翁二号と行く超かぐや姫!   作:三流ゲーマー

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エタりかけているので気分転換に新しい作品を書いてみました


1話

ー今は昔…………

 

「与一!ヘルプ~!」

 

悲鳴のような声が鼓膜を震わせた

その声の方向へ視線を向けると鎧武者の一団に追われている赤を基調にした着流しを着た少年がいた

追っている鎧武者のその数は百を優に超え三百に入りかけていた

なんにしても、物の数ではない

 

ーでは、なくて。

 

一団へ向けて大弓を射る

放たれた一本の矢は一団へ迫る最中無数に枝分かれし鎧武者達の頭へ命中していく

 

ー超未来だったり。

 

「ヤバーい!!与一、こっちもたっけてー!」

 

休む間もなく反対のイヤホンから別の声が流れ込んでくる

はいはい見えてるよー。ほれー

 

「どわー!?かすった!かすった!」

 

大丈夫フレンドリーファイアは無いから平気平気

 

ーいやいや、大昔でも超未来でもなくて。

今とあんまり変わらない、少しだけ未来の話。

 

鎧武者達の次々に頭を打ちぬいていく

チェックメイトは二人に任せて清涼飲料で喉を潤す

外は既に日が暮れて真っ暗だ

 

ーゲームをしている男子高校生ありけり

 

窓ガラスに映った瞳はオレンジ色に輝いて宇宙人の様だった

 

「相変わらず与一のエイム、やべー」

 

「マージプロ並みよなー」

 

「うえーい」

 

チームメイトに適当に言葉を返す

日本に来た時からやりこんでるいるから

あれくらいできなきゃね~

 

名をば、源与一となむいいける

与一って呼ぶべし♪

 

「スポッターのおかげだべー」

 

「「おとりかよ!!」」

 

「…………うぇーい」

 

「「誤魔化してんじゃねー!」」

 

 

『KASSEN』

 

ここ数年でゲーム業界を席巻しているフルダイブ型アクションゲーム

高度な操作性に戦略性、没入感を併せ持つ神ゲー

これ専門のプロゲーマーも数多く存在している

 

「マジでプロいんけんだろ…」

 

「おーやっちまえー♪やっちまえー♪」

 

「いやー…他にもやりたい事あってねー」

 

料理とかパルクールとかスケボーとか…あサバゲーも

 

「おっしゃーもう一戦行くぞー」

 

「…与一バイトは?」

 

「あ」

 

やっべ忘れてた

 

「「アホ」」

 

酷いぜ親友ズ

 

「…バイト行ってきまーす」

 

「「いってらー」」

 

もうちょっと遊んでいたいが流石にバイトに遅刻するのは不味いので、眼球から『スマコン』を外して部屋着から素早く着替えて部屋を出ると殆ど同じタイミングで隣の部屋の扉が開かれ出てきたのは同級生でお隣さんの酒依彩葉だ

 

「「あ」」

 

「「……」」

 

友人ではあるが今は特段話す事は…

 

「…って不味い!?遅刻!また明日!」

 

「あ、うん…また明日」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅刻だぞー与一」

 

「遅いぞーこんにゃろー」

 

「ごみーん♪」

 

翌朝、いつもの通学路のいつもの場所でいつもの時間で友人の金次と義輝と合流した遅刻した

 

「結局バイト間に合ったのか?」

 

「ギリ」

 

「んで、昨日は何時間寝たん?」

 

「3時間!」

 

「徹夜なんよそれは」

 

「ショートスリーパーですから〜」

 

そんなあたいもない会話をしながら通学路を進んでいると前に三人組の女子生徒達がいた

 

「うーい」

 

「あ、源君、坂田君、花咲君おはよう」

 

「真実おはー」

 

「テルくんおはー」

 

「与一の奴また徹夜しやがったんだよ」

 

「彩葉もだよ〜見なよこのくま」

 

「ちょ!やめてよー」

 

そう言われて少女酒依彩葉の顔を見るとメイクで隠しきれていないクマが目の下に見えており顔色もやや悪い

 

「彩葉は予習と復習だけど源君は?」

 

「ロシア語勉強したんだって」

 

「もうすぐ期末テストだったよね…」

 

「これなら今回も一位は取れそうね」

 

「なにおー、次は負けないぞー☆」

 

前回は3点差で一位陥落してしまったので奪還せねば

一年の一学期ずっと一位争いを続けている現状2勝2敗2引き分けである

中々勝ち越せないのがちょっぴり悔しい

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

「「「「トップ争いのバチバチ怖〜」」」」

 

そうかぁ?

 

「油断大敵よ。隙を見せたら後ろから撃たれる世界なんだからね」

 

「油断したのは確かだから何も言い返せねぇー」

 

ボードゲームに熱中し過ぎたせいで夜更かししてテスト中に寝落ちするとは…あほの極み過ぎだからなあ

 

「それお母さん語録だね」

 

あ?……あー、そういえばそんなのあったね時々出てくるやつ。おっかねー

 

「彩葉はいつでも『KASSEN』気分だからなー」

 

とは芦花の発言

それ怖くね?

人生は楽しんでこそでしょ

 

「お、源じゃんよっすー」

 

「よっすー」

 

「み、源先輩おはようございます!」

 

「ユメちゃんグッモーニン~」

 

学校ついちった。皆さんおはようごぜーまーす

 

「私、源先輩と喋っちゃった~」

 

「先輩話かけたら結構答えてくれるよね」

 

「フワフワ英語だったもん!名前呼んでもらったもん!特別だもん!」

 

名前呼び喜ぶって日本人ってやっぱりシャイね

…………俺4分の3日本人だけど

 

 

 

「では、この英文を日本語に訳しててみてください…………じゃあ源君」

 

「…………はい!After making it big as a top DJ in Ginza, Kongming set off for London to take on the world.”(銀座で孔明はトップDJになり世界に羽ばたくためにロンドンへ向かいました)です」

 

「うん、正解です」

 

やっべ、目開けたまま寝てた

 

「…与一寝てたろ」

 

「…………ネテナイヨ」

 

ウソジャナイヨホントダヨ。第二言語だから簡単すぎて眠くなんてなってないよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校終了後とあるビルでバイト中

 

「源さんもっと高めに跳べますか?」

 

「わっかりましたー」

 

 

 

 

 

「源さんセンサー外れてます!」

 

「ふぎゃ!?ごめんなさーい!」

 

 

 

 

 

 

「フヘへ………やっと終わった…………」

 

未成年の労働時間限界いっぱいまで動き回った…ゲームのモーションテストは中々ハードだぜい……

 

「明日は一日しっかり休んで後の二日は遊んで……いや……流石に勉強するかあ…………」

 

ずっと遊んでいたいけれどそうもいかないのが悲しき現実

流石に連敗は避けたいからにー

 

「♪~」

 

口笛でAIライバーの月見ヤチヨのデビュー曲「Remeber」を奏でながら帰路につく

この曲は懐かしい大切な人に送るような願うようなそんな風に感じる曲だ

見ることが出来る配信は全部見たけれどデビュー以降全然ライブで歌ってくれないんだよね

 

「♪~んあ?」

 

何となく上を見上げると何かが月を横切った

 

「お~流れ星」

 

あ、願い事しなきゃ…………急にってなると思いつかねぇな…………あ

 

「何時か本気で出来ることが見つかりますように………」

 

神頼みすることじゃねー……

色んなことに挑戦して楽しめる程度には出来るけれど

イマイチ熱が上がりきらないというか、続かないとい言うか

飽きっぽいと言ってしまえばそこまでなんだが…

グランパがいってた

 

「きっと君にとって特別なものにすぐ出会えるさ」

 

なんて言葉を間に受けて色々やっているけど今のところそんなものには出会えていない

いつか親友達にも彩葉との勝負にも飽きて…

 

「にゃー…ヤメヤメ…後ろ向きはもっとつまらん」

 

ネガッた考えを頭を振って追い出す。疲れてんのかね~帰ったら今日は早く寝よ

自宅近くの帰路の前方に見知った後ろ姿を確認した

 

「およ?彩葉じゃんハロー。そっちもバイト帰り?」

 

「あ、源君こんばんは、うんそうだよ」

 

彩葉は飲食店でバイトをしている

中々人気の店だった筈

その飲食店に初めて行った時に頭からピッチャーの水を丸々被って以降行ってないからそんなには知らないけど

 

「源君は確かモーションテストだっけ?いつも高品質なゲーム感謝してまーす」

 

「よきにはからえー」

 

「ははー」

 

なんて駄弁りながら歩く

うーむ…かなり疲れが見える顔なのに綺麗な顔をしているにー…

ちゃんと休んだ方が体調良くなると思うんだけどなあ

油断大敵とは言うけれど緊張し過ぎもどうかと思うよ?

まぁ本人が踏み込んで欲しくない所ぽっいけど

会ったばっかりの時は何でも一人でしなきゃ死ぬみたいな感じだったなあ

女としてどころか人間としての生活もギリだった

改善させるために勝負を挑み一点差で勝利を収めて彩葉含めた六人のいつ面となるメンバーで週一回食事を奢られるのを納得させたっけ

それでも理由をつけて逃げようとするので女子メンバーにいつも捕獲してもらっている

次は何を奢ってやろうかしら♪

 

 

 

 

辿り着いた自宅であるアパートのすぐそばの電柱が七色に光り輝いていた

 

「………ナニアレ?」

 

「げ、ゲーミング電信?」

 

ゲーミング電信とは何ぞや…いやまあそう表現するしかないんだが

バイト先でスマコン外し忘れたのかと目を擦ってみるが眼球には何もついていない

隣にいる彩葉も目を擦っている

 

「ふっ、なんだ、幻覚か」

 

「スモークでてきたけど」

 

「幻覚よ」

 

「なんか小粋なBGMも流れてきたけど」

 

「幻覚ったら幻覚なのよ!」

 

でもめっちゃ面白そうじゃん。あ、なんか取っ手付いてるし近づいたら徐々に観音開きに開いて…

 

「ふん!」

 

「え~閉めちゃうの?こんなに面白そうなのに~」

 

「光るまでは良いけど開くのはダメでしょ!」

 

彩葉は扉を押さえつけてはいるが徐々に押し返されていく

 

「力ずくかい…」

 

「あきらめなよーん♪~で、中身は…?」

 

二人が家につくと、なんともと七色に光るゲーミング電信なむ一筋ありける

 

開かれた扉の中にはなんとベビーベット、フリフリのクッション、ピンクのガラガラ、モービルだっけ?が宙に浮かんでいた

 

あやしがりて寄りて見るに、電柱の中光たり

 

「ふぇ…あーぶ…」

 

「「あ、赤ちゃん…!?」」

 

それもめっちゃ可愛い

 

それで二人はこう言ったの

 

「ん????」

 

「unbelievable…!(信じられない)」

 




多分続かない
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