進撃の巨人VS伝説の超サイヤ人!!熱戦・烈戦・超激戦 作:ツキリョー
『進撃の巨人』
それは言葉の通り巨人が地上を支配し、人類は隔たりとして壁の中で細々と暮らす絶望世界である。人間を捕食する巨人には知性がないのか壁を越えて来ることはなかった。それが人類が絶滅することなく存在出来ている一番の理由と言っても過言ではないだろう。人類はここで巨人の脅威に怯えながらも平和な生活をおくっていた。ここでは人類の大半は兵士として仕えることになっていて優秀な成績を収めた10人は『憲兵団』『駐屯兵団』『調査兵団』の中から選ぶことができ、それ以外は大抵『駐屯兵団』を選んでいた。『調査兵団』は最も殉職率が高く、敬遠されがちであった。その調査兵団が壁外を馬に乗って駆け抜け、巨人の生態を調べる役割をになっていた。故に巨人との遭遇率、捕まって命を落とす確率が極めて高いのだ。その調査兵団の中でもエリートと呼ばれる精鋭の集まりがいた。人類最強と謳われるリヴァイ・アッカーマンを筆頭に、エルド・ジン、オルオ・ボザド、ペトラ・ラル、グンタ・シュルツの5人である。彼らは幾度も巨人との死闘を乗り越え、ここまで生きてきた実績を持つことからも調査兵団の中でも特に一目置かれていたのだ。その5人が馬を走らせて巨大樹の森に調査に来ていたのだが、この時の森の異変に全員がすぐに気づいていた。
リヴァイ(‥おかしい‥糞どもの気配が全然しねぇ。どうなってやがる。)
エルド「!リヴァイ兵長、あれを!」
エルドが指差した先にあったもの、それは巨人の大量の死体だった。そのどれもが原形を留めてないくらいの肉塊と化していた。中には跡形もなく駆逐されたと地面のクレーターが物語っているものもあった。5人は馬から降りて肉塊となっている巨人をよく見ても、その理由が突き止められないでいた。
オルオ「どうなっている?何故こんなに巨人共の死体の山が出来てるんだ?」
ペトラ「‥この土と周りの蒸気‥間違いないわ‥これも巨人が倒された後ね。」
グンタ「‥蒸気の質からして倒されてからそれほど時間は経ってないはず。となると誰かの仕業なのか?いや、だが短時間でここまでの数の巨人を倒すのはリヴァイ兵長でも厳しい。不可解だな‥」
5人は原形を留めてない巨人の死体がここまで沢山あることに戸惑いと困惑を覚えていた。周囲を警戒しながら腰につけたガスを噴射してワイヤーを引っ掛けて空中を移動する『立体機動装置』を使って木の上から進み始めた。その更に奥に、地面に佇んでる1人の男がいた。伝説のスーパーサイヤ人ブロリーである。彼はこの世界に来た直後から巨人に狙われて戦闘になったのだが、あまりにも一方的な蹂躙で、ブロリーとしても全く手応えを感じずに燃え尽き症候群のようなものに陥っていた。そんなブロリーをリヴァイ班の5人が見つけて驚愕していた。
オルオ「!おいお前!何してんだ!」
ペトラ「!人!?ここは危険よ!どうしてこんなところにいるの!?」
リヴァイ(‥立体機動装置もねぇ。丸腰でここまで生き延びたのか?)
エルド(‥立体機動装置がない!?そんなんで巨人相手に生きられるわけない。どうやって生きてきたんだ?)
グンタ(‥壁外で生きてる人がいるなんて‥)
リヴァイ班のメンバーはブロリーが先程の巨人達を肉塊に変えた張本人だとは夢にも思わずに、特に面倒見の良いペトラが地面に降りていった。ペトラに気付いたブロリーが振り返って怪訝そうに見た。
ペトラ(凄く大きい人‥こんなに身長が高い人がいるなんて‥)
ブロリー「‥誰だお前は?」
ペトラ「私はペトラ・ラル、調査兵団です。あなたはどこから来たのですか?迷ってしまったんですか?ここは凄く危険なところなんです。もうすぐ巨人が来ます。」
ブロリー「巨人って何だ?」
ペトラ「!」(巨人を知らない!?遭遇すらしたことないってこと!?)
オルオ「‥聞いたかグンタ。巨人って何だだってよ。」
グンタ「ああ‥知らなかったみたいだな、こんな巣窟のような所で。」
リヴァイ(こいつ‥得体のしれない気配を出してやがるな。何者だこいつ‥)
エルド(巨人を知らない‥どれだけ巨人と遭遇せずに運よく生きていたのかがよくわかる。凄い豪運だな。)
リヴァイ班の5人は、ブロリーを巨人の知識すらないまま壁外でここまで生きてきた運が良い人と思い込んでいるようだ。ペトラがブロリーに巨人の説明を始めた。
ペトラ「えっと‥とにかく凄く大きな人で、私達人類を喰おうと襲いかかってくる天敵のことです。」
ブロリー「デカいか、強いのか?」
ペトラ「強いというか、私達人類は生身では絶対に勝てない相手です。」
ブロリー「ほう?そこまでの力があるのなら面白い。戦ってみたいものだな。」
エルド(巨人が強いと聞いて戦ってみたいか。純粋といえばいいのか常識知らずというか。)
オルオ「‥無理だろ。」
グンタ「無茶だ‥」
ブロリーが巨人と戦ってみたいという言葉を受けて、各々が遠い目でブロリーを見ていた。リヴァイは怪訝そうに眉をひそめていて、ペトラに至っては心配そうな顔をしていた。
ペトラ「えっと‥貴方の名前は?何と言うんですか?」
ブロリー「ブロリーです‥」
ペトラ「ブロリー、さん‥素敵な名前ですね。」
ペトラの純粋な褒め言葉に怪訝そうに見ていたブロリーの表情が驚愕に染まった。今までとは全く違う反応に眉をひそめながらそっぽを向いた。
ブロリー「‥初めてだ、そんなことを言われたのは。調子の狂う女だ。」
ペトラ「え?」
リヴァイ「!ペトラ、お前らも準備しろ。奴らのお出ましだ。」
リヴァイが巨人の気配を察知して、リヴァイ班のメンバーはブレードを構えながら鋭い目で森の奥を睨めつける。すると、森の奥からブロリーやリヴァイ班に気がついた沢山の巨人が迫ってきていた。
グンタ「15m級が3体!10m級が4体!3から5m級が3体接近中です!」
オルオ「マジかよ!多過ぎだろ!」
エルド(‥やるしかないな。)
リヴァイ「チッ‥厄介だな。」
リヴァイ班が今まで壁外調査で生き抜いてきた精鋭であることは確かだが、明らかに巨人の数が多い。リヴァイ班であってもここまで沢山の巨人と同時に戦闘になったことは無かったようで、全員が冷や汗をかいていた。それでもペトラは丸腰のブロリーを守るべく後ろに下げようとした。
ペトラ(嘘‥あんなに沢山‥とにかくこの人を守らないと‥)「貴方、下がってください!」
ブロリー「は?‥何のつもりだ?」
ブロリーは今まで誰かに守られるといったことは無かったので、目の前のペトラが何をする気なのかが全く分からず、迫りくる巨人には目もくれずにペトラを怪訝そうに見た。
ペトラ「あいつらは危険です!ここは私達に任せて安全なところへ避難してください!」
ブロリー「‥貴様、手が震えてるぞ。恐れをなしたまま戦えると思っているのか?」
ペトラ「‥うるさいな。怖いに決まってるでしょ!でも私達は調査兵団、やらなくちゃいけないの!」
ブロリーの指摘通り、ペトラのブレードを握る手は震えていた。それを強く言いながらも後半はまるで自分に言い聞かせるように、ペトラは腰にある立体機動装置でワイヤーを木に刺すことで宙に浮き上がった。他のメンバーも同じように立体機動装置で巨人達に向かった。一切の合図を出してないのに4人はまるで分かってるかのように1体の巨人に狙いを定めて連携する。リヴァイだけは、明らかに熟練した動きでたった1人で1体の巨人を倒した。だが、今回の巨人の数が今までの壁外調査時よりも明らかに多い。死角から別個体の伸ばしてくる手に捕まらないように翻弄され、なかなか思う通りにいってないみたいだ。
ペトラ(数が多すぎる‥!死角にも気をつけなきゃいけないからまともにうなじを狙えない‥!)
リヴァイ(チッ‥!倒しても次から次へと沸きやがる!)
オルオ(さっさと片付けねえと、ワイヤーの強度もガスにも限界がある‥!)
防衛戦になっても連携を崩されずに隙を狙え続けてるのは流石精鋭というべきであろう。そしてその戦いぶりをブロリーは眉をひそめて眼光を鋭くしながら見ていた。その表情は、どこか呆れのようなものも見て取れた。
ブロリー(‥何をやってんだあいつらは?後ろから紐を出したらぶら下がってちょこまかと‥!あんな虫けら共なんぞさっさと倒してしまえばいいものを‥!本当に虫けらが群がってるように見えるだけだ。)
冷静に戦況を見てリヴァイ班の戦い方に呆れてるブロリーだが、その後ろからは、残りの7体程の巨人達がブロリーを喰らおうと襲いかかろうとしていた。それに気付いたオルオとペトラが顔を青くして叫んだ。
オルオ「!おい!!何やってんだ!巨人達が来てるぞ!!逃げろ!!」
ペトラ「!ブロリーさん逃げてぇぇ!!」
ブロリー「フン!」ドゴォ! ドォン!
ブロリーは振り返ることすらせずに手を伸ばしてきた個体を、裏拳だけで殴り飛ばして巨大樹に叩きつけた。
ゴゴゴゴゴゴ ビュオオ
そして舞空術で宙に浮いて気を解放した。立体機動装置も無しに宙に佇んでいるブロリーを見てリヴァイ班の全員は目を丸くして驚愕していた。
ペトラ「!巨人を素手で殴り飛ばした‥?それに空を飛んでる!?」
オルオ「立体機動装置も無いのにどうやってんだ!?」
エルド「この圧‥!空気が震えてるぞ‥!」
グンタ「俺達の常識が通じないってことなのか?」
リヴァイ(立体機動装置無しで飛ぶわ、巨人以上のパワーはあるわ、空気は揺らすわ、何もんだコイツ‥!)
ブロリーはそんな5人には目もくれずに、残りの巨人達に向かって突撃した。
ドゴォ! バキッ! ドゴォ!!
ブロリーが連続で拳を振り抜き、その重い一撃に巨人達は大量の血を流して数秒も持たずに原形を留めてない肉塊と化していった。ほんの数秒のうちに巨人達はみんな死亡して蒸気が周りに漂い始める。そしてまだ交戦中だったリヴァイとその他のメンバーが戦ってる巨人に狙いを定めて両手から気弾を放った。
"ダブルイレイザーキャノン"
ポーヒー ポーヒー ドカーン デデーン☆
巨人達を捕らえたそれぞれの気弾はそのまま地面に直撃してクレーターを作って、巨人達を跡形もなく消した。その一部始終を見ていた全員は呆然としていた。
ペトラ「‥凄い‥」
しばらく誰もが立体機動装置で木に垂直に足をつけてた中で、唯一ペトラだけがそのように呟いた、それを境に全員が我に返ったようだ。
オルオ「‥今の見たか?グンタ。あいつ一人で全部やりやがっ(ガリッ
グンタ「ああ、しっかり見てた。本当に信じられない‥」
エルド(!この地面‥!まさか、さっきの巨人の肉塊の山もこの人の仕業なのか!?)
各々がブロリーの力に戦々恐々したり考察する中、当のブロリーが機嫌悪そうに振り返ってペトラに言った。
ブロリー「‥おい貴様!!」
ペトラ「はっはい!?」
ブロリー「貴様がさっき言ってた巨人とやらはまさかコイツらのことではないだろうな?」
ペトラ達は今戦ったものを世間では巨人と言っていたのだが、ブロリーはそのペトラから生身では絶対に勝てないと聞いてたのでもっと別のものを予想していたみたいだ。それがまさか自分にとってこんなに弱かったとは夢にも思わなかったのか、怪訝そうに聞いていた。
ペトラ「‥はい、私達が言ってる巨人は今戦ったもので合ってますよ。」
その肯定の答えを聞いたブロリーは、眉間にシワを寄せて腕を組みながら不機嫌そうにそっぽを向いた。
ブロリー「チッ‥期待して損した。生身では勝てないと聞いてどんな骨のあるやつだと思ったらこんな雑魚共だったとはな!このクズ共がいくら群れようと敵ではない!興ざめだ。」
ブロリーが放ったその言葉にリヴァイ班メンバーは完全に言葉を失った。自分達が命がけで戦ってきた巨人を一瞬で倒して「雑魚」と切り捨てたのだ。壁外調査では如何に巨人と遭遇せずにやり過ごせるかが生き延びる秘訣なのだ。それを正面から行っても巨人を倒せる力を持つ目の前のブロリーは、5人にとっては衝撃的だったようである。未だに腕を組んで機嫌を悪くしてそっぽを向くブロリーにペトラが近づく。
ペトラ「あの、ブロリーさん。助けていただいてありがとうございました。」
ブロリー「お前を助けたわけじゃない。俺はただ邪魔な虫けら共を消しただけだ。」
ペトラ「それでも助かりました。ありがとうございます。」
ブロリー「フン‥」
ペトラ「‥ブロリーさん、行く当てはあるんですか?」
ブロリー「‥無い。カカロットに勝って気付いたらここにいた。」
ペトラ「だったら、私達と一緒に来ませんか?お礼も兼ねてご飯作りますよ。」
ブロリー「‥飯か、いいだろう。退屈しのぎに丁度いい。案内しろ。」
オルオ「!?ペトラお前!」
リヴァイ「いや、極めて妥当だ、こんな化け物を野放しにしてたらいつ何がやらかして人類に牙を剥くかわかったもんじゃねぇ。今のうちから俺達で監視する必要がある。」
2人で取り決めたことにメンバーは咎めようとしたものの、兵長であるリヴァイの肯定で静まった。リヴァイは立体機動装置で降りていき、ペトラの隣に着地した。
リヴァイ「おいデカブツ。」
ブロリー「‥ちっこいの、俺に用か?」
ペトラ「ちょ!?ブロリーさん!?」
リヴァイはブロリーの言ったコンプレックスに眉間にシワを寄せたが、冷静にペトラに向いた。
リヴァイ「ペトラ、お前をコイツの世話係に任命する。壁内での生活とか壁外の世界の事とかをしっかり教育してやれ。お前が言い出したことだ。責任持って面倒をみろ。」
ペトラ「ええええ!!?」
ブロリーを壁内の拠点で保護することが決まり、完全に1回飯を作るだけのつもりだったペトラに世話係を兵長から任され、巨大樹の森にペトラの驚愕の声が響いたのだった。
キャラ達こんな感じであってますか?