ハーレムラブコメ系ゲームに転生したけど、BADENDだらけでクリアできる気がしねぇ!? 作:チョコーン
あ、本作に出てくる人物名、団体は全てフィクションです。
「待て! 早まるな
「そんな事いって……また僕を裏切るんでしょ? もうキミの事を信頼なんて出来ないよ……だから、これでもう何処にも行かせない」
「いやあのその包丁で刺されたらあの世にいっちゃ――――」
「大丈夫、僕も一緒に行ってあげるから♡」
「いやちょっと待ってぎゃああああああ!?」
ドスッ……
[BADEND あの世でも一緒]
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「……はぁ」
騒がしく鳴り続ける目覚ましい時計に手を掛ける。時刻は午前6時30分。寝ぼけ眼(でした)でこの俺、『
気分は最悪、太陽の光さえ闇を照らし切れなかった。
「やっぱあの選択肢ミスったら強制BADENDなのか……? それとも知らん間に病み度に関係するイベントが……? あぁもう訳分かんねぇ」
いやいや、訳分からんなのはこっちだろう。と、知らない外部の人間が居たらそう問うだろう。
何を隠そう、俺はこの世界……いや、このゲーム、『恋色ダイアリー』の世界に引きずり込まれてしまったのだ。
『恋色ダイアリー』とは、13人の個性豊かなヒロインを攻略し、ハーレムエンドを目指す恋愛ゲーム(恋色ダイアリー公式より引用)。……と言うのは売り文句で、実際は選択肢を間違えれば即殺されたり、ヒロイン同士が修羅場って殺し合ったりする。詐欺もいいとこのクソゲーなのである。
ヒロインは個性豊かだが、全員闇を抱えており、正しい選択肢を選び続けないと最悪な結末が待っているのだ。
しかも失敗したらその話からやり直し、分かる? 1週間位たった後にミスった時のキツさ。速攻で7日前に戻されるんだぜ?
……で、何で俺がこの世界に転生したかと言うと。こんな感じ。
『今日も疲れたなー、あっ間違えて恋色ダイアリー開いちゃった。もうやる気ねぇよこのゲーム』
『あれっパソコン固まった? 寿命? それともウイルスか?』
『あれ何かヘッドホンからへんなお《バンッ!!》』
……で、気づいたらこの状況。突然知らん人に名前呼ばれてビビったぜ。
あー……こんな事してる場合じゃ無かった。早く行かんとフラグが立たん。
「……行きたくねぇ~~」
でも行かないとBADENDなんだよなぁ、サボったら一人死ぬんだぜ? 怖くない?
……まぁ、詳しい事はまた機会が合ったらって事で、俺は急いで準備をし、家を出た。
「あ、いた」
どうして僕がこんなに急いでいたのか、それは第一のヒロイン。『
「あっ! 天馬! おーいこっちこっち!!」
「おう……」
朝比奈透羽。特徴的な白い髪のショートヘアな一見ボーイッシュな幼馴染僕っ娘系ヒロイン。
どうやら本編前のこのドアホ主人公君は彼女を受け入れた所為でとにかく懐かれてしまった様なのだ。バカがよ。
「今日から2年生だね! 同じクラスだと良いなぁ……」
「安心しろって、俺とお前が離れるなんてあり得ないんだからさ」
「……! そっそうだよね! えへへ……♡」
まぁホントに同じクラスなんですけどね。因みにここでからかうと刺されるので注意しよう!(1敗)
「でも嬉しいな、キミのお陰でいじめも減ったし、毎日が楽しいんだ。……もしかして、これって運命なのかな?」
[ホントに運命かもな]
[あのなぁ考えすぎだって]
……ここは。
「あのなぁ……考えすぎだよ」
「えへへ……そうだよね」
よし、ここは上を選ぶと興奮しだして俺を襲うからな。(2敗)
これで学校までのフラグは終わった……いや、まだ1個ある。
「あ、学校見えてきたよ……ってうわぁ!?」
目の前の信号が赤くなった瞬間、一人の少女が躓いて歩道に出てしまった。
……そして、分かりやすくトラックが突っ込んで来た。
……クソっこの強制イベント嫌いなんだよ! 失敗したらBAD確定だし!
「あぶない!」
「きゃっ!?」
俺はウソみたいな跳躍力で飛び出し、ウソみたいな力でその娘を押し出した。
……イベント進めたいからってこれはどうかと思うぞライターよ。
「だっ大丈夫か……?」
「痛ったたた……あ、うん! ダイジョブ! ダイジョブ! どこも怪我してないから!」
「そっそうか……それは良かった」
今俺が助けたのは、ギャル系ヒロイン『
「俺は天馬透。キミは?」
「ウチは
まぁこれは単なる顔合わせイベだからってのもあるが……あ。
「……」
ギリィ……。
[朝比奈透羽の病み度が1上昇しました]
……まぁうん。実はこのゲーム、ハーレムを目指すのは良いけどヒロイン間の中がかなり割れていて、今の様に嫉妬してこの病み度が上昇する事があるのだ。因みに名前通りです、文字通り病んでる状態です。
「……天馬、早く行こ」
「透羽……」
ただここはあくまでチュートリアル。(ミスったらBADEND)ちゃんと回避方法も教えてくれる。それは……。
「おっクラス同じだぞ」
「えっ!? ほっホントだ……! えへへ、良かったぁ……♡」
はい、これで下がる。まぁとにかく良い選択肢を選べばいいって事よ! ちょろいモンだぜ!
……なーんてゲームでやってた時も思ってたんだけどなぁ。まぁ俺は4話で力尽きたけど。
「ほら行くぞ」
「うん!」
これはまだプロローグ、第一話にすら入ってない。全員に合わなきゃ実質的なスタートは始まらないんだ。そこさえ行けばセーブされる! エンドレスセブンから抜け出せる!
「絶対攻略して帰ってやる……!」
と、俺は決意を胸に教室へ向かうのであった。
(真剣な顔の天馬かっこいぃ……♡)
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「……天馬透」
「アイツの間違い……正してやる」
短いけどプロローグです。
おまけ 簡単なキャラ紹介
天馬 透 (てんま とおる)
この世界に転生してしまった哀れな少年。元の世界ではそれなりに学生生活を満喫してた。
勝手にまぁまぁイケメンな顔にされて若干キレてる。
結構感情的で、ネットに毒されまくったからかそういう言葉をよく使う。(ニコニコめっちゃ見てる)
好きな言葉は『ここから先をノーミスで切り抜ければ、まだ記録更新できる』
朝比奈 透羽 (あさひな とわ)
表向きは明るく元気な白髪のボーイッシュ僕っ娘。
不器用だが主人公に結構グイグイ行く。
意外と寂しがりやで、少しでも放置すれば即BADEND。
過去に仲良くしていた相手から裏切られた経験があり、“嫌われること”や“置いていかれること”に強い恐怖を抱えている。
主人公に対しては「自分を受け入れてくれた存在」として強く依存していく。
好きな言葉は『■■■■■■■■■■』