いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!! 作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!
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7月も大分近付いてきましたね、7月と言えば夏…夏と言えばホラー…ホラーも何か書きたいですねぇ
ホラー描写ができる保証はありませんが
「宅配の兄ちゃん、これってどうやればいいの?」
「これは暗算ができないなら筆算するといいぞ、こんな感じで書いて…下の数字を上の数字に掛ける、それをこうすれば…はい」
「兄ちゃんすげー!これも同じようにするの?」
「割り算の筆算は少し違うんだなこれが…こう書いて、一の位から割っていけば…ほれ、出目がデカくてもこれでいける」
「ありがとう兄ちゃん!」
「あの、お兄さん…ここがわからなくて」
「これ?確かに少し難しいからな…今の朝と書いて今朝って読むんだ」
美宵さんと慧音さんと別れ、配達へと戻った俺は仕事を終えた現在、寺子屋で子供達の面倒を見ている
何故面倒を見ているのかというと、それは2人のどちらかに泊まらせて欲しいとお願いしたところまで遡る
泊まらせて欲しいと言う言葉に、当然2人から質問が飛んだ
「えっと、泊まらせて欲しいって言うと…?」
「あぁ、君はあの八雲紫の所に住んでいるじゃないのか?」
「いやぁ…実は今、とある事情でマヨヒガに帰れないんですよね…それで、色んな所を転々としながら1泊させてもらってるんですよ」
紫さんとの喧嘩じゃないですよ?と付け加える
まぁ喧嘩だとしたら今頃俺死んでるだろうし、言わなくてもわかってると思うけど…一応ね?
俺の言葉になるほどと言って考える2人
「私は…無理かもですね、私も居候の身ですので」
「えっそうなの?」
何それ初耳…美宵さんって居候なんだ…
美宵さんって妖怪だけど力以外普通の人間とそっくりだし、あのおじいちゃんも人間と思って養子にしてるんかと思ってた
「これでも座敷わらしですからね、お店が繁盛させる代わりとして住まわせてもらってるんです 」
「えっそうなの?」
「あれ?葛籠さんに座敷わらしであること伝えてなかったですっけ?」
「うん、初めて聞いた」
何それ初耳…(2回目)美宵さんって座敷わらしなんか
なんかしらの妖怪だとは思ってたけど座敷わらしやったんかお主
ということはマヨヒガに住んでもらえば俺の宅配業も何でも屋も繁盛するってことか
…いややっぱ辞めとこ、多分繁盛させても紅魔館とか白玉楼とかからの依頼やら配達が増えるだけだろうし
…今度豊姫さんにでも会いに行こうかな、あそこの桃を使ったタルトでも作ったら多分甘やかしてくれるし
美宵さんと話していると、暫く考え込んでいた慧音さんが口を開いた
「私は泊めても問題ないぞ」
「マジです?」
「あぁ、君を泊めてもいい…但し、宿泊するには条件を呑んでもらうぞ」
ということで慧音さんから言われた条件ってのが、寺子屋で子供の面倒を見ること
いつも深夜帯まで授業準備していたのは寺子屋が終わった後、親が迎えに来る子供達の面倒を見ていたからだそう
だから授業準備を早めに済ませておきたいから代わり俺が相手してやって欲しいのこと
それで、泊まるためにと俺は2つ返事したんだが…
「それにしても、まさか小傘がいるとはね」
「わちきもビックリだよ、子供の面倒を見てほしいと慧音からお願いされて、来てみたら葛籠がいるんだから」
なんと子供の様子を見るのは俺だけでなく、小傘までいたのである
まぁ小傘はベビーシッターをやってるらしいからな…子守りをしてたら会う時は会うか
俺達は互いがいることに驚きつつも子供達の相手をする
俺は主に勉強を、小傘は遊び相手として子供達と接している
「それにしても驚いた、葛籠って勉強できるんだね」
「もしかして馬鹿にしてる?」
これは小傘からの宣戦布告と捉えてもいいよな?
よーし、それなら俺の周りにいる8人の
ちな小傘の方か少し多い11人…負けたな、風呂破壊してくる
俺の言葉に小傘は慌てて首を横に振る
「いやいや!そうじゃないよ!何て言うか、教えるのが上手と言うか…」
「やっぱ馬鹿にしてるよね」
「なんでそうなるの!?」
俺が教えるの上手い訳ないだろうがいい加減にしろ(ガチギレ)
伝えるの下手すぎて昔親から「もっと正確に喋ってくれ」なんて言われたんだぞ
正確に喋ったら今度は「もっと短く伝えてくれ」って…ならどうすればイインダヨ(精神崩壊)
「お兄ちゃん、今は私との勉強でしょ!」
「おぉ、すまんな…ちょっと青髪のお姉さんが喧嘩売ってきたから口で対抗しちゃったんだ」
「ちょっと葛籠!?」
「お姉ちゃん!お兄ちゃんがかっこいいからって、ちょっかいはかけちゃダメだってお母さんが言ってたよ!」
「えぇ!?」
10歳程の少女に怒られる小傘…クックック、非常に哀れどすなぁ小傘はん
いやぁ哀れ哀れw小傘も少女にぺこぺこしちゃって可哀想にねぇw(外道)
ここを写真に収めてゴシップ天狗にでも売ろうかな(ド畜生)
そんなことを思っていると、小傘の近くで遊んでいた一人の男の子が前に出た
「おいおい!お姉ちゃんは何も悪いことしてねーじゃん!」
「はぁ!?お兄ちゃんにちょっかい掛けてたでしょ?」
「何言ってんだよ!お兄ちゃんのこと褒めてただろーが!」
2人が大声を出して口喧嘩が始まる
段々ヒートアップする2人の喧嘩に、男の子達は何人かがいけいけと野次を飛ばし、女の子達は不安そうに見つめる
近くにいる小傘はオロオロとしており、どう止めればいいのか困っている様子
俺の発言から始まったことだし、流石に自分のケツは自分で拭かないとな…やはり子供というのは少し面倒だべ
俺にもこういう時期があったんだろうなぁ…パッパ、マッマ、幼い頃はごめんやで
えーっと、女の子が
小美津の特徴は椿の髪飾りで佐吉が頬に古い切り傷だから合ってるはず
「2人とも、喧嘩はそこまで…小美津ちゃんも怒ってくれてありがとう…佐吉君もごめんね、お兄ちゃんも少し小傘を揶揄いすぎた」
「お兄ちゃんは謝らないでいいんだよ!」
「そうだそうだ!お兄ちゃんが謝るんじゃなくてコイツが謝るんだよ!」
「はぁ!?なんでなの!」
「なんでじゃないだろ」
「はい、ストップ…これ以上喧嘩する前に周りのみんなを見て」
俺の言葉に2人は周りにいた全員を見る
そこには多くの子供達が不安そうな顔をして2人のことを見ていた
ちゃんと状況が理解できた2人は少しばつの悪そうな顔をする
「周りのみんなを見てどうだった?」
「…悲しそうな顔してた」
「…嫌だって顔だろ」
「そう、ここにいるみんなは楽しく勉強したり、遊んだりしたいんだよ…だから2人ともごめんなさいしてね?」
「…ごめんなさい」
「…こっちもわるかったな」
「はい、良くできました…2人ともちゃんとしてて偉いな」
賢くて聞き分けのいい2人で良かったよ、そうじゃなかったらまだ喧嘩してただろうしな
俺は2人の頭を撫でると、寺子屋の端に退けていた机2台を引っ張り出し、くっ付ける
そしてその上に団子や饅頭などの和菓子を用意していく
「それじゃあ仲直りの印として、みんなでお菓子でも食べようか!好きなお菓子欲しいなら早い者勝ちだぞー」
「お先!」
「あっ!ずるい!」
俺の言葉に子供達が一斉に机へと駆け寄ってくる
子供達がお菓子で夢中になっている隙に俺は小傘へと近付き、話し掛ける
「…さっきはごめんな、揶揄いすぎた」
「いや、わちきも喧嘩になるとは思わなかったよ…あんな小さい子供にまで手を出してるの?」
「俺は誰にも手を出した覚えはないぞ」
「へぇ〜?本当にぃ?」
なんだその疑うような目は…事実に決まってるやろがい
じゃなきゃ美少女が近付いたりハニトラ仕掛けてきただけでドキマギするような〇貞に育ってないわ
…すまん少し言葉を間違えた、俺は童〇じゃないから
嘘はいいからって?
…ほ、本当のことだし!幻想郷の美少女達沢山喰ってるし!
沢山喰ってブイブイ言わせてるし!幻想郷の校長なんて2つ名もあるんだぞ!
…流石に校長は嘘だわ、アレは無理
小傘と2人で話していると、一人の男の子が俺達の所…もっと詳しく言えば、小傘の前にやってきた
小傘は視線が合うように少し屈んで優しく話し掛ける
「どうしたの?何か気になることがあるのかな?」
「えっと、これ…!あげる!」
バッ!と差し出したのは先程並べたところから取ってきたであろう金平糖
小傘は少し困惑しながらも笑顔で「ありがとう」と伝える
その言葉に少年は顔を赤くして「そ、それじゃ!」と再び子供達の元へと戻っていった
「いきなりどうしたんだろうね…って、なんでそんなにニマニマしてるの?」
「いやぁ?べっつにぃ〜?」
少年が勇気を出して初恋のお姉さんにプレゼントを渡すラブコメみたいな光景を見てニマニマしてるとかじゃないですけど?
少年が好きな人に意識してもらうために、金平糖を渡したことに対して勝手に口角が上がったとかそんなんじゃないですけど?
少年が顔を赤くしながら今もチラチラ小傘を見ていることにアオハルだわぁ…とか感じでないですけど?
いいねいいねぇ…お兄さんはこういう青春を見ていたいんだよ
いいか少年よ、小傘は妖怪だ…君が大人になっても小傘は今の姿のままでいる
その時にもまだ気持ちが変わっていないなら小傘にぶつかるといいぞ、今の状態だと恋愛対象として好きだと思われていない可能性があるからな
その恋心が本心なら、成長した時に玉砕覚悟で突っ込め!ガンガン押すんだぞ!「貴方のためなら妖怪として永遠に時間を共にしたい」と伝えるんだ!
将来有望な若者を楽しみにしている俺の横で、小傘は少年からもらった金平糖を一粒口へと運ぶ
「ん…やっぱり美味しいね♪お腹も満たされるし葛籠の作るものは最高」
「ばっかお前…ッ!セリフが違うだろ…ッ!」
「セリフ?どういうこと…?」
「こんのクソボケがぁ…!」
「なんで私罵倒されたの?」
この言葉があっちまで聞こえる声じゃなくて良かったよ、危うくあの少年の悲しむ顔が浮かぶところだったからな…
しかしこの妖怪クソボケナスビカラカサコガサは後できっちり指導しないとな…いや、そしたらあの少年に迷惑掛かるか…?
クソッ!ここにいる子供の齢が最高10歳のせいでやらしい雰囲気にできねぇ!
少し頭を悩ませていると、今度は俺の前に何人かの子供がやってきた
「どうした?お菓子なくなった?」
「これ、お兄ちゃんにもあげる!」
「僕も!」
「俺も!」
「…私も」
「おぉ、ありがとうね」
どら焼きに甘栗、飴やカステラなど色々なお菓子を渡される
流石に手で持つことができないので皿を取り出して乗せてもらったが…見事にお菓子で小山ができてしまった
その様子に小傘が笑いながら口を開く
「わちきを見てニマニマしてたけど、葛籠の方が愛されてるんじゃないの〜?やーい、女誑し」
「それはお菓子をくれた中に男子がいない場合に言ってくれない?一人はいたけど?」
確かにほとんど女の子だったけどさぁ…一人だけ男の子いたから女誑しじゃねーし、そういう小傘は初恋キラーの癖に
そんなことを思っていると、ふと小傘が俺を見ている目に気付いた
「…何その目」
「…葛籠、それ本気で言ってるの?」
「?うん、もしかしてマズイこと言った?」
小傘の信じられないようなものを見る目に少し不安に思いながら俺達は子供の世話を続けるのだった
突発☆東方願望シリーズ!
小傘はベビーシッターをしている時に年上のお姉さんから優しくされて恋に落ちてずっと小傘を思い続ける男子がいて欲しい
それで大人になった時に小傘に告白するけど「わちきは妖怪だから付き合えない」と言われて「俺も妖怪になります、だから一緒に生きてください」って告白するんだ
その男子はまわりから強い反発を受けるけど、それでも妖怪になろうとして、最終的に寿命か病気によって命を落として小傘が「…やっぱり、人間って儚いな」って大雨の中ポツリと呟きながら目からも小雨を降らすんだ…
小傘に初恋を奪われる少年は幻想郷に存在する(大迫真)