アズール図書館の司書 ― その青年は全ての魔法を発動できる。ただし人生で一度だけ ― 作:藤崎次郎
ブロウザ。
物語としては直接の登場はしていないが、第二章のキーマンとなる人物。アズール人であり、陣形魔法の使い手。親友である鯨ことヨルヴァ・ソルティアーノを救うため、極限状態の中、異世界を渡る魔法を生み出す。
彼の背景を全て描写すると、完全にブロウザ物語になってしまうため、ある程度省略している。
それでもブロウザの絵本がシルドの第三発動条件に関係していたりと大きな影響力を持っていて、彼のおかげで第二章は成り立っているといえる。
アズールに帰国して数年後、再び冥界に渡り用心棒と再会する。用心棒はシルドから召喚され、三傑クロネア代表を倒し冥界へ帰ってみたらブロウザが待っていて死ぬほど驚いた。同時に心から喜んだ。その後、二人は冥界を自由に歩き、最終的には王となる。
鯨。
名はヨルヴァ・ソルティアーノ
一千年前、クロネアから差別を受けていた魔物。差別……という言葉では生ぬるいほどに常軌を逸した侮蔑を受けていた。当時は差別をすることは至極当たり前の時代であり、むしろしないことが変だというほどであった。それは当時の双子であるクロネア王子からも伺えようか。
身体が大きいことと、魔術を満足に使えない(人になれない)こともあわさって、死を切望するほどに追い込まれていく。
その時、ブロウザと出会う。最初は邪見としていたが、少しずつ彼と距離を詰めていき、交流を深めていく。結果、この世全てに絶望していた鯨にとって彼だけが生きる希望となった。しかし不運なことに、クロネアの魔の手が襲い掛かり……。ブロウザを必死に逃がすも、帰ってきた彼は「不死の魔法」を手にしていた。
第二章の謎であり舞台。
様々な苦悩と寂しさ、理解者を求める魔物。彼の物語は第二章で語られており、ここで語ることはあまりない。ただ、この複雑な背景を第二章の基軸とするには作者にとって勇気が必要であった。
実際、クロネア第二の都市「樹形」を第二章の舞台にする案や、クロネア王都を舞台にする案など、複数の案が当初あった。その中で何故、鯨を選んだのかというと、一番難しいと思ったからに他ならない。
その分作者が苦しむことになるが、読む方には読んだことのない物語を提供できるのでは、と思ったため。あと、作者自身が壁を乗り越えたかったのもあった。今となっては鯨を選んでよかったと思っているものの、自分はマゾなのかと思う時がある
シェリナ・モントール・クローネリ。
クロネアの王女。
婿であるルーゼンが黒髪なので、対比するよう当初は白髪だった。しかし女の子に白髪は可哀想だということでボツ。武器に似合うような髪の色にしようと考えたりもして、何色にするかシェリナを登場させるギリギリまで迷った。また、彼女の魔術も最終的に「槍・矢・剣」の中でどれにしようか出す直前まで迷った。
クロネアという実力主義や歴史を重んじるといった難しい問題をかかえている国の王女なので、どのような人物像にするか候補を4人作成。
物語の進行や、クロネアが求める女性、魔術の国などの要素を加味し、検証を重ねていった末に今の人物像を採用する。さらには名前を何にするか、登場させるギリギリまで迷った。
……など、上記のことからもわかる通り、更新する直前まで悩むことが非常に多かった人物である。本編でも描いている通り、王族としての器は問題なく、家臣からの信頼は絶大。
クロネア王家は代々優秀な配下を呼び寄せる力があり、シェリナも同じである。今回の一件以来、彼女と極長らの関係はより強固となった。テーマは「気高くも、心の内では悩む王女」。
ルーゼン・バッハ。
シェリナの婿。
イメージは黒。謎多き人物として登場させている。初登場もかなり早い段階から出ており、彼を登場させた時から第二章の構成は出来上がっていた(といっても、ここまで書くことになるとは思っていなかった)。
シェリナとの関係はあえて直接的な描写はせず、間接的な描写にとどめている。これは彼と彼女の話を出してしまうと本編から大きく逸脱してしまいシルドの話から逸れてしまうと考えたため。
あくまでも「アズール図書館の司書」はシルドの話なので、そこまで踏み込むのはやめておこうと決めていた(ブロウザの背景を全て描写しなかった理由もこれである)。
なお、シェリナとの関係は良好であり、普段は彼女のしたいようにさせているけれど、動く時は大胆に動き、その際シェリナは大人しくなって為すがままにされてしまう。ただ、本心では喜んでいる。
彼の魔術は極めて異様であり、鏡を空中に複数出現させ、それに映った自身を瞬間移動させたり、鏡を砕き自由に操れたり、一般人が見た鏡に自身を出現できたりなど、鏡に関して多種多様な魔術を使える。暗殺に秀でた魔術ともいえよう。
事実、シルドは古代魔法の使い手であるが、本編で描写している通り「奇襲」には弱い。そういう意味では、シルドにとってルーゼンは天敵であり、彼が殺す気で魔術を行使すれば、シルドの物語はここで終わっている。名前の由来は音楽家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。
第一極長『魔人』、アニー・キトス・ウーヌ。
3才。
彼女の裏設定は膨大にあり、どこまで描くか判断が難しいものであった。リリィ・サランティスとの対比を込めて登場させる以上、果てしなく強い一面を描くと同時に、リリィとは違う女性像も描く必要があったため、性格から作るのではなく、いっそ出自から作った方がいいだろうと判断。人工的に生み出された魔物という出自設定から彼女は誕生している。
まだ3才なのでわからないことが多く、極長会議に来ても何となく思ったことをそのまま話している。ただ、彼女の発言は的を射ていることも多いので周りからは度々驚かれている。本人は自分の気の向くまま話しているだけなので、驚かれてる理由もよくわかっていない。周りは弱者という見下す思考をしているが、遊び相手でもあるので仲が悪いわけではない。
唯一の例外はシェリナであり、彼女と初めて会った時、とても良い匂いがしたので素直に従っている。良い匂いがする人が好きであり、実は戦ったリリィからも良い匂いがしていたそう。
魔術は空気を自在に操れる神然魔術を使える。ただ、まだ3才なのでほとんど使いこなせていない。空気を圧縮させ破裂し、驚いた極長らをキヒヒと笑うぐらいにしか使っていない。そしてシェリナに怒られて泣く。
名前の由来は「孤独」というワードを外国語で変換していた際にチラッと見えた言葉を繋ぎ合わせたもの。最近一人でトイレに行けるようになった。偉い。
第二極長『裸人』、ナクト・ヴェルート。
全裸。
全裸以外に説明することがない全裸。彼の初登場の際はひたすら全裸という文字を入力したため、作者の中でも「全裸って何だろう」や「何でこの全裸という文字はぜんらと読むのだろう」とか「全裸という言葉はどこから来たのだろう」といった、軽いゲシュタルト崩壊が発生していた。変になりそうだったので酒を飲みながら書いた記憶がある。
本編でも描かれている通り、全裸を除けば大変優秀で紳士的。作中でもトップクラスにイケメンであり、非の打ちどころがない男性。それはクロネアの面々もわかっており、彼の実力は入学当時から有名だった。全裸が颯爽と現れては問題を解決する、というある種の怪談に近い噂が学園啓都に流れ、最終的にシェリナ自身から極長に抜擢される。後に「全裸教」を立ち上げ、教祖になる。
魔術は全身を飴細工のように変幻自在に動かせる。あまり語られていないが、彼の戦闘力は極めて高い。相性もあるが、ルーゼンよりも上の時もある。何故なら飴細工の上に、自身の身体を単独分離も可能とするため、敵に気づかれることなく暗殺も可能であるし、何よりほとんどの攻撃を無に帰すこともできる。
ただし、彼が最強であることはない。弱点は火である。そのため、アズール人が下級・自然魔法“魔炎”を発動すれば、真顔で「その魔法で我に効くので止めようね」と言って、燃やされて敗北する。イヴも戦争の際、魔炎を出せばあっさりと決着していた。相性というものは時に残酷であろうか。名前の由来はドイツ語で裸を意味するnackt。
第三極長『怪人』、ワンラー・ミュンヘン。
道化。
「策士だけど外道に近い存在」というテーマのもと生まれたキャラクター。モデルはカメレオン。作者としては結構好きで、書いていて一番楽しかった。こういうキャラクターはアズール図書館の司書では登場していなかったので、早い段階から彼の構想は出来上がっていたものの、第一章では出す機会がなくモヤモヤ。第二章で出せて良かった。
悪いことを平気でやったり、様々なところに媚びを売って恩を押し付けたりもしていて、何かの時に利用するため準備を怠らない魔物。
策士策に溺れるを字でいき現在は王都の牢獄へぶちこまれる。が、彼の野望は消えておらずここからのし上がろうと策を巡らしている。使える者は使い、捨てる者は捨てる。口が上手く、世渡り上手も手伝って極長までのしあがった。
ちなみにお風呂が大好きで、一人で叫んだり妄想の世界に浸かったりと彼の唯一の癒し空間となっている。色彩を自由に操る神然魔術を扱える。名前の由来は英語で驚嘆や怪しいを意味するwonder。
第四極長『妃人』、フレイヤ・クラメンヌ。
心髄を見通す女。
最も書くのに苦労した女性。シルドと彼女が初めて出会い、短い問答をする話があるが、あの一話を書くのに一ヵ月以上かかっている。それほど苦労した女性。
魂が見えるという設定をしたのはいいが、どういう風に登場人物として昇華させようか悩みに悩み抜いた上に完成した。苦労した分、納得はしているものの、もう一度シルドとの問答シーンを書けと言われたら悶絶する。
シルドに、前世の記憶があることを皆に話すシーンを入れたいと思ったため、どういう機会を与えようか迷っていた時に勝手に登場してきた。お前マジかよ、と思いながら何とか書き上げるも、当初は戦争の時ぐらいしか登場させる予定はなかったので大変驚いたのを覚えている。
ちなみに大食い。魂が見えてしまうためか、友達は少ないが心配りは一級。初めてシェリナと会った際に魂が微動だにしない彼女の強さと、その様に育てられた環境に憐れみを感じ、傍にいようと決めている。魔術は火・炎を自在に操れる神然魔術。名前の由来は北欧神話の女神、フレイヤ。
第五極長『舞人』、フラワー・ヴィンテージ。
全裸その2。
初期設定では頑固者という人物であった。極長の中でも極めて融通が利かない男として登場させ、その性格をジンに見抜かれ翻弄されてしまう可哀そうな男性だった。
しかし『裸人』の弟子という設定が加えられたことで状況は一変。頑固者という設定は服と同時に脱ぎ去り、ひたすら踊り舞う人物として進化をとげる。ついでにジンを翻弄する当初とは逆の展開をみせる男性へと変わっていった。
入学当初は臆病な性格で誰とも友達になれなかったが、才能を見抜いた全裸が勧誘し全裸の偉大さを享受。彼の弟子として覚醒する。外見こそアレであるが、非常に強い魔術を扱い、一目見ただけで現場の状況を理解できる観察眼を持っている。
覚醒した後に故郷へ帰った際、あまりの変貌ぶりに両親に泣かれ追い返されている。後日、説得しようとするも再び追い返され、師匠のナクトに相談し二人で行くも三度追い返されている。名前の由来は英語で花を意味するflower。舞う→花びらが舞う→花→flower。
第六極長『穿人』、ルェン・ジャスキリー。
苦労人。
第二章に登場するクロネア人で最も登場数が多い女性。初登場時は規律を守る美しい女性であったが、徐々にアズールの雰囲気に呑まれていき変化していく。それは泥酔した彼女からも察することができようか。
他の極長からの信頼度は高い。生徒からも、何かあればルェンに話しておけば大丈夫という期待があり、彼女のもとには様々な相談や問題が持ち込まれる。真面目な性格なので、それら全てに対処しようとするも、やはり一人では許容オーバーな面があり、こっそりとナクトやフレイヤが助けたりしていた。
今ではアズール陣営と関わったことで成長し、問題を解決する速度が飛躍的に上昇している。今回の一件でアシュラン姉妹と特に仲良くなっており、暇があると彼女らと一緒に遊んだりもしている。親友と呼べる人がいなかった彼女にとっては、とても嬉しい相手と巡り合えた。
その後、イヴと一緒に全裸騒動を起こすナクトを成敗するなど、忙しい毎日を送っている。名前の由来は北欧神話に登場する複数の半神、ワルキューレの英語表記の音写、ヴァルキリー。
第七極長『牙人』、ウルフェイド・バミュータ。
狼の魔物。
あぁん? が口癖のやさぐれた男。見た目の怖さや言動などから第一印象は悪い。そのため、学園啓都に住む者からの極長に対する評価は彼が一番悪い。事実、その言動で問題を起こすこともままあり、『怪人』とは度々喧嘩していた。
しかし、彼の性格は繊細で几帳面。連絡事項はきめ細やかに配慮された文章であり、文字も全極長の中で一番綺麗。部下への気遣いも上手く、仕事では必ず彼が最後に帰る。仕事で苦労している部下がいれば手伝ってあげたり、野蛮な相手には自分から率先して動くなど頼れる要素も多い。そのため、部下からの信頼は厚く、学園啓都を卒業する際、一番涙する部下が多かったのも彼である。
……と、仕事はできるのだが、恋愛方面は壊滅的。ポポル・プレナに惚れているものの一向に進展しない。ポポル以外、周りは知っていてそれとなく二人の関係を良くしようと動くも大体が空回りに終わってしまうため、そっと見守っている。
魔術は人になれる人叉魔術のみで、戦闘時は魔物本来の姿(大型の狼)となる。だが、戦争時はジンにあっさりと敗北した。名前の由来は英語で狼を意味するwolf。
第八極長『爆人』、ジオン・エスプリカ。
魔法と魔術の境界者。
幼い頃に両親を亡くしている。“炸火の炎眼”という魔法と魔術の境界に位置するであろう魔術を持っているため、それをよく思わない者らから嫌がらせを受けていた。
本人は精神が強く、そんなことどうでもいいと思っていたが、そんな彼の態度に苛立った者らが唯一の肉親である祖母からの手紙を燃やし、激怒した彼と交戦を繰り広げる。
さらに、彼が悪者になるよう裏で動かれたことで学園啓都を退学処分されそうになるも、事件の概要を知った『裸人』と『舞人』が調査に乗り出し事件を解決。彼を救っている。
その恩を忘れないためにも善行を働き、苦労の末、極長に昇格する。ナクトには“炸火の炎眼”を完成させてくれた恩もあって、彼には深く感謝している。ただ全裸にだけはなりたくなたかったので、心の中だけで感謝している。名前の由来は「爆」に関係する外国語をひたすら検索し、繋ぎ合わせたもの。
第九極長『音人』、ラグノ・セルン。
現実主義者。
仕事とプライベートを明確に分ける男。趣味が畑仕事であり、暇があれば野菜や果物の栽培に没頭している。また、現実主義者であり理想論や非現実的な話を嫌う。現実的に物事を考えられない者とは相性が悪く、いつも意味のわからないことを言っている全裸二人とはあまり関りがない。
しかし、仕事をしっかりとこなす二人に対する評価は高く、心の中では「もっと現実的な思考をすればいいのに」と思っている。関わりたくないので、もちろん言わない。
業務を淡々とこなす第八極長『爆人』、ジオン・エスプリカとは同学年もあり仲がいい。魔術の鍛錬の際も、彼と渡り合える数少ない人物として一緒に行っている。元々は極長になる気は毛頭なく、学園啓都も適当に卒業して、趣味の野菜や果物栽培を職に繋げるため農家になる予定であった。
しかし、普通に卒業するより極長として卒業した方が繋がりも増え、人脈も築けるだろうと打算的に考え極長を目指す。結果として極長になるも、今はシェリナを支える仕事の方が楽しいと考え、農業は趣味としてやっていこうと方向転換している。
名前の由来は、砂州やサンゴ礁により外海から隔てられた水深の浅い水域を指す地理用語lagoon。初期設定では、彼の魔術は水に関するものにしようと思っていたのだが、結果として名前だけ残る形となった。
第十極長『聴人』、ポポル・プレナ。
ウサギ。
マスコットとして絶大な人気を誇るウサギの魔物。その人気は遠い王都まで響き、彼女のグッズは高値で売買されている……が、本人は知らない。あがり症で、昔から人前で話すのが大の苦手であった。そんな自分を変えたいと思い極長を目指す。
仕事をこなす速度が一般の者と段違いであり、責任感も強く、着々と実績を積んでいく。おどおどしている性格は変わらないが、彼女が極長になった際は多くの者が祝福した。よく、知らないオジサンから道を聞かれるので、基本的に彼女の友達が護衛をかねて一緒に行動している。
ウルフェイドから惚れられている。
ウサギが狼に惚れられている。
対しポポルの彼に対する印象は「怖い」の一言であり、極力避けている。しかし何故か不思議と偶然にも奇妙なことに彼と遭遇することが多く、その度にどうしようと頭を悩ませている。このままじゃいけないという思いと、ウルフェイドの部下からの評価がすこぶる良いという話もあって、彼との関係改善に取り組むこともあるが、中々上手くいかない。ちなみにウサギと狼の魔物が結婚した前例は無い。
名前の由来は可愛い響きの名前はないかと電車の中で作者が考えていたら、隣に座っていた小さな女の子が自分の持っているウサギのキーホルダーに「ポポルちゃん」と言いながら、デコピンでド突き回していたことから。
第十一極長『影人』、シャドゥ・ブレィ。
側近。
蝋燭のような躯体をしており、第一印象は悪いといえる。シルドからの評価は忍者。
そんな彼は本編でも時折描かれている通り、仕事ぶりは極めて優秀。彼以上の適任者はいないとシェリナが断言するほど出来た男。寡黙で必要以上の話はせず、迅速に業務をこなしていく。シェリナの秘書的な立場もあり、彼女はもちろん、学園啓都の関連事項のほとんどを把握している。
自分の見た目が悪いことは彼も承知しており、表に出ない仕事に就こうと思っていた。そんなある日のこと、自分の住んでいる近くで住人同士の小競り合いが勃発。当時の極長が出てきても収集がつかない事態となった。
最終的にシェリナが現場に赴くことになったのだが、彼女が到着した際に何故か問題が解決している。小競り合いの原因であった日光の問題、住人の不満、諸々を短時間で解決した人物がいたという。急いでその人物を探すも、まるで影のように姿をくらます彼をなんとか見つけ、シェリナ直々に秘書に命じる。
その後、第十一極長であった先輩が卒業する際、是非とも受け継いでくれと懇願され承諾。本人は自分の見た目を気にしているが、仲間の極長らはそんなことは全く気にせず、厚い信頼を寄せている。日向ぼっこが好き。光合成をできるようになれたらいいのにと本気で思っている。名前の由来は英語で影を意味するshadow。
第十二極長『紙人』、ミカ・インシェルン。
紙屋。
シルドとモモが大園都へデートに行った際、寄った紙屋の店長が彼女である。クロネアが統治するセルロー大陸北西部にあるワクネ地方出身であり、独特のイントネーションであるワクネ弁を話す。生徒でありながら極長、また紙屋の店長もしており多忙な日々を送っている。武力を伴わない揉め事を処理する技術に長けており「紙屋が来たら(帰る)支度しな」と言われるほど優秀な女性である。
学園啓都にはシェリナ王女とフレイヤが二大美女として知られており、ポポルがマスコット的人気を誇り、ルェンが凛々しく美しい女性として有名。そんな女性陣に対し、彼女はそこまで美人ではなく、体つきも恵まれてはいない。
しかし相談事や悩みを優しく解決してくれる懐の広さや、自身が仕立てた紙服の似合いもあって、告白される数は極長女性陣の中で断トツである。
女性に対しては恋の相談も頻繁に請け負っており、男性からも女性として高い人気を誇る。名前の由来は紙を反対から読んだ、ミカ。
第十三極長『梟人』、マヨネーズ・カタクリコ。
かませ。
以上です。
ご拝読、ありがとうございました。
次話より、第三章に入ります。