ハスターなオリ主とドラゴンボール   作:ラムセス_

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ナメック星へと降り立つ

 

 俺は緊急で神域内へと降り立った。

 

「えー、予定が急遽変更になりました!これから3年間、この神域内で特訓してもらいます!!」

「何を言っている?」

 

 瞑想中のピッコロ君が訝しげな顔をして立ち上がった。

 悟空君はがあがあと爆睡中。

 クリリン君も起き上がって「どういうことですか?」と俺に近づいてきた。

 

「ベジータ君がドラゴンボールを使用した。宇宙船のスカウター機能によると、今の君らの5000倍は強い気を持ってるようだよ」

「な……5000倍だって!?めちゃくちゃだ!」

「だから修行か。だが、2年もの時間を捻出しているうちに全て終わるぞ。ここの時間はそこまで融通が利くのか?」

 

 正確には、ブルマちゃんが俺の宇宙船に搭載されたそれを真似て自作して、ソレの壊れ方から推察した数字になる。

 およそ一億前後。

 今向かっても飛んで火に入る夏の虫以上の結果にはならない。

 

 ピッコロ君の質問に、俺は追加で返答した。

 

「俺の神域は本来、ありとあらゆる時間軸と切り離されてる。100年修行しようが1000年修行しようが、老いもなければ死にもしないよ」

「便利なことだな。3年と区切った理由は?」

「むやみやたらと長く自己鍛錬しても行き詰まるだけだろ?合間合間に実時間と同期して、界王様にアドバイス貰えるようにしようと思ってな」

 

 界王様と交信している間は実時間が流れる。

 そうして一時間の時が過ぎれば時間切れ、というわけだ。

 

 その間に俺たちはナメック星人の保護を行う予定だ。

 一応、ナメック星人は皆舞空術を習得して素早く動けるし、生命力も高い。

 戦闘も始まったばかりであまり死者はいないようだ。

 

 今なら俺の神域内に隔離して保護できる。

 

 宇宙船は少し離れた場所に待機させておけばいいだろう。

 あれでは着陸しても星が無事に済むかわからないし。

 念のためブルマちゃんの船には権能による障壁を張っておいたほうがいいな。

 

 遅ればせながら「むにゃ…」と起きた悟空君が、事情をクリリン君から聞いてニヤッと挑戦的に笑った。

 

「5000倍かぁ。つまり、まだまだオラ達は強くなれるってこった。へへ、面白くなってきやがったじゃねぇか!」

「俺は不安だよ。ただでさえお前には置いてけぼりなのにそんなの」

「心配すんなよ!オラだってクリリンの気のコントロールにはびっくりさせられてんだ。なぁピッコロ!」

「ふん。………少なくとも今動けるのは俺たちだけだ。やれるだけやるしかなかろう」

 

 なんとなく前向きな空気だ。これも悟空君の言葉の成果だろう。

 

 フリーザ社長の全力は長くはもたなさそうだし、恐らくはベジータ君の勝利で終わるだろう。

 とすると、次の彼の目的は地球になることは間違いない。

 ここで止めておいて損はないはずだ。

 

「ああ、そうだ。この後空いてる時間あったらピッコロ君に新技教えるよ。相手が搦め手使ってきた時のための権能アクセス干渉技だ」

「オラにはー?」

「悟空君はあえてピッコロ君に封印してもらったら?気の重りをつけて超重力の中落とし子と組み手とか」

 

 自分で言ってて地獄みたいなメニューだが、悟空君はいいアイデアだと思ったらしい。

 「それいいな!」とニコニコした。

 クリリン君は基礎ステータス不足なので重力部屋で頑張るらしい。

 サイヤ人やナメック星人ほどすぐに回復しないし、俺がこまめに回復してやらなければなるまい。

 

 方針が決まったら、あとは界王様との交信方法の確立だけだ。

 

 神域内に念話用の固定電話を設置。

 一時間分の同期タイマーの大きな丸いボタンを添えておく。

 これ押すと外部との同期が開始して、テレビ電話が使えるようになる仕組みだ。

 使用ミスが起きないように見張の落とし子を配置して、準備完了だ。

 

 念話で界王様に話しかける。

 

『どうも黄衣です。界王様のお電話でよろしかったでしょうか』

『なんじゃお主か。改まって、お主がそんな様子じゃと嫌な予感がするんじゃが』

『端的に話すとドラゴンボールを使って強くなったベジータがフリーザ社長と決戦してて、この後多分地球で暴れ散らかすだろう現状なんだけど』

『待て、話がかっ飛んでいて訳がわからん!お主ら今どこにおるのじゃ!?』

『ナメック星。ともかく、宇宙の平和のために悟空君達の鍛錬のアドバイスをお願いしたい』

 

 そのように話すと、界王様は頭の痛いポーズを取った。

 そして状況を確認して「信じられん。宇宙の帝王と真正面から張り合うサイヤ人。悪夢じゃ…」と頭を抱えた。

 

 界王様としても、流石に星を壊す強者が相争うのは勘弁してほしいらしい。

 

『仕方ない。ワシが面倒見てやろう。しかしお主は手を出すでないぞ。この宇宙にこれ以上取り返しのつかぬ穢れを撒かれては困る』

『はーい。やる時は影響の少ないやり方をするよ!』

『お主ワシの話聞いとった???』

 

 疑問符を乱舞させる界王様に、俺はVサインをした。

 ともかく、これで一通りの準備は揃った。

 

 神域内にはいくつかの部屋に分かれている。

 増設した居住スペースのほか、訓練ルームもいくつか。

 どこも任意に重力が設定できるようになっていて、お相手用のやる気のある落とし子も数匹待機している。

 

 ナメック星を目前に控え、俺は現実空間に戻ってブルマちゃんに通信した。

 

「じゃあ俺、少し行ってくるよ。ナメック星人を保護したら戻ってくる。一応神域はそっちに繋いどくから、定期的に敵情視察で悟空君達も出てくるかもしれない」

『わかったわ。ありがとう黄衣さん。それで、黄衣さんはあんな場所に向かって大丈夫なの?』

「問題なし。あんなのおっきいカブトムシぐらいの脅威度だよ」

 

 出たらびっくりするという程度だ。

 ちょっと触手で撫ぜるだけで吹っ飛んでいくだろう。

 そう思うとフリーザ社長って結構弱いな。

 まあ、企業の社長が強くて何って話だから別に構わないんだと思うが。

 運動する時間もないことを踏まえれば、相当な基礎スペックだしな。

 

 まあ、俺だって普段鍛錬とかした事ないし。

 ついこの間クトゥルフとマジ戦闘をしたが、本気で体を動かしたのはそのぐらいだろうか。

 やっぱときどきはニャルと1000年スパーリングとかしないと鈍るよなぁ。

 

 そのように思いながら、停止させた宇宙船からニュルっとイカ姿で飛び出て、ナメック星に向かう。

 

 

 

 しゅるりと降り立ったナメック星は散々な有様だった。

 皆混乱の中バラバラになってしまったのだろう。

 村ごとにある程度は固まっているようだが、流星の雨が降るようだ。

 

 破壊跡を見るに、ドラゴンボールを中心に七つの村があったようだ。

 100ほどのナメック星人がなんとか戦火を逃れて星の反対側に集まろうとしている。

 

 ひとまず一番近場のナメック星人達の元へと向かう。

 

 そこには半壊した村にまだとどまる一団がいた。

 もうもうと立ち込める砂けむりの中、ピッコロ君似のナメック星人2人が俺の前に進み出る。

 

「何者だ!邪悪なものめ!」

「また我々の星を破壊しにきたのか!」

 

 すごい、開幕目の敵にされている。

 俺はイカ姿から人の姿に戻り、パタパタと手を振ってから白旗を振った。

 

「待った!俺に敵意はない!宇宙船があるから、この星から全員を退避させにきた!」

「………!」

 

 ナメック星人の顔に動揺が奔った。

 何か問題があるのかもしれない。

 というか、思えば村に止まっているのもおかしい。

 この村には小さな宇宙船があるように見えるし、数人でも脱出した方がいいのに。

 もしかして仲間を置いていけないとかだろうか。

 

 ナメック星人がやるせない顔をして肩を落とした。

 

「最長老様を置いてはいけない。あの方はご高齢で、移動ができないのだ。だから俺たち以外のものたちの避難を頼む」

「ふむ。俺の空間に隔離するだけだから、動く必要はないよ。少しお会いしても構わないかな。もちろん、危害は加えないし無理強いしないと約束する」

「……いいだろう。こっちだ」

 

 この星が危機的状況にあるのは理解しているのだろう。

 

 不安そうではあるが、俺はスムーズに最長老様とやらに会えることになったのだった。

 





・その頃のスーパーベジータVSフリーザ
フリーザに体力の翳りが見えてきた。
ベジータは己の有利を確信してお馴染み舐めプモードに移行。
これでイカ野郎も捻り潰してやるって意気込んでる。
フリーザは舐めプを理解して怒りのあまり頭がおかしくなりそう。
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