プロローグ
開拓者とは自らの意思で未知なる世界を恐れずに飛び込む者である。
しかし忘れてはいけない。時にその好奇心が自身に牙をむくことを…
「うーむ、そろそろ補給にどこかの星に寄らねばのぅ…」
ここは星穹列車、ナナシビトの集う拠点である。その車掌であるパムは現在星図と睨めっこしている。傍にはヴェルトと姫子がおり次に寄る星について3人で話し合っていた。
「そうね、でもここら辺に星は…」
そう車窓の外に目を向けても映るのは無機質な闇とデブリのみである。
まだ食料・燃料ともに多少の余裕はあるが、念のためこの辺りで一度補給を入れたいのも事実。
1つ前の界域
そんな中ヴェルトがゆっくりと口を開く。
「…この辺りに1つ人の住んでいる星があった筈だ。」
「え、でもそんな話聞いたことも…」
教わった座標を入力すると確かに反応がある。
「いや、地図には映っておらんのだがこの近くに確かに一つ星があるな。よく知っていたな!」
「昔、少し耳に挟んだことがあってな。」
「よし、そうと決まれば早速用意じゃ!」
そういってパムは機関室の方に行き、場には2人しかいなくなる。
姫子はポムポムと可愛らしい擬音を出しながら歩くパムを微笑ましく見守っていたが、改めてヴェルトに向き直すと微かな違和感に気が付く。顔色が少し悪い。
「どうしたの?」
「いや、寒気が…疲れているのかもしれない。」
「まだ少し時間があるから休んでいたら?」
「あぁ、そうさせてもらう。」
そう話し合っていると車内放送がかかる。
「あー、あー、これよりこの列車は…なんて読むんじゃこれ…あー、チキュウ?に向かう!」
「全員、跳躍に備えるように!」
その言葉からしばらくして列車が跳躍を始める。
星もまた体を引っ張られる様な感覚に身を任せているといくつかの単語が頭に浮かんでくる。
『反転・新生』
『外なる神』
『門にして鍵』
『エルダーサイン』
聞いたこともない単語たちを疑問に思っていると跳躍が終わり招集がかかる。
まさか私に予知能力が!?などとくだらないことを考えたが、すぐに今回の開拓に思考を切り替えながら部屋を出るのであった。
部屋を出ると既に全員そろっていた。
「あっ、来た来た。」
「何か不調があるのか?」
丹恒が少し心配そうに見てくる。
「私、予知能力に目覚めたかも。試しにギャンブルしたいからお金貸して。」
「そうか、サンデー診てやってくれ。重症だ。」
「任せてください。精神分析は得意なんです。」*1
自信満々にそう言うが構えが精神分析のソレではない。こういう時は素直に謝るのが吉というもの。
「ごめんなさい。」
「はぁ、何ともないならそれでいい。」
「それより、見て見て今回の星、めっちゃ綺麗!」
そうなのかに言われて見てみると確かに美しい。ボーっと眺めていると違和感に気がつく。
銃を上下反対にしたような何かがこちらに向かって近づいてくるのだ。
「丹恒、なんかこっちに近づいてきてるんだけど。」
「…何?」
姿を確かめようとした次の瞬間、列車が揺れる。
「のわっ、なんじゃ!?」
「あの戦艦から何かが列車に打ち込まれてる!これは…アンカー?何が…」
『ジマンゲーダー GC-R!』
『アクティベート!』
姫子が解析をしていると戦艦がユニットと合体し、人型の巨大なロボットへと変形を遂げる。
強襲フォームとなったソレは銃口をこちらに向けたままアンカーを通してこちらに通告してくる。
「こちらは銀河連邦警察所属、宇宙刑事の治宇 結門である。速やかに貴艦の所属と登録番号を述べよ。」
因みにヴェルト君が指してる星は地球であってチキュウではないです。
TRPG風各陣営の目的
・開拓者…貴方はこの星に偶然降り立った『開拓者』である。
貴方の目的は開拓の継続であり、その障害となるものは取り除かなければならない。
貴方の使命は『この星の調査・開拓、及び危険の排除である。』
・宇宙刑事…貴方は次元を股に掛ける『宇宙刑事』だ。
この星に全次元を滅ぼす可能性のある存在の復活の阻止を銀河連邦警察より命じられこの星に降り立った。
貴方の使命は『現地の宇宙刑事と協力し、その復活を阻止することである』
・学者…貴方は未知なる知識を求めるしがない学者である。外なる宇宙の話を耳にし、どうしても知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて仕方がない。
その知識が得られるのならば、宇宙がどうなろうと構わない。
貴方の使命は『どんな手段を使っても外なる宇宙の知識を持つ者と接触しその知識を得ることである。』
もしTRPGのシナリオなら開拓者を2人にして狂信者とかショゴスとかの裏切り枠をぶち込むと面白くなりそうですね。
結門君は重要NPCがしっくりくる。