初投稿で拙いと思いますが、がんばります。
入学初日
絶え間ない努力が才能を超えると思うか?
そもそもそういった問い自体が心の奥底で敵わないと認めてしまっているのかもしれない。
持たざるものが生まれつき持っている壁を超えることができるか?
……その壁を、俺はいつかは超えることができると信じている。
だってそうだろう。
持たざるものが最後まで持たざるものなのならば生まれた時点で優劣が着く、と認めているようなものだ。
だがきっと俺は…………そう思ったとこで、俺は考えるのをやめた。
高度育成高等学校。
未来ある若者を育て上げるため国が作った国の育成機関。
ーーそんな場所に、俺こと滝谷 廉は降り立った。
(3年間一切外と関わることができないと聞いていたが、思ったより普通の学校なんだな)
そんな感想を第一に思い浮かんだ。
監獄とか、監視カメラがあちこちにあるような場所なのかと身構えたが、見る限りは普通なようで少し安心した。
「俺のクラスは……」と確認しようとしたタイミングで別の奴がCクラスの掲示板を確認する。
そいつは確認した後、すぐに掲示板から離れる。
(赤髪で目つきが悪いとかヤンキーなのか?)
あれと関わったら色んな意味で大変になりそうだな、と。そういった印象を受けた。
廊下を歩き、階段を上っていく中で俺はある点に気がついた。
(多い、な)
天井を見つめる。
そう、不自然なくらいカメラがいたるところに設置されていた。
「監視カメラを置くだけなら数個でいいはずだ。なんでこんなにーーって、考えるだけ無駄か」
掲示板があった校門前では監視カメラは見た限りではなかったはずだが、学校に入ってすぐに、不自然なくらいカメラが大量に設置されていた。
単純に俺たちを出したくない。ってことも考えられるが、こんなに大量に置く以上何かしらの理由があると思った方がいいだろう。
ずっとこの場に留まっていても何か得られるわけでもない。
そう考えた俺は自分の教室へと行くのだった。
「ここがCクラス……」
具体的な場所は第3教頭で、カメラで時間をかけたことにより少し遅れており、俺はそそくさと教室へと入る。
教室に入った俺は第一に赤髪の奴に、思わず視線を向ける。……同じクラスってことか。
(完全に目があったな)
俺が視線を向けたことがいけないことなのは分かっているが、視線が交差したことに深い後悔を抱いた。
まぁ視線が合っただけだ、と深くは考えずに席順を確認してみることにした。
俺の席は2列の3番目であった。立ったままなのも良くないと思い、とりあえず座ることにした。
すると、隣の席から声がかかる。
「はじめから遅刻ギリギリとかすげえなおまえ!」
何が凄いのかはまったく分からないが、とりあえず話しかけられたので返答しておく。
「あ、ああ。ちょっと考え事をしてたら遅くなった」
やたら距離が近いと思ったが、とりあえず名前を聞いてみることにした。
「名前はなんて言うんだ」
「俺か!?石崎大地だ。よろしくな!」
そう間髪入れずに返ってきた元気のいい声に圧気を押される。
「お前の名前は?」
「俺は滝谷廉だ。これからよろしく頼む」
とりあえずお互い名前を言ったところで先生が教室を開ける。
ーーこのときの俺は知らなかった。
俺が一番関わりたくないと思った奴と、深く関わっていくことになってしまうことを。