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『注目のイベントが始まります!王者ブラックオニキスが異例の速度でのし上がった超新星かぐや・いろPに宣戦!そしてまさかの求婚!運命を懸けたKASSENが今まさにここツクヨミ特設スタジアムで始まろうとしています!』
『帝のファンダムは一時騒然としましたが、たぶんノリで言ってるだけだと思いまーす』
あっという間に決まったかぐやと帝のバトル。『世紀の竹取合戦』なんて呼ばれ、ツクヨミの一大イベントになってしまった。特設スタジアムは超満員となり帝との取引で最前列の席をゲットできていなかったら大変だっただろう。
『ヤチヨカップも結果発表まで残り一時間ですよね』
『この勝負の結果次第ではかぐや・いろPの逆転も!?』
『ルールはSENGOKU――――』
モニター席では実況の元プロゲーマー乙事照琴と解説のオタ公が場の盛り上げとルールの説明をしている。……乙事照か、あいつも良い腕だったんだけどなぁ。もう少し遊んでくれても良かっただろうに。
「すごい人だね」
「あぁ、ヤチヨカップももう終わる。酷い話だが、余りにもここに注目が集まりすぎていて今配信してもまったく同接が増えない。そのせいで殆どのライバーが優勝を諦めてる。差がありすぎて、このまま行けば勝者は確実にブラックオニキス。結果によってはかぐやだ。世紀の竹取合戦とはよく言ったものだよ」
俺とスタジアムの観客席、その最前列で芦花と共に座ってステージの中を見下ろしていた。……しっかし『SENGOKU』かぁ。俺殆ど一対一の『SETSUNA』しかやらないからよくルール分からないんだよなぁ。それに加え帝との『かぐや・いろPチームに参加しない』という取引もあってかぐや達への助っ人は真実に行ってもらっている。
「それでこんなに人が……。チケットありがとね九朗」
「気にするな」
「あと、さ……隣の席開いてるけどそれも九朗が取ってる?」
「良く分かったな」
芦花が自分と俺の隣の席を指さして指摘してくる。
「……女性?」
「おぉ、正解。凄いな、芦花は勘が良いんだな」
「勘と言うか、経験というか……」
ん? 芦花が頭を抱え出したけど大丈夫か?
「芦花、だいじょ―――「渡り鴉さん」――カカ」
芦花に声をかけようとしたとき俺を呼ぶ声が聞こえ視線を向けるとカカがいた。
「ご招待いただきまして有難うございます」
「そんなかしこまるなよ。ほら、こっち」
「はい、失礼します。……そちらの方は?」
カカはスッと俺の隣に座った後芦花に視線を向けた。そういや初対面だよな。
「こちらはROKA、美容系インフルエンサーで俺の《大切な友人》。で、芦花。こちらが黒羽カカ。ツクヨミのライバーで俺の《大事な弟子》」
……折角なら女子同士で話した方が良いかと思い、芦花と席の位置を移動してカカと芦花を隣にする。
「え、なんで席を移動させたんです?」
「ん? 女の子同士の方が話盛り上がるかなって」
カカが何故かショックを受けたような顔で聞いてきたから答えてやる。
「「……」」
なんか二人に呆れられているような視線を向けられたんだが? 一体何故……?
「ほら、カカは芦花のこと気になってたしこのほうが良いかと思ったんだけど……」
「私のことを?」
「ROKAさんを?」
「ほら、カカに歌習いに言った時言っただろ、いっつもメルト歌う友達」
「く、九朗!?」
「……あぁ、それがROKAさんだったんですね」
芦花が大声を上げる。顔を見ると若干赤い? 恥ずかしがる必要ないと思うぞ。メッチャ上手だったし。恥ずかしがる芦花をカカはジッと見つめる。
「で、カカも歌うまいからそっちで仲良くできるかと思って。『I beg you』とかメッチャ綺麗だったし」
「渡り鴉さん!?」
「九朗に……男性に『I beg you』を?」
今度はカカが赤くなり、芦花がジッとカカを見ている。二人とも反応が似てるなぁ、似た者同士って奴かな。きっと二人は仲良くなれると思うし、引き合わせて良かったる
「……えっと、初めましてROKAです。さっき九朗が言ってた通り美容系インフ―――」
「貴女の事はよく知っていますよ、ROKAさん。ツクヨミ内でよく渡り鴉さんと一緒に出歩いている姿が有名ですから。あ、ごめんなさい。自己紹介もせずに。黒羽カカと申しま―――」
「私も貴方の事、よく知っているんですよ。九朗の最初の弟子、なんですよね。こうして直接会うのは初めてですけど」
早速自己紹介してる。と思ったけど二人とも直接会ったことがないだけど互いの事は知ってたんだ。うーん、美容系インフルエンサーと歌、ASMRの配信者。互いの事を知る切っ掛けになるような共通点は分からんけど……ま、知っているなら直ぐに仲良くも慣れるってもんでしょ。
「二人とも互いのこと知ってるなら直ぐに友達になれるだろ。二人が仲良くしてくれると俺も嬉しい」
「……大変ですね」
「はい。お互いに」
さて、あともう一人なんだけど……。うーん、招待したは良いけどそもそも来てくれるのか分からないしなぁ……。というか今更歩み寄るのもやっぱり虫が良すぎるかな。
「お兄」
「お! おお! よ、よぉ、リン。来てくれたんだな」
「うん。お兄からの招待だもん。そんなの他のどんな用事を無視してでも駆けつけるに決まってるよ」
態々、そんな嘘をついてくれるなんて気を遣わせちゃったかな。
「その、あれだ。前回ツクヨミで会った時はその……一方的だったし、そのあともメールだっから、こうして話すのは久しぶりだな」
「そうだね。二年と数か月ぶり。もっと細かくも答えられるけど聞きたい?」
「遠慮しておく……」
や、やっぱりまだどう話したらいいのか分からない!! い、いや! 頑張るって決めたんだ! ど、どうにか、家族には、話すみたいにぃぃぃ……!
「あ、アバターの見た目変わった?」
「ッ! やっぱり気づいてくれた! お兄は私のこと見てくれてるんだね!」
「お、おぅ……」
首輪は以前よりゴツく……というよりなんかメカメカしくなった気がするし、胸から胴回りには以前無かった鎖の装飾が付いてる。それに重なるように若干左胸の方……丁度心臓の辺りに黒い羽の装飾が付いている。
「く、九朗? その、デッッ……いや、可愛い子は?」
芦花の声で振り向くとそこには驚愕の表情でリンを見る芦花と沈んだ顔で自分の胸を触ってるカカがいた。え、この一瞬で何があった?
「えっとこの子はリン。俺の妹だ」
「初めまして、リンです。いつもお兄がお世話になっています。お二人のことは噂やお兄からで色々と聞いてます」
お、やっぱ学校だと優秀って聞いてたからちゃんしてるんだな。
「い、妹……」
「渡り鴉さん、妹居たんですね」
「まぁな。二人とも仲良くしてやってくれ」
芦花とカカの反応も良い感じ。
「えっと、私はROKAよろしくね、リンちゃん」
「黒羽カカと申します、リンさん。どうかよろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします。……色々と」
「その……答えたくなかったら全然いいんだけど。リンちゃんのアバターって結構キャラクリ弄ってる?」
「いえ、私もお兄と同じでキャラクリにそれほど興味はなかったので髪色と服だけ弄ってあとはそのままです」
「……嘘、ですよね……渡り鴉さんの妹と言うことは高校生から中学生のはず……なのに、こんなッ……!」
リンには色々と聞きたいこともあったから招待したんだが、三人仲良く話してるしやっぱり呼んで正解だったな。
「あー、三人ともそろそろ試合始まりそうだ」
『黒鬼、ご来臨——!』
おぉう、相変わらず演出に凝ってるな……。これが『夢を見せる』ってやつか。
「まずは試合みよっか」
「そうしましょう」
「あの人がかぐや……。お兄に一撃入れた人……」
三人もしっかりと席に座って観戦準備万端って感じ―――。ん? 席順変える? 別に構わんけど。はい、俺が真ん中、両隣にカカと芦花。リンは? 俺の膝の上……いや、良いけど。ほら、おいで。
お、おい!? リン? メッチャ体ビクビクしてるけど大丈夫か? だ、大丈夫? なら良いけど……。
「うーむ」
リンも心配だが、ステージ上では真実が倒れた。え、えぇー? 恐らく帝がファンサかなにかしたんだろうけどそんななる? ……いや、でも俺も目の前に本物のラダーンとか現れたら興奮するかも。……いやでもやっぱ違ぇな。目の前にラダーンがいたら興奮しながら思わず武器に手が伸びちゃうな。真実みたいに倒れることは無いと思う。
「あれ、真実大丈夫かな?」
「あの真実さんはなぜ急に倒れたんですか?」
「真実はな、帝の大ファンなんだ。なんて言ってるかは分からなかったが帝がウインクしてた」
「それで……気絶?」
応援してる人からにああいうファンサされるとメッチャ嬉しいんだな……。ウインクか……。お? もしかしてウインクしながら投げキッスすればメッチャ良くなるんじゃないか? ウインクは帝がやったことだし投げキッスは帝におススメされた奴だし、良いモノ+良いモノで凄く良いファンサになるのでは?
「よし、今度やってみるか」
音源の依頼も出来てるし完成したら歌動画の中でやってみれば良い。そんなことを俺が考えている間にお助けヤッチョが姿を現し、遂にかぐやVS帝の竹取合戦が始まったのだった。
・芦花、二人きりで観戦だと思っていたら他に二人も女を連れてこられた。
・九朗、他にも呼んでいる人がいるとことを伝えずに『芦花と観戦したい』と言った。
・カカ、芦花、リン、集結。周りの席のユーザーたちは試合とは関係なくハラハラしだしていた。
・リンちゃんの心臓の位置にある黒い羽の装飾のRGB値は九朗くんの羽飾りと同じ数字。
・カカちゃんは成長期が終わっている設定。
・リンちゃん九朗くんの上に座れて大興奮。
因みにこの作品内だと誰好き?
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彩葉
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かぐや
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ヤチヨ
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芦花
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真実
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九朗(渡り鴉)
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カカ
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オタ公
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リン(妹ちゃん)
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帝
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雷
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乃依