愛と正義の名のもとにLCBが神浜にやってくる!   作:ゼロケン

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昨日見た悪夢
〈ムルソー!マミったマミさんとユーリで悪魔合体できる?〉


「できる」


人の心とかないんか…?


いろはの二次試験と新たな囚人の合流について

 

 

「つまり、私達が3人で魔女を探して倒していいってことですか?」

 

 

「そうよ。それで何か問題はある?」

 

 

「いや、ないさ。お前もそうだろ、時・ヅ?」

 

 

あれから少し歩きつつ、やちよは私たちにルールの説明を行った。

1つ、私達の勝利条件は3人で協力して魔女の結界を探し、魔女を打ち倒すこと

2つ、私達の敗北条件はやちよがキュゥべぇを発見、及びその存在の抹消、またやちよが勝利した場合、私達は神浜から出ていく

3つ、お互いへの妨害行為は禁止。制限時間はどちらかの勝利条件が達成されるまで

この3つの約束を守った上で私達は二次試験に望まねばならない。

 

 

「それじゃあ環さんたち、準備はいいかしら?」

 

 

「はい!」   〈大丈夫〉   「あぁ。」

 

 

「それじゃあ用意、始め!」

 

 

そうして私達の前から一瞬でやちよはいなくなった。

 

 

〈さて、どうしようか?〉

 

 

私はねじれや幻想体の存在する場所まで把握はできないし、魔女なんて持っての外だ。どうにか探索できるものがあればいいけれど。

 

 

「時計さん、良秀さん、私についてきてもらえませんか?」

 

 

〈いろはさん、魔女の結界の場所がわかるの?〉

 

 

「はい、私のソウルジェムは魔女の魔力を記憶しているので追跡ができるようになってます。」

 

 

〈ならそのソウルジェムに従って魔女を探そうか。〉

 

 

そうして私達は魔女を探しだしたのだが、

 

 

「中々見当たらねぇな。おい、そのソ・ジェ壊れてんじゃねぇのか?」

 

 

「壊れてはないと思います…。でもおかしいですね、魔力的にはこのあたりにいてもおかしくないのになぜか魔女の結界が見当たらないんです。」

 

 

〈なら周りを探してみよっか〉

 

 

そして周りを探すこと数分、

 

 

「おい、時・ヅ、コイツがそうじゃねぇのか?」

 

 

「あ!これです!」

 

 

ついに私達は魔女の結界を見つけ出すことができた。

 

 

「よし、じゃあ入りましょうか。2人とも準備はいいですか?」

 

 

「あぁ、大丈夫だ。」

 

 

〈私も大丈夫だよ〉

 

 

そうして私達が魔女の結界に入ろうとしたときだった。

 

 

「あれ?管理人さんこんなとこにいたんですか。」

 

 

私の後ろから声がしてそちらを振り向くと、

 

 

「え!?やちよさん!いつからいたんですか!?」

 

 

「はい?私はイシュメールですけど?」

 

 

「ほう、俺がい・良秀、ならやち・メール…か、フッ。」

 

 

「その独特な喋り方、あなた良秀さんですか!?」

 

 

髪の色が青からオレンジのグラデーションになっているやちよの姿をしたイシュメールがそこにいた。

 

 

〈イシュメール…だよね?どうしてここにいるの?〉

 

 

「私はこの街に来てからとりあえず情報と最低限のお金が必要かなと思ってバイトしてたんですよ。リンバスカンパニーは別に副業は禁止してなかったですし。」 

 

 

〈じゃあそのバイトの帰り?〉

 

 

「はい、今日は朝から昼過ぎのシフトだったので。」

 

 

そうして私はイシュメールに今の状況を説明して協力をあおぐことにした。

 

 

「なるほど試験ですか。私が今から飛び入り参加するのは色々まずいと思うので、私が手を貸すのはその魔女の取り巻きだけでもいいですよね?」

 

 

〈うん、それでイシュメールが大丈夫なら〉

 

 

「分かりました。ただ今から、囚人8番イシュメール、管理人ダンテに合流します。」

 

 

そうイシュメールが言うと同時に私の持っているPDAの中のイシュメールの部分に再び人格牌が置けるようになった。

 

 

〈よし、じゃあ行こうか!〉

 

 

そして予想外の合流を果たしたあと私達は一緒に魔女の結界に入っていった。

 

 

「…へぇ、これがその魔女の結界ってやつですか?」

 

 

「不思議な空間…、ですよねイシュメールさん。」

 

 

「そうですね、まぁでも都市に生きてるとこんなよく分からないことなんて日常茶飯事じゃないですか?」

 

 

「え?さすがに毎日こんなことは起きないですよ?」

 

 

「へぇ、もしかしてあなた、巣で育ったんですか?」

 

 

魔女の結界に入ってすぐイシュメールは少し意地の悪い顔になっていろはに質問攻めをしていた。

だけど不思議な事にイシュメールといろはでは少し話の内容が食い違ってる(というよりかは常識的な部分がズレてるのかな?)ようだった。

 

 

「…そうですか、すいません急にたくさんのことを質問してしまって。」

 

 

「いえいえ!何の問題もありませんよ。」

 

 

そうしてイシュメールは私の近くにより囁いた。

 

 

「管理人さん、気づいてるとは思いますが、ここは都市ではないようです。」

 

 

〈やっぱり?〉

 

 

「はい、昨日はバイト先で宿泊したんですがその夜も裏路地の夜は発生していないし私の持っていた都市のお金は使えませんでした。それに何より…、都市のあの物騒な感じが一切しません。いい意味で平和ボケしてる、という感じですね。」

 

 

イシュメールの考察は根拠もしっかりしていて信頼に足り得るものだった。

 

 

〈でもこの魔女の結界はねじれの心象ダンジョンと似てる気がするんだけどその理由はわかる?〉

 

 

私は昨日からの疑問をイシュメールに聞いてみた。イシュメールの話からどうやら私より先にこの神浜に来てるみたいだし、何か新しい情報があればいいけど…

 

 

「そうなんですか?すいません、魔女も魔法少女も今日この街に来て初めて聞いたので。」

 

 

こればっかりはイシュメールも知らなかったようだ。

 

 

「おい、時・ヅ、環・い。ざっと周りを見てきたが昨日の俺達の攻撃が功・制したのか魔・使は大分少ねぇぞ。」

 

 

「そうですか。時計さん、良秀さん、イシュメールさん、聞いてください。ここから魔女本体のいる空間へは一本道でそこまで遠くはありません。だから魔女の使い魔は可能な限り無視して、そのまま魔女本体を叩きましょう!」

 

 

「ほう、短・決か。」

 

 

いろはが提示したやり方は短期決戦だった。確かに私達より魔女の使い魔の人数の方が圧倒的に多いから短期決戦は納得できるけど、

 

 

〈魔女を倒すのに手間取ったらどうするの?〉

 

 

「管理人さん…、それを今聞きますか?」

 

 

はぁ、とイシュメールはいつものようにため息を1つついてから答えた。

 

 

「追ってきた魔女の使い魔は私が何とかします。そのために私がいるんじゃないですか。」

 

 

〈あ、そうだった。〉

 

 

私はついついいつものようにイシュメールと良秀が一緒に戦うものだと思っていた。

 

 

「よし、準・万だな。とっとと魔女倒して打・上だ。スイカでも食いてぇ気分だな。」

 

 

「あ、いいですねそれ。私もここ最近暑かったので果物食べたかったんです。」

 

 

「環・いも一緒に食うか?お前が誘いたきゃ、七・やとか十・もも誘っていいぞ。」

 

 

「え、私も一緒に打ち上げに行っていいんですか?」

 

 

「まぁ、一緒に戦う訳ですし、それにもう知り合いって関係でもなさそうですしね。」

 

 

「そうさ、お前は、俺のマジ切な弟子だ。いや弟子はチゲぇな。」

 

 

そうして良秀は少し考えて、

 

 

「そうさ、お前は俺のマジ切な友達さ。なんかイサンみてぇだな。」

 

 

〈私はその表現好きだけどね。〉

 

 

そんなことを話しつつ、魔女の結界を歩いていると、

 

 

「!時計さん、ここが魔女の結界の中心部です。」

 

 

〈じゃあここに魔女本体がいるってことだね。〉

 

 

私達の目の前には不気味な雰囲気を醸し出した扉があり、その中でからは私でもわかる、ねじれた人間のもつ独特の不気味さが醸し出されていた。

 

 

「なるほど、じゃあ私はこの扉に魔女の使い魔を近づけさせなきゃいいんですね?」

 

 

〈本当に一人で大丈夫?イシュメール〉

 

 

そう私が聞くと、

 

 

「私が一人でもここを守れるように管理人さんの指揮の腕が試されてるですよ。」

 

 

そう言ってイシュメールは、扉の少し前に立って私達の来た道の方を向いた。

 

 

「あんまり遅いと私突破されかねませんから、早めに決着つけてきてくださいね。」

 

 

〈うん…、ありがとうイシュメール〉

 

 

そうして私と良秀、いろはは魔女の結界の最深部に入っていった。

 

 

〈…!これは!〉

 

 

私達が魔女の結界最深部に入るとそこには魔女の手下の何倍もの大きさの魔女がいた。見た目は何というか黒いドレスを来た女性なのだが、頭にスコップが刺さっていて、何度も何度も砂の城を建てては崩しているようだ。

 

 

「ほう、アイツも芸術をアイツなりに極めようとしてるわけか。」

 

 

〈言ってる場合!?とりあえず良秀人格被せるけど準備はいい?〉

 

 

「あぁ、おいいろは、今回も俺が教えた通りにやってみな。いいな?」

 

 

「はい!」

 

 

そうして私が人格を被せた良秀がいろはと共に近づくと、

 

 

「!!!」

 

 

あちらも気がついて魔女の使い魔を召喚しつつ、自身も攻撃を仕掛けてきた。

 

 

「まずは相手の攻撃を見て…、」

 

 

いろはは相手の攻撃に合わせてナイフを突き出し、マッチを制そうとしたが、

 

 

「きゃ!」

 

 

今回は魔女に弾き返されてしまった。

 

 

(このままじゃ!)

 

 

魔女の攻撃を喰らいそうになった瞬間、

 

 

「俺の後ろにいろ、そしたら護ってやる。」

 

 

魔女の攻撃をすんでで受け止め完全にはいなしきれなかったが、最大限被害を抑えた良秀がいた。

 

 

「すいません、私が無茶したばっかりに…」

 

 

「いいさ、だがいつもの俺が護ってやれるとは限らねぇ。出来るだけ無・控か、俺の側にいろ。いいな?」

 

 

「…はい!」

 

 

そうして良秀といろはは、魔女とその使い魔を一体、また一体と倒していった。

 

 

一方その頃、

 

 

「お、どうやら来たみたいですね。」

 

 

イシュメールのいる魔女の扉の前にも主を助けんと大量の使い魔が押し寄せていた。

 

 

「ま、やるだけやってみますか。」

 

 

「!!?!?!?」

 

 

そうしてすぐさま使い魔がイシュメールに攻撃を仕掛けたその時、

 

 

「大剣防護!」

 

 

ガキィン!と重たい金属音ののち、使い魔は吹っ飛ばされていた。

 

 

「西部ツヴァイ協会3課、イシュメール、地域守護を開始します。」

 

 

「!!」  「?!?!?!!」  「??!??!」

 

 

続いて多数の方向から同時にイシュメールに向かって使い魔が攻撃を仕掛けるが、

 

 

「そんな攻撃で私の防護を突破できると思われてるとは…」

 

 

イシュメールは全く動じず相手の攻撃を耐え、お返しとばかりに手に持った大きな大剣を振り下ろしていた。

その時魔女の結界の入り口側から一人の人影が現れた。

 

 

「あなた…、一体何者なの?」

 

 

「おっと、新手の挙動不審者の登場ですか。」

 

 

どうやらイシュメールはたまたまやちよと出くわしてしまったようだ。

 

 

(あの人…、中々手練れですね…)

 

 

イシュメールは改めて気を引き締め地域守護を続けることにしたようだ。

 

 

「フッ!ハッ!チッ、無・体だけは多いな!」

 

 

「でも確実に、追い詰められているはずです!」

 

 

「!!?!!!?!?!!?!!」

 

 

魔女との戦いの開始から数十分は経っただろうか、未だに私達は、魔女を倒せていなかった。

 

 

「踏空槍影!」

 

 

「!!?」

 

 

良秀は手に持った槍を突き出し次に槍をと共に縦に回転して、そのままもう一度魔女に槍を突きだした。

その攻撃は中々効いたようで魔女の明らかな変化を生んだ。

 

 

「効いてるみてぇだな。」

 

 

「良秀さん!離れてください!」

 

 

と、それとほぼ同時だっだろうか。いろはのほうを私が見るといろはの手にあるクロスボウにものすごい力が集まっていた。

 

 

〈良秀!一度戻って!巻き込まれる!〉

 

 

「あぁ!分かった!」

 

 

そうして良秀が私の方に来たと同時に、

 

 

「私は!やちよさんに!認めてもらって!あの子に会わないといけないんだぁ!」

 

 

「!!!」

 

 

「ストラーダ・フトゥーロ!!!」

 

 

いろはの全力のマッチ勝利から繋げた大技により魔女はついに動きを止め、ボロボロと崩れ去っていった。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 

〈いろはさん!〉

 

 

「心配すんな、ただ疲労が溜まってるだけだ。」

 

 

そういって良秀はいろはをおぶった。

 

 

「とっとと脱出するぞ!時・ヅ、時間はなさそうだ。」

 

 

確かに魔女の結界は今にも崩れ去ってしまいそうだ。だけど私には分かる。

 

 

〈しばらくここにでも大丈夫だよ。〉

 

 

「は?」

 

 

私はずっと魔女の結界がねじれの心象ダンジョンにしか思えなかったし、魔女もねじれと酷使していた。つまり、

 

 

〈この結界は崩れたら私達が元いた場所に戻るはずだからゆっくり待ってよう、ね?〉

 

 

「そうかい、アンタがそう言うなら俺はそれに従うさ。」

 

 

そうして魔女の結界が完全に崩れると私達は無事に元いた場所に出ることができた。そして私達はそれを目にした。

 

 

「あぁ、管理人さん終わったんですね。以外と早かったじゃないですか。」

 

 

「くっ、アナタどれだけ守りが堅いのよ…。」

 

 

「それがツヴァイ協会の取り柄ですから。」

 

 

「す、すごい。やちよさんの攻撃を一切受け付けてない…。」

 

 

そこにはあとから来たであろうやちよを一方的に抑え込んでいたイシュメールがいた。

 

 

 

………しばらくして………

 

 

 

「じゃあ、俺達は元・場に戻るからな。」

 

 

「また守護が必要になったら呼んでください、管理人さん。」

 

 

〈うん、2人ともありがとうね。〉

 

 

私は今回呼んだ鴻園の放浪武者:良秀、西部ツヴァイ協会3課:イシュメールに別れを告げ、人格を切り離した。

 

 

「あ、終わったんですね。管理人さん。」

 

 

「みてぇだな。おい、よく頑張ったないろは。」

 

 

「はい、ありがとうございます良秀さん!」

 

 

なんだか良秀に褒められていろはは嬉しそうだ。

 

 

「それでやちよさん、これで私は合格…何でしょうか?」

 

 

そしていろはは肝心の試験結果をやちよに聞いた。

 

 

「えぇ、合格よ。私がキュゥべぇを倒すまでに魔女を倒したのだもの。私はアナタのことを認めるわ。」

 

 

「…やったぁ!」

 

 

「ふぅ、ようやく一段落か。」

 

 

「なんだかお疲れさまです、良秀さん。」

 

 

そうしていろはは正式にやちよに認められ、やちよの住むみかづき荘という場所でささやかな打ち上げが行われた。

 

 

「時計さん?食べないんですか?イシュメールさんの買って来てくれたスイカ、おいしいですよ?」

 

 

〈私には食べる口が無いからね。〉

 

 

「管理人さん、口がないから食べものとかが食べられないんですよ。」

 

 

「え!ごめんなさい…。」

 

 

〈いいよ。みんなで仲良く食べて。〉

 

 

そんな話をしながら私達の楽しい打ち上げの時間は過ぎていった。

 

 

「おい、時・ヅちょっといいか?」

 

 

打ち上げも終盤に入ったとき、おもむろに良秀が話しかけてきた。

 

 

〈どうしたの?〉

 

 

「さっき魔女の結界で拾ったんだがな…。」

 

 

そう言ってゴソゴソと良秀はポケットをまさぐると、

 

 

「コイツ食えると思うか?」

 

 

「モキュ〜。」

 

 

今までポケットに入れられ、目を回して良秀に尻尾を掴まれ宙ぶらりんにされたキュゥべぇがいた。

 

 

「あぁ!キュゥべぇ!?」

 

 

「どうりであの結界の中から反応があったわけね。」

 

 

「へぇ、それがキュゥべぇですか…。」

 

 

まだまだこの街での厄介事は続きそうだ。




おかしい…、別にいろはと良秀のカップリングを作ろうとしてないのにドンドン距離が縮まっている…。
これは完全に余談ですが、この小説で囚人被る人格は基本的に私が日常使いしている人格です。もしあの人格も登場させて〜、と希望がありましたらコメントお願います。(魔法少女でもいいですよ!)
本当はムルソーを出すつもりが「ムルソーが魔法少女?」(混乱+)となり、イシュメールに先に出張ってもらいました。
ムルソーと絡ませておもろい魔法少女がいたらぜひ教えてください。
追記:ご指摘がありまして作者の知識不足からリクエストはコメントをよろしく、と言いましたが、活動報告の方にさせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。

番外編書くとしたら何がいいですか?

  • オリジナル人格ストーリー
  • 他の囚人は今何してるの?
  • 作者がひたすら推しを語るだけ
  • 要らん、本・続・求
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