いやだ!!俺はマヨヒガに引きこもるんだ!!! 作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!
感想が100件を超えました、それと同時に書いていた文章が消し飛びました
…なんで?
自動保存があって本当に助かった…危うく萎えるところでした
さてさて皆さん、妖夢に抱っこで白玉楼へとドナドナされた葛籠さんですが…俺は今、何をしているでしょーか?
シンキングタイムは10です、ではスタート
0、01、10
はい終了…え?二進数はズルだろって?
そんなもん知らんよ、問題を出した私がルールだ(カス)
さて、そんなことは置いて置くとして…答え合わせをしましょう
正解は…
「そこはそうじゃなくて…こうやって逆に持って突くの」
「こう…ですか?」
「ええ♪とっても上手」
何故か幽々子さんから槍術を教えられております…ホンマになんで?
最初は別に普通にお邪魔してのんびり過ごしてたんだよ?妖夢が夕飯作りに行くまでは
妖夢が夕飯を作りに行ってくるって言うから俺も手伝おうとしたのよ…そしたらさ?幽々子さんが
「そういえば葛籠、槍に興味はないかしら?」
それからあれよあれよと言う間に何処にあったのか分からない槍を持たされていきなり指導が始まったんだわさ…波紋攻撃でも受けたんか?
しかも何が問題かって、幽々子さんが間違ってる所を指摘して指導するんだけど…めちゃくちゃ身体がくっ付くねん
亡霊特有のひんやりした体温と女性らしい柔らかい身体が…しかもなんか花っぽいいい匂いがするんだよ、なんの花なのか知らんけどさ
一応俺も健全な男の子な訳でして…しかも指導する時優しいけど、俺も見る目が相変わらずなせいで隙をついて首元噛み千切られないかヒヤヒヤしてさ…2つの意味で落ち着かないんだよ
「それじゃあ次は鎧を着た相手が少し遠い所にいる場合…」
「…あの」
「あら?どうしたの?」
「いえ、どうしていきなり槍の指導を…と思いまして」
「…嫌だった?」
「そういう訳ではないんですよ、本当にいきなり槍の指導が始まったのでどうしてなんだろうなーって」
別に槍について学ぶことが嫌いではないのは本心である、というより俺も男なので槍を振り回すことにカッコ良さを感じるので学べるのであれば学びたいのが本音だ
しかし、それはそれとして何故いきなり俺に槍の指導を始めたのか気になったのは不思議に思う
「そうね…少し気になったから?」
「随分と曖昧な理由ですね…」
「まぁ良いじゃない、それより続きをしましょう?」
「アッハイ」
こうして俺の疑問は納得する答えを聞けずに槍の指導が再開された
暫くして妖夢が夕飯が出来たと呼んだのだが…その量は想像にお任せする
一つだけ言うのなら、おばあちゃん家に行った時の数倍と言っておくよ
「……ふふ、随分と可愛らしい寝顔ね」
日の昇らぬ、薄暗い白玉楼がシンと静かになった頃…用意された布団にて眠る青年の横には、蝙蝠の翼を生やす少女が座っていた
少女はまるで青年の母親のような優しい笑みを浮かべながら彼の寝顔を見下ろし、そっと優しく頭を撫でる
数分間、彼の頭を撫でて満足したのか少女は手を止めると誰かへ語りかけるように口を開く
「…そんな所で覗き見するんじゃなくて、こちらへ来ないのかしら?白玉楼の亡霊さん?」
「…気配は消していたつもりなのだけど、やはり紅魔館の主様は気付きますか」
「彼ってば時折、無意識に気配を消すから感じ取るのは得意なのよ。そこに隠れた貴方の従者も気付いているわよ」
「……まだまだ鍛錬が足りませんね」
少女の言葉で彼の眠っていた左右の襖が開き、そこから白玉楼の主である姫とその従者が現れる
2人は少女を鋭く睨むも、少女は涼しい顔をして再度青年の頭を撫でる
「そんなに警戒しないで頂戴、そんなに気を張っていると彼が起きるわよ?私がいくら起きないように魔法を掛けたって貴方達がそんな風にしていては意味がないもの」
「そう、なら1つだけ質問しても良いかしら?」
「えぇ…良いわよ」
「貴方は誰なの?」
亡霊の姫は少女へ静かな殺気を向ける
普通の人であれば思わず膝を折り、その場で彼女へ命乞いをしてしまうような圧を感じても少女は何事もないような態度で青年の頭を撫で続けながら答える
「私は永遠の幼き紅い月、そして小箱葛籠の伴侶…レミリア・スカーレットよ。とは言っても、ここの世界の私ではないのだけど」
「…そういう妄想かしら?数百年しか生きていないと夢見がちな乙女になるのね」
姫は口でこそ少女を煽るような言葉を放つが、その周りには静かにされど岩石の如く重い殺気が溢れ出る
その重さは辺りをゆったりと浮遊していた亡霊達が逃げ惑い床へ伏せ、震えることから察しがつくであろう
彼女の剣術指南役である従者ですら、自身へ向けられていないのに冷や汗をかいている
(幽々子様がめちゃくちゃ怒ってる…!なのに何でこの人は平然としてるの!?私ですら今の体勢を保つので精一杯なのに…!)
しかし、少女はそれほどの殺気を向けられていても尚平然としており従者は自身と少女との差を酷く痛感する
「そんなに殺気立つと貴方の大切な従者も、葛籠も苦しくなるわよ?それに、葛籠はすぐに怒る人はあまり好きじゃないって言ってたわね…少しは人の話を聞いたらどうかしら?私の話をするから大人しく聞いて頂戴」
少女…レミリアは殺気を向けている姫へと助言を告げると、自身が別世界のレミリアであること、青年と少女の馴れ初め、ここに現れた理由などを話した
そして、レミリアの話を聞いていた姫…幽々子は話をまとめた
「…つまり、貴方は別の世界にいる紅魔館の主で、ここにやって来たのは寝ている葛籠の見守りなのね?」
「えぇ、今私のいる世界では殆どの人が殺されちゃったもの…そうならない為に護衛は大切でしょう?」
「それもそうね…だけど、それを異世界の貴方がする必要はないんじゃないかしら?護衛なら私達でもできるし、ここには葛籠を脅かす存在は何もいないわ」
幽々子の言葉にレミリアは静かに頷く
そして口を開いて幽々子の質問へ返答する
「そうね、その通りかもしれないわね…あれこれ色々言ったけど、1番大きな理由は葛籠の寝顔を見たかったというのが大きいわ…葛籠の最期を見届けてから数年は経ってたのよ、少しくらい寂しさを紛らわしても良いでしょ?」
それじゃあね、と最後に別れを告げると全身が紅い霧となり、そして青年の首にある刺し傷を中心にできた円状の模様の中へと吸い込まれていった
そしてレミリアがいなくなった瞬間、青年がムクリと起き上がる
「…ん、ゆゆ子さん?何してんすか?」
「…貴方がちゃんと眠れてるかコッソリ見に来たのよ」
「ぁ〜…なるほど…ちゃんと寝れてるんで大丈夫ですょ〜」
「フフ、それなら良かったわ…起こしちゃってごめんなさいね、おやすみなさい」
「んー、おやすみなさい」
先程まで剥き出しにしていた殺気を一瞬で抑えると、穏やかな顔で会話をする
そうして青年が再び眠ることを確認するとゆっくりと襖を閉め、誰にも聞こえないようにボソッと呟いた
「…紫には伝えた方が良いのかしらね」
おはよう世界
いやー、冥界は涼しいからエアコン要らずだね、快適な睡眠だったよ
夏だしここで暫く暮らそうかな…いや、そしたら幽々子さんの視線に晒されるのか…それに妖夢の必死な引き止めも…
……………やめとくか
布団から出て、いつもの私服へと着替える
そして布団を畳むと泊まらせてもらった部屋から出ると台所へと向かう
依頼で1日従者やったり宴会だったりで何度か台所には行ったことあるので迷うことはない
さて、台所に着いたことだし朝食作るか…妖夢は一般的な量で良いけど幽々子さんがなぁ…7人前くらいで満足してくれるかね?
そんなことを思いながら俺は2人のために朝食を作るのだった
食材?自腹で用意したものだけど何か?
「さて、仕事仕事…起きるの早いねぇ…」
朝食を作り終えた俺は居間へ料理を運び、いつものように仕事へと出掛ける
そして玄関を開けると、庭の方から数字を数える音が聞こえたのでそちらを向けばそこには刀の素振りをする妖夢の姿があった
一応書き置きしたけど、挨拶してから向かお
「妖夢おはよう、朝から鍛錬とは偉いねぇ」
「あ、おはようございます…私はまだまだ修行が足りませんからこうして人一倍は努力をしないと…」
「殊勝な心掛けだねぇ…朝餉は作ったから、幽々子さんと2人で食べてなー。俺は仕事に行かないとだから」
「あ、わかりました。わざわざ朝餉を作ってくださりありがとうございます…行ってらっしゃい」
「んー、行ってきマンボー」
こういう時の妖夢はマトモなんだよなぁ…やっぱり仕事に関してほ理解あるからかね?
そんなことを思いながら俺はスキマを使っていつものように配達へと向かうのだった
そういや今日から何時も通りマヨヒガに帰れるんだったな、いやー長く感じたけど短い1週間だったぜ
これにて長かった葛籠居候編終了となります…疲れた、長編シリーズはもうしとうないぞよ(‘、3_ヽ)_