ローリング√コンクルージョン 〜俺のヒロインはどこだ!〜   作:胡麻蝉あぶら

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3話 偉大なる父

 

 

「よっこいしょッ!!」

 

 

深く吸い込んだ紫煙を吐き出しながら、廻木は両腕の筋肉を限界までパンプアップさせた。

その手の中で振り上げられたのは、教会の柱かと思うほどに巨大な石造りの十字架だった。

 

風を裂く轟音とともに、それは容赦なく振り下ろされる。

脳天に数百キロの質量を叩き込まれた男は、断末魔の叫びをあげる暇すら与えられない。

大地ごとすり潰されて沈黙した。

 

男の手から、禍々しい装飾が施された一本の杖が転がり落ちる。

 

パチンとひび割れる音が響き、杖が砕け散った。

中から溢れ出したのは、淡い光を放つ小さな妖精。

 

妖精は廻木に感謝を告げると、光の粒子となって妖精国へと帰っていった。

 

 

「やりましたね、妖精さん!」

 

背後から駆け寄ってきたのは、緑髪をシスターのベールで包んだ少女、兼城碧(かねしろ みどり)だった。

彼女は両手を胸の前で組み、目を輝かせながら廻木を見上げている。

 

 

「……うん、いい加減その呼び方やめない?」

 

 

廻木は肩に十字架を担ぎ直し、口にくわえた煙草を指で弾きながらため息をついた。

 

廻木はこの異世界にやってきた。

しかし今の彼は、魔法教会に所属する立派な神父である。

 

 

一体どうしてこうなった。

 

 

事の始まりは、今から1年ほど前に遡る。

 

この街には、いつからか数多くの妖精たちが姿を現すようになっていた。

妖精は街を守ろうとする善良な存在だったが、その力を悪事に利用しようとする者たちが現れた。

 

妖精を杖に封じ込め、その魔力を引き出して暴虐の限りを尽くす欲深き者達、シンジャである。

 

そんなシンジャたちに対抗するため、信仰と魔力をもって設立されたのが魔法教会である。

 

教会に所属する神父やシスターは選定の儀と呼ばれる儀式を受ける。

そこで己の魂に見合った杖を授かり、魔法少女、あるいは魔法神父としての力を得るのだ。

 

さらに、適性が極めて高いと認められた者には自らの意思で妖精が付き従うこともあるという。

 

その日。

若きシスターである兼城もまた、選定の儀を受けていた。

 

教会の地下に描かれた魔法陣の中心で、彼女は目を閉じ、清らかな祈りを捧げる。

魔法陣がまばゆい光を放ち、儀式は成功したかに見えた。

 

だが、光が収まった後。

彼女が目を開けると、そこには思いもよらない光景が広がっていた。

 

 

ケツに杖が刺さった上半身裸の男である。

 

 

廻木であった。

彼の臀部には、宝石の装飾が目立つ魔法の杖が深々と突き刺さっている。

 

兼城が杖を召喚した空間座標。

廻木が世界に出現した空間座標。

 

それが完全一致した結果、上記の異物を誕生させた。

 

 

「きゃあああっ!? よ、妖精さんっ!? 大きな妖精さんが血を流して倒れています!!」

 

 

パニックになった碧は、ケツから血を流す大男を妖精だと誤認した。

 

目覚めた廻木はケツにを手で抑えながら状況を把握しようとした。

しかし教会の者たちは、これほど巨大な妖精が召喚されるとはと、勝手に納得していた。

 

原因として、なぜか街にいる他の妖精たちが廻木を見ると「王様だ!」「王様が来た!」と傅くためである。

 

廻木が最上位の大妖精であるという認識は、決定的なものとなってしまった。

 

 

妖精として教会の世話になることになった廻木は、神父として自らも選定の儀に臨むことになった。

神父である以上、杖を授かる必要がある。

 

祈りを捧げ、光の中から現れたのは──神聖な杖などではなく煙草のケースだった。

 

中には当然のように煙草。

妙にしっくりくる。

 

清貧と禁欲を求められる教会の戒律を真っ向から無視する不良アイテムの出現。

教会の幹部たちも微妙な顔である。

 

 

「杖寄越せや!」

 

 

嘆いた廻木は、何か武器になるものはないかと周囲を見渡した。

 

そして、教会の礼拝堂の大広間に鎮座していたそれに目を付けた。

巨大な石造りの十字架のオブジェである。

高さ3メートルはあろうかという重厚な石の塊だ。

 

彼は迷うことなく巨大十字架に抱きつくと、床から引っこ抜いてしまったのである。

なお、この時点で煙草による強化はない。

 

かくして、廻木の戦闘スタイルは確立された。

魔法の煙草で己の肉体を魔神の如く強化し、数百キロの巨大十字架を軽々と振り回す。

 

 

「敵が一瞬で消し飛ぶ。これが、聖なる力……」

 

 

全く関係ない。

物理的な質量が破壊の嵐となり、敵を肉塊に変えているだけである。

 

だが、そんな圧倒的な武力でシンジャを次々と粉砕していく廻木とそれに付き従い祈りを捧げる緑髪の少女。

2人は街の人々から絶大な支持を集め、いつしか兼城は聖女と呼ばれるようになっていった。

     

 

 

 

聖女ともてはやされる兼城だが、彼女の生い立ちは決して恵まれたものではなかった。

 

彼女は物心つく前から孤児であり、魔法教会が運営する孤児院で育った。

組織の教えが世界のすべて。

人々を守るために魔法教会へ入団したのも、彼女にとってはごく自然な流れだった。

 

そういった温かい家庭環境を知らない生い立ちゆえか。

 

彼女は時々、廻木のことを妖精ではなく、パパと呼んでくることがあった。

 

190センチの極道フェイスの男が、幼いシスターからパパと呼ばれて袖を引かれる姿。

周囲から見れば犯罪の匂いしかしなかったが、廻木自身は父性のようなものが芽生えていた。

 

そんなパパたる廻木は、夜の街に繰り出して酒をがぶ飲みし、色気のあるネーチャンと一発やりたいと思っている。

しかし、純粋な目で慕ってくる兼城に、そんな穢れた世界を教えるつもりは毛頭なかった。

 

だが、彼は彼女に世界の広さだけは教えようとした。

 

兼城は清貧を貫き、聖女であろうと日々祈りを捧げている。

 

しかし、彼女はこの街から一歩も出たことがなかった。

 

スマホなどという便利なものは持っておらず、外界のニュースはもっぱら教会の隅に置かれた新聞を読む程度。

服といえばいつも同じシスター服か、地味な寝巻きしかなかった。

 

そんな彼女を、廻木は時間を見つけては外へと連れ出した。

 

隣街まで汽車に乗って旅行に行き、海を見せた。

ジャンクフードを口に詰め込み、遊園地の絶叫マシンに乗せて振り回した。

悪い遊びがあることも教えた。

 

知らなければ我慢とはならない。

我慢しなければならないなら、聖女になる必要はない。

 

 

色々な世界を知り、美味しいものを食べ、楽しいことを経験した上で。

それでもなお、聖女でありたいと思ってから彼女自身が選ぶべきなのだ。

大人になって、しがらみで身動きが取れなくなってからでは遅い。

 

妖精という立場であり、破戒僧となっている廻木でなければ、教会の目を盗んで彼女に外の世界を見せることは不可能だっただろう。

 

シンジャたちを討伐する傍ら、二人は多くの場所を訪れ、たくさんの景色を見た。

 

しかし、碧はどこまでも無欲だった。

 

 

「パ……妖精さんとの時間が、一番大切なんです」

 

 

夕日の沈む海辺で、彼女は廻木の大きな手に自分の小さな手を重ねて、そう言った。 

嬉しいことに、彼女は思い出を大切にしてくれる心の優しい子だったのだ。

 

廻木は思わず、その小さな体を抱きしめ、緑色の髪を撫でた。

なんて立派な子に育ってくれたんだ、と親心が胸を満たした。

 

 

「あー、こらこら。親指を吸うな」

 

 

しかし、彼女はどうやらまだまだ精神的に幼い部分があるようだ。

まだ小学校高学年程度の歳であるから、それも仕方がない。

 

お父さんに思い切り甘えたいという感情の表れなのだろう。

廻木と二人きりになると、時々こうして無意識に親指をちゅーちゅーと吸う癖があった。

 

「怖い夢を見たから一緒に寝てほしい」と夜中に廻木のベッドに潜り込んできたり、「子守唄を歌ってほしい」とせがんだり、ひどい時には「夜にトイレに行くのが怖いからついてきてほしい」と言い出す始末である。

 

廻木は苦笑しながら、そのすべてに付き合ってやった。

 

この子が大人になって、一人前にお酒を飲める歳になったら、今のこの甘えん坊ぶりは最高の酒の肴になるだろう。

 

     

 

 

酒といえば。

 

 

組織内では彼は鼻つまみ者であったが、酒を酌み交わす悪友ができた。

つまり、同類の破戒僧。

 

同僚の神父、間山伽羅夜(あいやま からや)である。

 

間山は教会の制服であるキャソックを腰のあたりで無造作に結び、上半身は浅黒い肌を惜しげもなく晒した黒いタンクトップ姿。

おおよそ神職とは思えない出で立ちだった。

短い金髪に、耳にはジャラジャラとピアスが光っている。

まるで一昔前のチンピラである。

 

 

「お前、前渡してきたNTR漫画の竿役みたいな見た目だな」

 

 

ショックを受けていた。

どうやら自覚はなかったらしい。

 

しかし、間山とは不思議と気が合った。

女の趣味が合うのだ。

 

廻木は大人の色気がある女性が好きであり、間山もまた年上の女性を好んだ。

お互い、特殊で尖った性癖など持っていない健全な男同士であるため、酒を飲みながらの会話は心地よかった。

 

最近、間山はなんと街の人妻と夜を共にしたらしい。

 

教会の裏手で缶ビールを煽りながら、間山は得意げにその顛末を語った。

その翌日の彼が酷くげっそりした姿だったのでなんとなく察してはいたが。

 

酔った勢いで、廻木は意地悪な質問をしてみた。

 

 

「お前さ、あんなに信者たちからチヤホヤされてる聖女様はどうなんだよ」

 

 

もし間山が「ありかもな」と一言でも言ったら、十字架を叩き込んで墓場にしてやるつもりだった。

だが、間山は心底嫌そうな顔をした。

 

 

「いや、俺ロリコンじゃないんで……」

 

「だよなぁ! ワハハハハッ!!」

 

 

二人は夜空を見上げて豪快に笑い合った。

廻木は間山の背中をバンバンと叩きながら、心の中で安堵していた。

 

やっぱりこいつは信頼できる男だ。

大人の男の友情は、今日も固く結ばれている。

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少し経ち。

シンジャたちを裏で操る黒幕の正体が判明した。

 

あろうことか、魔法教会のトップである教皇その人が、すべての元凶だった。

この組織を作ったのが、そもそも欲深き者達の父と呼ぶべき存在、シンプだったのだ。

 

彼の目的は魔法教会という囮の組織を作り、適性のある若者たちを集め、彼らが呼び寄せる妖精を効率よく回収することだった。

 

集めた膨大な妖精の魔力を一つに束ね、世界を支配するための超巨大な杖──天を衝くほどの塔を建てること。

それがシンプの真の狙いであった。

 

空を覆うほどの巨大な魔力の渦の中心で、完成間近の禍々しい塔がそびえ立っている。

周囲には数え切れないほどのシンジャたちが群がり、廻木たちを阻もうとしていた。

 

絶望的な状況の中、兼城は両手を胸で組み、天に祈りを捧げた。

 

「妖精さん、お願いします!!」

 

「オゥッ!!」

 

碧の杖から放たれた極大の魔力が、廻木の背中へと注ぎ込まれる。

 

廻木が肩に担いだ巨大な十字架。

それが碧の魔力に呼応して黄金の輝きを放ち始めた。

ただの石塊が、まるで神が鍛え上げた聖剣のごとき威光を放つ。

 

廻木は煙草を深く吸い込み、限界まで肺に溜めた煙を一気に吐き出した。

立ち込める紫煙が廻木の巨躯を包み込み、まるで神話の壁画に描かれた、荒ぶる武神のようなシルエットを作り出す。

筋繊維の一本一本が鋼鉄のワイヤーのように軋み、極限まで圧縮された力が解放を求めていた。

 

これぞ、神の怒り。

 

 

「消し飛べェェェッ!!」

 

 

落雷のような速度。

 

鼓膜を破る轟音。

 

 

そして、空間そのものを歪めるほどの圧倒的な破壊の質量。

 

 

廻木が振り抜いた黄金の十字架が、そびえ立つ塔の根元に直撃した。

衝撃波がドーム状に広がり、群がっていたシンジャたちを吹き飛ばす。

数万トンの質量を誇る塔がメリメリと悲鳴を上げ、根元から砕け散った。

 

 

こうして邪悪な教皇の企みは、神の怒りによって終わったのだ。

 

 

「……終わったな」

 

 

崩れ落ちる塔の残骸を見下ろしながら、廻木は煙草の灰を落とした。

 

 

「そうですね」

 

 

隣に立つ碧が穏やかな声で答えた。

彼女の顔には戦いを終えた安堵と、どこか底知れぬ決意のようなものが浮かんでいた。

 

本当に大変なのはここからだった。

 

教皇の手下は教会の上層部に多数入り込んでいた。

彼らを一掃し、この腐敗した魔法教会を根本から建て直す必要がある。

 

そうなれば、人々を導く新たな柱が必要になる。

民衆から絶大な支持を集め、邪悪な教皇を打ち倒した兼城。

彼女は間違いなく聖女様として新生教会を導く存在として扱われるだろう。

 

 

「覚悟の上です」

 

 

彼女は迷いなく頷いた。

どうやら彼女はこの最終決戦の前に、すでに教会の再建に向けて色々と準備を進めていたらしい。

 

その証拠に、彼女は密かに新生魔法教会の新たな象徴となるオブジェを業者に発注していたという。

 

 

 

 

数日後。

 

業者の手によって、厳重に梱包された巨大な荷物が教会の大広間へと運び込まれてきた。

 

設置場所は、かつて廻木が引っこ抜いたあの石の十字架があった跡地である。

大広間の特等席に、新たな教会のシンボルが据え付けられようとしていた。

 

すでに大広間には数多くの教徒たちが集まり、奇跡を起こした聖女様が選んだ新たな神の象徴を、信仰の目で見つめている。

 

幕が引かれ、その全貌が明らかになった。

 

 

「おおぉぉ……!」

 

 

教徒たちから感嘆のどよめきが漏れる。

それは巨大な十字架だった。

しかし、以前のようなただの石の十字架ではない。

 

そこには、一人の聖人が磔にされた精巧な像が彫り込まれていた。

 

その特徴を挙げると。

 

頭には、まるで茨の冠のように巻き付いた蜻蛉。

 

磔にされている坊主頭の男。

 

やたら筋肉がしっかりしている。

 

傷跡もある。

 

 

「…………」

 

 

凄ぇ見たことある。

朝の鏡とかで。

 

 

 

     

 

 

 

 

兼城碧は孤児院で育った。

 

それ自体に不満はなかった。

同年代の子供たちもいて寂しくはなかったし、シスターたちは優しかった。

 

教会には自らの意思で志願した。

みんなを守れる強い人間になりたいと思ったからだ。

 

それでも、夜ベッドの中で一人になった時。

時々父や母という存在への強烈な憧れが胸を締め付けることがあった。

 

自分の本当のお父さんや、お母さんはどんな顔をしていたんだろう。

私を抱きしめて、頭を撫でてくれる温かい手はどんな感触だったんだろう。

 

 

そんな彼女の前に、天からパパがやってきたのだ。

 

 

大きくて、強くて、不器用だけど誰よりも優しかった。胸筋(おっぱい)も大きい。

もしかしてパパであると同時に、ママの役割も兼ね備えている完全生物なのではないか。

 

そして何より。

選定の儀で魔法陣から現れたパパは、魔法というシステムが証明した、運命で結ばれた相手であることは確定している。

 

ここで、兼城の男性観は崩壊を迎えた。

 

パパは運命の人。

 

 

運命の人とは、つまり将来結婚する相手である。

 

 

しかし、魔法教会には絶対のルールがある。

 

シスターは清い身であることを求められるのだ。

 

これは妖精の力を狙うシンジャたちに穢されないようにするための戒律であり、その純潔の身は神や妖精女王に捧げるためのものだと教えられてきた。

 

 パパと結婚したい。

でも、私は清い身を神に捧げなければならない。

 

この矛盾する二つの条件をクリアするため、碧は天才的な発想の逆転を行った。

 

 

つまり、偉大なる父であるパパが(パパ)になれば、私はその身をパパに捧げても教義的に何の問題もないのだ。

 

 

パパは色々な世界を教えてくれた。

美味しいものを食べさせてくれた。

どんな時でも褒めてくれた。

 

つまり、パパの教えを受けた自分は天才である。

 

そんな天才である自分なら、教皇が消えた今の教会を掌握し、新たなルールを作ることは容易い。

 

 

そう、パパを神として崇める新宗教を立ち上げることも!

 

 

 

「ホーリーシットォッ!!」

 

 

廻木は教会の扉を蹴破り、大聖堂から全速力で逃走した。

背筋を凍らせるほどの恐怖が彼を襲っていた。

 

あの子はファザーファッカーだったのだ。

 

純粋な娘だと思っていたら、とんでもない角度から自分の貞操と人生を刈り取りに来た。

このままここにいれば、(パパ)として崇められるどころか、文字通り(パパ)にされてしまう。

 

 

彼は教会の入り口近くに立っている間山の姿を見つけた。

 

 

「おい間山!! 助けてくれ!!」

 

 

廻木は必死の形相で間山の肩を掴んだ。

しかし、間山はひどく納得したような、それでいて少し寂しそうな目で廻木を見つめ返した。

 

 

「そうか……お前、ロリコンだったのか……」

 

 

通りで、と間山は呟いた。

 

これほど圧倒的な力とカリスマを持ちながら、なぜ教会の色気あるシスターや信者の女性たちに見向きもしなかったのか。

なぜ、あんなちんちくりんの子供にばかり構っていたのか。

 

大人の女が好きだと言っていたのは、単なる照れ隠しだったのだ。

 

間山の中で、すべての辻褄が合致してしまったのである。

それどころか間山はパチパチと手を叩き始めた。

 

 

「おめでとう、廻木。神聖な愛じゃねぇか。幸せになれよ」

 

 

廻木は気づいた。

今の魔法教会は、完全に兼城が支配している。

 

つまり、この街には廻木を(パパ)として崇めること前提のヤバい奴しかいないのだ。

 

 

「お前ユダかよぉっ!?」

 

 

廻木は裏切り者の親友に唾を吐きかけた。

彼もまた、ファザコン教の信徒の一人であった。

 

迫り来る教徒たちの松明の光と、遠くから響く「パパー! どこですかー!」という兼城の甘ったるい声。

 

 

廻木は夜の闇に向かって、魂の底から絶叫した。

 

 

 

「俺のヒロインはどこだァアアアッッ!!!」

 

 

 

 





今の時代ヒロインに召喚される作品ってあるんですかね。
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