僕は、いつも高圧的な彼女が好きだった。
彼女のことを愛して愛して愛していた。だから、勇気をふり絞って飲み会で告白した。
彼女はいつも通り、強気な表情を浮かべて告白を受け入れてくれた。ただし、付き合うには条件があるという。
僕に彼女が用意した衣装を身にまとって、女装して欲しいというのだ。僕は知らなかったのだが、彼女は女装をする男性を見るのが好きだったのだ。前回のコミケで撮ってきたコスプレイヤーの方々の写真を僕にスマホの画面越しで見せながら、「これがお前なら似合うかもしれへんな」と僕がコスプレする衣装を品定めし始めた。その際の彼女は顔を赤らめ、ニッと口角を上げに上げており、楽しそうだった。
結局、彼女が選んだのはメイド服だった。下着も女性用にして欲しいらしい。ただ金欠らしく駅前のドンキで売ってる安物の衣装とついでに下着類を買うことになった。上に着る女児用の下着まで購入しており、かなり彼女の趣味は本格的なんだなと感じた。しかし、僕はそんな彼女に引くことはしなかった。だって好きな人の趣味を受け入れることにイヤな気持ちになるなんてことは僕には無いから。
その後、手を繋いで、駅近くのそういったホテルに二人で入った。
待ち受けで鍵を受け取り、部屋に入る。
ドアが閉まる音が密室で響く。
その音を聞き、彼女の顔に向けふと視線を上げる。
彼女は僕をイヤらしい目で見つめていた。
僕は視線を床に下ろす。
彼女が僕を引っ張り、ベッドに押し倒す。
胸のドキドキが止まらなくなってきた。
ホテルで僕は、丸裸になった後、駅前のドンキで購入したコスプレ衣装や下着類を身にまとい、メイド姿になった。
一緒に鏡でその姿を見たが、なんとも可愛らしかった。僕の顔はタコのように真っ赤になっていた。
その後、僕のコスプレ撮影会が始まった。スマホで何度もパシャリ、パシャリと写真撮影を行うことになった。
なんだか、このラブホの部屋という密室での二人だけのコスプレ撮影会というシチュエーションが素晴らしすぎて、自ずと興奮し、笑顔になってきた。体温が上がりに上がっている。自分では分からないが、顔はさっきよりも紅潮しているだろう。
やがて、撮影会が終わる。すると、僕は困惑し始めた。
「まさか撮影会だけなんですか?」
「そりゃあ、金欠やからな、もう一時間になりそうやし出るで」
僕は、なんだか期待を裏切られたような表情を浮かべて、
僕の読み方に注目してください。