いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!! 作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!
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今回、ギャグ少なめです
「はぁ…何で出会うかなぁ」
華扇さんと別れた後、すぐに人里を出て配達先へと走って向かう
道中妖精に絡まれたり、〇T兄弟の真似をする人喰い妖怪から逃げながら目的地へと向かっている
ちなみに人喰い妖怪から逃げている理由はアイツもキャラが濃いから、じゃなかったら適当に構い倒しながら向かってるわ
アイツはキャラが濃くなかったらただの幼女じゃ幼女
「…と、着いた」
TT幼女の話を切り上げ、目の前に映る赤い館に意識を向ける
ということで…やってきました、紅魔館ー(イッ〇Q感)
俺が行きたくない配達先第4位の建物ですね、1位は地霊殿
「…相変わらず寝てんなぁ」
紅魔館へ近付くと、大きな鉄門の横に立ったまま寝ている女性がいる
この人は紅美鈴、『ほんめいりん』と読むから『くれないみすず』と勘違いするんじゃないよ!お兄さんとの約束だ!
ちなみに、間違えたら慧音先生の頭突き10回の刑だからちゃんと覚えようね!
「美鈴さーん、宅配でーす」
「Zzz………」
「真横通りますねー」
声掛けしたが起きなかったのでスルーして鉄門を開ける
門番無視して勝手に入るのは駄目だろって?
あの人頭にナイフ刺されても偶に起きないような人だぞ?俺がデカい声だしただけじゃ起きる訳ないじゃないですかヤダー
それに、この館の人から1度声を掛けて起きなかったら素通りしていいと言われてるんでヘーキヘーキ
鉄門を潜り、手入れの行き届いた庭を通って玄関の扉の前に立つ
そして、横にあるドアベルを鳴らす
庭に植えてある花は赤い花多かったのにドアベルは赤くないんだなぁ…
そんなことを考えていると玄関の扉が開き、中から1人のメイドが現れた
この人は紅魔館のメイド長である十六夜咲夜さん
俺が出来れば会いたくない人の片方です…ちなみに会いたくない人やべーやつトップ7の5人目ではないです、単純にキャラが濃いので会いたくないだけです
「葛籠さん、こんにちは」
咲夜さんは俺を見るとにこりと笑みを浮かべながら挨拶をし、そのまま中へ入るようにジェスチャーをする
「お邪魔します」
「荷物はいつもと同じようにお願いしてもよろしいですか?私も手伝いますので」
「あ、はい…お願いします」
ニコニコと笑みを浮かべて俺を案内する咲夜さん
一見すると「すごく機嫌が良いのかな?」と思うような可愛いくていい笑顔だが、その笑顔は疑似餌である
咲夜さんがこの笑顔を浮かべている時、俺には大抵ロクなことがない
「まずはここに食材をお願いします」
「わかりました」
調理場へと案内され、現代のビニール包装から木箱や風呂敷に移し替えた野菜などを調理台の上に出していく
頼まれた食材を出し終え、瞬きをした瞬間、調理台の上にあった食材は全て消えていた
…相変わらず便利な能力だなぁ、ちょっと羨ましい
「では次の場所へ案内します」
「了解です」
俺は咲夜さんに今の出来事について何も聞かず、その背中についていく
時間を操る能力…最初は驚いたけど、何度も見るうちに慣れちゃったからなぁ…
いきなり目の前に下着と身体のラインがはっきり見えるくらいスッケスケのネグリジェ着た、
だって自らが仕える主を使うなんて強引な技を使うとは思ってないでしょ普通…今?何度か似た技を使われたので平気ですが?
代わりに主がヤバくなってきたので止めて欲しいとは思うけど
紅魔館に行きたくない理由の1つが増えるのも時間の問題かもな
「着きました、残りはここに置いていただけると助かります」
「はーい、ここに置いていきますね」
着いたのは物置部屋、主に館が壊れた時、修理するための建築材料などが置いてある
館が壊れることあるのかって?俺の会いたくない
俺がいる時に見た被害だと扉、壁、ぬいぐるみ…あとは姉のティーカップかな?
ティーカップは知らないが、それ以外の修理は咲夜さんが全てやっている
お疲れ様です…
メイドというには万能すぎるし、労働環境があまりにもブラック過ぎる
咲夜さんの環境に憐れみを覚えながらも手を動かし、荷物を全て
置いていく
「荷物もこれで終わりですね、またのご利用お待ちしてまーす」
すぐに荷物運びも終わり、紅魔館での配達も完了する
さて、後はここから出るだけなんだが…そうは咲夜さんが許早苗なんですねー
ガチャリと鍵の閉まる音が聞こえ、振り向くと相変わらず不気味なほどにニコニコとしている咲夜さん
ちなみに何故咲夜さんがここまでにこにこしているのかというと、俺が関係してたりする
以前、咲夜さんに『咲夜さんって顔綺麗で可愛いから笑顔が素敵ですよねー』と言ったところ、俺の前では殆ど笑顔になってしまったのだ
まぁ、咲夜さんの笑顔事情よりも俺の脱出を優先しよう
「咲夜さん咲夜さん、ここから出してくれるとありがたいんですけど」
「こちらにサインを頂けるのであれば、すぐにお帰りになられますが?」
咲夜さんはどこからともなく紙とペンを取り出すと、それをこちらに差し出す
差し出された紙には『雇用契約書』と書かれている
以前読んだが、契約内容は紅魔館の執事になること
笑顔のまま差し出してくる咲夜さんに対して、俺は苦笑いを返す
「いやぁそれはできませんね、生憎と今日は家に帰って猫にマタタビをあげないといけないので」
「サインだけならできますよね?」
苦笑いで返すと、時間を止めて俺の目の前まで迫っており、ガチ恋距離で語り掛けてくる
ヒィィィィ!綺麗な笑顔と吐息が!ハニトラ仕掛けてこないでください!
ちなみに俺の後ろはデカいテーブルが置いてあり、殆どの場所がホコリを被っているのに1部だけホコリがなくなっていた…それも人の形で
これが示すことは1つである
咲夜さんは俺の肩を掴むと後ろに倒す
テーブルは丁度俺のケツが乗るくらいの高さしかないため、何の抵抗も出来ずにテーブルへと押し倒される
そして、押し倒した俺が起き上がれないように覆い被さってくる
「これで逃げられないですよ、大人しくサインしてください」
呼吸音が聞こえ、サラサラとした銀色の綺麗な髪が顔に落ちる
傍目から見れば今から事がおっぱじまりそうな現場…しかしその事実は、圧の強い勧誘である
そう、俺が咲夜さんに会いたくない理由はこの勧誘圧の強さである
別に、「お前も執事になれ」とかの圧掛けだけならまだ平気だよ?でもさ、今みたいにこうやって追い込むのは話が違うじゃん
帰ろうとしたら壁にナイフで磔にされたり既成事実作って無理矢理ここで働かせようとしてくるんだもん!この人俺を執事にすることに色々ガチすぎるんだよ!
「だから依頼でなら執事はすると言っているじゃないですか!なんでそんなに雇用に拘るんですか!?」
ちなみに咲夜さん…というか紅魔館での依頼は割と高頻度で入ってくる
内容は1日執事やらおもちゃになれやら散歩やら…色々あるが、とりあえず多い
多分依頼を頼んでくる場所では1、2位を争っている
もう1つは次の配達先の白玉楼です…理由?庭師が物語ってるよ
俺が別のことを考えているうちに、咲夜さんは俺の質問に返答する
「そんなこと単純よ、私と一緒にいて欲しいから」
「大胆な告白ですねぇ…!でもそれには答えられないかもですわ!」
テーブルの面にスキマが現れ、俺はその中へ吸い込まれる
咲夜さんが時間を止めて俺を掴もうとするが、
「あだぁ!?」
そして、スキマからスキマへと落下した俺は見事に紅魔館の鉄門前で背中を強打した…背中痛ァ!?
ちな結構大きめの声を出したのだが、それでも門番は起きない
「持ってて良かったユカリ札…あれがなければサイン書くまであのままだったぜぇ…」
何が起きたのか分からないって顔をしているな、説明しよう!
俺が今使ったのは紫さんの能力が込められた御札…ユカリ札である、名前は俺が勝手にそう呼んでいる
この札に霊力を込めると、1度だけ紫の能力である『境界を操る能力』を使用可能となる
俺は先程、こっそりと2枚のユカリ札に霊力を流して能力を使用
1枚目は『テーブル』と『俺』の境界にスキマを作り
2枚目は『時間の止まった世界』と『動く俺』の境界を操って止まってる時間でも俺は動けるようにして逃げたのだ
はっきり言ってユカリ札はチート中のチート
なので俺はユカリ札を最終手段として大事にしている
「さて、さっさと次の配達先へ行く「あれ?葛籠じゃん」…一難去ってまた一難、か」
俺はボソリと言葉を零し、振り向く
日傘を差しているその人の見た目は西洋の少女のようで、赤を主調とした半袖とミニスカートを着ている
背中からは色とりどりの結晶が枝のような物にぶら下がった虹色の羽を持つ吸血鬼
フランドール・スカーレット…紅魔館で1番出会いたくなかった相手と顔を合わせる
「やぁフラン、1人で外出とは珍しいね」
「少し霧の湖の周りを歩いてたの、葛籠は配達?」
「そうだな、紅魔館の配達が終わったから次へ向かう所だ」
フランは微笑みながら俺と会話をする
対する俺は冷や汗をダラダラと流しながら会話している
なんで外出してんだヨォ!?しかも霧の湖の周りを歩くだァ?健康的でいいですね!吸血鬼が健康気にしてるんじゃないよ!貴方病気にもならないでしょうが!
フランは会いたくない
フランは微笑んだ顔からニヤニヤとした顔に変わる
「ねぇ葛籠、私がなんで霧の湖の周りを歩いてたかわかる?」
「それは…散歩じゃないのか?」
どうやら正解のようで、少し唇を尖らせる
「せいかーい…早く正解してつまらないわね」
「霧の湖の周りを歩くなんて散歩以外ないでしょ」
「それもそうね…あ、なら何のための散歩かわかるかな?」
何か閃いたような顔をした後、またニヤニヤとした笑みで問題を出すフラン
何のための散歩?健康じゃないのか…?まぁ吸血鬼は健康とか気にしないよな
答えがわからないで悩んでいると、フランは楽しそうに笑っている
人の悩む姿はそんなに面白いか?いやまぁ、フランなら面白いって言うだろうな…
「…わからんな」
「じゃあ答え知りたい?」
「…まぁ、知りたいな」
フランがニヤニヤしながら答えを知りたいか聞いてくるので、俺は素直に知りたいと答える
すると、フランは上機嫌になったようで、笑顔になる
「じゃあ正解発表するね、答えはねー…」
タタタと俺に近付き
「葛籠を散歩させるためだよ♡」
ガチャリと、何かを首に着けた
今日は大人しいと思っていたけど、いきなりやってきたなー…
俺は首に着いた、冷たいものが何なのか何となく察していながらも、その正体を聞く
「フラン、何を着けた?」
「葛籠も馬鹿じゃないから分かるでしょ?く・び・わ、だよ♡」
だよ♡じゃないんだよなあ…
心の中で空を仰ぎ、現実で遠くの空を見る
あぁ…空はなんて晴れてるんだろう、俺の心は曇天なのに
この状況に絶望していると、グイッと強い力で首を引っ張られる
引っ張られた方を見ると、いつの間にか頑丈そうなロープを持ったフランが立っていた
そのロープは俺の首へと繋がっており、さながらリードのようだった
「それじゃ、一緒に散歩しようね♡」
「まだ配達あるんですけど」
「飼い主に逆らうなんて生意気なペットだね、躾が必要かな?」
もう見てもらったら分かると思うが、フランは俺のことをペットだと思っているドS…というより、我儘お姫様である
ペットだけならお姫様判定は早いんじゃないかと思うだろう?
俺もそう思う…なので、いくつかあったことを話させて欲しい
俺が1日執事として依頼を受けた時、フランの相手をしたことがあるのだが
・呼ばれて早々、首輪を着ける用に命じる
・おやつのケーキをわざと手や足に落として舐めるよう命じる
・散歩と言って俺に首輪とリードをしたまま紅魔館を練り歩く
・風呂の時一緒に入って身体を隅々まで丁寧に洗わせる
…すまん、やっぱ全然コイツ我儘お姫様じゃなかったわ、ただのドSだったわ
ユカリ札毎朝10枚になるよう紫さんから補充されるので、まだまだ在庫はある
…冥界行くのにユカリ札使わないといけないし、ついでに逃げるか
「躾はやめてね…それと、今から配達に戻るからまた依頼の時にね、バイバイ」
「あ!待っ…」
能力で取り出した短刀でロープを切断し、後ろに作ったスキマに飛び込む
フランが瞬時に距離を詰めてくるがそれよりも早くスキマは閉じるのだった
さて、次会った時に2人をどう対処しようかな
先送りにした問題に頭を抱え、俺はスキマの空間を歩くのだった
ということで紅魔館のメイドと悪魔の妹の登場です
咲夜さんに押し倒されてお願いされたら断れない自信がある(迫真)そしてフランちゃんは絶対にSっ気ある(粉みかん)
ちなみに、配達物以外で主人公が常に能力で持ち運んでいるアイテムは以下のものです
ユカリ札×10
短刀(藍しゃまの贈り物、めちゃくちゃ切れ味がいい)
ラムネなどの手軽に食べられるお菓子(妖精達の囮)