絶望を覗く男   作:こくとうまんじゅう

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こんな小説誰も見ないと思うので、コッソリ投稿しても誰も気づかないよね!


クソみたいな転生

 

 

 

「つまり俺は車に撥ねられたと」

「そーだね。ついでに誰かを助けたわけでも無い。無駄死にさ」

「それ言う必要あった?」

 

 2人、学生服を着た長身の男子と灰色がかった肌をした少年がお互いに座りながら話していた。少年は何が面白いのかケラケラと笑いながらこちらに頭をヘコヘコと下げた

 

「いやー申し訳ないと思ってるんだよ?でもさ、俺がね、他の世界に僕達の力持ったやつを送って面白くしてやりたいなーって思って」

「テメェのせいじゃねえか」

 

 ヘラヘラと笑いながら男に謝罪してまず反省していないことがわかる。男はそいつを絶対零度の目線で貫いた後、やれやれと重いため息を吐いて質問する

 

「で?結局テメェは何がしたいんだ?さっき別世界に送るとか言ってたけど、それって転生ってやつなんじゃねぇの?」

 

 先程少年が言ったことから推理し、一番大切にであろうことを質問する。日本人高校生なら誰しもが憧れる異世界転生が目の前にあるかもしれない興奮でいっぱいだ

 

「そだよ。ちなみに選んだ理由は適当。探そうと思った瞬間に車轢かれてたから」

「名誉なのか不名誉なのかよくわかんないな」

「不名誉でしょwww」

「黙っとけ」

 

(こいつマジでウゼェな……ん?転生できるってことはこいつ神だったりする?)

 

 今更である。異世界転生のテンプレである神様転生に今立ち会っておりその上暫定神とタメ口叩いていた事に気づいた男の背中に冷たい汗を流す。

 

「でも今回君が転生するのはアニメとか漫画の世界では無いよ。君にとっては未知の世界さ」

「……そりゃ残念だ。知識チートとかやって見たかったんだがな。」

「夢見がちwwwこの童貞厨二病www」

「死ね!このクソ神が!」

 

 こいつ本当に煽るの好きだな!神様はもっとこうさ、神々しくてキラキラしてて綺麗なお姉さんが優しく対応してくれるもんじゃ無いのか

どうして俺は好き好んで、こんな煽りカスのような神に対応されなきゃならないのだ

 

「ちなみにどんな世界なんだ?」

「現代異能バトル系な世界だね。僕は優しいから言ってあげるけど結構インフレしてるから人とかコロッと死ぬよ。」

「チェンジで」

「無理でーーす!!お疲れ様でしたw」

「こいつゥ……いつか殺してやる…!」

「出来るといいねw」

 

 本当に口悪いなこいつ!?神と言っても悪神とかなんじゃないのか?

 

「さて、大切な事だから2回言うけど僕は優しいから君には所謂転生特典と言われるものをあげよう。優しいからね。」

「何故3回も言った…。転生特典の事については感謝してやる」

「まあ僕が色々あげないとすーぐ死んじゃうからね。ほら崇め讃えろ。」

 

 ……もう怒るのも疲れた。こいつの言葉に逐一反応したらストレスが増えすぎて禿げそうだ。もう行ってやるからさっさと特典くれ

 

「仕方ないなぁのび太くんは……」

「誰がのび太じゃ」

 

 こいつの指がが俺のおでこに触れた瞬間、激しい頭痛と吐き気に襲われる。

 

痛い痛み痛い!!!

 

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!

 

 頭の中に直接手を突っ込まれているような不快感をなんとか堪えながら数十秒経ち、おでこから指が離れた瞬間に痛みはだんだんと消えていった

 

「はぁ、はぁ……テメェ…こんな事をやるぐらいなら先に言っとけよ…」

 

「あ、ごっめーん!気づかなかったよ」

 

 こいつ俺がつらそうなのを見てニヤニヤと笑ってやがる…。なんでこんなやつが神なのか…やはり世界は狂っているな

 

「ちなみにどんな特典なんだ?使えねーものだったらお前を殴る」

「大丈夫大丈夫。君にあげた能力は3つ。一つは未来視で、次に僕の加護ね。それで最後は……それはまあまあお楽しみにと言う事で。」

 

 未来視はありがたいな。だけどインフレした世界らしいし結構普通の能力なのかもしれない。慢心はしないで行こう

 

「じゃ、早速送るね。僕は君に結構期待してるから、頑張ってね。」

 

 こいつ心にも思ってない事を(怒)。本当に俺は異世界で生きていけるのか?すごく心配になってきた

 俺は奴から突き落とされるように背中を押され急に落下していく。生前スカイダイビングとかした事ないから分からないがかなり落ちていることが分かる

 

「アドバイスだよ。まずは“月詠白鳳”を探しなさい。そうすれば君はより成長できるだろう」

 

 (誰だよ“月詠白鳳”って……)

 

その瞬間、視界は真っ白に染まり、それ以降は気を失ったのか何も覚えていない

 

 

 

 

 はい。皆さんこんにちは。なんか転生させられたものです。現在私は四国地方の結構田舎の方で生活している。名前は草薙 凛と名付けられています。自分で言うのもなんだけど結構かっこいい名前だよね。

 ちなみに俺の記憶は7歳の誕生日の翌日に急に記憶が戻ってきました。流石のあの神も俺にバブバブ言わせないようにする配慮はあったらしい。

 だけど一つ文句言わせてほしい。

 

「この子供、ネグレクト受けとるやんけ。」

 

 そう、この家両親がいなかったのだ。一応かなりのお金入れているらしいけどこのご時世で育児放棄はマジかって感じだ。

 今までどうやって生活していたのかこの体の記憶を辿って見たら、なんとこいつ毎日エネルギーゼリーで生活していた。マジかよヤベェな

 

 生前の俺は料理出来る系男子だったので今は三食バランスの良い食事を心がけています。浮いた食費は貯金しております。

 

 もう一つの嫌な所は精神年齢高校生で小学校に行かなければいけない事だ。よく転生系ラノベを見ていてよく肉体と精神の年齢の差によるカルチャーショックに苦しむシーンが登場するがそれを身をもって実感した。

 

 普通に喋れば使っている言葉が難しすぎて理解されないし、かと言って子供に向けるような喋り方をすれば子供の無駄に優れた察する力で機嫌を悪くしてしまう……子供って難しいね。

 

 まあ俺のボッチ生活は一旦置いといて、俺がもっている能力についてだ。

 今俺がもっている能力は『神叡支配』『終焉の観測者』『無貌の祝福』の3つである。

 

 『神叡支配』は物質変換系能力っぽい。何故ぽいかというと現在俺はこれ使えないからである。使うには何か足りないものがある……感じがする

 

 次に『終焉の観測者』。これは使える……。使えるのだがあいつが渡してきた能力だけあって中々性格の悪い能力だった。

能力詳細は「世界が終わる無数の道のりを眼または夢の中で観測する」という感じになっている。

お前ら分かるか?転生初日、異世界転生でワクワクしながらベットに潜り込んで寝たら夢で宇宙の遠いところで神々と悪魔達が争って全宇宙崩壊した夢を見た俺の気持ち。マジで鬱ったわ。1ヶ月ぐらい学校休んでしまった。

 今はアイツが俺の苦しんでいる様子を見て楽しんでいるんだから、思ったとおりにならないようにしようと気持ちを切り替えている

 一応「3秒先の未来が見える」能力も『終焉の観測者』に存在した。これが無かったら俺は脳内のアイツを千回は殺してる。あっても百回は殺したが。

 

 最後『無貌の祝福』は戦闘特化の能力ではなく「性別転換」「情報隠匿」「認識阻害」「耐性貫通」の四種類の効果を持つことが分かった。

 使ったことがあるのは「性別転換」だけである。いやー男状態で十分カッコいいけど女状態になると一目で将来絶対美少女になることが分かるぐらい良い顔をしていた。おっぱいはない。7歳児だからね、仕方ないね

 とりあえず当分の目標として『神叡支配』を使えるようにしていこうと思う。

 

 そして次にあいつに言っていた“月詠白鳳”というやつのことについてだ。親との連絡用として渡されていた携帯で調べて見たらあらびっくり、世界最強らしい。どうやって最強とコンタクトを取れと?その為の『終焉の観測者』?うるせえアレ使うと精神的にも肉体的にも気持ち悪くなるんじゃ。

 

 だけど実際『終焉の観測者』で俺は既に何度か月詠白鳳を見ている。見ていると言ってもなんかラインの入ったフード野郎達とと戦ってたり銀髪の野郎と一緒にキャバクラ行こうとしているところだけである。見たら分かるダメな男や。

 だけど戦闘ではもう見えないぐらい早いし、建物とかバンバン壊すしでこれがインフレかぁってなりましたよ。

 

 んで、一応神が会えと言っていたのだから幾つか接触方法を考えました。

 

1、地球防衛軍に入隊して社会的接触を図る

 月詠白鳳が所属している地球防衛軍第一部隊に入隊することで顔を合わせる方法である。これが一番確実な方法だ。

だが短所として月詠白鳳に俺を認知してもらうために入隊試験で出来るだけ成績を残さなければならない点である。

現状『終焉の観測者』と『無貌の祝福』の二つしか使い得ず、戦闘のできない俺がこの方法を取るのは中々きついのではないか?

 

 次に二つ目、“月詠白鳳の娘である月詠琴歌と親交を持つこと”。俺と彼女は同い年である為結構いけると思っていた。

 

 だけど彼女未来で中学から女子校にいってしまうため、あまり交友を深めることができないことが発覚。

 更に月詠白鳳のやつ、俺の親と同じで月詠琴歌に生活費だけ出して後はシアーネという紫髪の女性に教育を丸投げしている為、どれだけ交友を深めても会うことが出来ない。この案は完全に消えました。

 

 そして最後の3つ目、それを今から実行します。可能性は低いですが、やってやよこの野郎!死ぬかもしれんがなぁ!!

 

 

 

月詠白鳳side

 

 俺は今日自分の子供である琴歌の様子を見るために少ない間ではあるが実家に帰省した。

 今7歳の琴歌は急に帰ってきた俺に少し怖がっていたが「おかえりなさい」と声をかけてくれた。

 

 (ああ、本当に俺は情け無い。)

 

 子供1人笑わせられない男が何が世界最強だ。自分の子供1人笑わせられない男の何が世界最強だ。

 本当は毎日帰りたいもんだが地球防衛軍の隊長としての仕事や用事が多く中々帰ってこれない上、光側の支柱である俺の弱点として琴歌が俺の子供として狙われてはならない。

 

(すまない琴歌……俺はお前を遠くから見守ることしかできない。俺を嫌ってもいい。健やかに成長してくれ…)

 

 俺が琴歌に対しての罪悪感を感じていると、背後に誰かが近づいてきたのを感じる。殺気は無い為、“悪信教”やらの俺を殺しにきたようなやつでは無いな

 

「あんた、あの月詠白鳳だろ。ちょっと話を聞いてくれないか?」

 

 後ろを振り返ると、拍子抜けなことに自分の娘に同じくらいの黒髪の少年がコチラも見上げていた。

 

「……話しかけんなガキ。俺は今忙しいんだよ」

 

 いつもならこうゆう奴らを無視してその場を去ったが、琴歌の件でイライラしていた俺はこんなガキに当たり散らかしてしまった

 

「何だ?娘の育児に苦労してイライラしてんのか?」

 

 背筋が凍った。今コイツは何と言った……?何故琴歌について知っている?

 

 俺に娘がいることは一般には隠されており、知っていてもシアーネの奴と他の隊長ぐらいなもの。少なくともこんなガキが知っている情報では無い。

 

 ガキを逃がさないように『月詠支配』で【天詠】を少年に当たるギリギリに出す。

 

「ガキ、テメェそれどこで知った?言え」

 

 少なくても7歳の子供に向けるものではない発言と殺気を出して脅す。ガキだろうが俺の娘に何かしようとするなら

 

 

 

潰す。

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ。話を聞いt」

 

「言え。5秒以内に言わなければ殺す」

 

 

ガキはさっきまでの俺は全部知ってるよ、みたいな余裕のある表情から一転し、汗をかきながら命乞いをしてきた

 

「5……4…」

「おい待っ」

 

「3……2……1…」

 

「……分かった!言うから殺すのだけは待ってくれッ!」

「なら早く言え。嘘や冗談を言おうとしたのなら……分かっているよな」

「怖えよ!?……はぁ、少し場所を変えてくれ。俺にとっての生命線なんだ。」

「駄目だ。今言え」

 

有無を言わせない俺の言葉にガキは思わず口をつぐんでしまう

 

「……俺には未来が見えるんだ。」

 

 

 

 

………少年説明中………

 

 

 

 

 奴の話によると、奴は未来視の能力を持っており、それを使って俺や琴歌について調べていたらしい。

 奴の未来視ーー『終焉の観測者』は世界、又は自身の終わりだけを観測する能力で、奴は自分の死から逃れるために動いているらしい。

 

 ……正直こんなガキの言っていることなんて信用出来ないのだが、琴歌の事や自分のいる場所を把握した事が動かぬ証拠である為信用するべきだろう

 

「それで?そんなガキが俺に何の目的で近づいた?」

 

 

「頼むッ!俺をアンタの弟子にしてくれ!」

 

 驚いたことにコイツの目的は俺に弟子入り志願する事だった。

 

「もし俺がお前の弟子になったとして、俺に何の利益がある?俺は世界最強なんだ。テメェにかける時間なんざこれっぽっちも無い」

 

 正直面倒くさい。琴歌にたまにしか会えないほど俺には時間が無い。こんな得体も知れないガキにかける時間なんてない

 

「俺の未来視でアンタが守りたい物を守る事ができる。アンタの娘さんとかな。そして地球防衛軍に俺という戦力アップを見込める。これでどうだ?」

 

 「俺を脅してんのか?あんま舐めた態度してると殺す」

 

「……アンタの娘は将来、あの家政婦の女に殺される。」

「ッ!?その話本当は本当か!?いつだ!どのタイミングで殺される!?さっさと吐け!」

 

 ガキの襟を掴んで肩元まで持ち上げる。ガキは急な浮遊感に驚きはしたものの抵抗しようとしない。普通の子供ならばバタバタと身体を捩って抜け出そうとするのにだ。年齢不相応の精神性に薄寒いものを感じる。

 

「アンタが俺の師匠にならない限り教えない。これは脅しではなく、お願いだ。頼む。絶対に損はさせない。」

 

 

「…………クソッ!……分かった。お前を弟子にしてやる。着いてこい。」

 

 そう言って手を離してガキを落とし自身の所有しているホテルへと向かった。ガキは俺の後ろを静かに着いてくる。

 

 

 

 

 

草薙 凛side

 

 よっしゃあぁぁ!!!!!!!!成功したぜぇぇ!!!!!!!!

 

 と言う事で第三の選択肢、“弟子入り志願”です。『終焉の観測者』で月詠白鳳の興味がありそうなこと調べて、注意を惹かせて興味を持たせる作戦だ。

 『終焉の観測者』を使い、見たくもない絶望の世界を観測しながら今日の月詠白鳳の行動を先読みして待機するのが一番大変でした。

小学1年生が四国から東京まで移動するんだぜ?びっくらポンだぜ。

 

 成功率は五分五分ぐらいだったんだけど何とか成功できたのでオッケーです。

 

 

 現在俺は東京の超有名ホテルに連れてこられた。なんかもう周りにいる人達が白鳳見てビクビクしてる。白鳳こっわ。

 

 そして白鳳に連れられ最上階のスイートルームに入る。扉を開けた先から高級感溢れる匂いと一つ一つが洗礼された調度品が置かれた俺の様な一般庶民が入れるところではない。

 

 白鳳はズカズカと部屋に入り赤いリクライニングソファーにどかっと座った。

 

「で、いつだ?」

 

「は?いつって……ああ。アンタの娘の事か。確か高校三年生の時のWCBT 直前だったと思う」

 

「……高校三年生か……。それとWCBTって何だ?」

 

「アレだ。能力者たちの大会?的な感じ。あの大魔王リオ・カムニバルが開くイベント」

 

 ちなみにリオ・カムニバルは地球のラスボスみたいな奴のことである。能力詳細はよく分かっていないが取り敢えず悪側でアホ強いのは観測できた。コイツの正体を知った奴は取り敢えず抹殺されている

 

 いや〜アレだよね。WCBTを開催することで有用な能力者を発見し悪事に利用又は抹殺。その上世間から見ると正義の味方として見える……。うん、大魔王である

 

「成程、大会で光側の戦力を見せつけ、地球防衛軍の支持を強めることを見込んだものか。ん?何故リオを大魔王なんて言った?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミスったァァァァ!?!?!?やっべ、俺死んだ。うぁぁぁ!?消されるゥ!リオにファルドラ君みたいに消されるんだぁ!

 

 マズイ、真面目にマズイぞ。観測した限り恐らく白鳳よりリオの方が強い。だから白鳳に言って返り討ちで死ぬ可能性が高い。それでその正体を教えた俺にも影響が……

 

 俺の顔は今青を超えて白の生気のない肌になっていることだろう。そんな俺を察した白鳳が疑いの目でコチラを見ている

 

「わ、忘れろ!忘れるんだ月詠白鳳!」

 

「急に何だお前。あと吐け。」

 

「嫌だァ!?殺されちまうよ!」

 

「成程、言ったらやばいこととリオが関係しているのか」

 

「あ」

 

「言え、さもなければ弟子に取らない。俺はもう必要最低限の情報を手に入れたからな」

 

 白鳳はすでに娘の事についてを俺から聞き出しているため俺との約束を守る必要性がない。ちょっと言うの早かったかなぁ……

 

「……俺のせいにすんなよ」

 

「それは無理だ」

 

「この育児放棄クソ親父が!!」

 

「それとコレは関係ねぇだろうが!」

 

 

 

……少年説明中……

 

 

 

「……お前の話が本当なら、この世界は闇勢力によって生かされているという事になるが。嘘なんかついてねぇよな」

 

「リオが裏切っているのは間違いない、だがどこと繋がっているかは分からなかった。情報隠蔽が施されている建物や人物は『終焉の観測者』によって見る事ができないからな」

 

 時より『終焉の観測者』で観測していると、真っ黒く塗りつぶされた人物や建物が出てくる。殆どは人であるが極たまに建物が黒く塗りつぶされている。

 東京のWCBTが急に黒く覆い尽くされた時はビビったぜ……。

 

 白鳳は白い大理石で作られた高級感溢れる床に思いっきり飲んでいたワイングラスを叩きつけ、かん高い音を出して粉々に砕け散る。

 

 俺は思わずビックッと肩を震わせてしまった。驚かせんなお前。あとここスイートルームだぞ。物は大切に扱えよ。

 

「……それで?俺に弟子入り志願するんだろ、まずはテメーが何を持って強くなりたいかを教えろ。話はそこからだ」

 

 なんか急に師匠っぽいことを言い始めたぞコイツ。だが強くなる理由か……

 

 

「俺はまず死にたくねぇ。こんな能力持ってんだから死にたくもなくなる。」

 

「そりゃそうだ。だがそんなありふれた理由で強くなるには限界が訪れる。ある程度の力を身につけたところで成長は止まるだろうな」

 

 俺の中の3割ぐらいはそれが理由だ。誰だって死にたくない。ましてや『終焉の観測者』など死を経験する能力を持ってんだ。生存本能が強いのは仕方ないだろう

 

 

「だけど、一番の理由は、

 

 

 

俺の大っ嫌いなやつを一発殴ってやることだ!!」

 

 

 

 白鳳は一瞬驚いた顔したが、すぐにその顔を獰猛な笑みに変えた

 

 

「良いだろう。合格だ。テメェを弟子にしてやる。訓練で死んでも俺は責任持たねぇぞ。」

 

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