ハーレムラブコメ系ゲームに転生したけど、BADENDだらけでクリアできる気がしねぇ!?   作:チョコーン

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筆が進む時に書くのが一番ってそれ。
ついでなので暫くここで恋色ダイアリーの豆知識について書いていきます。
恋色ダイアリー豆知識➀ 発売日当日に公式が大炎上した。


開幕そうそう修羅場になりかけるのやめてくれない?

 朝比奈透羽。このゲーム始めると必ず最初に出会う事になる、本作のヒロインの一人。

いじめが原因で心を閉ざすようになり、そこを幼馴染である主人公……つまり俺に救われて、ひどく依存する様になってしまった。

 

はじめから主人公からの好感度が高く、チュートリアル的存在。

というのが公式の説明文だが、まぁ間違ってはいない。9割真実だ。

間違っている点はチュートリアルキャラとかぬかしてるくせに何一つもチュートリアルになってない点だ。

 

初めて遊ぶと知らない間に開幕殺される。ついでにこれ以降も何度も殺される。

メインキャラだけあってかBADENDが多いのが彼女だ。

 

表紙からは考えられない程の病み具合に、こっちまで病んできたと言う人まで出て来る程らしい。

 

……まぁ、これ以降の奴らに比べたら、軽い方なんだけどなぁ。

 

 

 

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「や、やっと着いた……」

 

教室まで何事もなくこぎつけられたのはとても幸運だ。ここらへんは“何故か”ランダムイベントが配置されていて、ここでも変なフラグが立って最悪お陀仏になるENDがある。

 

ただ糞イベだけという事はない。寧ろ何も起きなくて少し心配なのだ。本来ならここまでで2、3人と知り合う筈なんだが。

 

「こうなってくると今回も死に戻り確定かもな……」

 

「天馬大丈夫? 調子悪いの?」

 

「あぁいや、大丈夫大丈夫」

 

こうなったら賭けでも()()()との初遭遇イベントだけは発生させておくか……?

ただそうなるとここにいる透羽が少し邪魔だな……。

 

「透羽、喉乾いてないか?」

 

「え? う、うん……少しだけ」

 

「なら下の自販機で飲み物買ってくるよ。いつものオレンジジュースで良いよな?」

 

「えっ!? ちょっちょっと待って! 僕も一緒に行くよ!」

 

「大丈夫だよ、透羽は少し疲れただろ? ちょっとゆっくり休んでな」

 

「う、うん……分かった」

 

これでなんとか一人で行動することができる……が、必ずしもイベントが起きるとは限らないし、夢中になってジュースを買いに行くのを忘れると透羽からの信頼が悪化する。そうなったらまたBADEND確定だ。前回死んだのはここを気を付けずにいたのが原因だろう。

 

透羽は信頼に関するイベントが多い、少しでも裏切られたと思い込めばその瞬間この時間軸は諦める事にしよう。

 

「さていっちょ行ってみるか……」

 

「待て」

 

教室から出た瞬間、鋭い声が俺の行動を止めた。声の鳴る方へ顔を傾けると、そこには俺が今求めていた相手がすぐそこにいた。

 

「天馬透……もうそろそろ始業式の時間だぞ、それなのにどこへ向かってるんだ?」

 

「あはは……よう真白(ましろ)いや、ちょっとな? 透羽にジュース買ってきてやろうと思って……」

 

「朝比奈透羽に? ……未だに彼女のお世話ばかりしてるの?」

 

「そんな事言うなよ……透羽だってまだ傷が癒えてる訳じゃないんだ。心が落ち着くまで側にいるつもりさ」

 

「……そんなの、今の貴方にとっては正しくない。ただ負担になるだけ」

 

おおう……思ったより食い下がらないな今回は。

あ、彼女がさっきまで僕が求めてた。3人目のヒロイン、『天道 真白(てんどう ましろ)』だ。

正義感が強い為、自分で正義じゃないと決め付けた事にとにかく敏感になる。

こんな風に、決め付けた相手にとことん粘着してくるのだ。

 

「別に俺は負担だと思ってねぇよ。じゃあ俺もう行くから」

 

「あっ! ちょっと!」

 

このまま会話するのも良いが、それだといつ別のフラグが発生するか分からない。リスクを選ぶよりも安全策を取った方がこの先も安全だろう。

真白は俺を何とかして静止させようとするが、それに構わず俺は自販機へと向かった。

 

……いつもいつも透羽透羽って……!

 

私だって……! 何でいつも貴方ばっかり……!

 

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「えーっと俺はこれで……透羽のはこれだよな」

 

迷いなく自販機のボタンを押し、二人分のジュースを手に取る。後はこのまま帰るだけだが……。

 

「あれー? おかしいなぁ。 何もでないよー?」

 

……4人目のヒロインが現れた。一日目で4人は運がいいぞ!

 

「どうかしたか?」

 

「んー? あのね、ジュース飲みたいんだけど出てこないの。ご機嫌ななめみたい」

 

彼女は『星乃 詩音(ほしの しおん)』。少し不思議な子で、少し独特な感性を持っている。

 

「あぁそれ……売り切れみたいだぞ。ほら、ここに出てる」

 

「あーホントだ。 だから出てこなかったんだね。じゃあこっちのにするよ」

 

何気にこのタイミングで会うのは初めてだな、いつも2、3日経った後に会ってたからさ。

 

「ありがとねーえ~と……」

 

「天馬透だよ、よろしくな」

 

「よろしく~詩音は『星乃詩音』って言うんだー。じゃあばいばーい、ありがとね~」

 

……ふぅこれだけ知り合えていれば順調と言ってもいいだろう。

ジュースも買った事だし、そろそろ教室に戻るとするか。

 

「後は同じクラスになる二人と……二日目から会える四人、残りの三人は……前回も会えなかったから、やっぱフラグがどっかにあるんだろうな」

 

実は、このプロローグの最中に全員と知り合えなかったら、突然トラックに轢かれBADENDになるのだ。

 

……あのさぁ、なら全部確定イベントにしろよ! 何ヒロインとの初遭遇までランダムになってんだ! これじゃ最悪この地獄から永遠に出れないじゃねぇか!

当時プレイして思ったけどそりゃ初日で☆1評価まみれになるに決まってるわ。

 

……クリアできた人いんの? これ。

 

どこ見てもクリア報告が見当たらなかったんだが……こういうのって相当なゲーマーがとっくにクリアしてたり、相当Mな奴が全BAD回収してる筈なんだが、もしかしてそいつらまで投げ出したから情報少ないの? ランダムイベントが原因かこれ?

 

……なんて考え込んでる間に、教室の前まで着いたが。

 

「……ん? なんか騒がしいような」

 

まさかと思い教室のドアを恐る恐る開く。

……ふざけんなよマジで、ここまでいい具合だったのに、まだ同じクラスになるヒロイン達が出る事は無いから、恐らく透羽に関するイベントだろう。

 

「違うよ真白ちゃん……! 天馬はそんな事思ってないよ!」

 

「それはそっちの妄言でしかない。第一に天馬透は口には出してないだけで、本当はキミを邪魔な存在としか――――」

 

「ッ……! そんなことない! 天馬はそんな事思わない!!」

 

やりやがったアイツ。はぁ~……もうホントマジでふざけんなよ。

 

[朝比奈透羽 病み度♡♡♡♥♥]

 

うわもうゲージ2まで来てんじゃん。さっき下げたのにもう2も上昇させやがって。

これ以上見てると何時ゲージMAXになるか分からん。止めに行こう。

 

「止めろ二人共!! 初日から喧嘩すんなって!!」

 

「天馬……!」

「天馬透……!」

 

「……真白、俺は一度も透羽の事を邪魔だなんて考えた事はない。寧ろ一緒にいて楽しいと思ってるさ」

 まぁさっき真白と会う口実の為に離れさせてたんだけどね。ホント口だけは達者だなぁ。

 

「……これ以上透羽を虐めるのは止めてくれ。そうじゃないと……透羽を虐めてた奴らと一緒になるぞ」

 

「ッ!? 違う! 私は虐めてなんか……」

 

と、真白は必死に何かを訴えようとしたが、途端に息を呑み、心を落ち着かせ、

 

「……教室に帰る」

 

と、言って廊下に出た。

 

「……はぁ、大丈夫か透羽?」

 

「天馬……天馬ぁ……!」

 

透羽は泣きながら俺に近づき、そして抱き着いた。

 

「真白ちゃんが……! 真白ちゃんがね……? 急に僕の前に来てっ……! 僕がっ! て、天馬の負担になってるって言ってきて……! それで……!」

 

「分かったよ、辛かったな。先生が来るまで存分に泣きな」

 

「うん……!」

 

段々心が安らいできたのか、透羽の顔から次第に笑顔が戻ってきた。病み度の変動は起こってないみたいだが、まぁこれだけ落ち着けば自然に下がるだろ。

 

「今回は生き残れるといいなぁ……」

 

「え?」

 

「あ、いやこっちの話」

 

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他人から向けられる悪意はいつだって歪んでる。

嫌いのは好きと同等と言われるらしいけど、実際その通りなんだろう。

 

僕、朝比奈透羽に向けられる感情は、いつも歪んでいるものばかりだ。

どんくさくて、不器用で、何をやったって一人じゃ失敗ばかり。

そのくせ、いつも誰かを頼ってばっかり。だからわざとやってるんじゃないの? って思われるようになっちゃった。

 

それから毎日いじめ三昧。真白ちゃんに頼っても良かったんだろうけど、あの時の僕にとっては彼女でさえ敵と思うようになっていた。

 

「死ねばいいのに」

「こっからいなくなれ」

「なんでまだ生きてるの?」

 

一目みれば分かりやすいいじめ。でもみんな見て見ぬ振り。ほら、みんなだって授業中に騒いだりする人には触れたくないでしょ? 何されるか分からないんだから。それと同じだよ。

 

だからもう諦めたんだ。これが僕の生活、僕の普通。そう決め付ければ次第にいじめられても嫌だって思わなくなった。

 

……でも彼は違う。

 

彼は、僕の全てだ。彼がいないと僕が僕じゃなくなる。

彼から見捨てられたと思う度、自己が崩れ落ちていくような感覚に何度も陥った。

 

何時も明るく、健気で、一緒にいれば安心する。

中学の間は彼にべったりだった。

その所為で、唯一の親友、真白ちゃんにも見限られてしまった。前はあんな事言う人じゃ無かったのに、何で彼にも強く当たる様になったの? 

 

僕の事を強く当たるのは良いよ。でも彼は無関係だよ? 彼を馬鹿にするのだけは止めてよ。

他の奴らだってそうだ。みんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんな……………

 

 

あぁ……本当に。

 

 

「■■■■■■■■■■■■■」




キャラ紹介2
天道 真白(てんどう ましろ)
何でもできる秀才少女。警察官の父から正義に反する事には全て悪だと思えと教えられた。
透羽と透とは幼馴染。
あまりにも性格が掴めず、その上プロローグ内で彼女に会うには必ず廊下で出会わなきゃいけないので、そもそも彼女ど出会うのでゲームを辞める人が多くでた。

そのくせ攻略するのも難しい。
主人公に対しては憎悪なのか危惧しているのかさえも分からない、歪な感情を向けている。

好きな言葉は『人間正しくなきゃ価値なし』

余談だがこの時点で天馬は彼女に8回は殺された。
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