デュエル・マスターズ〜カジュアル勢の俺が引きだけでカードゲーム主義の世界を破壊しても良いんすか!?〜   作:社畜ヲタク

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ストックが切れそうなので
1日1〜2投稿になると思います

完全な趣味小説が結構呼んでもらえて嬉しいですね...
これからもよろしくお願いします


第13話︰見たらわかる、やばい盤面やん!

 

 

ついに幕を開けたリーグ本戦トーナメント第1回戦。 第2アリーナ No.5デュエル台の周囲は、予選を遥かに凌駕する熱気に包まれていた。

 

――というか、物理的にガチで暑苦しかった。 特に対戦相手である祭田の応援席が。

 

「わっしょい! わっしょい! 大輔!大輔!」

 

祭田の応援席には、彼と同じように青い「祭」の法被を羽織った集団が陣取り、野太い声を張り上げて大応援団を結成していた。

地響きのようなチャントに、コウは苦笑いを浮かべながら自身の先攻ターンを迎えた。

 

 

〜1ターン目:先攻(コウ)〜

 

「(すっごい暑苦しいな・・・・・・) 《星龍ゴージャス・アース》をマナチャージしてターンエンド。」

 

〜1ターン目: 後攻 (祭田)〜

「わっしょーい! ドロー! 《宇宙妖精エリンギ》をマナチャージだよい! ターンエンド!」

 

 

〜2ターン目:先攻(コウ)〜

 

「ドロー。そして《E2連結俺丸『ライバック』》をマナチャージ。 ターンエンド。」

 

 

〜2ターン目: 後攻(祭田)〜

 

「ドローだよい! マナチャージ、そして《大集合! アカネ&アサギ&コハク》を召喚! 効果で山札の上から2枚を確認して《同期の妖精》をマナへ置き、ターンエンドだよい!」

 

相手のバトルゾーンとマナに置かれたカードを確認したコウは、微かな嫌な予感を覚える。

 

(スノーフェアリーばかり...? もしかして、あいつの狙いは『あれ』か?)

 

〜3ターン目:先攻(コウ)〜

 

「ターンドロー! マナチャージ。そして3コストを使用し、呪文《シャーリー・チャージャー》を発動! 山札の上から1枚をシールドへ送り、チャージャー効果でこの呪文をマナへ」

 

〜3ターン目: 後攻 (祭田)〜

 

「ドロー―――ッ!」

 

祭田が一瞬の気合と共にカードを引き抜いた瞬間、彼と後ろの応援団が一気に騒がしくなった。

 

「イヨッ! 日本一だよい! マナチャージ! そして1コストを使用し《アクア・ティーチャー》を召喚だよい! さらに2コスト使用、《空神のD・ドッコイ》を召喚だよい! はぁ~どっこい!」

 

「「「どっこいしょー!!!」」」

 

祭田の掛け声に合わせ、応援団が完璧な合いの手を入れる。 アリーナのボルテージは最高潮だ。

 

「さらにさらに! 0コストで《ゾンビポンの助》を召喚するよい! ポンの助はパワーが-5000だから、ルールによってそのまま場に出た瞬間に破壊されるよい!」

 

場に現れた小さなゾンビが爆発する――と思いきや、場にいるドッコイが弓を放ち、その魂を手札へと引っ張りあげた。

 

「ドッコイの効果でポンの助を手札に返すよい! そしてアクア・ティーチャーの効果によって、手札から効果なしクリーチャーが場に出たので、山札から1枚引くよい!」

 

0コストで勝手に破壊されるクリーチャー。 それが破壊される時に手札に戻る。そして効果なしクリーチャーが出る度にドローするクリーチャーがいる。

 

そう、無限ドローの成立である。

 

「そしてもう一度同じ流れをしてドロー! はぁ~どっこい!」

 

「「「どっこいしょー!!!」」」

 

祭田は目にも留まらぬ速さで効果をループさせ、延々とドローを繰り返していく。 手札がみるみる

うちに膨れ上がっていく。

 

「ドローはここでストップだよい! そして手札からスノーフェアリーを5枚捨て、コストを支払わずに呪文《エンドレス・フローズン・カーニバル》を発動だよい!!」

 

最悪の呪文が放たれた。

「効果により、相手の場とマナにあるカードを全てタップし、次のターンの初めにアンタップさせないよい! 山札を6枚残してターンエンドだよい!」

 

無限ドローからの全タップ&マナロックという、喰らえば一瞬で詰みかねない絶対絶望のフルコンボ。

常人ならば絶望に顔を歪める局面――しかし、コウの顔に絶望の色は微塵もなかった。

 

「エンドステップの前に、このカードを使わせてもらう。 ――知ってるか? ガチャデッキやネタデッキの、最高のお供を」

 

不敵に笑うコウの言葉に、祭田と応援団は一斉にハテナを浮かべた。

 

「このターン、相手の場にクリーチャーが3体以上出た。 ――よって、手札から《真気楼と誠偽感の決断》を2枚、連続発動する!!」

 

 

「あかーーーん!!!!」

 

祭田が目玉を飛び出さんばかりに驚愕の声を上げる。

 

「1枚目! 選ぶ効果は『2枚引いて1枚墓地へ送る』を2回選択! まず2枚ドローして《ペテンズ・ゲート》を墓地へ。 2回目で再度2枚ドローして《王道の大地》を墓地へ!」

 

コウのコンボは止まらない。

 

「そして2枚目の効果! 使用するのは『墓地にあるシールドトリガーカードを使用する』を2回発動だ!」

「まず1回目、《王道の大地》を発動! 山札の上から5枚を表向きにする! ――よし、ナイスだ! その中から《超愛銀河クエーサー・ラブエクスパンジョン》をバトルゾーンに!」

 

バトルゾーンに、虹色の美しい羽を持つ壮麗なフェニックスが舞い降りた。

 

「続いて2回目、《ペテンズ・ゲート》を発動! 相手のクリーチャーを全てタップし、カードを1枚ドロー。 ――そして、自分のシールドを全てブレイクする!!」

 

凄まじい爆音と共に、コウのシールドがすべて一斉に爆発した。 自傷行為とも取れるそのハチャメチャなプレイに困惑する祭田たちだったが、次の瞬間、彼らの顔は完全な驚愕へと塗り替えられた。

 

「いい暴発だぁ!! シールドトリガー3枚発動! 《バンキシーの魔盤》、《ミステリー・キューブ》、《ホーガン・ブラスター》!!」

 

 

「「「あかーーーん!!!!」」」

 

今度は祭田だけでなく、応援団全員が声を揃えて絶叫した。

 

「《バンキシーの魔盤》の効果! 山札をシャッフルして1枚表向き! ――めくれたのは《星龍ゴージャス・アース》! 場に出す!」

 

巨大な地球の龍が現れ、アリーナを震わせる咆哮をあげる。

 

「《ミステリー・キューブ》の効果! 山札をシャッフルして1枚表向き! ――めくれたのは《勝利宣言鬼丸『覇』》! 降臨せよ!」

 

巨大なドラゴンに跨った圧倒的な覇者が姿を現す。

 

「《ホーガン・ブラスター》の効果! 山シャルして1枚表向き! ――めくれたのは《聖沌忍者シャーリーシー》! クリーチャーだからそのまま場へ!」

 

光り輝く忍びのクリーチャーまでが盤面を埋め尽くす。 祭田たちは開いた口が塞がらず、ただ呆然と立ち尽くしていた。

 

「《超愛銀河クエーサー・ラブエクスパンジョン》の能力で山札の上から5枚を確認! 1枚をシールド、1枚を手札、1枚をマナ、1枚を墓地、1枚をこのクリーチャーの下へ! そして《聖沌忍者シャーリーシー》の能力で、山札の上から2枚をシールド化!」

 

「これで処理終了だ。 ちなみにラブエクスパンジョンは《王道の大地》の効果で出たが、すでにターン終了ステップを過ぎているため、場に留まり続ける!」

 

完璧なカウンター。 祭田たちは驚愕を通り越して、魂が抜けたようにポカーンとしていた。

 

 

〜4ターン目:先攻(コウ)〜

 

「ドロー、そしてマナチャージ! 行くぞ、『覇』で攻撃する時、ガチンコジャッジだ!」

 

コウ《E2連結俺丸『ライバック』》9コスト

祭田《ゾンビポンの助》0コスト

 

 

「コストがこちらが高い為ガチンコジャッジ勝利! エクストラターンを確定させ、そのままT・ブレイク!」

 

祭田のシールドが5枚から2枚へと一気に削られる。

「トリガー・・・・・・無しだよい・・・・・・」

 

 

「ゴージャス・アースで残りのシールドをワールドブレイク! さらに効果で俺のシールドを2枚追加!」

 

祭田のシールドはすべて消滅した。

「トリガー、無しだよい・・・・・・」

 

 

初めのハイテンションが嘘のように、祭田の声は完全にしおらしくなっていた。

 

「最後だ! ラブエクスパンジョンでダイレクトアタック!!」

 

虹色のフェニックスが放つ、目映い閃光が祭田を包み込む。

ピーーーッ! と、試合終了を告げるブザーがアリーナに鳴り響いた。

 

『WINNER:高咲』

 

 

「対戦、ありがとうございました!」

コウが爽やかに一礼すると、意気消沈していた祭田も、いつの間にか元のすっきりとした顔へと戻っていた。 彼は自分の負けを潔く認め、大きな手でガシッと握手を交わしてくれた。

 

「完敗だよい! 最高のデュエマをありがとうだよい!」

 

対戦相手の笑顔、そして会場を包む割れんばかりの歓声と驚きの声。 元の持ち主と交わした「本当の楽しさを思い出させる」という約束。 コウはその第一歩を、最高の形で踏み出したのだった。




今後こういうネタデッキもあるよ!
だったり、このカードとかも出て欲しいとかあれば
教えて欲しいです!(デッキのストックが切れる...)
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