透き通るような世界観でドンパチ賑やかな生徒たちが送る力こぶれ肉密度1000%アーカイブ   作:かぼすみかん

2 / 2
こんなの小説じゃないわ!ただの語録集よ!
だったら(小説を読みながら語録集を)見ればいいだろ!


こんなひでぇ砂漠は流石の俺も初めてだ

 キヴォトスに来てから数日。あまりの仕事量に、先生も精神をすり減らしながらのエナジードリンク生活に慣れてきた頃。タブレットに一通のメールが届いた。

 

 アビドス高校から支援を要請するもので、シャーレを離れて他の自治区に行くのは初めてのことになる。そこで、初日に助けてくれたコマンドー部に招集をかけて手伝ってもらうことにした。

 

 数日滞在するかもしれいという言葉もメッセージに添えていたので、もしかしたら断られるかと思った先生たが、彼女らは二つ返事で承諾してくれた。

 

「また会ったな先生」

「この野郎、生きていたか!」

「調子はどう?」

 

“みんなこんにちわ。何日も向こうに滞在するかもしれないのに、来てくれてありがとう”

 

「我々は仲間だ」

「組合を舐めんじゃねぇよ」

 

「先生、連絡ではアビドス高校に行くと書いてましたが…ちゃんと準備はしましたか?」

 

“準備って?”

 

「アビドス高校はここ数年砂嵐の影響で砂漠になっています。水や帽子、熱中症予防の品もいくつか必要です……まさか、そのスーツのまま行くなんて考えてませんよね?」

 

“ダメかな?”

 

「ダメだ」

 

「今のってメイトリックス?」

「エクスペンダブルズ3かも」

「ダメだ。って結構あるから…」

 

「今は真面目な話をしているんです」

「ごめんちゃい」

 

「いいですか先生。今すぐ2リットルの水と帽子、保冷剤、通気性の良い服を買ってきてください」

 

“いますぐ…!?”

 

「今すぐです。じゃないと先生…対策なしでアビドスに向かいますよね?」

 

“………”

 

「………」

 

「アブナイ感じ」

「なぁ、女の友情を邪魔したくはないが20秒遅れてる」

「時間を稼ごうったって無駄だ」

 

“わかったよ。心配してくれてありがとう。じゃあ、せっかくだしみんなに良いのを選んで貰いたいな”

 

「え…その…あまり、おすすめしませんけど…」

 

ーーー

 

 コマンドー部の輸送機でアビドスに移動している最中。コマンドー部が選んだのは麦わら帽子、そして半袖のシャツと短パン。サンダルも履いて首にタオルをかけている。まるで畑仕事をしに行くみたいな服装だ。

 

「ゲリラ、スリラ、連れてってマニラ、口当たり良いのはバニラァ~」

「どれ、あれ、それ、そう!だからCIAに言えよ、さっさと出てけってなぁ!」

 

“楽しそうだね”

 

「先生、まるでラテン農民みたいですね」

 

“ラテン農民…?”

 

「普段のスーツは脱いで、服装は薄着。頭に麦わら帽子で…ふふっ…とっても可愛いですよ!」

「リサが…女と不倫してる」

「おいおいおいおい待てよ待てったらぁ」

「お前は私そっちのけであの女にのぼせてた!ひどいわ!裏切り者!大ウソつきのペテン師悪党!素性のしれない先生とかいう女にヘラヘラ色気を振りまきやがって!」

「すまんハニー」

「ハニーなんて呼ばないでよ!」

「痴話喧嘩か?」

 

 ククがわりと本気でお怒りで、先生からリサを引き離して羽交締めしている。みかねたミナトがククの猫耳をつまんで大人しくさせる

 

「ふにゃっ……」

 

 蕩けた顔でミナトの方へ寄りかかり、背中を支えられて立つ。

 

「なんだってんだよこのアホンダラ」

「そういう言葉使い良くないなぁ、レディに似合わないぞ?」

「うるさい黙れ!下手な慰めは言うな!」

「何騒いでる?」

「リサが悪いです…朝まで寝かせてくれかったと思えば、次の日の夜には他所に泊まって朝帰りです…」

「そりゃアイツらしいぜ、三度の飯より女が好きだもんなあの馬鹿!」

「相手構わず突っ込むんだからスケベ野郎がぁ」

「気は済んだか?」

「思いやりがあるな」

 

 ミナトはククを離して、次にリサの胸ぐらを掴む。

 

「今は仕事中だ、抑えろ」

「クソくらえだレズ野郎」

「ハッチを開け!このクソを落としてやる」

「もしこのバカでかい糞をトイレに流すことがあれば、北極点でやってくれ」

「テロリストの典型だな!過激派もいい所だ」

「せいっ!」

 

 ミナトが回し蹴りでリサを蹴り倒す。

 

「こいつ仲間を硬いブーツで蹴りやがった」

「お前が悪い」

「お友達みたいだね。ボディランゲージで愛情を示してる」

「嬉しくねぇ…」

 

“暴力はいけないよ”

 

「この程度は暴力に入りません。例えば、先生は修学旅行で枕を投げられたとして、それを暴力に思いますか?私たちにとって殴る蹴るはそれと同じです」

 

“それでも、他者から見れば暴力だよ。こういうのは、見てる方もいたんだよ?”

 

「…そうですね、気をつけます。クク、ミナト、リサ。あなたたちも今後、仲間同士の戯れでも暴力は控えるように」

 

「わかったです」

「はい!」

「わかりました」

 

 3人は返事をして素早く元いた席に戻る。こういう一面を見て、統率の取れた特殊部隊なんだと先生は実感する。

 

「それと、状況が変わりました。悪い方に」

 

「そいつはすごいな」

「どうした!B級映画のミスを犯したか?弾を装填するのを忘れたのか?」

 

「エンジンが止まった」

「まじかよ」

「おぉイエイエイエイエふざけんなこんなのアリかよ」

 

「おそらく、隙間から入った砂が機関部に溜まって異常を起こしたかと」

「おめでとう。ガタガタのオンボロだ」

 

“リク、着陸はできるの?”

 

「砂漠の砂は柔らかく、十分はスペースもあります。しかし、万が一のこともありますので…ミナト、先生を連れてパラシュートで先に降りておいて」

「了解」

 

 ミナトはパラシュートのリュックを背負い、ハッチを開ける。

 

「さぁ先生!私にピッタリくっついて離れないでね!」

 

 ミナトは先生と自分をロープで繋いで、先生を抱き寄せる。

 

「また会おうぜ」

 

 ミナトは先生と一緒に開いたハッチから飛び降りる。空中でパラシュートを開いて、安全な砂の上に着地する。

 

「さて、私たちも衝撃に備えるよ。胴体着陸だ」

「これどうなるの?」

「めちゃくちゃ!」

 

 姿勢を安定させながらも、地面との距離は着々と狭まって行く。

 

「馬鹿な質問して悪いが、殺されずに済む方法あるか?」

「神よお願いです…お助けを…」

「神か拳銃どちらかを選べと言われたら、私は銃を選ぶ」

 

ーーー

 

 パラシュートで着地した後、輸送機が進んでいった先を目指して、先生とミナトは二人で歩いている。

 

“3人は無事かな…?”

 

「今頃みんなでイレイザーごっこしてるよ」

 

ーーー

 

 地面との距離が無くなり、輸送機の下部が砂の大地と接触する。3人は機内で何かに捕まりながら激しい振動に耐える。

 

「あぁぁー!来るうぅぅぅー!」

「おいどけ降ろせ!出してくれ!」

「くそ、やめろ!」

「死にたくなぁいいー!」

「私が先だと言ってるんだ!」

 

 次の瞬間、地面と衝突して激しい振動に襲われる。

 

ーーー

 

「にしても暑いねぇ先生」

 

“うん。この暑さは予想してなかったよ…スーツで着てたらって考えたら恐ろしいよ”

 

「先生最初はスーツで行こうとしてたじゃん。対策しといてよかったねぇ」

 

 蒸し暑さの中で、静寂に包まれた砂漠で砂を踏む音が耳に残る。

 

「うぇ〜…汗べとべとぉ… 服の中の湿度がすごいよぉ…湿度ってわかるか?空気のジメジメ度だ」

 

“すごく重そうだもんね。少し持っても良い?”

 

「え…ありがと……でも、これ本当に重いよ?」

 

 リュックを下ろして、先生がそれを持ち上げようとするが、1センチも浮かない。

 

“全然持ち上がらない……すごく重たいけど…何が入ってるの…?”

 

「知らない方がいいわ」

 

 砂に巨大なものが降り立った痕跡を見つけたミナトは無線をつけて、クウに通信を繋ぎながら着陸した輸送機の跡を辿る。

 

「クウ、今どこにいる?」

「年代物の空飛ぶ棺桶の側」

「なんでまたそんなところに」

「つまらねぇ仕事させるからだ。今度会ったら撃ち殺るぞ」

 

「それで、みんなは無事?」

「娘は無事だミナト、少なくとも今の所はな」

 

 ミナトは無線に耳を傾けながら、着陸した輸送機を発見する。そこではリクが無線機を使いながらミナトを見ている。

 

「この先どうなるかはあんた次第だ。無事取り戻したければ…私たちに協力しろ、OK?」

「OK!(プチッ」

 

 ミナトは無線を切り、リクに手を振りながら小走りで駆け寄る。

 

「先生は自分のペースで来てね!」

 

 先生が持ち上げられなかったリュックを背負っていながら、その重みを一感じさせないような足取りでリクたちの元へ向かっていく。

 

「ミナト、殺されたんじゃ」

「残念だったな。トリックだよ」

 

 ミナトはリクと再会のハグをしてから、エンジンの修理をしているククとリサにも声をかける。

 

「調子はだう?」

「悪かねぇ」

「どれくらいかかる?」

「1時間後か、一年後か」

「動けこのポンコツが!動けってんだよ!」

「ガタガタしないでおとなしくしてないと、お前の首をこうする!(バキッ」

 

 リクが先生に近づいて行き現状を伝える。

 

「すみません先生。修理に少し時間がかかります。数日はここで寝泊まりしますから、先生は先にお一人でアビドス高校に向かってください」

 

「本当にここに泊まる気か?クソ溜めみてぇなとこだ」

「笑えんジョークだ」

「今度また余計なことを言うと口を縫い合わすぞ」

 

“わかった。あとは私一人で頑張るよ”

 

「戦闘になったら私たちに連絡をお願いします。すぐに駆けつけて瞬きする間に皆殺しにします」

 

「口だけは達者なトーシロ」

「ただのカカシ」

「その喧嘩は私が買う。二人まとめてあの世へ送ってやる」

「なぁ喧嘩別れはよそう」

 

ーーー

 

 先生がアビドスに向かう途中で、偶然にも横を通った少女。砂狼シロコと一緒にアビドスへと向かう。

 

 教室に入り、アビドス対策委員会の面々と挨拶を交わしたら、そして、来た経路も説明する。

 

“それで、着陸した飛行機にコマンドー部の子たちを残して私が先に来たんだ”

 

「コマンドー部、聞いたことがありませんね」

 

「先生の話によれば、連邦生徒会所属の組織とのことですが」

 

「そんな部活、噂すら聞いたことない」

 

 ノノミがポンと手を叩いて注目を集める。

 

「まぁまぁ、いいじゃないですか!今の私たちには補給も必要ですが、戦力も必要です。強いお仲間が増えるならありがたいです!」

 

「ふわぁ…すごく強いなら、アビドスの問題ぜんぶばばーって解決してくれないかなぁ」

 

“どうだろうか…彼女たちは確かに強いけど、とびきり戦闘力が高いって感じだから”

 

「だよねぇ…」

 

 ホシノが肩をすくめているとアヤネが手を挙げる。

 

「あの、今SNSを調べていたら、先日のシャーレの前で起きていた大規模な騒ぎをたった3人の生徒が制圧したという投稿がありました」

 

“コマンドー部のことだね。私もみていたから正しい情報だよ”

 

「それなら、私たちの問題のひとつはすぐに解決できそうだね」

 

 学校の外から銃声が鳴る。壁に何発か着弾する音もした。

 

「襲撃ね!あいつら懲りないんだから…!今日という今日は許さないわ!」

 

“襲撃?”

 

「アビドスには現在、カタカタヘルメット団からの襲撃が頻発していて、それで物資も枯渇していたんです」

 

「でも、今は先生がいる。万全で戦える」

 

“うん、みんなの補給は任せて。それに、増援も呼んでおくね”

 

 そうして先生はリクの連絡を入れる。

 

“リク、アビドス高校が襲撃されてるんだ。手伝ってくれないかな?”

 

ーーー

 

 カタカタヘルメット団とアビドスが戦闘を開始してまもなく、二つの轟音がアビドス高校に迫ってくる。

 

 その正体は、バイクに乗ったコマンドー部の四人だった。一人が運転をして、後ろのもう一人が両手にショットガンを持っている。

 

「戻ったぞ!(デデンデンデデン」

「お前を抹殺する」

「気を悪くしないでよ。あんたターミネーターだろ」

 

「先生!コマンドー部四名。戦闘に参加します」

 

“みんな!お願い!”

 

 ククがバイクを急ブレーキすると後輪が跳ね上がり、その勢いとともにリサが飛び出して宙返りしながら左右の不良のヘルメットを撃ち抜く。

 

 綺麗な着地の後、両手首を跳ね上げて二丁のショットガンをスピンコック。走り出すと同時に正面にいた二人を倒し、障害物多い戦場の中をパルクールのように飛び跳ね、舞うように体を捻って銃弾を躱す。その動作の合間に射撃、コッキング、射撃を入れて次々と不良たちを倒していく。

 

 リクの運転するバイクから飛び上がったミナトも、不良の集団の真ん中に着地して、袖から出てきた拳銃を両手に握りその場を動かすに四方八方の不良を制圧する。

 

「ヘイヘーイ、ガンカタだ。悪かねぇぜ」

「怖いかクソッタレ、当然だぜ。ガンカタの私に勝てるもんか」

 

「楽しそうです」

「この状態でガンカタは味方の援護を困難にする。これが終わったらビビらせてやる」

「コン・エアー(怖えやぁ)」

 

 あっという間にヘルメット団は殲滅されて、全員のヘルメットのカバーがバキバキに粉砕されたまま敗走していった。

 

「うへー…おじさんたち何もせずに終わっちゃった」

 

「ん。出番なし」

 

「あれがコマンドー部ね。やってることめちゃくちゃだわ」

 

「私たちゃ港湾労働者組合のモンだ」

「心配ねぇよ、おたくらの仲間だぁ」

 

“みんなにも紹介するね。こちらコマンドー部の、リク、ミナト、クク、リサ。アビドス高校の、シロコ、ホシノ、セリカ、ノノミ、アヤネだよ”

 

「よろしく頼む」

「こんちわ〜」

「仲良くしよう」

 

 コマンドー部とアビドスがお互いに握手を交わしたところで、リクが手をあげる、

 

「さっそくだが、襲撃は頻繁にあるのですか?今日の戦闘よりも前にできた弾痕や傷が見受けられます」

 

「そうだね。最近は特に、毎日のように襲撃されててさ〜。おじさんものんびり寝てられないよ」

 

「なるほど、では奴らの本拠地を叩き潰しましょう」

 

「痕跡を辿り、ゲリラの基地を突き止め、ひ と つ ず つ!破壊していくことを宣言する!」

「追いかけ見つけ出して殺す」

「しばし遅れをとりましたが、今や巻き返しの時です」

 

「ですが、潜伏先になりそうな場所の候補は複数あります」

 

「問題ない。発信機を付けておきました。これで奴らのアジトをわりだします」

 

ーーー

 

 ブラックマーケット付近のとある廃墟の中。不良たちは傷の手当てや武器弾薬の補修などをしている。

 

「くっそー!あの変な連中、今までいなかったのに」

 

「まさか、連邦生徒会が動いたとか?」

 

「あー、この前の…なんだっけ?シャーレ?のやつらみたいな」

 

「こうなったら…アレを出すしかない」

 

「アレ?もしかして外にある戦車のこと?」

 

「あぁ。それで、アビドスの生徒を一人捕まえて…こっちに有利な場所で戦うんだ。そうすれば……」

 

ーーー

 

 一方その頃、ヘルメット団のアジト周辺で、コマンドー部が素早く仕掛けを施し終わる。

 

「仕掛け終わりました」

「すべて順調です」

 

 一緒についてきていた先生やアビドスの生徒たちは、何が何やらわからない様子。そんな中、置いてけぼりの状況に耐えきれなくなったセリカが声を上げる。

 

「ちょっと!あんたたち何するつもり!?」

 

「「「「爆破ですよ」」」」

 

「!?」

 

 爆破という単語を聞いたセリカはぎょっとして、ホシノとノノミは諦めたように笑っている。先生もなんとも言えない顔で、アヤネは青ざめている。唯一表情が変わらないシロコは「ん、効率的」と感心の声を漏らす。

 

「よーしみんな、離れていろ。ドカンといくぞ!」

「ちょちょっと指先を動かすだけでドン、ブチ、ババーンと痕跡はゼロです」

「お前たちは消去された」

 

 全員が耳を塞ぎ、物陰に隠れる。

 

 ドカーーン!

 ドゴォン!

 

 リクがスイッチを押すと、建物は跡形もなく派手に吹き飛んだ。爆音と爆風に乗って、何人かの叫び声や悲鳴が聞こえてくる。

 

「「「「抹殺完了」」」」

 

「うわぁ…」

 

「これは…敵だとしても、ちょっとかわいそうに思えますね」

 

“中の子たちは大丈夫?”

 

「建物の材質は比較的軽いものなので瓦礫で生き埋めや、下敷きになって潰れることはありません」

 

「爆発も派手なだけで、見た目ほどの威力もありませんわ」

 

「なんなら私がちょちょいっと連れてこよっか?先生もその方が安心できるでしょ!」

 

「にゃ、私も手伝うです」

 

 ミナトとククが爆弾によって吹き飛んだ廃墟に向かい、瓦礫の中から不良を引き摺り出しては先生の前に積み上げていく。

 

「死に損ないのクソッタレ」

「死んでんじゃない?」

「生きてるよ」

 

“これでひとまずの問題は解決…かな?”

 

「そうですね…しばらくカタカタヘルメット団からの襲撃はないでしょう」

 

「むしろ、これに懲りて二度とこないんじゃない?」

 

ーーー

 

 ヘルメット団の脅威がなくなったことで、コマンドー部は一時的に輸送機のところへ帰ることになった。また銭湯になることがあれば先生が連絡して、再びバイクで駆けつけると約束して。

 

「暑いよぉ〜!蒸し暑い!ジメジメするぅ!」

 

「うぅ、まるで溶鉱炉の中ですわ」

 

「こら、そこの二人…サボらないです。ククがサボりたいくらいです」

 

「そうだ。早く修理を済ませないと先生にも迷惑がかかる。真面目にやらないと本当に溶鉱炉で溶かすぞ」

 

「叩いて直らないんですの?」

 

「お前のバカな頭も叩いたら直るのか?」

 

「私は羽のついたカヌーじゃありませんわ!」

 

 コマンドー部は真昼の砂漠で暑さの中、飛行機の修理に取り掛かっている。ただしリサとミナトはサボっている。

 

「あー…辛い…だる…もうなんかやる気しなーい」

 

「ミナトがこの飛行機選んだのに…ちゃんと自分でメンテするです」

 

「お断りだね」

「おぅイエイイエイイエふざけんなこんなのってありかよマジで契約違反だ」

 

 ミナトを恨めしく睨むククに、リサがスマホを持ってククの背中に飛びつき、抱きつきながらククの肩に顎を乗せる。

 

「ねぇクク、これを見てくださいます?」

 

「にゃー…なんです…………何を調べてるですこの変態」

 

 リサのスマホには、アビドスの繁華街の地図が映し出されており、いかがわしいホテルの文字が検索欄に入力されている。

 

 地図には該当する施設が一件だけ、地図にピンが刺されており画面下部に詳細が載っている。

 

「アビドスにもあるんですわね」

 

「にゃ…この一件だけです。口コミも微妙…」

 

「クーちゃん、私とこちらにご一緒しませんこと?」

 

「状況を見てものを言うです」

 

「休息は大切だと思いますわ。リーダーもきっとお許しくださいますもの」

 

 そんなわけないと思いながらもリクの方へ目を向ける。リクはひとつため息をついて。

 

「今日はもうアビドスへの襲撃はないだろう。それに、暑い中休息を取らずに作業を続けては本来の任務にも影響が出る」

 

「ですって♪」

 

「マジかよ」

「やっぱりそうか私もずっと前からそう思ってたんだよ」

 

 リサはククの手を握って、指を絡めるとバイクに二人で乗る。

 

「それでは、私たちは明日の朝戻りますわ!」

「また戻ってくる」

「戻りすぎじゃないか?」

 

 夕暮れに染まりかける空の下で、リサとククはバイクで繁華街へと向かっていく。

 

ーーー

 

 ホテルのエントランスにあるタッチパネルで部屋と利用プランを選択し、部屋へ向かう最中にもリサはククにピッタリとくっつき、ククも嫌がることはせず尻尾をリサの腰に巻きつけている。

 

 部屋に入り、薄暗い室内にピンク色の照明が降り注いでいるベッドに二人で座る。そのまま衣服を脱いで一糸纏わない姿になると、二人でシャワーを浴びに風呂場へ向かう。

 

 アビドスの熱気に晒されて汗まみれになった体を流し、お湯を溜め始めて足首までしか溜まっていない湯船に二人で入る。

 

「そう言えば、リクとミナトは…?」

「ゲーセン行くって言ってたわよ」

「ゲーセン?」

 

「ふぅ…にしても、まったく生徒がいなかったです」

 

「そうですわね。ホテルも全部空室でしたし、見かけても不良生徒ばかり。そもそも市民の数が少なすぎますわ」

 

「にゃ、建物の数に対して人が少ないです。なんか、違和感があるです」

 

「今考えても仕方ありませんわ。明日詳しく調べることにして、今は二人の時間を楽しみみしょう?クーちゃん♡」

 

 胸元までお湯が溜まった湯船の水面が大きく揺らぐ。リサがククとの距離を詰めて、流れるように唇を重ねた。

 

「んっ…ふぁ…いきなりキスするのはやめるです…いつも言ってるのに…」

 

「クーちゃんはキスしていいか聞いたら、ダメって言うではありませんの…だから私からしてさしあげてますの♡」

 

「にゃ…ん…♡ちゅ……んっ…♡…はぁ…リサ…のぼせちゃうてす…」

 

「では、続きはベッドでしましょう♡」

 

 

 ※ここからは語録と翻訳でお送りします。

 

 

「来いよクク、銃なんか捨ててかかってこい!ナイフを突き立て、私が苦しみもがいて死んでいく様を見るのが望みだったんだろう。そうじゃないのかクク?」

(訳:恥ずかしがらずに、ククの指で私を弄んでくださる?)

 

「テメェを殺してやる…!」

(訳:望み通りにするです…)

 

「さぁ、一対一だ。楽しみをフイにしたくないだろう。来いよクク。怖いのか?」

(訳:二人きりで楽しみましょう。それとも…テクニックに自信がありませんの?)

 

「ぶっ殺してやる!誰がテメェなんか…テメェなんか怖かねぇ!野郎ぶっ殺してやぁぁる!!」

(訳:挑発に乗ってあげるです…!リサが立てなくなるまで、私の指技ていじめてやるです!)

 

「くっ!う゛りゃあ!」「ふっ!」

「え゛い!ぬ゛ぁ゛あ゛!」「とぅっ!」

「へぇ゛!」「うぉ…!」

(訳:お互いの嬌声)

 

「ふおっ!」「え゛やぁ!」「うおっ…!」

「ヘハハハハッ、歳を取ったなリサァ…テメェは老いぼれだ」

(訳:リサのここ…前よりも弱くなってるです…)

 

「え゛やぁ゛!」「とぅ!」「ぁ゛あ゛!」

「ふっ…て゛や゛ぁ!」

「ぬぁ…ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぅ」

(訳:軽い絶頂)

 

「うぉぉあ゛!」「ぅ゛ぅ゛ぅ゛…!」

「ぅぉぉっ…ぉぉぉ…!」「い゛ぃ!」

「う゛ぅ゛ぉ゛お゛お゛ぅぅ!!」

「はぁ…はぁ…」

(訳:リサもククに負けじと攻め返す)

 

「うぉ!」「へぃっ!」「ぬ゛ぁ!「うぉ…!」

「ふぉあ゛ぁ!」「ぬっ…!」「うぉあっ!」

(訳:お互い激しい攻め合い)

 

「ふんっ!」

「ぅぉぁあああぁ…あぁああぁぁ…(ビリビリビリビリ)」

(訳:ククがリサの攻めを受けて絶頂する)

 

「ぬぁ!」「うっ!」「えぁ!」「うおっ!」

「ぬぃっ!」「ぅ…」「っ…!」「うぁっ…!」

「ぬぁあっ!」「うぉ…」

(訳:元気を取り戻したククの反撃)

 

「気分いいぜぇ…昔を思い出さぁ…!これから死ぬ気分はどうだリサァ!テメェはもう終わりだぁ!」

(訳:懐かしいです…初めてシた時も、私は一度迎えてからが本番だったです…このままリサを絶頂に送ってやるです…!覚悟するです…)

 

「ふざけやがって!」

(訳:そうはいきませんわ!)

 

「へえっ!へいっ!ていっ!へぁあ!てい!はぁ!ほぁ!」

(訳:リサによる怒涛の連撃)

 

「チキショー!眉間なんか撃ってやるものかぁ!ボールを吹っ飛ばしてやるぅ!」

(訳:あぅぅ…!もう指にこだわってやらないです…!私の舌で攻め立ててやるです…!)

 

「ふんっ!(ボゴォォン!!)」

(訳:リサがククの致命的な弱点を刺激)

 

「お゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぁぁぁ…ぉぁぅぅぅ…(シュゥゥ…)」

(訳:ククは激しい絶頂を迎える)

 

「地獄に堕ちろクク」

(訳:私の勝ちですわ♪)

 

 ホテルの室内で繰り広げられた痛快筋肉バトルアクションは終わらず、夜が深まるに連れて二人の交わりも深まっていく。

 

 いつのまにか眠っていた二人は、お互いに抱きしめ合いながら甘い匂いに包まれた室内で朝を迎えるのだった。




ちなみにですが…おめでとう、セリカ誘拐イベントは消去された。
戦車も爆弾で吹き飛んだので、ブラックマーケットに行くフラグがなくなっちゃったわ。
でもコマンドー部は優秀なのでなんとかなります。(消えた分の穴埋めが)これでできた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

トニー・スターク先生(作者:DRYSUPER)(原作:ブルーアーカイブ)

指を鳴らしたトニー・スターク。▼次に目を覚ました場所は、銃を携えた少女たちが暮らす学園都市「キヴォトス」だった。▼※映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』終盤から分岐する、『ブルーアーカイブ』とのクロスオーバー二次創作です。両作品のネタバレ、独自設定・解釈を含みます。


総合評価:6269/評価:8.91/連載:30話/更新日時:2026年10月22日(木) 00:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>