孤高の彼女 作:あいうえ
ちょっと暇で百合百合したものが書きたくなったので
私の知っている彼女は、いつもフラフラとどこかを彷徨っている。理由は知らない。私も話したことは無いから。好きなことをやって、めちゃくちゃにしているらしい。例えばカイザーに喧嘩を売ったり、喧嘩を仲裁したり……まるでヒーローみたいだと思った。出来ることなら、1度話してみたい。だから、彼女の姿を見かけた時、バレないようにこっそりと尾行をした。
10分ほど経って、彼女はブラックマーケットに赴いた。危険な場所だ。これ以上尾行するのをやめようかなと思った。でも、彼女は神出鬼没のヒーローだ。ここで逃したら、またいつ見つけられるのかがわからない。そう考えた私は、尾行を続けることにした。
また10分ほど経ったとき、暴動が起きる。巻き込まれそうだったので、駆け足でどこか安全そうな場所に逃げ込む。そして、その場所を見ると、もう暴動は収まっていて、彼女が市民に感謝をされていた。か、かっこいい。心の底からそう思った。
ドドドと、どこからか威嚇射撃をされる。こちらも臨戦態勢を取った。しかし、いつの間にか私の後ろにいた誰かに気がつかなかった。目を覚ました時、白髪でギラついた目をした彼女がこちらをじっと見ていた。
「……目が覚めた?」優しい声色で優しい言葉をかけられる。胸が高まった。
「そ、そのありがとうございました。」お辞儀をしてここから去ろうとすると、彼女は私の肩を優しく掴んだ。
「まぁ、待ってよ。少し……お茶でもどうだい?」
言われるがままに席につき、言われるがままに出された菓子を食べた。何もしなくてもいいのかな……そう思っていると、彼女からどうしてここに居たのかを問われる。
適当な理由をつらつらと羅列して、何とか納得させる。しかし、どこかわかっていそうなその顔は、私をとても不安にさせた。その後は、私が聞きたかったことを聞いてみた。
「あの!怖くないんですか?風紀委員とかの行政が……」
「……ふふ、面白いことを聞くね。そんなこと気にしてたら、自由に生きられないよ。」
「自由に……?」
「そう自由に。行政とか気にしていたら、私が埋もれてしまうし、生きずらいからね」
アウトローだと思った。法を犯し、自分の好きなように生きている彼女がとてもかっこいい。でも、善人には手を出していない。彼女のように成りたい。話していて、いつからか思うようになった。
また来てもいいかと聞いた時、不在でなければ、いつでももてなすと言ってくれた。今度行く時は、なにかお菓子を持っていこうと考える。
1週間ほど経っても、あそこに行く決心がつかなかった。嫌いだとかそういった理由ではない。恥ずかしいのだ。好意を持っていると思われるのが、どうしようもなく恥ずかしい。だから、なにか理由を探していた。例えば、誰かが事件に巻き込まれている……とか
しかし、そういった時に限って事件は起こらない。恥ずかしいけど、行くしかない。ゲヘナを出発し、あの場所に辿り着く。
インターフォンを鳴らし、家の中から歩く音が聞こえる。期待で胸を踊らせていると、彼女の端正な顔立ちに傷がついていることに気がついた。
「だ、大丈夫なんですか、、、その傷」心配の言葉をかける。心配もしていたが、その傷がとても魅力的に感じた。王子様みたいな色気と爽やかな雰囲気が追加された。なんなんだろう、この思いは……彼女のようになりたいと思った。彼女に触れたいと思った。彼女のようにアウトローになりたいと思うようになった。
へへへ、満足……かな。衝動的なものだったので、設定とか全然でしたが。途中から『私』を誰にしようかなって思い、適当に選びました。