「木曾ー。」
「ん?」
風雲は銭湯に入っている時、木曾に聞いてみた。
「木曾って眼帯付けてるよね。なんで?」
「ん?聞きたいか?」
「!?」
風雲はびっくりして驚く。
そこまで深刻な事なのか?と気になるが、彼女は普通に話してくれる様子だった。
「実はだな…」
「実は…?」
緊迫した雰囲気が銭湯全域に広がる。
「…猫だ。」
「……………は?」
風雲は困惑の声で言ってしまった。
「…猫?」
…猫。
世界中で大人気のペットであり、その可愛さから日本でも飼っている人は多い。
しかし、その眼帯をしている理由が猫と来た。風雲は耳を疑った。
流石に猫に引っ掻かれてそれを隠す為に眼帯をしているという理由では無いだろうと考えていた。
「…猫って…何…?」
風雲は思わず聞いてしまった。
すると、木曾は笑って答えた。
「猫に引っ掻かれてたんだよ。可愛がってたらいきなりザクって…」
それを聞いて風雲は呆れと合っていることへの困惑の顔をした。
「…あー…」
「……な、なんだよ!聞いてきたのはそっちだろ!?」
「…いや、深刻そうな理由かなと思ったけど…」
「な訳…」
木曾は苦笑いして風雲を見た。
風雲は聞いた事を後悔してしまった。
無駄に深刻そうな顔をして聞いてしまった為、無駄に期待してしまった風雲は風呂に潜ってしまった。
それから数分後、風呂から上がった二人、風雲は気になって木曾を見つめる。
「なんだよ。」
「眼帯外してよ!」
「…えぇ…」
木曾は露骨に嫌そうな顔をする。
「折角なら見せてよ!」
「……まあ、良いけどよ。」
木曾はそのまま眼帯を外す。
そこには普段の緑の目では無く、黄色の目をしていた。
「…わあ…」
「なんだよ。見せてって言った癖にその反応は。」
「…いや…思ったより綺麗な顔してるなって…」
「はあ!?」
風雲は思った事を言うと、木曾は赤面して驚く。
「ば、ばーか!男前って言って欲しかったね!」
「あ!お、男前ー!」
「今更だよバーカ!」
そうして木曾は怒ってしまった。
そのまま部屋を出て自販機に歩いて行った。
「…たく、綺麗な顔か…」
木曾は通路の窓を見てみる。
その後しばらく黙って頷く。
「確かに自分の顔を眼帯無しで見た事なかったかもな…」
「ジュース買った後に鏡見てみるか…」
そうして風雲は自販機でコーラを買い、置かれていた鏡に自身の姿を映してみた。
「………」
そこには綺麗な黄色の目をしている木曾の姿があった。
「…あいつの言う事事実だったか…」
木曾は思わず照れてしまった。
あまり気にしていなかったが、思った以上に可愛い顔をしていた木曾は、後で風雲に謝る事にしたのだった。
あれ、これ百合???