レジギガスで行くアリウス生活物語   作:強酸性のTKG

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9話

……なんだコイツ?

 

『エーエエエエエエッエェーッェェェ⁉︎↑』

「……あぁ、落ち着いて下さい。驚かせたなら申し訳ありません。私はゲマトリアのゴルコンダと申します。少々故あって、このような背を向けた状態での挨拶となりますが……どうかお許しください。私にはこれ以外の方法がありませんもので……」

「まあそういうこった!」

 

!?額縁ん中のがゴルコンダなの!?……あとゲマトリア?なにそれ美味し……あっ!黒服が喋ってた気がする!

……まぁ、どっちでもいいか。このタイミングで来たって事は今握り潰そうとしている"コレ"の仲間なんだろう。それなら話は早い。こっちもぷちっと潰してしまおう。

 

「……私は戦いに来たのではありません。マダムを連れ戻しに来たのです」

「…………わ、私を…………?ぐあっ!?」

『ギーガピンピンピンピンwwwピンピンピンwww』

 

喋んなカス。コイツの話聞く前に潰すぞ。

 

「……どうか落ち着いて下さい。いくら貴方とはいえここキヴォトスで殺人を犯す事はやめた方が良いでしょう」

『…オッ↓オッ↓オッ↓ウッ♂』

「……ありがとうございます。私は戦闘は不得意でして……ゲマトリアでも皆がマダムの様に怪物に変われる訳ではないのです」

 

あっ、そうなんだ。てっきり黒服はムキムキになって殴りかかってくるのかと想像してた。というかしれっと仲間を怪物呼びしたなコイツ……

 

「……えぇ、マダム。これで明らかになりました。──あなたは物語の主人公でも、敵対者でもありません。ただの舞台装置(マクガフィン)だったのです」

「…………ぐ…………ぐぅっ……!」

『エーエエエエエエッエェーッェェェwwwwww⁉︎』

 

……支配者気取りの愚か者が舞台装置か。実にお似合いだな。

 

「……レジギガスさん……この物語は、元々は全く違う結末を迎える筈でした。貴方が介入してしまうと、全ての概念が変わってしまう」

 

……シリアスで、悲しいお話が、ふざけていてめちゃくちゃな物語にって事?最高じゃん、どこが不満だと?

 

「苦難に対し、ただただ理不尽な力で打ち払う物語……?私が望んでいたテクストはもっと文学的なものだったはずなのですが……」

 

あ?文学的ってなんだよ?……本当に何だっけ……?

 

「……失礼、話が逸れたようですね。……それでは、私はマダムを連れて帰ります。マダムを離して頂けませんか?」

 

……何か勘違いしている様だ。私の中で既に"コレ"を処分する事は確定事項だ。コイツを生かしておいたって良い事などある筈もない。コイツはまたいつかキヴォトスのどこかで不幸をばら撒く存在となるだろう。今ゴルコンダを生かしているのは敵にならないと判断したからだ。

 

「……あまりこういう事はしたくないのですが……私は様々な道具を生産できます。貴方の生徒に致命傷を与えた『ヘイローを破壊する爆弾』も私の作品です」

 

ッ!コイツが作ったのか……!気が変わった、ぶっ殺してやる!

 

「落ち着いて下さい。そういった事をされてしまうと私としても爆弾を使うしかなくなります。……あぁ、貴方にではありません。貴方にはヘイローがない。効果があるとは思えません。ですが……あそこの聖堂。あそこにはまだ沢山の生徒がいる筈です。貴方が特に気に入っている生徒もです」

 

……ッ!コイツ……ッ!

 

「……爆弾を喰らった錠前サオリも既に意識を取り戻しています。どうか、矛を収めて下さい」

 

……!

 

『…レレジギガガガガガガ』

「……口約束にはなりますが、もしマダムを解放して頂けるのならヘイローを破壊する爆弾は全て廃棄します。更に私とデカルコマニー、マダムの3名は二度とアリウスの地に入らないと誓いましょう」

「そういうこったぁ!」

 

……全員ではないのか?確かに黒服が来れなくなったら困るかもしれないけど他にマダムみたいな屑が来ても困るんだが?あとデカルコマニー?はそれ以外言えんのか?

 

「……私達ゲマトリアでは互いに過度な干渉は禁じられています。私達やマダムはともかく、この場に居ないメンバーの行動を勝手に決める事は出来ないのです。どうかお許しください」

 

…………良いだろう。ただし、次お前らに此処で会ったら本当に殺してやる。

……私は渋々だが、マダムをゴルコンダに向かって投げつける。マダムは此処で仕留めて置きたかったが生徒の命の方が余程重要だ。こんな虫けらなどと比べるべくもない。

 

「……どうやら許して頂いたようですね。マダム、帰りましょう」

「……ゴルコンダ……!」

「失礼しました、レジギガスさん。それでは、また」

 

二度と来んなよカス共がッ!

 

 

「レジギガスッ!無事!?」

『…ギガギカフンフンガガガガガガwww』

 

あっ、アズサだ!あんなクソカス共と会った直後だからか凄い癒される。アズサはかわいいですね(某黎明卿風)

 

「良かった……」

『ギガギカフンフンガガガガガガwww』

「……こっち?あぁ、他の生徒は殆どが戦うのを止めてた。本当はみんな戦いたくなかったって」

 

……そりゃそうだよな。学生ならちゃんと遊んで勉強した方がいい。少なくとも私は遊ぶ事に全力を出していた。……ん?勉強?知らない子ですね……

 

「……みんな、レジギガスに感謝してた。マダムから解放してくれてありがとうって」

『…ギーガピンピンピンwwwピンピンピンwww』

 

……良かった。本当に、良かった。

 

「……じゃあ、学校に帰ろう」

『レレジギガガガガガガwww』

 

 

────学校へと戻り、保健室に急いで向かう。ゴルコンダの言葉が本当ならばサオリはきっと大丈夫な筈だ……!着いた!

私は扉を勢いよく……だと迷惑なのでゆっくりと開け……ん?中からなんか聞こえる……?

 

「うわぁぁぁん!サオリ姉さぁぁぁぁんっ!死んじゃいやですぅぅぅぅぅっ!」

「……ヒヨリ、落ち着いて。サオリ姉さん、もう起きてるでしょ」

「ああ、私は元気だぞ、ヒヨリ」

「だっでぇぇぇぇぇっ!」

 

…………はぁ。なんだか一気に安心して来た。

 

『…レレジギガガガガガガwww』

「あっ、レジギガス。どうだった?」

『ギガギカフンフンガガガガガガwwwwww』

「……ふふっ、そっか」

『ギーガピンピンピンwwwピンピンピンwww』

 

……とにかく、マダムという脅威は去った。今までマダムの支配下にいた生徒も全員戻って来たし、これでひとまずは平和になる筈だ。

……ん?外から変なのの気配が……?もしかしてマダムか?一度見逃してやったのに良い度胸だ、今度こそ土に還してやろう!

保健室から出て、校舎の外へ向かう。もちろんいつでも攻撃できる様準備はしている。

 

「お久しぶりです、レジギガスさん」

 

…………なんだ、黒服か……

 

『エウエェェ↓エエエェェ(´Д` )ェェエエエ』

「……先程はベアトリーチェがご迷惑を掛けた様で……大変申し訳ありません」

 

…………ベアトリーチェ……?どなた……?

 

「……マダムと言った方が伝わるでしょうか?」

 

!?マダムが本名じゃないの!?じゃあ私名前も知らない相手をフルボッコにしようとしてたんだ……

 

『エーエエエエエエッエェーッェェェwww⁉︎↑』

「……クックック……マダムは名前すら言えずに貴方に倒されたのですか……やはり貴方は興味深いですね……」

『ノォォォォォォォ↓』

「……あぁ、そうです。今日は貴方に伝えたい事があります」

 

あ?なんだ?契約の打ち切りとかだったら泣くぞ?

 

「……レジギガスさん。生徒達と修学旅行など行ってみてはどうでしょう?」

 

…………???

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