先に言ってしまうと、この世界にはアンク以外のグリードはもういません。
今はアンク1人です。
欲望とメダルと青春と 前回の三つの出来事!
1つ!メダルの怪人としてキヴォトス転生した主人公、アンク。
2つ!本来の歴史であれば干からびていたユメはアンクが取り憑いたことで生存する。
そして3つ!アンクに渡されたベルトとメダルを使いホシノがオーズに変身した。
─アビドス高校─
教室の一室でアンクは体の持ち主であるユメのスマホを弄っていた。
「…なるほど、この世界の事が分かってきたな」
アンクは昨日からユメの記憶とスマホを使いキヴォトスについて調べていた。
「にしても、大人と呼べる存在の殆どが犬猫みたいな動物で、ガキ共全員が銃を携帯しているとはな。随分ぶっ飛んだ世界だ」
「そしてアビドス…砂漠化の原因は間違いなくアイツだな」
そういいアンクは昨日襲ってきた機械仕掛けの大蛇、ビナーを思い浮かべる。
「まぁ、今は関係ないか。問題は…」
ガラガラ
「…おはようございます」
「やっと来たか、ホシノ」
「アンク…」
教室に入ってきたホシノ。
どうやら昨日と比べて冷静な様子だった。
「ふん、存外冷静だな。もっとコイツの身体を返せとか言うと思ってたが」
「それは今でも思ってますよ、でも貴方がユメ先輩の身体に取り憑いていなければユメ先輩は今度こそ死んでしまいます」
「…それに、ユメ先輩の手帳を見て改めて思ったんです。力だけじゃ、解決しない事もあるって」
「…ふん」
「まぁいい、お前にはやってもらわないといけない事があるからな」
「…昨日言っていたメダル集めとやらですか」
「そうだ」
そういいセルメダルとコアメダルを一つずつ出すアンク。
「メダルにも2種類あってな、セルメダルと、コアメダルだ」
「お前に集めてもらいたいのは、このセルメダルだ」
「集めるって言っても、またアイツと戦えってことですか?」
オーズに変身しても苦戦したビナー。
そんなビナーと何度も戦うと考えると顔をしかめるホシノ。
「いや、無理にアイツと戦う必要は無い。オーズには特殊な機能があってな、神秘を持った奴に傷を負わせればその傷口から神秘を抽出してセルメダルに錬金する機能があるのさ」
「神秘…」
その言葉に以前から契約を持ちかけてきている怪しい大人を思い浮かべるホシノ。
「って、まって、それじゃあそのメダルを集めるには」
「あぁ、手っ取り早いのはお前みたいにヘイローを頭に浮かべてるやつと戦うことだ」
「だが丁度いいだろう?コイツの記憶を覗いて見たが、ここには定期的にヘルメットを被った奴らが襲撃してくるらしいじゃないか、そいつらを相手にすればいい」
「いや、さすがに人相手には…」
「何が不満なんだ?お前たちは銃弾を受けても怪我だけで済むぐらい頑丈なんだ、オーズの力を使っても問題ないだろ」
「それでもあの力を人に向けて使うのは…」
ホシノは強大な力であるオーズの力をヘルメット団に使うことを躊躇う。
「ッチ!物分かりの悪いやつだな。ならもう1つの手段だ、ヤミーを使う」
「ヤミー?」
そういいアンクは冷蔵庫からアイスを取り出す。
しかしホシノが冷蔵庫の中を見るとアイスがもう殆ど無かった。
「ってもうコレしか無いんですか!?食べ過ぎですよ!」
「別にいいだろ、ちゃんと約束通りコイツに食わせてやってる」
「いやアイスだけじゃ栄養が偏りますから!それにユメ先輩の体でやらないでくださいよ!」
「じゃあなんだ?こう食えば満足か?」
そういいながら腕を元に戻し、手のひらからアイスを食べるアンク。
「…まぁそれなら」
「じゃあ外で食う時もこうするか」
「やめてください!」
「…話が逸れたな、ヤミーは簡単に言えばセルメダルで出来た怪物だ。今オレが食ってるこのアイスキャンディ、オレが食ってる部分がセルで、棒がコアだ。コアを中心にセルがくっついているのがオレ」
「ヤミーっていうのは、棒の無いアイスだと思っとけ」
説明を終えるアンク。
「…なんか分かりそうで、分からないような」
「っていうか、そのヤミーっていうのは何処にいるんですか?」
「ヤミーはお前たち人間から生まれる」
「は?」
「人間にセルメダルを使う事でヤミーが生まれる、そしてそのヤミーはそいつ欲望を満たそうと行動して成長する。成長したヤミーは欲望を叶えれば叶えるほどセルメダルを生み出す、そうすれば大量のセルメダルが手にはいる」
「欲望…?」
「そうだ、金が欲しいとか沢山食べたいとかな。どんな欲望であれヤミーがその欲望を叶えればセルは溜まる」
「なら別にそれでいいんじゃ」
「はっ!お前が良いんなら良いんだぞ?金が欲しいならヤミーは銀行や宝石店から金目の物を奪い、沢山食べたいなら宿主に限界がきてもお構いなく食わせ続けるけどな」
「良いわけ無いじゃないですか!?やっぱり却下です!」
ガガガガ!
アンクの説明を聞いていると、突然銃声が聞こえる。
外を見てみるとヘルメット団がまたもや襲撃してきていた。
「!ヘルメット団!」
「来たか…おい、メダル」
「だから使わないってい言ってるだろ!?とにかく私は行ってくる!」
そういい外に飛び出すホシノ。
ヘルメット団と戦闘になる。
「小鳥遊ホシノが出たぞ!お前ら、今度こそやってやるぞ!」
「いい加減しつこいんですよ!」
そういいショットガンを撃つホシノ。
数の差があれど、ヘルメット団の団員はみるみるうちに気絶させられていく。
「く、くそぉ!」
「隊長…どうします?」
「えぇい…そうだ!お前ら、あの生徒会長を人質に取ってこい!」
「えぇ…マジですか?」
「マジと書いて本気だ!小鳥遊ホシノは兎も角、あの胸に無駄な駄肉があるアイツなら簡単に捕まえられる、それで人質を取られて動けなくなった所を痛めつけてやればいい!」
「隊長、私怨が入ってます」
「やかましい!いいから早く行ってこい!多分学校の中に居るはずだ!」
そういいホシノが校庭のヘルメット団を相手にしている隙に、物陰に隠れていたヘルメット団の何人かがコッソリと校舎の中に忍び入る。
「早く捕まえて早く戻ろう、もしあのチビピンクにここに入ってるのバレたら今度こそ本当に殺されちゃうかも」
「た、確かに…」
「まぁまぁ多分大丈夫でしょ」
「お前楽観的すぎじゃね?」
「そうか?ていうかさ、隊長めっちゃ私怨入ってたよな」
「それは確かに」
「あー、隊長ボンキュッボンならぬペッタンペッタンペッタンボディだからね」
「身長は平均的だから尚更ペッタンが目立つよね」
「この間入ってきた1年の子にも負けてたよ」
「1年生以下www隊長3生年なのにwww」
そう雑談しながら廊下を進み、ユメを探すヘルメット団。
すると一つの教室で人の気配を感じ、耳を済ませる。
「おい、ここじゃねえか?」
「ちょっと聞き耳立ててこいよ」
「私か!?しょうがねぇなぁ」
「ッチ!ホシノのヤツ…アイツらにオーズの力を使う気は本気で無ぇみたいだな…そのくせヤミーを使う事も嫌だと来んもんだ…!」
「何故だか知らんが、ただでさえオレのコアは揃ってないんだ…!セルも無いとなると、いつまで経っても
そういいイラついた様子で机を叩くアンク。
その様子を聞いていたヘルメット団は違和感を覚える。
「おい、どうだった?」
「いや、いたけどさ…アイツってイラついて机叩くような感じだったっけ?」
「いやぁどっちかと言うとぽわぽわした感じだったと思うけど…」
「だよな?何かおかしいぞ…」
「まぁでもとりあえず人質に取っちゃおう」
「それもそうだな、よし入い」
ガラガラ!
「随分楽しそうだな?」
ヘルメット団が教室に入ろうとした時、アンクが扉を開ける。
いきなり扉を開けられたことに驚くヘルメット団。
「うおお!」
「びっくりしたぁ…」
「で、お前ら何の用だ?」
そうヘルメット団に聞くアンク。
「そ、そうだこっちはお前を人質に取りに来たんだ!」
「そしたらあのチビピンクもどうにか出来るはずだからな」
「そういう訳で、痛い目に会いたくなかったら大人しく私たちに捕ま」
「ふん!」
「ぐへ!」
そういいアンクは腕を元に戻し近寄って来たヘルメット団員を殴り飛ばす。
「な、何しやがる!」
「てか何だその腕…?」
「思った通り下らない事だったな、誰がお前らに捕まるか!」
そういいヘルメット団に向け光弾を放つ。
「うわああ!何か飛んできた!」
「痛ったあぁ!」
「クッソォ!何でこうなるんだぁ!」
そういい校庭に逃げるヘルメット団。
アンクはイライラを発散するためヘルメット団を追いかける。
「待ちやがれ!」
「うわああ!」
「来んじゃねえぇ!」
「痛ったい!痛い!何なんだよそれはよ!」
「アンク!?」
「あ?ってアイツら何やってんだ!?つかアイツ誰!?」
そういいアンクに近づくホシノ。
「何やってんですか」
「はっ!アイツらがオレ…厳密にはコイツを人質にしようとしたらしい」
「コイツって…ユメ先輩を!?」
「そういうことだ…んでホシノ!お前いい加減にしろよ!あれも嫌これも嫌で、お前はセルメダルを稼がないといけないんだよ!」
「そ、そんな事言われても…」
「ただオーズになってアイツらと戦うだけだろうが!」
「っ、でも」
「でももクソもあるか!やらなきゃオレはコイツから離れるだけだ!ちょうどそこら辺に身体が転がってるからな」
そういいホシノが気絶させたヘルメット団を見て言うアンク。
「それ、は…」
(アンクが取り憑いてないとユメ先輩が…!でも、あの力を人相手にに使うのは…)
「…ッチ、こっちとしてもお前にやる気を無くされると困る、オーズの力を抑えといてやる。それで文句無いだろ?」
「ホントですか?」
「こんなところで嘘をつく理由は無い」
「…分かりました」
そういいベルトを装着するホシノ。
「ふん、ようやくか」
そういいホシノにメダルを渡す。
「おい、起きろ!なんか変なのが増えてるし、このままじゃホントにやばいぞ!」
「んが!?すみません寝てました」
「戦場で寝るバカが何処にいる!?」
「ここです」
「やかましいわ!」
そういい倒れていたヘルメット団員を起こすヘルメット団隊長。
「こっちの物資はまだ潤沢なんだ、最悪弾切れを起こさせれば…!」
「ん?隊長小鳥遊ホシノが付けてるのとあのメダルは何ですか?」
「あぁん?そんなもん知るか!いやだがチャンスだ、何か知らんが急にメダル持って玩具遊びし始めた様だしな、お前ら突撃だー!」
隊長の一言で一斉にホシノに突撃し出すヘルメット団。
ホシノは突撃してくるヘルメット団を前にして、変身する。
キン!キン!キン!
「変身!」
タカ!トラ!バッタ!
タ・ト・バ!
タトバ タ・ト・バ!
「!?な、何だあれ!?」
「こんな所で玩具遊びな訳無いと思ってたけど、あれは聞いてない!」
「隊長!どうするんですか!?」
「えぇい…!ただ姿が変わっただけだ!このままやれー!」
「はぁっ!」
そういい襲いかかるヘルメット団。
しかし飛び交う銃弾をトラクローで弾き、バッタレッグの力でヘルメット団に急接近し、トラクローで引っ掻く。
「ギャー!」
「うべ!」
「ぎゃん!」
倒れていくヘルメット団員からは数枚のセルメダルが飛び出す。
「なんだ!?メダル!?」
「お金…じゃないよな」
「てかやべぇ!このままじゃやべぇ!」
「た、隊長ー…」
「ぬぐおぉ…!」
そういいまたもやピンチになったヘルメット団。
そしてアンクはホシノに剣を投げ渡す。
「おいホシノ!コレ使ってみろ!」
「っと、何ですかコレ?剣?」
「それはメダジャリバー、オーズの武器だと思って構わない。それに落ちてるセルメダルを三枚装填してスキャンしてみろ、一気に片付けられる」
「分かりましたよ!」
ホシノはメダジャリバーに足元にあったセルメダルを三枚装填し、オースキャナーでスキャンする。
キン!キン!キン!
トリプル スキャニングチャージ
「はぁぁ、セイヤー!」
「うわああ!」
ホシノが剣を振るうと一瞬空間がズレ、元に戻る。
すると斬られた場所にいたヘルメット団員が爆発する。
爆風と共にセルメダルが飛び散り、見るとヘルメット団員は気絶していた。
「コレは…」
ホシノは変身を解除する。
「それも力を調節してやった、でなけりゃコイツら全員死んでたらからな」
「死…!?なんてもん渡してくれてんですか!?」
「別に良いだろ、結果死んでないんだしな」
そういいアンクは散らばったセルメダルを集める。
「とりあえずはこれでいいか、身体を作るにはまだ足りないが……問題はコアだな…」
「コア?コアっていうのはさっき言ってたコアメダルのことですか?」
「あぁ、その事は後で説明してやる。とりあえず、お前には定期的にくるヘルメット団とやらを倒してセルメダルを稼いでもらうぞ」
「…分かりましたよ…その代わり、ユメ先輩の身体に何かあったら承知しませんからね」
「はっ!約束は守ってやる」
そういい2人は教室に戻っていく。
カウント ザ メダルズ!
現在仮面ライダーオーズが使用できるメダルは
・タカ×2
・クジャク×1
・コンドル×1
・クワガタ×2
・カマキリ×3
・バッタ×3
・ライオン×2
・トラ×3
・チーター×3
・シャチ×2
・ウナギ×3
・タコ×3
・サイ×2
・ゴリラ×3
・ゾウ×3
・コブラ×1
・カメ×1
・ワニ×1
最後まで読んでくれてありがとうございます!
無名の司祭はメダジャリバーも開発していました。
アンクはベルトと一緒にもっていました。
ユメ先輩の手帳に何が書いてあったかは皆様の想像にお任せします。
少なくとも、コレでホシノはユメ先輩の真似をし始めるでしょう。
話的には原作本編はもう少し先になりますかね、私自身ノリと勢いで執筆しているので先がどうなるかは今の私にも分からないんですよね。
それでも良ければ、次回もよろしくお願いします!
メダルの数を変えました。
先生の性別は
-
男
-
女
-
男の娘
-
不明