孤高の彼女 作:あいうえ
癒しを求めてアビスに戻ります。
前回見ると言ったやつは、全部見ました、漫画含めて。
……つれェわ
コノカが持ち込んだ人物は前に私がここに連行した人物だった。とりあえず、来賓用のカップに珈琲を淹れて差し出した。恭しく私に礼をした彼女は恐る恐る渡された珈琲を飲み込んだ。
苦そうに全てを飲み干した彼女は私に謝罪の言葉と弁明の言葉を述べてくる。
「すみません。えっとカンナさん……コノカも悪気があった訳じゃないんです……」
それは私も承知の上での罰だ。今更、減刑する気などない。が、一般市民を泣かせるのもあれだ。適当な言葉を見繕って彼女にかけてやるしかない。
「そうだな……コノカが仕事を定時までに終わらすことが出来れば許してやることにするよ。」
あいつに任せた仕事はそれぐらいで終わる。とっとと引き取って貰いたい。そんな気持ちを隠しながら、彼女から目を離す。
バタッと音がした。音の鳴るほうを見る。それは面倒を見ている彼女の方向だった。ソファに寝転がっていたはずの彼女は姿を消した。
どういうことだ?意味がわからない。彼女がいた場所に駆け寄ると透明な温かみのある人間の体の形をした何かがいた。思わず声が出てしまう。
すると、その虚無から音が聞こえた。そして匂いがまだ残っていた。その匂いは先程までいたあいつのものだ。まさかだとは思うが……あいつなのか?
「おい……今何をしている……そこにいるんだったら、私の腕に絡まりつけ。」
そう言うと、私の腕に人の温もりを感じた。そして、どうしたんですかと聞いてくる。意味がわからない。コノカの言っていたことが真実であったと認識する。兎にも角にもだ、こいつをどうにかしなくてはいけない。
存在して認識も出来る。ただ見えないだけだ。この状況をどうしたらいい。私と一緒に本部に残っている同僚にこいつが見えるかと聞いた。
「?……そいつコノカが連れてきたやつだろ?」
「…なんだと……」
条件が分からない。同僚はこいつのことが見えた。しかし、なぜ私には見えない?わからない。それがわからないとコノカに負担が強いられる。私が何とかしなくてはならない。そう思い、自分のスマホをとりにソファに向かおうとすると、テーブルに足が引っかかってしまう。不味い。そう思っても、もう遅い。頭をぶつけた私は意識がブラックアウトする。
遠のく意識の中で体に誰かが抱きつく感触があった。
目覚めると、カバンを手から離していることにも気がついてい無さそうな程に混乱しているコノカの姿があった。
不味いと思った。すぐにでも、私に覆いかぶさっている透明な彼女を退かした。
いや退かしたはずだった。だが、それがいる重みも感じる。なのにどうして触れない!
コノカが心配している。何をしているのだと、だが、触れない。ここにいるはずなのに……どうしてだ。
いつの間にか眠ってしまっていた様だ。時計を確認して、明日の準備をしようとしたとき、バタッと音がする。デジャブを感じた。そちらを見ると、カバンを落しているのにも気がついていない様子のコノカがいた。
プルシュカ可愛いー!
プルシュカが……こぼれちゃう!
↑これの意味をようやく理解しました。ど、度し難いぞ!