖怪毎に人間の年数換算してるんだよな

じゃねぇと見た目美少女ばっかで何もわかんねぇよ、紫さんなんか俺と同年代くらいの見た目しといて雰囲気は美女だからな…100年数以上生きてるって聞いた時嘘だと思ったくらいだし

 

「あれ?葛籠さんに慧音さんじゃないですか、おはようございます」

 

「あれ?美宵さん、おはよう」

 

「珍しいな、君が人里を歩いているのは」

 

慧音さんと話していると誰かが親しげに挨拶をしてきた

俺達は声のした方を向くと、そこにはこちらへ歩み寄ってくる美宵さんの姿があった

…というか慧音さんと美宵さんって面識あったん?

 

「2人は面識あるんですか?」

 

「はい、偶に鯨呑亭に顔を出してますよ」

 

「私も長年生きているとはいえ疲労やストレスは溜まる、そんな時はいつも鯨呑亭のお世話になっているよ」

 

「へぇー、なるほど」

 

なんか意外だな…慧音さんと美宵さんが知り合いって

あれ?でも何度か鯨呑亭に行ったことあるけど、慧音さんのこと一度も見てないな…

 

「慧音さんは鯨呑亭で飲む時、人間向けの方で飲んでるんですか?」

 

「いや、妖怪向けの方だな…明日の授業準備などをしていると、いつも人間向けの方は閉まっていてな」

 

「なるほどなぁ…いつもお疲れ様です」

 

妖怪向けに開いた鯨呑亭はあまり行くことないからな…見たことなくて当然か

何で妖怪向けに行かないのかって?ヒント、萃香さん

後は察してくれ

 

「そういえばお二人は何故朝早くから人里に?葛籠さんは恐らく宅配でしょうけど、慧音さんはどうしてですか?」

 

「私か?私は趣味の散歩だ、偶にこうして人里を散歩するんだよ…そういう君は?」

 

「私は少しお酒の競りに…今はその帰りなんです」

 

あはは…と苦笑いする美宵さんの手には戦利品らしき風呂敷を持っていた

というか酒に競りとかあるんだ…魚とか野菜だけだと思ってたわ

外の世界にも酒の競りとかあったのかな?いや外だとオークション販売か

 

「酒の競りか…それは初耳だな」

 

「あれ?慧音さんも知らなかったんですか?」

 

「長年生きていたとしても知らないことはあるさ」

 

「このお酒の競りは知っている人限られますからね…あっ、勿論この話はナイショにしてくださいね?あまり話してはいけないことなので」

 

俺の言葉に慧音さんは首を振り、美宵さんが説明をする

そして、説明が終わるとウインクをしながら静かにするようジェスチャーをする

なんだそれ可愛いな、人里の男だったら今ここで告白されてるぞ

俺?俺は耐性付いてるからな…心の中で告白するだけだ

美宵ちゃん素敵!抱いて!

 

「あぁ、今の話は公言しないと誓おう」

 

「俺も話すつもりないから安心してな、これでも口は堅い方だから」

 

まぁ秘密にして欲しいことじゃなかったら普通に喋るけど

だって話のネタになるし…あとそれで修羅場が起きたら面白いじゃん?(外道)

しかし、競り落とした酒が何か気になるな…ちょっと聞いてみようかな

 

「そういえば美宵さん、その中にある酒の名前って何て言うん?」

 

「あ…えーっと、その…」

 

俺が酒の入った風呂敷を指しながら聞くと、美宵さん急に辺りをキョロキョロ見回し始めた

何やってるんだろうと思っていると、美宵さんは俺達に近付いて誰にも聞こえないようにコソコソ話す

 

「その、もう少し人気のない場所に行きませんか?ここだともしかしたら人に聞かれるかもしれないので…」

 

「?私は構わないが…」

 

「俺も大丈夫だけど…」

 

何?本当はもっとヤバいもの入れてるってこと?

何入れてるの…チャカ?

マナーを守れない客を「いけませんよ、ちゃんとウチのマナーは守ってもらわないと」とか言いながらチャカで弾くんか美宵さん…怖E

美宵さんに連れられ、建物の陰に移動すると美宵さんは俺達だけに聞こえるようにコソコソと話す

 

アババババ、近いから美宵さんの良い匂いが…脳が、脳が美宵さんに侵食される…ッ!

 

「今回、なんとあの『酩幻美酒』がありまして…なんとか競り落すことが出来たんです」

 

「めいげんびしゅ?」

 

何それ、知らん…怖…

幻想郷に来てそろそろ1年経ちそうだけど、初めて聞いた名前の酒だ…言い方的に珍しい酒なんかな?

疑問符を浮かべている横で、慧音さんが静かに「ほぅ…」と息を漏らす

 

「慧音さんは何か知ってるんですか?」

 

「知ってるも何も、数十年に一度…それも数本しか市場に出回ることのない幻の日本酒として有名だぞ。新鮮な果物を飲んでいるかのように甘く、酒好きの鬼ですら満足するような旨さがあるらしい」

 

「ほぇ〜…滅茶苦茶貴重な酒なんですね」

 

萃香さんとか勇儀さんは飲んだことあるんかな…酒を飲む人達に今度聞いてみようかな?

頭に酒好きの知り合い達を思い浮かべていると、いつの間にか慧音さんがいないことに気が付いた

…もしかして慧音さんも忍びの家系?というか銀髪の人が忍びの家系なのか?

てことは妖夢も忍びの家系なのか…全く想像できんな

 

「…あの、葛籠さん」

 

「ん?美宵さんどうかした?」

 

「少し聞きたいことがあるんですけど…」

 

顔を赤くし、モジモジとしながら何かを言い出そうとする美宵さん

…なんか人に聞かれる時、毎回こんな感じでモジモジされるんだけど何で?俺ラブコメの主人公じゃないんだけど

どちらかと言えばラブコメで「あー、学園の美少女と付き合いてー」とか言ってるタイプの非モテモブなんだけど?

そんなことされたら俺がラブコメ主人公と勘違いするから是非とも辞めてほしいな

俺が自分について考えていると、何かを決心した美宵さんが俺の目を見て口を開いた

 

「その、お酒とかって…飲みます?」

 

「…はい?」

 

この子は何を言っているんだ?

前々から鯨呑亭に行ってもお酒飲んでないし、飲まないって言ってるはずなんだけど…というか聞きたいことってそれかいな

 

「いや、飲まないけど」

 

「実はこっそり飲んでるとかも…?」

 

「ないッスね、そしたら多分紫さんの晩酌に付き合ってるでしょうから」

 

紫さんが酒の呑む時、おつまみを作ることはあれど晩酌に付き合うことはない…晩酌に付き合っているのはいつも藍姉だしな

 

「それにしてもどうして?」

 

「その、このお酒…実は葛籠さんと一緒に飲みたくて自腹で競り落としたんです」

 

「…ちなみに値段は?」

 

「その…秘密です」

 

あっこれとんでもねぇ金額のパターンだ、俺は知ってるんだぞ

俺が紫さんからプレゼントされた最初の腕時計の値段も秘密にされたけど、ロ〇ックスのロゴに気付いてから百均のやつに変えてもらったからな…大体秘密にする値段はアホみたいな金額だって俺は知ってるんだ…!

ロレッ〇スの腕時計?俺の部屋にそれはもう丁寧に飾ってるけど?馬鹿高い時計を使うなんて出来る訳ないだろうが(迫真)

 

いやぁ…これ罪悪感攻撃か?でも美宵さんはそんなことしてくるような人じゃなさそうだしなぁ…

多分本当に一緒に飲みたくて頑張って競り落としたんだろうな…でもまだ酒飲めないんだよなぁ…

うごごごご、俺のマイハートにダメージが…

 

「…葛籠さんはいつもお酒は20歳になってから飲むって言ってましたね。仕方ないけどこのお酒は葛籠さんが20歳になった時、一緒に飲みましょうか」

 

悲しげな笑みを浮かべながら肩を落とす美宵さん

ぐぅぅぅっ!その顔は卑怯だろ…!これわざとやってるんじゃないの!?

 

「………………まぁ、一度くらい決めたことを破ってもいいか」

 

「…え?」

 

「良いですよ、今度一緒に飲みましょうね」

 

「……はい!」

 

俺の言葉に、美宵さんは今日一可愛くて綺麗な笑顔で笑った

…可愛い子を笑顔にするためなら、外の世界の法律を一度くらい破っても良いよな

…良いよね?ここじゃ常識に囚われてはいけないってあのゼ〇ハラ巫女の早苗も言ってたから捕まらないよね?

 

少し不安に感じながらも嬉しそうな美宵さんの後ろをついて行き、人通りのある場所へ戻ってくると慧音さんが立っていた

先に戻ってたのか、てっきりもう授業が始まるから先に帰ったのかと思ったわ

 

「漸く来たか…その様子からして、承諾してくれたようだな」

 

「はい!今からとても楽しみです」

 

「俺はこの歳で飲んでいいのか不安ですがね…」

 

「君よりも年下の霊夢や魔理沙も飲んでいるんだ、今更気にすることじゃないさ…それに、君が仕事に就いてる時点で立派な大人だ」

 

そういやあの二人も酒飲んでるんだった…今度説教するか

そしたら2人からボコボコにされるだけか…やっぱ辞めとこ(手のひら返し)

俺はちゃんと未来のことを見てるんでね、予測可能な危険は回避するのさ

 

あ、というか丁度良いから2人に聞くか

 

「そういえば2人に聞きたいことあるんですけど、良いですか?」

 

「…?大丈夫だけど」

 

「珍しいな、何か気になることでもあったのか?」

 

 

「そのですね…どちらか家に泊めてもらうことって可能でしょうか?」

 

「「…は?」」





幻想郷ではオッケーかもしれませんが現実では20歳未満の少年少女の飲酒は法律で禁じられているので絶対に辞めましょう

酩幻美酒
幻想郷のストゼロ
とても美味だが、度数が高く酩酊する人が多かったことから「酩酊して幻を見るほど美味い酒」という由来から名付けられた

人間年齢換算方式
葛籠の生み出した妖怪を人間年齢に変える独自の換算方式
妖怪の種類によって計算の仕方が変わるためあまり参考にならない

レミリア→10〜15歳、慧音先生→22歳(断言)、ユッカリーン☆→23〜27歳
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