いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!!   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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みなさんお気に入り登録、感想ありがとうございます

今回いつもより少し短い上に12時に投稿しなくて誠にすみませんでしたァ!


私の命、脆すぎ…?

 

「なるほど、つまりこの世界(ここ)は俺と死別した人達が集まってできた幻想郷と…」

 

「えぇ、それも全員が別の世界から来ているから貴方の死因もバラバラよ」

 

血色の悪いレミリアに出会って少し経った現在、俺はとある一室でこの別世界のことについて色々と教えてもらっていた

 

レミリア曰くこの世界は色々な別世界の幻想郷が混ざった結果できた世界らしく、ここにいる俺の知り合いは俺と恋人や夫婦の関係だったが、何かしらの理由で全員死別して精神がおかしくなっているらしい

 

ッスゥー………あの、重くない?俺どんだけ死んでんの

俺の知り合いって多分50は超えてるんだよな…つまり50以上の死因で皆と死別してるんだよな?

うわっ…私の命、脆すぎ…?スペランカーで生きてるだろ最早

 

というか、美鈴とルーミアで俺の死に方が違ってた理由はこれか…うわぁ、八雲家とか守谷とかどうなってんだろ…怖いけどちょっと気になる

 

「そういえば、全員死別してるならレミリアさんも…?」

 

「えぇ、私も貴方と死別してるわ…とはいっても、貴方が老いて死んだから多少は現実を受け止めているけどね」

 

「おぉ…まともな死に方だったんだ」

 

「それでも心の中にはぽっかりと大きな穴が空いているのだけどね…ただ、それよりフランと咲夜が深刻だから紅魔館の主として弱っている所を見せられないのよ」

 

「咲夜さんとフランが?」

 

「えぇそうよ、葛籠はおかしいとは思わなかったのかしら?普通なら、紅魔館に貴方が来た時は咲夜が必ず出迎えているのに、今回はいなかったこと」

 

「…そう言われるとそうかも?」

 

たまに紅魔館にお邪魔して、出会う第1村人がレミリアとかフランの時もあったからなぁ…てっきり今回もそんな感じかと…すまんねレミリア

というか深刻な状態って何があったんや、あの2人が深刻な状態ってよっぽどのことだろ

 

「というか2人はどう俺と死別したんです?理由を知っているのなら教えて欲しいんですけど」

 

「そうね、咲夜の方は業務の事故よ。貴方が荷物を運んでた時に転けたらしく、下敷きになってそのまま…そしてフランの方なのだけど…」

 

レミリアはそう言うと、目を逸らしほんの少し躊躇いながらも続きを話す

 

「フランは…自分の手で貴方を殺したそうよ」

 

「あぁ…なるほど、それで思い詰めてると」

 

「そうよ、フランの世界にいた私達や今一緒に過ごしている私や美鈴が自殺をしないように宥めてるけど、あの様子じゃ少し経ったら死んでしまうかもしれないわ…」

 

「うわぁ…俺を殺した程度で病み過ぎでは?」

 

吸血鬼と遊んでたらそら人間の俺は簡単に死ぬでしょうよ、多分スペランカーの俺も承知の上て遊んでたと思うがな

俺の放った言葉にレミリアは俺に対し少し鋭い視線を向ける

 

「…さっきもいったけど、私達は全員貴方と夫婦や恋人の関係で死別してるのよ?貴方は自分の命を軽く見てるようだけど、それは私達の旦那や恋人を馬鹿にしているのと一緒なのを理解してる?」

 

「…すまん、流石に悪く言い過ぎた」

 

確かに死んだのは自分であって自分じゃないからな、死んだ俺を馬鹿にするのは残された人達に可哀想だ

考えなしで言い過ぎたな…次からは気を付けるとしよう

 

「反省してるなら良いわ、それでこそ私が伴侶として認めた男だもの」

 

「褒めてくれてありがとさん…それで、俺は咲夜とフランのメンタルケアをすれば良いか?」

 

「その辺りは貴方の自由だけど、あまりオススメはしないわ…特に咲夜、フランは貴方に対して凄く丁重に扱うでしょうけど咲夜は…」

 

「俺を束縛するかもって?大丈夫大丈夫、あんな時止メイドの拘束なんか俺には効きはせんよ」

 

色々教えてくれたレミリアに感謝を伝えつつ、俺は部屋を後にする

…そういえばあの部屋、なんか俺の部屋に似てたような…?

いや、棺桶置いてあったしレミリアの部屋だろう…別世界なら多少趣味趣向も変わるだろうしな

それに、俺と結婚してたみたいだし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々教えてくれてありがとうな、それじゃ行ってくる」

 

行かないで、私がそう言う前に彼は部屋を後にする

私は彼の先程まで座っていた椅子の眺め、大きなため息を零す

 

彼がここへとやってくることはこの前運命を覗いた時にわかっていた

美鈴と揉めることも、私と出会うことも、咲夜やフランのメンタルケアをすることも

そして…彼が再び帰ってしまうことも何もかも

 

運命で彼がここへとやってくることを知った時、最初は何かの冗談だと思っていた

だけど美鈴とのやり取りで何度も隣で見ていた言動や癖などで彼だと確信し、私は彼が私のために冥界から帰って来たのだと思っていた

しかしそのすぐ後に、私と話している運命を覗いた時に別世界からやってきた存在であると聞いて酷く落ち込んだものだ

 

「…葛籠、貴方には嘘を吐いたわね」

 

彼がシワだらけの顔で私の手を握りながら死んだのは本当だ、ぽっかり心に穴が空いたのもそう…だけど、現実を受け止めているなんてのは真っ赤な嘘

私は今も心の何処かで彼が戻ってくることを信じてる

同じ顔、同じ体格、同じ声のまま…そんなことなどある訳がないのに

 

だが、別世界であるがそんな奇跡が起きたのだ…私を知っていて、同じ顔に同じ体格、同じ声…全て私が覚えている若い頃の愛おしい彼の姿だ

 

「貴方が咲夜とフランのメンタルケアを終えたらすぐに帰ることは知ってるわ…だから、帰る前に私の我儘を聞いてもらうくらい問題ないわよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相変わらず地下で引きこもってんだなぁ…少し蒸し暑いわ」

 

レミリアと別れ、先にフランのメンタルケアを行うべく俺は地下を歩いている

現在の季節は夏の初夏から真夏へと変わるくらい…地下は夜にも関わらず熱気が籠っているのか、昼の地上のように蒸し暑い

こんなとこに人間が住んでたら熱中症なってまうで…まぁ、ここに住むのは人間ではないけど

 

地下を歩き続けていると、最奥に頑丈そうな閉まった扉がある

見た目は木だが、触って見れば鉄またはそれ以上に硬いことが感じられる

 

俺は扉についたドアノッカーをコンコンと鳴らし、中にいるであろうフランへ声を掛ける

 

「フッランちゃーん、あっそびましょー」

 

……返事はない、ただの空室なようだ

一応、もう一度確認のためにノックする

 

「フラン?いないのかー?」

 

呼んでみるも返信はない、ということは空室だな!

 

「お邪魔しまーす!」

 

乙女の部屋なんて知るか、俺はフランと話すために確認をするだけだ!

俺は扉を開け、堂々とフランの部屋に入る

 

中は相当散らかっており、部屋中のあちこちに破れた枕や千切れたぬいぐるみなどが転がっている

そして部屋の真ん中にあるベッドにはこちらに背を向け、上半身だけ棺桶から出しているフランの姿があった

 

汚ねぇなぁ…フランが正気に戻ったら一緒に部屋の掃除でもするかぁ

俺はブツブツと何かを呟いているフランへと近付いき横から顔を見せる

というか棺桶で体育座りしてるってマ?普通に入ったら?

 

「やぁフラン!調子が悪そうだね!この部屋の散らかり具合のせいかな!?」

 

「私のせいで葛籠が死んじゃってごめんなさい力を上手く加減できない化け物でごめんなさいのうのうと生きててごめんなさい殺した癖にずっと生きててごめんなさい生きるために呼吸しててごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」

 

「oh…大丈夫?頭撫でようか?」

 

俺はブツブツと謝っているフランの頭を優しく撫でる

フランの目は完全に死んでおり、目を開いたまま虚空を見つめている

しかもこの状態のまま風呂にも入っていないのか、フランの髪はゴワゴワで、少しベタついていた

俺はそれを気にせずにフランの髪を撫で続け落ち着かせる

撫でている時、ちゃんと俺がいることを認識させるために顔をフランの前に持ってくる

 

「フラン、お前は自分を責めているがそこまで思い詰めなくていいんだぞ?俺はお前を恨んでいないし、なんだかんだ遊んでて楽しいからな」

 

「あぇ…?つづら…?」

 

「あぁその通り、正真正銘本物の葛籠だぜ」

 

俺を認識したフランは目を点にして驚く

驚いて固まっているフランから少し離れると、俺はその場で一回転してフランに向けてピースをする

フランは俺が幻覚ではないと理解すると、下を向いて身体を震わせる…そして

 

「つ、葛籠ぁ!」

 

「グフォッ!?」

 

勢い良くこちらへと飛び付いてきた

何となく察していて耐える体勢にしていたが予想以上に力が強かったからなのか、大量に破れて積まれたぬいぐるみの山へと生き埋めにされる

 

吹っ飛んだ俺は胸で抱きついて泣いているフランの頭を撫でる

今はとりあえず、落ち着くまでひたすら撫で続けるのだった





VRC楽しいですね、みなさんはVRCにハマりすぎて私のように小説を忘れないようにしましょう
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