欲望のメダルと青春と   作:回いいいいいい

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今回はAIを使ってみました。
なんか自分だけで書いたやつより全然高クオリティになりました…
これからも使うようだったらAI使用タグを付けます。


アビドスと先生と知らないヤミー

 

 

欲望とメダルと青春と 前回の三つの出来事!

 

1つ!アンクがホシノに自身の過去を明かした。

 

2つ!アビドスの借金を返そうとするネフティスの生徒、ノノミに出会う。

 

そして3つ!アンクが記憶喪失の謎の少女に出会った。

 

 

 

 

─アビドス砂漠、某所─

 

「クックック、コレが無名の司祭が残した遺物の一つである欲望のメダル…研究のしがいがありそうですね」

 

1人の異形の大人がメダルを手に、不気味に顔を光らせる。

 

「欲望の力は無限大…人の欲は正しく無限、それが尽きる事は無く歴史がそれを証明している」

「そしてその無限()を超える力…欲望の王、オーズ(∞o)。暁のホルスはその力を手に、さらに強大な神秘を手にするでしょう、クックック、クックックックック!」

 

その手には、セルメダルの他に赤いコアメダルと紫のコアメダルが握られていた。

 

 

─時は進み、2年後─

 

 

現在アビドス高校には6人の生徒が在校していた。

3年生の小鳥遊ホシノ、留年した3年生アンク(梔子ユメ)、2年生の十六夜ノノミと砂狼シロコ、1年生の黒見セリカと奥空アヤネ。

6人は非公式の委員会、アビドス廃校対策委員会に所属し、襲撃してくるヘルメット団から学校を守り借金返済に勤しんでいた。

 

「うへ〜むにゃむにゃ」

 

「おい、ホシノ!胸に頭を埋めるんじゃねえ!」

 

「えぇ〜少しくらい別にいいじゃ〜ん」

 

「アイスが食いにくいんだよ!」

 

アンクの胸に頭を埋めるホシノ。

アンクはアイスを食べるのに邪魔だと抗議する。

 

「あ、そう言えば知ってる?少し前、なんか連邦生徒会の生徒会長が行方不明になったんだって」

 

「あぁ、それは知ってる。その影響で犯罪増加率が上がったらしい、今まで以上にセルと金が稼げるようになったみたいだな」

 

「うへ〜おじさん今まで以上に働かせられちゃうよ〜」

 

「そういう約束だろうが」

 

そんな事をしながらホシノとアンクは一室で休んでいた。

そうしていると隣の教室から後輩たちの声が聞こえてくる。

なにやら大人や拉致などの単語が聞こえる。

 

「…アイツら何やってんだ?」

 

「ん〜大人って単語は聞こえたけど…」

 

「…もしここに大人が居るんだったら早めに消しといた方がいいな、こんな所に来る大人はどうせロクでもない奴だろうしな」

 

「もうアンク、こんな所って言うのはやめてよ〜」

 

そういいながら隣の教室に向かう2人、教室の扉を開けるとそこには後輩たちと1人の人間の大人が居た。

 

(…人間の大人だと?どういうことだ?)

「おい、お前らさっきから何やってんだ?」

 

アンクが声を掛けるとみんながアンクとホシノの存在に気付く。

 

「って、ホシノ先輩にアンクさん!」

 

「どうやら連邦生徒会に送った支援要請が届いたみたいなんです!」

 

「これでまたヘルメット団が襲ってきても私たちも戦えますね〜☆」

 

「お〜これなら確かに安心だ〜」

 

セリカ、アヤネ、ノノミがそう言うと物資の入ったカバンを見せる。

ホシノがカバンを見ていると、シロコがアンクに近寄ってくる。

 

「ん、アンク今日の分のアイス欲しい」

 

「ッチ、ほらよ」

 

シロコがアンクにアイスを要求すると、アンクは持っていたアイスの1本をシロコに渡す。

アンクはアイスを食べるシロコを尻目に教室に居た1人の大人を見る。

 

「…で、コイツは何だ?」

 

アンクがそう質問するとシロコが答える。

 

「ん、その人はシャーレの先生だって」

 

「あ?先生?」

 

すると、教室に居た大人、先生が話しかけてくる。

 

「"こんにちは、あなた達もここの生徒だよね?私はシャーレの先生。よろしくね"」

 

黒い髪に灰色のスーツを着た中性的な見た目の大人。

アンクは先生を見てやはり先生が人間の大人である事を確認する。

 

「…ふん、まぁよろしくな」

 

「よろしくね〜」

 

そう挨拶する2人。

すると…

 

ガガガガ!

 

突然銃声が響き渡り、声が聞こえる。

 

「オラオラオラ!どんどん撃てー!」

 

「クライアントによればアイツらの物資は雀の涙、今の内に制圧して報酬ガッポガッポだぁ!」

 

みんなが窓の外を見るとヘルメット団が襲撃してきていた。

 

「ヘルメット団が攻めてきました〜☆」

 

「本っ当にしつこいヤツらね!」

 

「ん、倒しに行く」

 

「おいホシノ、稼ぎ時だぞ」

 

「うへ〜しょうがないなぁ」

 

「皆さん、頑張ってください!」

 

そういいオペレーターであるアヤネを除いた5人が外へ出る。

 

「コラー!また懲りずに襲ってきたわね!」

 

「お仕置の時間ですよー☆」

 

「ん、全員倒す」

 

そういい3人は銃を構え、ヘルメット団と交戦する。

一方こちらはオペレーター組。

先生はアヤネと共にドローン越しに5人を見ていた。

 

「敵影、正門側に12……いえ、後方からさらに増援です!」

 

アヤネが端末を操作しながら声を上げる。

モニターには砂煙を上げながら迫ってくるヘルメット団の姿が映っていた。

 

「うへ〜……今日はいつもより多くない?」

 

ホシノはシールドを構えながらため息を漏らす。

だがその目は既に戦闘モードに入っていた。

 

「クライアント付きって話だったな。誰かが裏で金を出してるんだろ」

(しかし……妙な気配がするな)

 

「先生!右側から回り込もうとしてるグループがいます!」

 

「"シロコとノノミは迎撃を!"」

 

「ん、了解」

 

シロコが走りながら銃を構え、ノノミが笑顔のままミニガンを構えた。

 

「それでは〜、一気にいきますよ〜☆」

 

ドドドドドドドドッ!!

 

大量の弾丸がヘルメット団を吹き飛ばし、悲鳴が響く。

 

「うおおお!? 金髪のヤツ火力おかしいだろ!!」

 

「撤退!いややっぱ無理!!」

 

混乱するヘルメット団。

そこへセリカが飛び込む。

 

「隙ありっての!」

 

バン! バン!

 

「ぎゃあっ!?」

 

「ふん、雑魚ばっかりね!」

 

そのころ物陰に隠れていたヘルメット団は、考えていた。

 

「くっそぉ、どうする?聞いてた話と違うし、帰る?」

 

「…いや、待てよ?そうだ、私たちにはアレがある!」

 

「あれ?……あぁ、クライアントに貰ったあの銀色のメダル?」

 

「そうだ!私たちにはあのメダルがある!よく分からんが自分の頭に投げれば戦力が出てくるらしいし、もうこれしかない!」

 

「前任のギリギリヘルメット団は結局ここを制圧出来なくて解雇されてたし、自分たちもそろそろ結果を出さないと不味いですもんね」

 

「その通り!さぁ行くぞ!」

 

そういい物陰から飛び出るヘルメット団。

その手にはセルメダルが握られていた。

 

「っな!?セルメダルだと!何故アイツらがもっている!?」

 

ヘルメット団はヘルメットを外し、額にメダルを投げ入れる。

すると額にメダルスロットが出現しメダルは体内に入る。

 

するとヘルメット団の身体から白いミイラのような怪人、白ヤミーが出現し、ミイラの様な身体から脱皮するようにそれぞれの白ヤミーからカマキリヤミー、バッタヤミー、ネコヤミー、シャムネコヤミー、サメヤミー、リクガメヤミーへ変化する。

 

「グオオオオオッ!!」

 

ヤミーたちが咆哮を上げる。 砂漠の空気が一変し、ヘルメット団ですら一瞬怯むほどの禍々しい気配が周囲を包み込んだ。

 

「な、なんだアレぇ!?」

 

「か、怪物になったぞ!?」

「戦力ってこういう事か!?」

 

ヘルメット団の下っ端たちが混乱する。 だがアンクだけは、その姿を見た瞬間に目を見開いていた。

 

「間違いねぇ……ヤミーだ!」

 

「アレがヤミー?」

 

ホシノが怪訝そうに眉をひそめる。

 

「ッチ!だが何故アイツらのヤミーが…」

 

その時、カマキリヤミーが高速で飛び出した。

 

「ギシャァッ!!」

 

「速っ……!?」

 

ガギィン!!

 

ホシノが咄嗟にシールドで斬撃を防ぐ。 だが衝撃で地面を滑らされる。

 

「うへ〜……ちょっとシャレになってないかも」

 

「ホシノ先輩!」

 

今度はサメヤミーが砂中を泳ぐように突進。 セリカへ襲い掛かる。

 

「っ!?」

 

バンバンバン!!

 

セリカの銃弾は当たるが、ヤミーは止まらない。

 

「ちぃっ!!」

 

その瞬間。

 

ドゴォッ!!

 

横から飛び込んだシロコの蹴りがサメヤミーを吹き飛ばした。

 

「ん、危なかった」

 

「シロコ先輩!助かったわ!」

 

一方、ノノミはリクガメヤミー相手に苦戦していた。

 

「硬いですね〜!?」

 

ミニガンの弾丸が火花を散らすだけで決定打にならない。 リクガメヤミーは鈍重ながら圧倒的な防御力で前進してくる。

 

「先生!通常火器じゃ押し切れません!」

 

アヤネが焦った声を上げる。

 

「"みんな、一旦距離を!"」

 

だが、その直後。

 

「ギィイイイイ!!」

 

ネコヤミーとシャムネコヤミーが跳躍し、アヤネのいる校舎へ向かって駆け出した。

 

「っ!?アヤネちゃん!」

 

ホシノが叫ぶ。

 

「まずい!」

 

セリカが振り向くが間に合わない。

しかし…

 

──ヒュン。   赤い残光が戦場を横切った。

 

ズバァッ!!

 

ネコヤミーとシャムネコヤミーの身体が一瞬で斬り裂かれる。

 

「ギャアアアア!?」

 

ヤミーが傷を負い傷口からセルメダルが宙へ舞った。

 

「……え?」

 

みんなが視線を向ける。

 

そこには右腕を元の姿へ変化させたアンクが立っていた。

 

「ア、アンクさん、その腕……!?」

 

アヤネが目を見開く。

 

「チッ、隠してる暇はねぇか」

 

するとカマキリヤミーが再び襲い掛かる。

 

「ギシャァァ!!」

 

「邪魔だ!」

 

アンクがヤミーを殴り、カマキリヤミーが吹き飛ぶ。

 

「グゥゥ!」

 

「す、すごいです……」

 

ノノミが目を丸くする。

 

「…アンク!メダル!」

 

「ッチ!ほらよ!」

 

そういいアンクはホシノにメダルを投げ渡す。

ホシノは慣れた手つきでメダルをキャッチし、いつの間にか装着していたベルトに装填する。

ベルトを傾けスキャナーを手に取り、言う。

 

キン!キン!キン!

 

「変身!」

 

タカ!トラ!バッタ!

 

バ!

バ!

 

 

眩い光がホシノを包み込む。次の瞬間、三色に別れた戦士――仮面ライダーオーズが砂煙の中に立っていた。

 

「なっ……!?」

 

「また怪物が増えたぁ!?」

 

ヘルメット団が一斉に後ずさる。

 

だがホシノ――オーズは肩を回しながら、いつもの調子で呟いた。

 

 

「力は元に戻してある!思い切りやってやれ!」

 

アンクが叫ぶ。

 

直後、カマキリヤミーが高速で接近した。

 

「ギシャァァァ!!」

 

ザンッ!

 

鋭い鎌が振り下ろされる。しかしオーズは紙一重で身体を逸らし、そのままトラクローで反撃した。

ガギィン!!

 

「ギィッ!?」

 

「お返しだよ!」

 

バキィッ!!

 

追撃の蹴りがカマキリヤミーを吹き飛ばす。

 

「す、すご……」

 

セリカが呆然と呟く。

 

「ホシノ先輩ってあんな事できたんですか!?」

 

「ん、前から普通じゃないとは思ってた」

 

シロコだけは妙に納得した顔だった。

 

一方、先生は静かに戦況を見つめていた。

 

「“アンクとホシノ……二人とも、一体……”」

 

サメヤミーが砂中から飛び出す。

 

「グオオオッ!!」

 

「っ!?」

 

ホシノは後ろへ飛び退くが、着地した瞬間、別方向からバッタヤミーが襲い掛かった。

 

「ギチチチッ!!」

 

「囲まれてる!」

アヤネが叫ぶ。

 

「ホシノ先輩!左です!」

 

「ん、援護する」

 

シロコがライフルを連射。 バッタヤミーの動きが僅かに止まる。

 

その隙にホシノがメダジャリバーを抜いた。

 

「はっ!」

 

ズバァッ!!

 

斬撃がバッタヤミーを切り裂き、セルメダルが飛び散る。

 

「グギャアアア!!」

 

飛び散ったセルメダルが、乾いた砂の上に甲高い音を立てて転がる。

 

カラン、カラン――

 

その瞬間だった。

サメヤミーが弾かれたようにメダルへ飛びつく。

 

「グルルルルッ!!」

 

「ッチ! アイツ、セルを回収してるのか!」

 

アンクが舌打ちする。

ヤミーは散らばったセルメダルを胸部へ吸収すると、傷口がみるみる再生していった。

 

「再生……!?」

 

アヤネの声が震える。

 

「ヤミーは身体はセルメダルで出来てる。セルがある限り、ある程度は再生しやがる!」

(だが妙だ…さっきもそうだが、ヤミーは宿主から出て直ぐに成長はしない…ヤミーが自主的にセルを取り込んで傷を再生するなんて以ての外だ…そもそも何故消えたはずのアイツらのヤミーが居る…?)

 

「これは……面倒なのが出てたね…」

 

そう言いながらも、オーズ――ホシノの声音に焦りはない。

 

「だったら、セルを回収しながら倒せばいいって事だよね?アンク、頼みますよ!」

 

「簡単に言うな!」

 

アンクが怒鳴る。

 

その直後――

 

ドゴォン!!

 

リクガメヤミーが地面を踏み砕きながら突進した。

 

「ノノミ!」

 

「はい〜☆」

 

ノノミは笑顔のまま後方へ跳び、ミニガンを乱射する。

しかし弾丸は装甲に弾かれ続ける。

 

「やっぱり硬いですね〜!」

 

「だったら――!」

 

オーズが跳躍する。

 

タカヘッドの視界が敵の弱点を捉える。

 

「そこぉ!」

 

ドガァッ!!

 

トラクローがリクガメヤミーの首元へ突き刺さり、甲羅の隙間を切り裂いた。

 

「グオオオオッ!?」

 

大きく仰け反るリクガメヤミー。

 

「今だ、シロコ!」

 

「ん」

 

パンッ!

 

シロコの精密射撃が傷口へ直撃する。

 

さらに――

 

ドドドドドドド!!

 

ノノミの弾幕が一点へ集中した。

 

「これでどうですか〜☆」

 

バキィン!!

 

ついに甲羅が砕け、リクガメヤミーの身体から大量のセルメダルが噴き出した。

 

「やった!」

 

セリカが歓声を上げる。

だがそのセルメダルを見た瞬間、残るヤミー達が一斉に動いた。

 

「ギシャアアア!!」

 

「グルルルル!!」

 

「なっ……!?」

 

まるで獣のように、互いを押し退けながらセルメダルへ群がり始める。

 

「"共食い……?"」

 

先生が息を呑む。

 

アンクの表情が険しくなる。

 

「まずいぞ……!」

 

「"え?"」

 

「一体のヤミーが一気にあの量のセルを取り込めば――」

 

その瞬間。

 

カマキリヤミーが他のヤミーを大量のセルメダル共に吸収した。

 

ギチ、ギチギチギチ――!!

 

身体が異様に膨れ上がる。

 

鎌は巨大化し、背中から羽が生え始め、その身体は人型から巨大なカマキリに似た怪物に変化した。

 

「ギ……ギシャアアアアアアッ!!!」

 

禍々しい咆哮が響き渡る。

 

「うわっ、デカくなった!?」

 

「やっぱり暴走したか……!ッチ!さっきからどうなってやがる……!オレの知ってるヤミーと違うみたいだな…!」

 

砂嵐のようなセルの気配が周囲を覆い、ヘルメット団の下っ端たちは恐怖で後退していた。

 

「お、おい聞いてねぇぞこんなの!」

 

「クライアント!!話が違――」

 

ザシュッ!!

 

巨大化したカマキリヤミー、オオカマキリヤミーの鎌が振るわれ、下っ端ヘルメット団がまとめて吹き飛ばされる。

 

「ぎゃああああ!!」

 

「……味方とか関係ないんだ」

 

ホシノが呟く。

 

「それも踏まえてやはりおかしいな……ッチ!どうなってやがる…!」

 

オオカマキリヤミーがオーズを睨む。

 

「ギシャアアアア!!」

 

ドンッ!!

 

地面を砕きながら突進。

 

「速っ!?」

 

先程までとは比較にならない速度だった。

オーズは咄嗟にガードするが――

 

バギィィン!!

 

「っ!?」

 

衝撃で大きく吹き飛ばされ、校舎の壁へ叩きつけられる。

 

「ホシノ先輩!!」

 

アヤネが叫ぶ。

 

砂煙の中。

ゆっくりと立ち上がるオーズ。

 

「っぐ……これはちょっと痛いかも」

 

だが、そのヘルメットの奥の瞳は鋭く敵を見据えていた。

 

「ホシノ!」

 

「アンク?」

 

「あのヤミーはオレの知るヤミーと違うらしい!使うのは初めてだがやむを得ん…コンボを使え!」

 

アンクは2枚のメダルを構える。

そこには――クワガタ、カマキリのコアメダル。

 

ホシノは小さく笑った。

 

「了解!」

 

アンクが投げ渡したメダルが宙を舞う。

キラリ、と太陽を反射したそれを、オーズ――ホシノは空中で掴み取った。

 

「右と真ん中をソイツに変えろ!」

 

「分かりましたよ!」

 

ホシノは素早くメダルを入れ替える。

 

キン!キン!キン!

 

クワガタ!カマキリ!バッタ!

 

ガータガタガタキリバ!ガタキリバ!

 

黒と緑を基調にした装甲がホシノを包み込む。

複眼が赤く輝き、両腕の巨大な鎌が展開された。

 

「"姿が変わった……!"」

 

先生が思わず声を漏らす。

 

「ん、今度は虫っぽい」

 

シロコが冷静に分析する。

 

「ホシノ先輩かっこいいです〜☆」

 

「いや感想言ってる場合!?」

 

セリカがツッコむ。

 

一方、巨大化したオオカマキリヤミーは警戒するように唸り声を上げていた。

「ギシャァァァ……!!」

 

鎌が振るわれる。

 

ズガァン!!

 

地面が大きく裂ける。

だが――

 

「遅いよ!」

 

瞬間、バッタレッグの力で飛び上がり、オーズの姿が消えた。

 

「!?」

 

次の瞬間にはヤミーの背後。

 

ザンッ!!

 

カマキリソードがヤミーの背中を切り裂いた。

 

「ギャアアアッ!?」

 

さらにオーズの身体が分裂する。

 

「なっ……増えた!?」

 

アヤネが目を見開く。

 

二人、三人、四人――

あっという間に十数体へ分裂したオーズが、オオカマキリヤミーを包囲していた。

 

「これ、ちょっと多すぎない?」

 

「増えてる本人が言うな!」

 

アンクが怒鳴る。

全方向から斬撃が炸裂する。

 

ザザザザザザッ!!

 

「ギシャアアアアッ!!」

 

ヤミーの身体から大量のセルメダルが飛び散った。

 

ホシノは分身体たちを見回す。

 

「そろそろ終わりにしましょう…!」

 

全ての分身体が一斉に構える。

 

「みんな、少し下がってて」

 

「ホシノ先輩……?」

 

ホシノはスキャナーを構えた。

 

「一気に終わらせるよ!」

 

十数人のガタキリバオーズが同時にベルトをスキャンする。

 

キン!キン!キン!

 

スキャニングチャージ!

 

「「「セイヤーッ!!!」」」

 

全ての分身体が一斉に飛び上がり全員が蹴りを放ち、オオカマキリヤミーを貫通する。

 

次の瞬間――

 

ズガァァァァァァンッ!!!

 

砂漠全体を揺らす大爆発が巻き起こった。

爆炎が夜空を焦がし、衝撃で砂嵐が周囲へ広がる。

轟音が収まったあと――そこに立っていたのは、元の姿へ戻ったホシノだった。

周囲には砕け散ったセルメダルが、乾いた音を立てながら砂の上へ転がっている。

 

カラン……カラン……

 

「終わった……の?」

 

セリカが呆然と呟く。

 

「ん、多分。あの大きいの、倒したっぽい」

 

シロコが銃を下ろしながら淡々と言った。

 

「やりましたね〜☆」

 

ノノミがぱちぱちと拍手する。

一方でアヤネは端末を見つめたまま、まだ緊張を解いていなかった。

 

「ですが……この反応、普通のヘルメット団じゃありません。あのメダル、一体どこから……」

 

「……それはオレも知りてぇ」

 

アンクが転がるセルメダルを拾い上げる。

その表情は険しかった。

 

「ヤミーが勝手にセルを取り込み、あんな風に暴走するなんざ聞いたことがねぇ……誰かが裏で弄ってやがる」

 

「クライアント、って言ってたよね〜」

「うへ〜……面倒事の匂いしかしないなぁ」

 

しかしクライアントの事を聞こうにもヘルメット団は既に居なかった。

そして─

 

ぐぅぅぅ……

 

妙に間の抜けた音が響いた。

 

「あ」

 

ホシノが腹を押さえる。

 

「うへ〜……戦ったらお腹空いた〜……」

 

「緊張感ぶち壊しですね〜☆」

 

ノノミが笑う。

 

「というかホシノ先輩、校舎壊した分どうするんですか!?」

 

「えぇ〜? あれヤミーがやった事にならない?」

 

「なりません!!」

 

アヤネのツッコミが砂漠に響く。

 

その様子を見て、先生は小さく笑った。

危険な敵。謎のメダル。

問題は山積みだった。

それでも――

夕日に照らされながら笑い合う彼女たちは、確かにこの学校の日常そのものだった。

アンクはそんな光景を横目に、拾ったセルメダルを握り締める。

 

(……嫌な予感がする)

 

砂漠の風が吹き抜ける。

その遥か遠く。 誰にも見えない場所で――

 

「クックック……実に興味深い」

 

黒いスーツを着た異形の人物が、モニター越しに戦闘記録を眺めていた。

画面には、オーズへ変身したホシノの姿。

 

「やはり暁のホルスは欲望の力を手にした事で、その神秘はさらに強大なものになったようです……」

 

そして別の画面には腕を元に戻したアンクの姿。

 

「そしてあのグリード……オシリスの生徒に取り憑いていたようですね…彼に契約を持ちかけるのも良さそうです」

「ですが本題はやはり…」

 

その手には、一枚の紫色のコアメダルが握られていた。

 

「クックック、クックックックック!」

 

 

 

 

カウント ザ メダルズ!

現在仮面ライダーオーズが使用できるメダルは

 

タカ×2

クジャク×1

コンドル×1

 

クワガタ×2

カマキリ×3

バッタ×3

 

ライオン×2

トラ×3

チーター×3

 

シャチ×2

ウナギ×3

タコ×3

 

サイ×2

ゴリラ×3

ゾウ×3

 

コブラ×1

カメ×1

ワニ×1




最後まで読んでくれてありがとうございます!

ヘルメット団が使ったセルメダルは財団Xの開発したセルメダルを元にしてます。
ヤミーが出てきたら直ぐ成長するのとかそうです。

他の設定はここのオリジナル設定です。

先生の性別はアンケートで決める事にします。

先生の性別は

  • 男の娘
  • 不明
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