孤高の彼女 作:あいうえ
ドロドロし過ぎたので、ギスギスさせます。私は悪なのかもしれない。書いてて辛かったです。辛すぎたので、変えました。じゃあ書くなって、話なんですけど
ドロドロになりました。
彼女の雰囲気は激変した。しばらく会っていなかっただけなのに、色気があった。彼女に視線が吸い込まれる。美しかった。でも、それと同時に儚さげな雰囲気も纏っていた。だから、何もせずにはいられなかった。
「ま、まって!あの、久しぶりです」
「……久しぶりだね、アルちゃん……じゃあまたね」
行かせるわけにはいかなかった。だから、直ぐに彼女の手を取った。
「まってください。じ、時間ありますか……?」
「すまないね、アル。行かなきゃ行けないんだ」
震えていた。その言葉を発した時、いや、発しようとした時から手が震えていた。放っておけなかった。彼女が行かなくては行けない場所が原因なのではないかと問い詰めた。必死に否定を重ねて、私を遠ざけようとしているようにも見えた。
「おねがい……だから、離して……おねがい、アルちゃん」
「……そんなの認められるわけない……わ!いいから、行きますよ」
「ごめん………少しだけ、少しだけだよ」
全て聴き終わった時、彼女の今の境遇を知ってしまった。だから、私が守ってあげなければいけないと思った。便利屋68で匿うべきだと思った。私が作った会社だ、まだ人はあまり集まっていないけど……でも彼女を見捨てる訳にはいかなかった。それを理由になにもしない訳にはいかなかった。
何ヶ月か過ぎて、彼女は落ち着きを取り戻した。あの時みたいなパニック発作が出ることはなくなった。ハルカやカヨコとも仲良くやっているみたいで、良かったと思う。平和だった。この数ヶ月は。でも、それも終わってしまう。突如として彼女が姿を消してしまった。
すぐに探し出した。でも見つからなかった。どうして?なんで彼女は姿を消したのか。それには思い当たりがあった。トリニティの子達だ。彼女たちがここにいると突き止め、誘拐したんだと思った。
ゲヘナの風紀委員にも頼れない。なぜなら、彼女はゲヘナ生ではないから。だから、私たち、便利屋68で取り返すべきだと提案した。
でも、犯人はもっと身近な場所に……潜んでいた。ムツキが犯人だった。それに気がついたのは、私が予定よりも早く仕事が終わり、事務所に帰った時だった。それは悪い事だと、彼女にはトラウマがあるのだと何度も伝えていたはずだったのに、どうしてこうなってしまったのだろう。
「アルちゃんもさぁ……ヤろうよ。きっと気持ちいいと思うんだ」
「ムツキ……!やめなさい、それは人道に反するわ!」
「えー?でも、この子も……こんなにも喜んでいる……」
目隠しをされ、耳に栓がされている彼女の方を見た。舌を出しながら、笑顔でキスをねだっているようにみえた。信じられなかった、それよりも信じたくもなかった。私は……私も……犯したいと思ってしまった。
「あ、そうだ。バレたんだったら言っておこうかな……アルちゃん以外の便利屋メンバーはみーんな、もうヤったの」
「ムツキやめて、もうこれ以上何も言わないで……」
「ううん、やめない。見てよ、これ。こんなにも焦らす方が可哀想ってもんじゃない……?」
先程よりも息遣いが荒くなっていた。少し離れた私にもはっきりと聞こえるほどに喘ぎ声が聞こえた。
……私の心はぐちゃぐちゃになった。憧れの人が今、私の目の前で喘いでいた。私の憧れの人が今、私の目の前で、床を汚した。私が彼女のために頑張っていた時、彼女はムツキ達とヤリあっていた。合点がいく、私が帰宅した時にカヨコとハルカが掃除をしていたことを、私が帰宅した時にドタドタと音がしたことを……全て納得がいってしまう。
どうして……私は……気づかなかったのだろう。いや違う。気がつきたくなかっただけだ。でも、私が……彼女を助けないと、私の理想が崩れてしまう。私が彼女を手にする理由が無くなってしまう。失望もした、軽蔑もしたのかもしれない。でも、彼女がまだ好きだった、初恋だった。その感情は消えることはなかった。
だから、ムツキのそれを、みんなのそれを認めなくては、私が彼女を手放さなければなくなってしまう。
私は……認めざるを得なかった
こんなつもりはなかった。