■そら視点
私達は,倒壊したCOVER本部ビル跡地付近に来ていた。このあたりは建物がかなり倒壊したため
人がほとんど来ていない。ビルは一部の鉄筋が残っており,瓦礫もそのままだった。
そして私達は少し離れた場所のビルに入って行く。ここはCOVER本部...が別途使用していた場所らしく,アイテム開発なんかをしているとのこと。
私達は会議室で座って,すいせいさんを心配していた。みこちだけ少し複雑な顔をしていたけど。
ロボ子さんが医務室にすいせいさんを運んでいってから戻ってきた。
「どうだった?」
ロボ子さん「お腹の骨が数本折れてた。けどCOVERの技術を使えば数時間で治ると思う。」
「COVERの技術ってすごいね...」
そんな会話をしていると,えーちゃんが口を開いた。
友人A「...話に聞いてた感じと,神社での喧嘩を見たをの考えると,すいせいさんがあそこまでやられるとは思えないんですけど...」
「...オニキスに何かを言われて動揺していたみたい。」
友人A「一体何を———」
えーちゃんがすいせいさんが負けた理由を考えていると,みこちが口を開いた。
みこ「...フブさんのことだ...」
「え?」
みこ「...あ,ごめん...フブキっていう...みことすいちゃんの共通の友達がいてね...」
共通の友達...あれ?でも確かオニキスはあの時—————————
ロボ子さん「行方不明になった女の人...」
そう。オニキスはあの時,「行方不明になった女」というようなことを言っていた。
つまりそのフブキさんは...
みこ「そう。今行方不明になってる...でもすいちゃんも何もわからないって...!」
そう言ってみこちが机を叩いた。めずらしく感情的になるみこちをえーちゃんが宥めていると,
会議室にのどかさん———COVERのスタッフさんが入ってきた。
のどか「あの...すいせいさんが目を覚まして...みこさんを連れてきてほしいって...」
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■みこ視点
医務室に入ると,ベットで上半身を起こしたすいちゃんが待っていた。
私はすいちゃんのベットの横に置かれていた椅子に座る。
「...で,なんで呼んだの?」
すいせい「...フブさんのこと。こうなったら話さないわけにはいかないかなって。」
「...やっぱりか...」
空きベッドばかりの医務室で,一瞬嫌な空気が流れてから,すいちゃんがまた話しだした。
すいせい「...フブさんが失踪したのは,私のせいだったんだ。」
「え?」
すいせい「一年前に,フブさんと二人のときにゾーリ魔に襲われて...その時にフブさんが黒いもやに吸い込まれて...」
予想だにしない答えを聞いて,何も言えなかった。まさかそんなことがあったなんて....
すいせい「...でも,あいつだ。あいつがフブさんのことを知ってる...」
「すいちゃんあいつにあったんだよね?」
すいせい「いや,憶えてない。多分...あいつがフブさんをもやに吸い込ませた犯人だと思う。」
「でもなんのために...?」
そんな会話をしていると,扉がノックされてそらちゃんとロボちが入ってきた。
そら「...ごめん...聞くつもりはなかったんだけど...」
どうやらみことすいちゃんの会話が聞こえてしまったらしい。すいちゃんは一瞬下を向いたあと
そらちゃんとロボちに向かっても話し始めた。
すいせい「最初は...一人で戦うつもりだった。みこちやあなた達が...フブさんみたいな事になってほしくなかったから。」
「そういうことだったんだ...」
わざわざあの時,桜神社でそらちゃんやみこを挑発して,突き放して...
すいせい「...でも...私一人じゃ無理だと今回で思った。そらさんがいなきゃ私は死んでたかもしれない。ありがとう。そして...ごめんなさい。」
そう言ってすいちゃんは頭を下げた。多分神社の一件の謝罪もこめているのだろう。
そら「...私達だってオニキスをどうにかしなきゃいけないと思ってる。」
ロボ子さん「ボクだってやられてるからねぇ...」
「みこだって...フブさんを取り戻したい。だからこれからは四人で戦おうよ。」
そう言ってみんなですいちゃんの手を取る。
すいせい「ありがとう...みこち...そらさん...ロボットさん...」
もう一度頭を深く下げたすいちゃんと真面目な雰囲気をロボちが変えた。
ロボ子さん「一緒に戦うならさ,よそよそしいのやめない?」
すいせい「え?」
「確かに...ロボットさんっていうのもあれだし...」
すいちゃんが急に会話の空気が変わったのでかなり困惑していた。
ロボ子さん「ボクはロボ子さんって呼んで欲しいな♪ロボちでもいいけど...」
すいせい「じゃ...じゃあ...ロボ子さんで...」
そら「私は———」
友人A「ふーたーりーとーもー?」
二人がノリノリですいちゃんからどう呼んでもらおうか決めてるところで,後ろからえーちゃんが
やってきた。
友人A「怪我人の部屋ってことわかってます?みこさんと真面目な話してたんですよね?」
そら「いや...その...」
えーちゃんは有無を言わさずそらちゃんとロボちを医務室の外に連れて行った。
すいせい「...いい人たちだね。みこちがあんなに楽しそうに話してくれるわけだ。」
「もっちろん!みこの自慢の仲間で...友達だから!」
みこがそう返すと,すいちゃんは楽しそうに微笑んだ。
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なにもないくらいだけの空間で,青年が一人佇んでいる。
オニキス「思わぬところで四人目の弱点を得たな...この依り代のおかげか...」
私の体を乗っ取り,姿を変え,友人たちを傷つける彼は、そう言って笑うのだった。
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次回:新章「右手にマイク 左手に輝き」開幕
第二十一話「四人の流星」
勝 手 に ふ ぶ み こ め っ と を 展 開 す る 始 末
...どうも都下七階でし。
いつも通り勢いだけで書いております。
というわけで今回の章では星街すいせい登場と,オニキスが人間を乗っ取っているというお話が展開されました。これについては第6話時点で決まってました。
そもそも16話で中に人間がいるという話はしましたが...
さてここでみなさん気づかれるかもしれませんが,何度かオニキスとホロメンは対峙しています。
もし,オニキスをあのまま完全に倒していたら...
それについては新章でお話することになるでしょう。引き続き読んでいただけると幸いです。
更新は変わらずのペースでそのままお届けします。
今回の反省
星街すいせいの変身シーンが...ナイ!
ここについてはしくじりました。変身アイテムそのものは友人Aが一台持ってきていましたが...
あれも新章で回収することになってしまった...
次回以降は完結に動き始める予定です。あと16話以上やる予定ですけどね。