時が経つのは早いもので気付けばもうクラス代表決めの日が訪れていた。
今、私と対面してISを展開して浮いているのはイギリス代表候補生のセシリア・オルコット。よくある女尊男卑の思想に影響された女性だ。
私とは絶対相性が悪そうだ………
「それが噂の機体ですか……よくそんな旧式のスペックの機体を使いこなせますわね。まぁ勝つのは
「………そう…」
噂って……私自身はとるに足りないでしょ。てか噂する価値もないと思うのだけれど………まぁいいか。
相手はビット持ちの遠距離機。ブルー・ティアーズという機体名だが、果たして私に勝てる見込みはあるだろうか……専ら千冬さんと近距離の練習しかしなかったからかなり不安だ。そしてさっき、千冬さん直々にブレードのみとのお達しが来たから不安がうなぎ登りなのだ。
「……始めよう…」
私がそう言うと同時に試合開始のブザーが鳴り響く。
そして開始早々セシリアが持っていたレーザーライフル、スターライトmkⅢを撃ってくる。
しかしそれは予測できていたので最低限の動きで避ける。
「今のは挨拶変わりですわよ。次は当てますから。」
そう言った瞬間また撃ってきた。体の芯を狙ってきたのでさすがにこれは避ける。こっちは刀一本という無茶ぶりをやりゃなきゃいけなのでこんなところで無駄な消費は避けたい。
「さすが、と言ったところでしょうか……」
セシリアが撃ちながら喋っているが、噛まないのだろうか?まぁ私はそれを難なく避けていくのだけれど………
「逃げてばかりでは勝てませんわよ?」
またセシリアが撃ちながら喋りかけてきた。刀一本しか使えないから機を伺っているんだけど、相手からしたら逃げてるようにしか見えないか……
「当てなければ貴女も勝てないよ?」
「言ってくれますわね………」
だからちょっとだけ煽ってやる。そしたら撃ってくる量が一気に増えた。
………どうやら以外と効いたようだ。
「なかなか持ちますわね。ならば、これならとうです?行きなさいブルー・ティアーズ!!」
セシリアがそう宣言するのと同時に私はセシリアに向かって一気に突っ込む。そんな私にセシリアは慌ててスターライトmkⅢを構えるが遅い。
私は撃たれる前に山茶花を振り抜く。がそこは流石なのか巧くスターライトmkⅢで受け止めていた。
「驚きましたわ。まさかあそこで突っ込んで来るとは……やはり貴女は油断なりませんわ。」
「………むしろそれで驚いてる方が意外だよ。」
それから2人で睨み合う。
「ビット兵器は大変でしょ………!…」
そう言いながら私は素早く身を引きセシリアと距離をとる。だが距離を取った所でセシリアが直ぐ様撃ってきた。私は当たるわけにも行かないので避けれないものは切り払い狙いにくいようにセシリアに向かって進んでいく。
切り替えの速さは流石と、言うべきかな。
「……知ったような口をしないでくださいまし!」
かける言葉を間違えたのだろうか、さっきよりも撃ってくる量が急激に増えて、切り払う量が増えてしまい必然的に捌ききれないものが出てくる。さすがにこのままでは不味いし山茶花だけじゃ、やれることはたかが知れてる。それに通常スペックの低い杜若じゃさっきみたいに不意をつかなければ追い付くことすらままならない。
これが詰みか。
いやここは1つ賭けをしてみようか、タイミングを見計らって一気に突っ込む。ていうかそれ以外に思い付かない。
………やるか…
「しかし持ちますわね。いい加減落ちてくださいまし!」
その一言で弾幕が更に苛烈になる。そうなってくると私も被弾が増えるが相手も必死になりその分穴が増えてくる。
狙うは私が直撃した瞬間だ。油断した瞬間を狙う。
「そこですわ!!」
セシリアの声と共に背中にブルー・ティアーズの攻撃が直撃する。
この瞬間を待っていた。
私は若干体勢が崩れたがすぐに立て直し直ぐ様セシリアに
「っ!?……イ、インターセプター!!」
ここで反応出来るのは流石は代表候補生ということか……しかし私はもう懐に入った。今更武器を出そうが遅い。
私は慌てるセシリアを尻目に山茶花を思いっきり振り抜き通り抜ける。そこから
それを何度も続けていると試合終了のブザーが鳴らされる。それと共に私は一息つき山茶花を納め、ようやく気を抜く。
しかし、疲れた………最後は土壇場とはいえ賭けには勝てた。相手が千冬さんだったら絶対負けてたが……
「今回は貴女の勝ちでいいですわ。ですが次は私が勝ってみせますわ。」
そんな言葉をセシリアは私に投げ掛けピット戻って行った。次があればと言いたかったがそんな気力もない。私はため息をつきピットへ戻る。
◇◆◇◇◆◇
戻って見れば試合前にはいなかった一夏と櫟と箒がいた。
「やっぱ流石霞だな。」
そう言いながら近づいて来たのは灰色っぽいISを纏った一夏。手を上げてきたので私もそれに答え手を上げお互いにタッチをする。
「調子乗らないように。」
「あぁ任せろ。」
そのまま一夏は真剣な表情でピットを出ていった。
「ご苦労だった霞。初戦試合にしてはそれなりだったぞ。…………ISには……まだ慣れんか?」
私が杜若を待機状態に戻していると千冬さんから声をかけられる。
「今回はスペックの問題だっただけ………」
「そうか」
「結論は経験不足……」
「ふむ、精進しろよ。」
「その気になれば………」
「そこは、嫌でもはいと言っておけ。」
「………はい…」
軽く私と会話し千冬さんは離れていく。
「………霞…」
次いで現れたのは篠ノ之箒。
「……ん、久しぶり箒」
「あ、あぁ久しぶりだな霞」
こうやって2人で話すのは小学校以来だ。なんとも感慨深い。しかしながら箒はなにか気まずそうにしている。
「その…なんだ……」
歯切れが悪い。なにか言いたい事があるようだが切り出せず目線を合わせたり逸らせたりと忙しない。
「どうかした?」
私がそう言うと箒が意を決した表情になるが直ぐ様私から目を逸らした。因みに目の前でこうゆうことやられると割りと傷つく。
「…目は………大丈夫…なの……か…?」
まさに恐る恐るである。さっきの意を決した表情はどこへ行ったと言いたくなるぐらい箒は不安そうな顔をしている。
しかしながら聞いてくることは大体予想出来ていたので、私は右目にかかっている髪をちょっとだけどかし箒に見せる。
箒はそれを見て苦々しい表情を浮かべた。だがそれと同時に疑問も生まれたようだ。
「そ、それは?」
「……IS…一応目の役割になってくれてる。」
私のISという単語に反応する箒を見つつ再び右目を髪で隠す。
「やはり完全に潰れたのだな」
「………そうね」
「……………すまない……」
箒に謝られた瞬間に疑問が生じる。
私のこのケガは箒のせいではないのだが……元はと言えば私の口が悪かったのが原因だし。
「あの時の事をずっと謝りたかったんだ……」
そう言う箒に私は首を振り否定する。
「あれは箒が悪いんじゃない」
「違う、あの時私は霞が手の届く─────」
食い下がろうとする箒の口に人差し指を当てる。そして私は首を降った。
「箒、あれは事故だった………それじゃ駄目?」
私がそう言うも箒はどこか納得出来ていない様子。相変わらず頑固な娘のようだ。
「なんです~?しんみりとした空気が漂ってますよ~?」
そんな声が聞こえたと思えば後ろから勢いよく誰かに抱きつかれた。いや声で大体予想がつくのだが。
「過去は過去でさっさと洗い流した方が楽ですよ?ただ一言『ごめんなさい』でいいじゃないですか」
櫟はとても楽しそうに言っているのだが、この子が言うと重みが違う。対する箒は櫟と違って苦い顔をしたままだ。
「それに、相手にぶつけるだけじゃ押し付けと変わらないよ?……ですよね、霞さん。」
と言いながら櫟が私たちの体をまさぐってくるので思いっきり肘打ちをくらわす。
すると潰れたカエルみたいな声を出しながら櫟はその場に蹲った。自業自得である。
「コイツが言ったようにもう謝ったんだからそれでいいから互いに忘れよ。」
「あ、ああ」
私と櫟のやり取りに呆気にとられながらも箒は返事をしてくれた。なので私からはもう言うことはない。
そして私は早々にその場から離れ千冬さんがいるところへ近づいていく。
過去は過去ね………
私も櫟みたいに切り捨てられたらきっと楽、なんでしょうね………でも、それは簡単じゃない。
きっとこれは私が弱いから……弱いからずっと引きずってしまっているんだ。
過去に捕らわれたままずっと兄さんを追いかけている。
過去は過去なのに………
時が経つのは早いもので、気が付けばもう前の投稿した日から約3ヶ月。
どうもご無沙汰しております。黄泉路です。
突然ですけどここ最近思うんです、何してるんだろうって……いやニート的な意味じゃないですよ。
今の世の中の話しですけど、正直に言って今の世の中の波についていけなく感じているんです。
時代と共に変わるとはよく言いますけど、時代と共に置いてけぼりをくらっちまったらどうすりゃいいんだしょうかねぇ。
ほんと何も考えず生きていけたら楽、なんですけどね。
まぁどうでもいいですかね。
私すぐ鬱になっちゃいますし、心が弱いんですねきっと。本作品の霞ちゃんじゃありませんけど。
すみませんねほんと。
でもこの作品とこれから出す予定の作品は完結させますので、皆様の生暖かい目で見守ってください。
あ、この話しに出てくるセシリアがセシリアしてないと思っていてもご了承ください。書いていた私も『あれ?』ってなりましたから。
ほんとすみません。