愛と正義の名のもとにLCBが神浜にやってくる! 作:ゼロケン
必死こいて書いたのでいつも以上に深夜投稿になったことをここにお詫びします。
「アタシは十咎ももこ。魔法少女だよ!君は?」
「私は環いろはっていいますそれでこちらは…」
「良秀。よろしゅく。プッ。」
「えっ!顔がいろはちゃんと瓜二つ…もしかして双子?」
「違う、俺と環・いとは赤・他だ。」
「私もよく分からないんですけどなぜか私と顔がおんなじなんです。」
「へ〜、世の中不思議なこともあるものだね。」
「それと時計さんです。」
「こっちは顔が時計?!」
〈良秀、私にはダンテって名前があるって二人に伝えてもらえると助かるんだけど。〉
「時・ヅが自分の名はダンテだとよ。」
「え!時計さん名前があったんですね…。」
〈まぁ、呼び方が気に入ってるならそのまま時計さんでも構わないよ。〉
「良かったな。環・い、時・ヅは時・さと呼んでもいいんだとよ。」
「時・さって何ですか?」
「はぁ〜。時計さんって意味だ。チッ、シンがいねぇからちと面倒だな。」
「分かった。いろはちゃんに良秀ちゃん、それとダンテ…さんでいいのかな?」
〈うん、問題ないよ。〉
「問題ないそうだ。」
そうして軽く自己紹介をしあったあとにおもむろにももこはいろはに話しかけた。
「オッケー。それにしてもいろはちゃん、君神浜の魔法少女じゃないでしょ?」
「えっ!どうしてそんなことがすぐに分かるんですか?」
「簡単だよ。だっていろはちゃんには調整を受けた跡が無いからね。」
〈調整?〉
私は気になってももこに聞いてみることにした。
「調整っていうのは、この神浜で、魔法少女としてやっていくのに必須なことと言っても過言じゃないことなんだよ。ほら、ここに来るまでに出会った魔女。何だかヤケに強くなかったかい?」
「確かに…いつもより強い感じがしました。さっきも私の攻撃はあまり効いてなかったみたいだし。」
「いつもと変わらん。」
「良秀ちゃんは腕に相当自信があるんだね、まぁそれはともかくあの魔女や魔女の手下、使い魔に対抗するために神浜の魔法少女は調整屋から調整を受けて戦ってるってわけ。わかったかな。」
なるほど、つまり人格の同期化や成長に近い感じなのなかな?
「いろはちゃんはこれからもこの神浜に来るのかい?」
「はい。何だかこの街には私の忘れている何かがある気がしるんです。それを見つけるまではこのまちに来ると思います。」
「そっか。ならなおさら調整は必要だね。ついておいでよ。私が調整屋まで案内したげるから。」
そうして私達はももこに連れられて調整屋に向かった。
「神浜…ミレナ座?」
「ほう、廃・映か。風情があるな。」
私達が連れてこられたのは神浜ミレナ座という廃映画館だった。
そして廃墟と化した映画館の中を歩くこと数分、
「ついた、ここが調整屋だよ。お~いみたま〜、いないのか〜。」
そこには生活感のある本当に廃墟の中にあるのかと思うほど美しい部屋があった。
ももこは調整屋に着いてすぐ、調整屋本人を呼ぶべく部屋の奥へと入っていった。
「それっぽい芸術は最近もよく見たが…コイツはスゲェな、俺の求める芸術とは違うがこれも芸術と言っていいだろうな。」
良秀の見つめる先には大きなステンドグラスのようなものがあった。確かに良秀の言うとおりとても美しく、いつまでも見入ってしまいそうだ。私が星位を刻むとき想像する星々と様々な色彩や光の強弱など何だか似通ってるような気もする。
「もう!ももこったらいつもこうなんだから!タイミングってものがあるでしょう!」
「悪い悪い。それでさ、この子たちの調整をお願いしたいんだけどできるかな?」
「まったくホントにももこったら…。調整の依頼?なら大丈夫だけどももこ…」
「分かってるさ、代金は私が払うから。」
「ならいいわよ。さぁ、いろはちゃん、よね。そこに横になって、服を脱いでもらえるかしら?」
「はい、ここですね。それと服も脱いでって…えぇ!なんで服も脱がなきゃなんですか?!」
「綺・ノ・ツ、だな。」
「おいおい調整屋、あんまりいろはちゃんをからかってやるなよ…。」
「だっていろはちゃん、こんなに可愛いんだもの。からかいたくなっちゃうわよ。ごめんなさいね〜。」
何だか調整屋さんはホンルとは違う意味で飄々とした雰囲気を醸し出してる気がする。
私と良秀は、部屋を物色(正確には例のステンドグラスの鑑賞だけど…)をしていたらいろはの調整が終わったようだ。
「どうかしらいろはちゃん、体の調子はどう?」
「これは…すごいです!何だか体全体が軽くなった気がします!」
「それは良かったわぁ。私も調整したかいがあるってものよね。さて次は良秀ちゃんの番だけど…」
「はぁ、よく聞け調・も・い、俺は魔・少じゃねぇ。リン・カン・バの囚人だ。だからこれ以降も調整はいらん。その辺はそこの時・ヅに任せる…だがいいものを見せてもらった。そこだけは感謝しておく。」
「あら残念ねぇ。せっかく可愛い良秀ちゃんもからかってあげようと思ってたのに…。」
〈…。〉
そんなことしたら次の瞬間、首が飛ぶよ…。
「じゃあこのももこからもらった代金は調整の代わりに魔法少女の斡旋に使いましょうか。」
「あの…、調整屋、返金とかってないのか?」
「ないわねぇ。」
なんだかものすごく申し訳ない気分になった。
「それじゃあ良秀ちゃん、こっちに来てもらえる?」
そうして良秀は例のステンドグラスの前に向かった。
「ここでどうやって魔・少の斡旋を行うつもりだ?」
「この場所にはねぇ、不思議な力があって因果をたどるのよぉ。そしたらあなたに力を貸してくれる魔法少女が来てくれるのよぉ。」
因果をたどる、まるで私が良く行う可能性の抽出、つまりこの場所はメフィストフェレスのエンジンと似ているのか…。どうりでなんだか既視感があるなぁと思ったわけだ。
「というわけで準備はいいかしら?良秀ちゃん。」
「あぁ、問題ねぇ。」
「それじゃあ、始めるわよぉ。」
そうして魔法少女の斡旋が始まるその時だった。
「!な、何が起こってるの!」
「どうした調整屋!な、どこから鎖が!?」
そこには良秀の立っている場所の近く、正確には良秀の頭上に向かってたくさんの鎖が伸びてきて1つの鎖の塊が出来上がってきた。
「心・無、コイツは俺達がよく知ってる奴だな。おい、時・ヅ出番だぞ。」
そう、この構図はあまりにもよく似ていた…。私が人格を抽出する直前にでてくる鎖の塊、どこからともなく出てきた鎖、私はそっとその鎖の塊に手を伸ばし、
〈今回はどんな可能性が抽出されるのかな?〉
淡い期待感を胸に、人格を抽出した。
『一体俺は何を忘れてるのか…。まぁいい、ここにいればいずれ分かるはずさ、なんせこの街は魔・少が救われる街らしいからな。』
000 魔法少女 良秀
見たことのない人格が抽出された。見た感じいろはの可能性を辿った良秀みたいだけど…。
そして私に人格を排出した後、調整屋に現れた鎖はいつの間にか消えていた。
「ダンテさん、その…金色の石みたいなものは何なんだ?」
「麻雀の牌にも見えるわねぇ。」
〈さすがにこれの正体を教えるのは会社的にまずいかもね…。〉
「時・ヅが企業秘密だとよ。」
「あらあら、それは残念ねぇ。」
〈それはそうと調整屋さんも、ももこさんも私達のためにここまでしてくれてありがとうね。〉
「時・ヅが感謝してるみてぇだな。い・調と人・排の礼だとよ。」
「あ!すいません私達の感謝の言葉もなしに本当にありがとうございました!」
「いいっていいって!な、調整屋?」
「そうよぉ、私もももこから代金はもらってるから何の問題もないわぁ。」
そうして私達は調整屋を後にした。
「おい、いろは。これからどうするつもりだ?」
なんと珍しく省略しないで次の行動について話を切り出したのは良秀だった。
「えっと…、私は小さいキュゥべぇをこれから少し探して帰ろうかなって思ってます。」
「あの青・魔・少の話はどうするつもりだ?」
青い魔法少女…、良秀が魔女の結界内で会ったって言ってたあの魔法少女の事か。
「ちょっと待って、その魔法少女ってさ、どんな服装して、どんな武器で戦ってたか覚えてる?」
「ん?そうだな…、服装は見ちゃいねぇが、槍を使ってたな…しかも槍を召喚して大量に投げてたっけか…。」
「他の特徴は何か覚えてない?」
「他・特?そうだな…。」
そうして良秀は少し考えた後話し出した。
「髪は青みがかかって、伸ばしておろしてたか…、あとは絶・貧だったな。」
「やっぱりその特徴は…、ちょっと待って最後の絶、貧てのは?」
「それ、私も気になります。教えてください、良秀さん。」
〈聞かないほうがいいと思うけどなぁ。〉
「しょうがねぇ、教えてやるとするか。」
そして良秀はニヤリと笑い、こう答えた。
「『絶望級に胸が貧しい』って意味だ。もっと分かりやすく言えば『絶壁貧乳』だな。お、これもまたいい芸術だな。」
ほら、ロクな答えじゃなかった。
「ブッ、アハハハハ!」
でもどうやらももこには面白かったようだ。反対にいろはは少し赤面してるみたいだ。
「は〜、は〜、まさかやちよさんのことをそんなに言うとは思わなかったなぁ。」
「ほう、あの絶・貧はやちよというのか。」
「あ〜笑った笑った。うん、そうだよやちよさんはこの神浜でも魔法少女としては古参なんだよ。でも近頃は魔法少女狩りってほどじゃないけどなんだか周りの魔法少女をよく威嚇してるんだよ。」
「やちよって奴は犬か何かなのか?」
「違う違う、でも昔は優しかったのになんだか最近は本当に冷たいんだよね、やちよさん。」
そんな話を聞いていたら、今度はいろはが話し出した。
「わ、私、やちよさんとも話をしてみたいです。きっとあそこまで言うのには何か理由があると思いますし…、それにこれから神浜を行き来するかもだから少しでも信頼されておきたいんです!」
「いろはちゃんは立派だねぇ。でもあんまりオススメはしないよ。やちよさん、古参なだけあってすごく強いから。調整を受けたばかりのいろはちゃんで太刀打ちできるかって聞かれると厳しいって答えるよ、私は。」
「そ、そんな…。」
「環・いが困ってるぞ。どうする時・ヅ?」
〈…。〉
きっといろはは今、自分のやりたいことははっきりしているのに、それをどうやっていいかが分からないんだろう。だったら私が管理人として答える答えはたった1つだ。
〈なら、私達がいろはさんに協力するよ。良秀もそれでいい?〉
「フッ、そう言ってなけりゃてめぇをく・へするとこだったさ。」
そう言った直後、良秀の持った阿頼耶識がほんの少しだけ揺れ動いた気がした。
「えっと、どういうことですか?時計さん、良秀さん。」
「俺達がてめぇの目標が達成できるよう協力してやるってことだよ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!時計さん!良秀さん!」
〈それにいろはさんには、私も助けられたしね。〉
そう言って私達が決意を固めようとしたとき、
「あ〜もう!私も協力するよ!一度乗りかかった船だし…。それに魔法少女は助け合いだからね!」
「ももこさんまで…。」
そうして私達4人は、いろはの目標である、小さいキュゥべぇの確保、やちよという魔法少女の説得のために動き出すのだった。
〈…、そういえば今日の宿泊先どうしよう?〉
「あ。」
でも中々そう簡単には事は運ばないよね。
リンバス×まどマギって意外と親和性高いはずなのにないよなぁ、と思い書き始めた本作、今まで1つも感想が来ておりません!このままでは作者の自慰小説になってしまいます!
せっかくなのでリンバスかまどマギの推し語るついででいいので感想ください!作者が参考にしますし、私も推しを語り合いたいですから!
じゃあとりあえず私から…
Limbus Company リアン
9章ラストであそこまで泣かされるとは思っていませんでした。
作者はリンバスを始めてからおじさん(虫の旦那とかLCEチーフとか)が好きになってしまいがちです。
曇ってるおじさん…、いいよね。