愛と正義の名のもとにLCBが神浜にやってくる! 作:ゼロケン
誤字脱字報告、感想、その他諸々よろしくお願いします。
蜘蛛の巣襲撃からしばらくしてついにバスに私達は戻ってきた。
「いや〜、にしても久しぶりだなこのバスで都市をまわるのは。いつぶりだ?」
「H社に行ってからこのバス一切使ってないですもんね私達。」
「カロン、メフィ運転できて嬉しい。もちろんメフィも久しぶりに乗客乗せて運転できて嬉しそう。もっとぶるんぶるんしたいみたい。」
他にも囚人一人ひとりが感想を言い合っている時にだったが…
「うわぁ!?な、なんですか?またどこかからの襲撃ですか?!」
「いえ、これは…裏口に何か変化が起きた様子ですダンテ。」
〈最近、ヴァルプルギスの夜は来なかったっけ?〉
私は、前回ロボトミーコーポレーションで見たあの光景を思い出しながら、ファウストに問いかけた。
〈ほら、あのぷにゅにゅんとかいう飲み…〉
「ダンテ〜!その話はもうやめにしない?私もうあのこと思い出したくないの〜」
〈あ…、ごめんね…〉
あの出来事は一部の囚人にはかなりのトラウマなようだ…
「はい、今回はヴァルプルギスの夜ではありません。ですが妙ですね。」
「いかがせりや?ファウスト嬢?」
「いえ、ただこの反応はヴァルプルギスの夜に近いようで遠い、観測が難しい反応なようです。」
〈それって結構危ない感じなの?〉
「危・安なんて関係ないとりあえず行・戦・考だ。」
「行って戦って考える…ですか?」
〈それもそうだね、とりあえず裏口に行こうか。〉
そうして裏口に囚人を集めていたとき、
「カロン、乗客なしでメフィぶるんぶるんしても楽しくない。探索するのはいいけど早く帰ってきて。」
〈…分かった。できる限り早めに帰るよう努力するよ。〉
「努力する、とのことです。」
「わかった。ぶるんぶるん。」
そうして私達は裏口に向かった。
「おい、時計ヅラ。何かこれいつもと違くねぇか?」
そうヒースクリフが言った扉を見てみると、
〈これは…鏡?〉
扉のようではあるが扉についている窓が鏡のようになっていた。
「うむ…これは鏡がついた扉にしか当人には見えないのであるが…は!わかったのであるぞ管理人殿!これはきっと新たなる鏡ダンジョン…」
「それは違うと思いますよドンキホーテさん。」
ホンルの言うとおり、この扉は鏡ダンジョンには繋がってはいなさそうだった。でもこの感覚は…
〈この扉…鏡屈折鉄道に近いかも…〉
「なんと、では今すぐに戦力を準備し、突入しましょう、管理人様。戦場での指揮の補佐はこのウーティスにお任せを!」
〈あ、あぁ、うん。期待してるよ…〉
そういいつつ、私達は扉の中に入っていった。
〈ここは…〉
「どうやら鉄道の駅ではないように見えます管理人様。」
「このような鏡の配置は…ラ・マンチャランドのアトラクションでも見たことがあるな。確かあれは様々な鏡から自分の姿が見え、正しい道を探す、迷路だったはず…」
〈確かにたくさんのみんなが見えるね。〉
私達を取り囲む鏡の中には当然沢山の私達が見えており、一瞬いったいどれが本当の囚人か分からなくなりそうだった。
そしてそれぞれの囚人が別の方向に歩いていこうとしたときだった。
「あ〜、管理人の旦那ちょっといいかい?」
〈どうしたのグレゴール?〉
そうして私は話し声がした方を向くと、
「いやさ、何か今にも大罪とか出てきそうじゃんか?今のうちに人格を被せる準備とかをな…どうしたんだ?管理人の旦那?」
〈えっと…アナタは本当にファウストなの?〉
グレゴールのような話し方で私に話しかけるファウストがいた。
「あちゃ〜、間違ってたか、俺。じゃ、管理人の旦那…
悪いけど死んでくれや。」
〈!!!〉
気づくのが遅かった。気づいたころにはファウスト?のツヴァイヘンダーが私の頭に向かって振り下ろされていた。
「ダンテ!」
ガキィン!、と音がなったが私には何の傷も無かった私がファウスト?の方に目をやると
〈イサン!〉
「私もこのほどに慣れむとせるほど、なぜかファウスト嬢に襲はれたる、ダンテ見し。何ありき?」
〈えっと…〉
私は急いで状況をイサンに説明した。
「げに、趣は心得き。今世間には私のみあれば、私に人格を被せよ。かの者を倒しし後に話し合はむ。」
〈分かった、じゃあ頼むよ…〉
私は急いで人格牌を準備してイサンに被せた。
「準備させる暇与えると思ってんのか?!」
再びイサンにツヴァイヘンダーが振り下ろされたが、
「…此度読み聞かせん童話は、これで。」
間一髪私の人格を被せるほうが速かったようだ。
「おいおい何だよ、アンタも変身できんのか!」
〈変身?〉
あのファウストは人格について知らないのだろうか?
〈イサン、あのグレゴール…じゃなくてファウストを無力化して!〉
「心得き…そなたはどこまで覚悟したりや。」
そう言うと同時にイサンの持っていた棒状のものから液体が出てきて一瞬にして鎌の形になってファウスト?を切り裂いた。
「あっ…やべぇなこりゃ…」
「その悲しげなる眼差し、頗るよし。」
次の瞬間にはまたイサンの武器の形状が変わり、鞭のようになっていた。そして、
「ここ、心臓が…ちょっと痺れた故。」
ファウスト?に打ちつけファウスト?はぼやけて消えてしまった。
〈イサン、大丈夫?〉
「
〈そっか、良かった。〉
「安心せるついでならずめり、ダンテ。また
〈そうだね急ごう!〉
そうして私たちは他の囚人と合流しようとしたが…
「管理人さん…どうなってるんですか?これ…」
〈こんな弱気な良秀逆に怖いよ!〉
「あなや〜!いっぱい撃てば敵が死ぬなり〜!」
「すずろに既視感がなあり。」
〈な、なんでだろうね…〉
「ダンテ〜!見てみて、この私面白くない?!」
〈君たちは早く夢から醒めて!?〉
と、どこかで見たような偽物にしか出会わなかった。
〈はぁはぁ、イサン、大丈夫?〉
「安穏なり、
〈それにしてもどこいっちゃったんだろ?みんな?〉
「いづこも偽物まみれに朋が当たらず…」
そうして周りを見回していると…
「ダンテ、あれを見よ。」
そうしてイサンが指差した方角を見ると…
〈これは入ってきた扉?〉
「よく見よ、確かに入りこし扉に覚ゆれど鏡写しになれるぞ。」
〈確かに…てことはもしかして!〉
「出口かもしれずと考ふる。」
〈よし、行ってみよう!〉
そうして出口に私が近づくと…
「クソいい加減に、あっちいけよ!しつこいんだよ!ってここどこだ?アイツらは?」
「ほう、ファ・トか。面白い体験だ。」
〈みんながここに集まった?〉
私たちが探せども見つからなかったみんながここに転送されてきた。
………しばらくして………
「ふむ、確かにこの扉が出口なのは確かでしょう、ですがこの扉がバスに繋がってる保証はありません、ダンテ。」
〈そ、そんな…〉
私は悲しい現実をファウストに突きつけられていた。私が入るかそれとも別の出口を探すか考えていたとき、
「でも、ここでずっとあの嫉妬大罪?と戦ってあるかわからない別の出口を探すより、一か八か入るほうがよくありませんか?」
「うむ、囚人イシュメールの考えに賛同します。管理人様。」
他の囚人達もそちらのほうがいいと考えているみたいだ。
〈えっと、じゃあみんな扉に入るでいいのかな?〉
「うむ、当人は問題ないぞ。仮にバス以外だとしてもそれは新たなドンキホーテの冒険であるからな!」
「ま、あんさんがそういうなら俺は従うぜ。今回は反対する理由はねぇしな。」
「問題ない。」
「管理人様の考えであれば問題ありません。」
「僕も大丈夫ですよ〜。」
「無・問・題」
「えっと…」
「そのまんまだ、シン。」
「あっ、はい」
「私もオッケ〜。でも別の世界なら美味しいものがあればいいな〜、あ!虫はナシで!」
「俺も管理人の旦那の意向に従うぜ。」
〈よし、じゃあ行こう!〉
そうして私たちは目の前の扉を使って、鏡だらけの世界から脱出した。
今回は、物語の前日譚のようなものなのでタグがうまく機能していないところがありますが次回からはちゃんと機能するのでご安心ください
誤字脱字報告、感想、解釈違い、なんでもお待ちしています。
あとイサンの口語が安定しないのでいい方法知ってる方感想ついでに送ってもらえるとありがたいです。