―――合奏練習の日々が続く。オーディションの日は着々と迫っている。部活が終わり順奈と一緒に手を繋いで帰る。
順奈「もうすぐオーディションだね。緊張してない?」
鷲武弥「毎日筋トレしまくって走り込みしまくってる影響かはわからないけど全然緊張してないよ。」
順奈「強心臓ってやつなのかねぇ…。私は緊張してるよ。」
鷲武弥「じゃあおまじない代わりに…。」
唇を重ねて舌を絡めた。
鷲武弥「どう?」
順奈「少し落ち着いた…。出来ればオーディション前にもしてほしいかな。」
鷲武弥「誰も見てないところ探さないとね。」
順奈「もっと触っていいんだよ。我慢してない?」
鷲武弥「してるよ。でもあまり激しくすると演奏どころ…って言うより学校どころじゃなくなるだろうから遠慮してる。」
順奈「私はもっと恋人らしいことしたい。意味わかる?」
鷲武弥「……うん。準備だけはしておく。」
順奈「オーディションが終わったら鷲武弥の部屋に行くからそのつもりでいてね。」
鷲武弥「……わかった。」
そしてオーディション当日、放課後に入った直後に順奈に手を引かれひと気のないところへ連れていかれる。そして舌を絡めた。順奈が俺の両手を掴み自分の両胸へ導く。遠慮なく揉みしだいた。順奈の息遣いが荒くなる。
順奈「も、もういい…⁉ これ以上は後に取っておく⁉ ありがとう⁉ 緊張は吹っ飛んだ⁉」
鷲武弥「そう? なら良かった。」
一緒に音楽室へ向かいミーティングを聞いた。これよりオーディションが始まった。サックスパートに割り当てられた空き教室で待機する。部長に声を掛けられる。
晴香「ねぇ鷲武弥くん、みんなの緊張を解す意味でいつも吹いてる曲、演奏してくれないかな?」
鷲武弥「いつも吹いてる曲ってこれですか?」
『il vento d’oro』のソロパートをちょっとだけ吹く。
晴香「そう! それ! いいかな!」
部長に頼まれて断らないわけがない。気合いを入れて始めから吹いた。サックスパートは特に、ソロパートは格段に思いっきり吹いた。吹き終えた。
晴香「ありがとう! 緊張もどこか行っちゃったよ!」
「私も! 鷲武弥くんありがとう!」
ちかお「俺も! 流石だね! 鷲武弥くん!」
鷲武弥「恐縮です。」
皆さんから感謝の言葉をいただいた。こんな俺でも役に立てたなら嬉しい限りだった。サックスパートが呼ばれた。当の俺はというと…平常心そのものだった。練習の延長線上…そんな感じだった。先輩たちから順に呼ばれては教室を出ていき俺に「頑張ってね!」と声を掛けてくださった。俺は只「お疲れさまでした。」と返答して一礼し続けた。俺の番になった。「失礼します。」と挨拶して椅子の横に立つ。
鷲武弥「アルトサックス、1年、藺上鷲武弥です。よろしくお願いいたします。」
松本「体調はどうだ?」
鷲武弥「いつも通りです。」
滝「症状に改善は見られますか?」
鷲武弥「部活に夢中で取り組んで運動しまくって彼女もできて充実した毎日を過ごしておりますが…残念ながらいつも通りです。」
滝「……そうですか。とりあえずオーディションを始めましょう。」
椅子に座った。指定された箇所を吹く。また指定された箇所を吹く。
滝「はい結構です。お疲れ様でした。」
鷲武弥「ありがとうございました。」
一礼して教室を出る。
「「「「「鷲武弥くん! お疲れさま!」」」」」
鷲武弥「ありがとうございます。皆さん、頑張ってください!」
そうすることしか出来なかった。昇降口へ向かう。順奈が待っていた。
鷲武弥「どうだった、オーディション?」
順奈「おかげでノーミスで終われたわ。後は滝先生の判断次第ね。それより早く行こう!もうこっちは覚悟できてるんだから!」
鷲武弥「そうだね。俺も楽しみで仕方ないよ。」
手を繋いで帰る。オーディションの時より格段に緊張した。俺の部屋についた。初めて順奈を招き入れる。それからはよく覚えていない。狂ったように快楽を求めあいお互いの体を貪った気がする。
順奈「ま、待って…⁉ もう…許して…⁉ 死んじゃうよぉ…⁉」
順奈の声で我に返った。
鷲武弥「ごめん…何か俺…夢中になり過ぎたみたい。それで…どうだった?」
順奈「はあ…はあ…。……死にそうなくらい気持ちよかったのは確か。鷲武弥ったら私が言っても全然止まらないんだもん。何度死ぬかと思ったことか。でも…ふふっ、私であんなに夢中で気持ちよくなってくれてるのがわかってそこは嬉しいな。これからも鷲武弥とこういうこと出来ると思うと楽しみで…嬉しい♪」
鷲武弥「痛くなかった?」
順奈「全然。想像してたのよりずっと気持ちよすぎたくらいよ。」
鷲武弥「それは良かった。」
順奈「落ち着いたし鷲武弥もまだまだ元気だから続きしよっか♪」
続きをした。順奈の許しを請う懇願の声が聞こえるまで続いた。夜になって順奈を家の近くまで見送ってから走りまくって筋トレしまくった。心は晴れやかだった。
翌日、オーディション合格者発表日、松本先生がいらっしゃって合格者の名を読み上げていく。俺の名が呼ばれた。順奈の名も呼ばれた。内心ガッツポーズした。嬉しかった。トランペットソロに麗奈さんが呼ばれた。音楽室がざわつく。猛烈に嫌な予感がした。
後日、滝先生から「いらない毛布があったら貸してほしい。」との通達があったので俺の部屋にそんなものはないが順奈の家にはあるというので早朝に待ち合わせして井上邸に向かった。応対してくださったのはお母様だった。順奈がそのまま年齢を重ねたような美しい女性だった。
鷲武弥「初めまして、藺上鷲武弥と申します。いつも娘さん…順奈さんにはお世話になっております。お母様もお美しくて嬉しい限りでございます。順奈さんは――――。」
順奈「ちょ⁉ ちょっと⁉ 何言ってるのよ⁉ 早く布団運んで⁉」
順奈母「まあ…! お上手ね…!」
順奈に玄関まで引っ張られて早く持っていくように言われた。抱えて持っていった。
鷲武弥「あービックリした。順奈ってお母様似だったんだね。」
順奈「ビックリしたのはこっちよ⁉ 人の母親に変な事言わないでよ⁉」
鷲武弥「事実を言っただけです。」
順奈「開き直るなぁっ⁉」
そのまま音楽室まで運んでいった。部活中、毛布を敷き詰める作業中、ひとりの女子部員が視界に映った。確か…トランペットパートの先輩だ。さっきからずっと滝先生を見ている。大股で接近した。
「先生! ひとつ質問があるんですけどいいですか?」
鷲武弥「そこまでにしておいていただけませんか?」
「何よあんた! 邪魔よ⁉」
鷲武弥「邪魔なのはそちらですよ。尊敬する中世古先輩がソロから外れたから文句言うんですか?何のためにオーディションやったと思ってるんですか。上手い人が吹く。問題ありますか?去年までは3年生が優先的に選ばれた状況は同情しますがもう顧問変わったんですよ。年功序列なんてくだらないですよ。邪魔しないでいただけます?」
「あんたに何がわかるのよ⁉ 先輩たちが…私たちがどんなに悔しい思いしたか知らないくせに⁉」
鷲武弥「当事者じゃあるまいし知りませんよそんなこと。そんなに文句あるなら3年生に脅しかけりゃあ良かったじゃないですか。」
「うるさい⁉」
ビンタが飛んできたが当たってはやれなかった。軽くスウェーでかわした。バランスを崩した彼女の顔面を鷲掴みしようとしたところに―――
「「鷲武弥⁉(くん⁉)」」
止めの声が入った。
順奈「鷲武弥…お願い…止めて…⁉」
香織「私からもお願い…君が怒るのもわかる…ごめんなさい…⁉」
鷲武弥「怒ってはいませんよ。聞き分けのない先輩を…こういうのなんて言うんでしょうね?『教育』しようかと思いまして。」
会話をしている内に相手の先輩は音楽室から出ていってしまった。
滝「準備の手を止めないでください。練習を始めますよ。」
その後、何事もなかったかのように合奏練習は行われた、表面上は。
「やっぱりさぁ、贔屓するつもりなくても知ってる知らないじゃ違うと思うんだよねぇ。」
「結局、高坂さんをソロにするためのオーディションだったって話もあるらしいよ。」
「高坂さんのお父さんって結構有名なトランペット奏者なんでしょ?」
「じゃあ先生嫌とは言えないね。」
「藺上鷲武弥くんって鬱病と不眠症を患っているんだって。精神状態大丈夫なのかな?」
くだらなかった。心底くだらなかった。パート練習が続いた。今度ミーティングの機会があったら怒りをぶちまけようと思った。
順奈「怒ってる?」
鷲武弥「怒ってないよ。」
順奈「バレバレの嘘つかないでよ。物凄い表情してるよ。きっと中3の時に校長や両親殺そうとした時もそんな表情してたんだろうなって簡単に想像つくよ。」
順奈の言う通りだった。怒りの限界が近づくとこめかみがズキズキと痛み、視界が狭まり思考が麻痺するような感覚。あの時に似ていた。
鷲武弥「さっさと再オーディションなりなんなりしてもらうよう進言してみるよ。」
順奈「そうね、それが一番だね。」
その時が来るのは早かった。ミーティングになりひと言もの申そうとしたが部長と目があった。無言で頷いた。部長曰くオーディションに不満がある人は挙手をしてその意見を滝先生に伝えるということだった。そこに滝先生が現れた。来週にホールを借りて練習することは伝えられていたがそこで再オーディションを希望する者は手を挙げるようにと告げられた。中世古先輩が手を挙げた。俺は甘いと思った。挙手した。名前を呼ばれ立ち上がる。
鷲武弥「生意気を承知で申し上げますが、せっかく部室に毛布が敷き詰められていることですし今ここで再オーディションしませんか? 俺個人の意見としては今すぐこのクソくだらない一件にカタをつけてこのジメジメ湿気た空気を一掃して合奏練習に励むべきだと思います。来週まで引っ張るのは時間の無駄だと申し上げます。」
先輩や同級生たちの視線が突き刺さるが無視した。
滝「……なるほど。藺上くんはこう仰っていますが中世古さんと高坂さんはどう思いますか?」
麗奈「私は賛成です。」
香織「私も…賛成です…。」
滝「それではこれから再オーディションを始めます。おふたりは準備に取り掛かってください。」
麗奈さんを追いかけた。声を掛けた。
鷲武弥「ごめんね、こんな形になっちゃって。」
麗奈「謝らないで。本来なら私が言うべきだったのに全部鷲武弥くんが言ってくれて嬉しいよ。私、鷲武弥くんのためにも絶対に負けない。」
鷲武弥「そう、それは良かった。それじゃ頑張ってね。応援してるからね。」
音楽室へ戻る。相変わらず先輩や同級生からの視線が突き刺さるが知ったこっちゃなかった。ふたりが音楽室に入る。
滝「それでは中世古さんからどうぞ。」
先輩が壇上に上がりソロパートを吹く。物足りないと思った。続いて麗奈さんが吹く。満足した。これでいいと思った。
滝「中世古さん、貴女がソロを吹きますか?」
とソロの権利を委ねた。「おいおいそりゃあねえだろうよ。」と内心ツッコんだ。
香織「吹かないです、吹けません。ソロは高坂さんが吹くべきだと思います。」
滝「高坂さん、貴女がソロです。中世古さんではなく貴女がソロを吹く。いいですか?」
麗奈「は い!」
自信に満ちた凛とした表情で確かに麗奈さんはそう返事をした。こうしてクソ面倒なトランペットソロの一件はカタがついた。ホッとした。
鷲武弥「あー良かった! オーディションの件が綺麗サッパリ片付いて!」
順奈「本当だよ。それにしてもよく我慢したね。ご褒美と言っては何だけど…いっぱい気持ちよくなろっか。」
鷲武弥「うん! 俺も順奈をいっぱい気持ちよくしたい!」
順奈「手加減してね…。鷲武弥はあっちのスタミナも凄いから…。」
部屋に入って夢中で体を重ねた。気づいたら順奈が俺に覆いかぶさるように気を失っていた。荒い息遣いのまま動かない。まだまだ続けられたが順奈の反応が見たいのであって一方的な快感の受け取りは趣味じゃなかった。優しく横に寝かせて抱きしめて目を瞑った。しばらくして
順奈「ん…、ごめん。私、気を失っちゃったみたい…。もっと鷲武弥を気持ちよくしたいのに…。」
鷲武弥「無理しないでいいよ。順奈のペースでいいよ。」
順奈「じゃあ今から続きしよう! 私ばっかり気持ちよくなったら気が済まない!」
続きをした。先にダウンしたのは順奈だった。もう夜になってしまったので順奈を送っていった。そのまま運動しまくって後始末を終えて布団に入る。順奈の姿を思い浮かべた。意識が遠くなっていった。
時は過ぎ京都府大会当日、楽器運搬に精を出しひと仕事やり終えた。出発前に松本先生に喝を入れられる。遅れてタキシード姿の滝先生がやってくる。サマになっていた。 『チームもなか』なるメンバーからお守りをいただいた。順奈と一緒に受け取る。加藤さんから手渡される。聞けば色違いのお揃いだそうだ。しっかりと『J.I』と刺繍されている。嬉しかった。メンバーを見渡す。夏服のままの姿のコンクールメンバーに選ばれなかった人たちだと気づいた。彼女たちの分まで頑張ろうと思った。部長に感謝の気持ちを表すため拍手を促された。器用な人たちがいるもんだなぁと思いながら拍手した。滝先生から部長へひと言何か求められる。部長と目が合った…気がする。
晴香「ええと…今日の本番を迎えるまで色々な事がありました。でも今日は、今日できることは今までの頑張りを、想いを全て演奏にぶつける事だけです。それでは皆さん御唱和ください!北宇治ファイト~!」
「「「「「おー‼」」」」」
あすか「さあ会場に私たちの三日月が舞うよ!」
「「「「「おー‼」」」」」
松本「はしゃぎすぎだ‼」
松本先生にツッコミを入れられた。それにしても…部長の綺麗な声からの独特のイントネーションの掛け声には癒される。この人が部長で本当に良かったと思った。バスに乗る。隣には順奈。
大きな会場だった。ここで北宇治の力を見せつけるのだと思うと心が躍った。会場内に入って集合する。周囲を見渡す。あの立華高校の大集団がいた。あの強豪校と関西大会進出を懸けて競争すると思うと更にテンションが上がった。控室へ移動する。念入りにチューニングをする。滝先生の合図で音が止む。クラリネットの先輩の音出しと共に最後のチューニングをする。
滝「ええと…実は何か話そうと思って色々考えてきたのですが、あまり私から話すことはありません。春、貴方たちは全国大会を目指すと決めました。向上心を持ち、努力し、音楽を奏でてきたのは全て皆さんです。誇ってください、私たちは北宇治高校吹奏楽部です。そろそろ本番です。会場をあっと言わせる準備は出来ましたか?」
鷲武弥「は い‼」
俺だけ叫んで返事をしてしまった。恥ずかしい。
滝「始めに戻ってしまいましたか? 私は聞いているんですよ。 会場をあっと言わせる準備は出来ましたか?」
滝先生が促すように手を差し伸べる。
「「「「「はい‼」」」」」
今度こそ一致団結した。
滝「行きましょう、全国へ。」
滝先生が扉を開ける。現在、舞台袖で待機中、順奈が歩み寄ってくる。
順奈「鷲武弥ったら…ふふっ、滝先生に1回目に聞かれた時鷲武弥だけ物凄く大きな返事して…ふふっ、鷲武弥って変わってないんだなぁってある意味安心した。笑っちゃったけど。」
鷲武弥「だって…あれは気合い入れて返事するタイミングだと思ったんだもん。恥ずかしかった。」
順奈「いいのよ、鷲武弥はあのままで。ずっとあのままの鷲武弥でいてほしいと思った。」
鷲武弥「誉め言葉として受け取っておきます。」
順奈「うん、受け取って。」
悪い気はしなかった。
鷲武弥「リラックスできたならいいよ。」
順奈が無言で拳を突き出す。俺も拳を突き出した。
鷲武弥「こう…? でいいのかな?」
順奈「相変わらず凄い拳ね、流石固い床で拳立てやりまくってるだけのことはあるわね。」
お互い拳を突き合わせた。より気合いが入った。北宇治の名が呼ばれ照明のついていない舞台へと案内された。椅子に座る。観客席を見渡す。深呼吸した。照明がつく。滝先生が壇上に上がる。構える。先生が手を振ると共に『プロヴァンスの風』が始まった。ググったら風はスペインから始まりトリオでプロヴァンス(南フランスの南東部を占める地方で、東側は対イタリア国境、西は標高の低いローヌ川左岸までである。南は地中海に面する)に行ってまたスペインに戻ってくるという趣旨を作曲者が言っていたらしい。スペイン…情熱の国と呼ばれる場所。俺も情熱を以て吹きまくった。次、『三日月の舞』に移る。最高のタイミングのファンファーレから始まる。そこにクラリネットやフルートも加わり大合奏に変わる。当然俺も参加した。僅かな沈黙、麗奈さんのソロが始まる。透き通るような綺麗でどこまでも伸び行く音色。誇りに思った。麗奈さんで良かったと。やがてまた大合奏に変わり最後は汗を流す滝先生が汗を飛び散らせながら息を荒げ腕を振り落ろし『三日月の舞』は終わる。
観客席で結果発表の待機中、隣には順奈。大きな紙の幕が下ろされる。北宇治の名の横に金と書いてある。順奈に抱き着かれる。
次に関西大会へ出場する3校が発表された。北宇治の名が呼ばれた。俺は叫んだ。
部長から集合をかけられる。滝先生が前に出る。
滝「ええと…こういうの初めてなので何と言ったらいいのかわからないのですが、皆さんおめでとうございます。」
晴香「いえ⁉ むしろ感謝するのは私たちの方です…! みんな!せーの!」
「「「「「ありがとうございました‼」」」」」
滝「あ、はい、ありがとうございます。私たちはこれからった今より代表です。それに恥じないように更に演奏に磨きをかけていかなければなりません。今この場からその覚悟を持ってください。」
「「「「「はい‼」」」」」
その後、楽器運搬を張り切ってやった。ミーティングが行われ夏休みの日程表が配られた。8月17~19日まで合宿、15~16日は学校が完全に閉められ休みになるそうだ。
滝「とにかく残された期間は限られています。3年生はもちろん、2年生、1年生も来年あると思わずこのチャンスをものにしましょう。」
「「「「「はい‼」」」」」
滝「では練習に移りますが…その前に…。」
音楽室の扉が開く。『チームもなか』のメンバーが楽器を持って入ってくる。
「えーっと、皆さん。関西大会出場おめでとうございます!私たちチームもなかは関西大会に向けてこれまでと同様、みんなで支え、この部を盛り上げていきたいと思います。おめでとうの気持ちを込めて演奏するので聴いてください! さあ! 行くよ!」
そして演奏が始まる、これは…『学園天国』…だったか。上手だった。部長が感謝の言葉を伝えようとするが号泣してしまい、代わりに副部長が「北宇治ファイト~!」
「「「「「おー‼」」」」」
で締めくくられ練習が始まった。