明日のコナン、楽しみですね・・・・!
「どんな謎も、はなまる解決!名探偵!キュアンサー!」
「重ねた推理で、笑顔にジャンプ!名探偵!キュアミスティック!」
「「名探偵!プリキュアッ!」」
「――――わたしの答え、見せてあげますッ!」
変身を終えたわたし達は、ハンニンダーに指をつきつけて。
「リュウガンオー、来神ッ!」
平和さん・・・・じゃなくて、『リュウガンオーさん』って呼んだ方がいいよね?
とにかく!
リュウガンオーさんも、ゴウリュウガンさんを構えて名乗りを上げていた。
「ハン!ニン!ダァーッ!!」
間髪入れずに、ハンニンダーが飛び掛かってくる。
「・・・・ッ!」
けっこう余裕を持って避けたわたし達だけど。
多分、英語のオノマトペが追いかけてきたので、もっと下がった。
「「はあっ!」」
もちろん反撃するんだけども、また英語のオノマトペが出て振り払われてしまう。
「ショットキー!発動!」
『Dragon Shot !!』
「はあああッ!」
わたし達が作った隙を突いて、背後に回っていたリュウガンオーさん。
ものすごい乱れ撃ちを浴びせるんだけども・・・・。
「ハンニンダー!」
「ッく・・・・!」
またまたオノマトペで防がれてしまった。
・・・・漫画って。
ハンニンダーになったらこんなに強いんだ・・・・!
「天晴だ!」
一方のゴウエモンは、すっごく満足そう。
「これがハンニンダーか!流石は『ウソノワール様』から授かった力!」
・・・・そういえば、ニジーも新兵器みたいなことを得意げに話していたっけ。
って、今はそれよりも!
「『うそのわーる』・・・・?」
「なるほど、それがあんたらの親玉ってことね!」
「ああ、そうだ」
攻撃を避けて隣に立ったリュウガンオーさんの質問に、ゴウエモンはハンニンダーのシルクハットの上にあぐらで座る。
それっぽい格好だからっていうのもあるんだろうけど、まるで歌舞伎や時代劇の役者さんだ。
「我が怪盗団ファントムの偉大なるボス!それがウソノワール様だ!」
少なくとも、ゴウエモンは『ウソノワール』っていうやつに忠誠を誓っているみたい。
だって、とっても楽しそうに話しているもん。
「マコトジュエルはウソノワール様の為に持ち帰る!」
『だから』、とゴウエモンが言ったタイミングで。
ハンニンダーが構えた。
・・・・来る!!
「お前達には消えてもらうッ!!」
「ハンニーン!ダーッ!!」
飛び掛かって来たパンチと、出て来たオノマトペを避ける。
外れたオノマトペが、後ろの建物にぶつかって。
ものすごい音を立てて壊していた。
・・・・ハンニンダーを倒せば、全部元に戻るのは分かっている。
分かっているんだけど・・・・!
やっぱり、許せない!
「人を楽しませたいっていう純一さんの漫画をッ!こんなことに使うなんて!」
「知ったことか!ウソノワール様がお喜びに成ればそれでいいッ!!」
ゴウエモンの合図で、ハンニンダーがものすごいビームを撃ってくる。
速い、今までみたいに避けられるか分からない。
・・・・だけど、今は。
(そんなことより!)
純一さんの漫画を!今盗まれそうになっているものを!
何より!
誰かの願いが籠った、大事なものを!!
取り戻したいッ!!
「「――――ッ!!」」
わたしも、ミスティックも。
体が 咄嗟に動いていた。
ジュエルキュアウォッチを手に、針をくるっと回す。
「ミスティックリフレクション!」
まず発動させたのは、ミスティック。
指先で描いた形が、宝石みたいなバリアになって。
相手の攻撃を防御する!
「アンサーアターック!!」
そして、次はわたし!
思いっきりため込んで・・・・全力で、パァーンチ!!
「漫画の原稿と!」
「純一さんの笑顔を!」
「「取り戻すんだッ!!」」
ミスティックと並んで、もう一回針をくるっと!
全身に、力がみなぎって・・・・!
「「これがわたし達のッ!」」
「「アンサーだああああッ!!」」
全力で、飛び出す!!!!
「クソッ!やらせるか!」
「こっちの台詞よ!すっこめ!」
ゴウエモンが、途中で邪魔しようとしてきたけれど。
リュウガンオーが止めてくれた!
このまま!!
ミスティックと一緒に、光になって!
ハンニンダーを、貫く!!
「・・・・ッ!」
一瞬、視界が真っ白になった次の瞬間には。
もうハンニンダーの後ろにいた。
「「キュアッと解決!」」
そのまま、ミスティックと二人で決め台詞を唱えれば。
「ハン、ニン、ダー・・・・!」
純一さんの原稿と、マコトジュエルが戻って来た。
「俺も楽しませてもらったぞ、プリキュア!また相見えようッ!!」
ハンニンダーの結界も解けて、街が元に戻っていく中。
ゴウエモンも桜吹雪で目隠ししながら、帰っていく。
・・・・よかった。
今回もなんとかなった・・・・。
「お疲れ様、手助けはあまりいらなかったかしら」
「リュウガンオーさん」
「リュウガンオーでいいわよ」
マコトジュエルをポチタンにあげていると、リュウガンオーさん・・・・じゃなくて。
リュウガンオーが来てくれた。
「手助けがいらないとか、そんなことはなかったです!」
「うんうん!原稿を見つけるまでの推理も手伝ってもらったし・・・・本当にありがとうございました!」
「ならよかった」
『どういたしまして、二人とも』
ゴウリュウガンさんとも『お疲れ様』を言い合って、あとは純一さんに原稿を返すだけ!
・・・・返すだけ、だったのに。
――――地面が、大きく揺れた。
「な、何ッ!?」
何が起こったのか分からないうちに。
いろんな人たちの悲鳴が響く中、建物一つ向こうで。
大きな爆発がもう一度起こって。
まるでタワーみたいな植物が、ものすごい速さで生えて来た!?
・・・・な。
「「なんだこりゃーッ!?」」
「叫んでる場合!?もうッ、次から次へと!!」
慌てるわたし達と違って、一目散に飛び出していくリュウガンオー。
それを見たわたしとミスティックも、遅れて走っていく。
「ま、魔物だぁーっ!!!」
「「「ギジャーッ!!!」」」
リュウガンオーが足を止めていた場所では、いつかも見かけた一つ目玉の魔物達が現れた。
平和さん達が『遣い魔』と呼んでいるそいつらが、町の人達を痛めつけている。
「助けなきゃ!」
「待って!純一さんの原稿は!?」
飛び出そうとしたわたしだけど、ミスティックの言葉で一度踏みとどまる。
そうだった、純一さんの原稿!
えっと、えっと・・・・そうだ!
「ポチタン!原稿を持って隠れて!!」
「ポチ!」
原稿の入った封筒をポチタンのちいちゃな手に持たせて、どこか隠れられそうな場所を探してキョロキョロ。
すると、
「ポー・・・・ッチ!!」
「えっ!?」
目の前で、封筒が光の玉になったと思ったら。
ポチタンの中に入っていった!?
「ぽ、ポチタン!?」
「今何したの!?純一さんの原稿は!?」
「ポチー!」
びっくりして、思わずミスティックと一緒に質問攻めにしちゃうと。
ポチタンは『ここだよ!』とばかりに、また光の玉を出して、さらにそこから原稿を・・・・。
「そんなこと出来たの!?」
「た、多分、マコトジュエルで力が戻って来たから、出来る様になったってことじゃ・・・・!?」
・・・・こんな時だけど。
帰るためにやっていることは、間違いないんだって。
ほっとしてしまった。
「ポチ?」
「あ、ごめんね!ちょっとびっくりしただけ!それじゃあ、改めてお願いね!」
「ポチ!」
元気にお返事するポチタンをほどほどに見送って、前に向き直る。
何はともあれ、これで心配事はなくなった!
「ヨォーッシ!今度こそ!」
「ポチタンには手出しさせないよ!」
気合を入れなおして、遣い魔たちと向き合った。
「やめろって言っても、止めないわよね・・・・しょうがない!あんた達!無理はしないで、避難誘導を優先して!」
「はいッ!」
「分かりました!」
リュウガンオーに言われた通り、まずは町の人を助け出す!
「「やあああああッ!!」」
「ギジャーッ!?」
「ギジャッ!?」
また前みたいに遣い魔をやっつけながら、走り回っていると。
「きゃああああッ!」
「ギジャジャジャジャッ!!」
ッ襲われている人、発見!
「コラーッ!!やめなさーい!!」
「ギジャーッ!?」
飛び掛かって、パンチ!
遣い魔を吹っ飛ばして、襲われていた人から離す!
「大丈夫ですか!?」
「え、ええ・・・・!」
助けたお姉さんは、挫いた足以外にケガはなさそう。
「安全なところまで、抱えていきます!掴まって!」
「はい!」
初めて魔物と戦った次の日に確認した避難所まで、思いっきり飛び上がる。
「・・・・ッ!」
・・・・高いところに来て、分かった。
町の被害。
遣い魔が暴れているだけじゃない。
あの大きな植物から伸びたツタが、先端を開いて町の人を呑み込んで行ってる・・・・!
「ひ・・・・!」
まるで、人が食べられているみたいだって。
抱えている女の人も思ったんだろう。
不安そうな悲鳴が、小さくてもはっきり聞こえた。
「ッ大丈夫!!」
居ても立っても居られなくなって、思わず口が動いていた。
「もう魔弾戦士も来ています!わたし達もいます!あんな怪獣なんて、すぐにやっつけちゃいますから!」
「・・・・本当に?」
「はい!わたし、ウソつかないので!!」
不安が消え始めたお姉さんへ、最後にめいいっぱい笑えば。
今度こそ、安心した顔を見せてくれた。
そんなやり取りをしている間に、避難所に辿り着いた。
入口に立っていた人に、足をケガしていることを伝えながら。
女の人を渡す。
「あの!あなたは!?」
それからまた現場に戻ろうとすると、女の人に呼び止められた。
名前を聞かれて、一瞬迷う。
・・・・でも、ウソは付けないから!
「――――通りすがりの、名探偵です!」
女の人にそう返してから、今度こそ戻っていく。
・・・・これくらいなら、大丈夫だよね?
なんて、じわじわ不安を覚えていると。
「――――ありがとー!!」
「――――ッ!」
聞こえた声に振り向くと。
お姉さんが、一生懸命手を振っているのが見えて。
・・・・ちょっとだけ。
心がぽかぽかした!
「よぉっし!」
ほっぺたを叩いて、気合を入れなおして。
また遣い魔をやっつけにいく。
◆ ◆ ◆
「たああああッ!!」
「ギジャーッ!!」
一方のミスティックもまた、アンサーと違う地点で救助活動に勤しんでいた。
「今です!速く!」
「あ、ありがとう!」
「ご協力感謝します!」
警察官が民間人を連れて去ってくのを見守ってから、再び前を見て拳を握る。
・・・・ふと、上空を見上げれば。
青白い人魂の様な光が、いくつも登っていた。
(あれが、マイナスエネルギー・・・・!)
先日教えてもらった、魔物達の、ジャマンガの狙い。
人の恐怖や不安が高まって発生するマイナスエネルギーを集めて、彼らの首領である大魔王『グレンゴースト』を復活させようとしているという目的。
(もしかして、ノストラダムスが予言してる『恐怖の大王』って、グレンゴーストのことなのかな・・・・?)
オバケが苦手なことも重なって、静かに身震いするミスティック。
すぐに頭を振って切り替え、向かってきた遣い魔を殴り飛ばす。
(とにかく、今は町の人を守らないと!!)
幸い、ミスティックがいる地点には交番があり。
救助は警察に任せることが出来ている。
お陰で、遣い魔やツタを退け続けていると。
「――――ポチー!!」
「ッポチタン!?」
ポチタンの悲鳴に、弾かれるように振り向けば。
物陰に隠れたのが見つかったらしいポチタンが、遣い魔に追いかけまわされている。
「待ってて、今・・・・!」
「ギジャーッ!!」
「ッ邪魔しないで!!」
即座に駆けつけようとしたが、ぞろぞろ現れた遣い魔達に阻まれてしまう。
「ポチタン!ポチタン!」
「ポチポチー!ポチイイイー!」
「ギジャギジャギジャギジャ・・・・」
「ギージャギジャギジャ!!」
「っこの・・・・!」
『やめてやめて』と逃げ回るポチタンを、ここぞとばかりに追いかけまわす遣い魔達に腹が立ち。
ミスティックの動きに余裕がなくなる。
「ギジャッ!ッジャー!!」
「っああ!!」
とうとう、ガラ空きの背中に一撃を受けてしまった。
すぐに受け身を取って追撃を逃れたものの、ポチタンから離れてしまう。
(どうしよう・・・・どうしよう・・・・!)
焦りで思考もままならない中、それでもポチタンを助けようと必死に考えていた。
その時、
「ああ、もう!やっぱりまだまだね!」
『Dragon shot !!』
「ジャジャジャジャジャッ!?」
「ギジャーッ!」
もう見慣れつつある乱れ撃ちが、遣い魔達を一掃。
「ッウルフキー!発動!」
『Bustr Wolf.』
「ッおいで!ポチッ!!」
「――――ゥオオオオオオオンッ!!」
駆けつけたリュウガンオーが、引き金を引くと同時に。
展開された魔法陣から、機械の体を持った狼が飛び出してきた。
「ロボットの、犬・・・・!?」
『否、《獣王》と呼ばれる魔弾戦士達のメカサポートアニマルだ。彼は《バスターウルフ》、愛称はポチだ』
「ゥオン!」
まるで犬の様だと思ったミスティックだったが、モデルは狼らしい。
勇ましい姿とは裏腹の、可愛い名前で呼ばれた『バスターウルフ』は、よろしくとばかりに一咆え。
「そういえば名前がお揃いね・・・・ポチ、GO!!」
「ガァウ!!」
『ポチ』と『ポチタン』、確かに似ているなと思うミスティックの横で。
そのまま主人の名を受け、ポチタンに群がった遣い魔達を一瞬で蹴散らしてしまう。
そして、ポチタンを背中に乗せて舞い戻って来た。
「ポチー!」
「ああ、ごめんねポチタン。怖かったね・・・・!」
飛びついてきたポチタンを受け入れるミスティックを見て、リュウガンオーはしばし周囲を確認。
一つ、頷いて。
「ミスティック、でいいわよね?」
「っ、はい」
「もう、アン、サー?と合流して、事務所へ帰りなさい」
「えっ、でも・・・・」
まだ本丸らしい『巨大樹』は健在。
だというのに帰っていいのかと悩むミスティックだったが・・・・。
「怪盗団の対処がそっちの仕事なら、魔物の対処は私達の仕事。お陰で遣い魔も粗方片付いたし、あとは任せなさい」
『原稿を返さないと』とも言われて、ミスティックははっと思い出した様だった。
決して疎かにしていたわけではないだろうが、『忘れていた』という事実に。
とてつもなく反省をしていた。
「ほら、悔やむ暇があったら駆け足!ポチもつけるから、速く撤退なさいな」
「はい!お願いね、ポチさん!」
「ポチ!」
「ウォン」
一声咆えたバスターウルフに先導されて、走っていくミスティックを束の間見送った後。
「さて、いくわよ」
『了解』
改めて『巨大樹』を見上げてから、リュウガンオーも走り出す。
「――――『アレ』が、貴方達のターゲット?」
『ああ、そうだぜ、お嬢』
「まったく・・・・」
「会いたかったぜ、ハニー・・・・!」
~今日のSHOT情報~
平和「今日のSHOT情報は、狼獣王『バスターウルフ』!」
「リュウガンオーの戦いを手助けしてくれる、メカサポートアニマルよ」
「『友情』の力も司っているから、コンビネーションもバッチリ!」
「私は『ポチ』のニックネームで呼んでいるの!」
「一緒に戦ってくれるアニマルモードの他にも、バイクに変形して移動を助けてくれるビークルモードがあるわ」
「うちのポチを、どうぞよろしく!」