俺には、バカな友人が二人いる。
幼馴染として数えるなら、もう一人、女性だが居たが、それは置いておこう。
なんというか、一緒に居ても飽きない二人と、女性だからと距離を置いた取り留めのない話だ。
そのバカな二人の発案が問題だったんだ。
「俺さ、いいこと思いついた。
文化祭で決行しようと思うのだー」
「なになに? 座間何考えたの? 僕も一枚かませてよ」
バカ二人が動き始めた。
それを認識して、頭痛が始まってきた。
文化祭? 暑くなってきて、体育祭と文化祭の時期を変えたんだったか?
秋の初めに、あいつらは何をたくらんでいる。
正直、良い予感は全くしない――。
「狂風をふかせて、女子たちの下着の見る。
これが男のロマンだ」
座間の提案に、正直すっぱいものがこみ上げる思いがした。
「死ね」
「へえ、理論上は問題ない、僕たちは風を吹く装置を作るだけだ」
どこ吹く風のように、新田は悪ノリを始める。
なにより、それだけの技術力を新田が持っていることが最大の問題だった。
「疾く死ね」
こいつらはマジで死んだほうがいいんじゃないだろうか?
今すぐ、はやく。
この場を離れなければ。破壊神《相沢》さんによって、このバカ二人だけではなく、俺は命を失うだろう。
とっとと、バレて死ね。
だから、俺を巻き込むな。
「だから、扇風機の強化を金川に頼みたい」
厚顔無恥にも、それを宣言するバカ。
巻き込むな。勝手にやって勝手に死ね。
「誰がするかバカ」
一蹴したつもりだが、二人は俺の肩に手をかけた。
「あ? 手を放せ」
「いやいや、何を言ってる??」
お前こそ何を言っている?
「いやいやいやいやーー」
目は、血走っている。
正直、気持ちの悪い目をしてにじり寄ってくる。
というか、新田。お前は女が苦手だっただろ。
にじり寄ってくるな。
「なに、いいだろ? 面白そうだし」
何を言っている座間。
「まぁまぁ、ガワだけでいいんだ。
ソフトは僕が作るから」
何を言っている新田。
「は? そもそも、作るなと言って!!」
ぐいっと引っ張られる。
引っ張る手を引きはがし、にらみつける。
そうすると二人は肩を竦めた。
――無性に腹立つ表情をしている。
「できないってんなら、いいぜ?
お前の技術ってその程度なんだ? はー失望しちゃうねえ」
あ?
「できないとは、言ってないだろう!!」
「じゃあ、よろしく!」
「いやー金川がやってくれるなら安心だ。
真剣にソフト組もうかなー。
いやー楽しみだ」
「お、おい。待て、マジか。
マジにやるつもりなのか??」
「「もちろん、大マジだ」」
俺は、その選択を死ぬほど後悔することになる。