アベンジャーズ計画に神代ブリテンの騎士が追加されました 作:アルトリウス(深淵歩きはしない方)
夜のロンドン。
アルトリウスは、SHIELDの施設には戻らず、冷たい夜風が吹き抜ける古い建物の屋上に立っていた。
眼下には近代都市の眩い灯りが海のように広がっている。しかし彼の視線はそこにはなく、自らの左手の指先に絡みつくように淡く発光する、青白い術式の残滓へと注がれていた。
先ほどの地下礼拝堂で、敵の逃走ゲートが閉じる瞬間に『
それはただの魔力の残りカスではない。空間を開いた座標の癖、術式を編み上げた者の手癖、通路の向こう側にあった空間のわずかな匂い、そして複数の中継点を経由したであろう魔力経路の痕跡。本物の魔術師であれば、その切れ端だけで相手の喉元へ刃を届かせることができる。
アルトリウスは、指先でその残滓を軽く弾いた。
「門は閉じた。けれど、閉じた扉にも蝶番の音は残る」
空いた空間に、短いルーンを指で刻む。
削り取った残滓を核にして、青白い文字列が小さな羅針盤のように空中でくるくると回り、やがてブレを収めてピタリと一方向を示した。
「さて。道案内を頼むよ」
彼は示された方角を見据え、少しだけ間を置いて呟く。
「現代の板よりは信用している」
そのまま、アルトリウスは屋上から影のように姿を消した。
安全な盾の内側には戻らない。敵が残した道を、王の影としてそのまま辿る。
*
神秘組織『円卓の騎士』。
それは、ただアーサー王伝説に憧れた歴史マニアや魔術師の集まりではない。中世ブリテンに残された王権神秘、聖剣、聖杯、湖の乙女、アヴァロンに関する断片を現代まで収集し、研究し続けてきた巨大な神秘結社である。
表向きには一切存在しない。だがその手は、グローバル企業、各国の政府機関、古物市場、軍需産業、裏社会、果てはSHIELDが目を光らせる宇宙由来技術の闇取引にまで深く根を下ろしている。
彼らにとって、アーサー王伝説はただの古い物語ではない。未解読の設計図であり、神代へ至るための地図であり、失われた王を現代に再び成立させるための手順書だった。
目的は三つ。アーサー王を見つけること。見つからないなら、部品を集めて再現すること。再現できないなら、全く新しい王を作り出すこと。その果てにあるのは、アーサー王が至ったとされる究極の聖域――アヴァロンへの到達だ。
その組織の頂点には、『十三の席』と呼ばれる最高幹部が存在する。
第1席、アーサー。その席は長らく空席のままだ。真なる王の器を迎えるための神聖な席であり、現代の誰かが軽々しく座ることは許されていない。
残る席には、ランスロット、ガウェイン、パーシヴァル、ガラハッド、アグラヴェイン、トリスタン、モードレッド、パラメデース、ディナダン、ガレス、ベディヴィエール、ケイの名が与えられている。
当然、彼らは九百年前の歴史上の本人ではない。その名を継ぎ、役割を継ぎ、歪んだ理想を背負って現代に君臨する席持ちたちである。
そして重要なのは、この『十三の席』が単なる武力の序列ではないということだ。彼らはそれぞれが、現代社会において円卓を再現するために必要な機能を担っている。
戦う者。探す者。隠す者。作る者。騙す者。殺す者。運ぶ者。
円卓の騎士という神秘結社が、情報化された現代の裏側で活動し続けられるのは、決して強い剣士や強力な魔術師だけが揃っているからではない。
武器が前線へ届く。人員が動く。隠れ家が用意される。完璧な偽造書類が整う。失敗した作戦の痕跡が綺麗に消え去る。負傷者が回収される。使い捨ての拠点が次々と生まれ、次々と捨てられる。
その途方もない裏方の機能を、たった一席で支え、管理している者がいる。
第十三席、ケイ。
騎士らしい華やかさや、英雄的な武勇とは無縁の席。だが、この組織が現代で活動し続けるためには、最も欠かせない心臓部だった。
*
円卓の騎士が有する中継管制室。
そこは神秘的な儀式を行う祭壇などではなく、巨大な地下物流センターのコントロールルームそのものだった。
壁一面を覆う電子地図。複数国の偽造書類のデータ。膨大な車両リストと隠れ家の稼働状況。魔術礼装の在庫表。聖遺物の搬送予定。人員の配置表。食料、燃料、武器、医療キットの補給計画。
第十三席、ケイは、その全てを一人で統括し、恐るべき処理速度で盤面を回している。
本人は戦場に出ない。だが、彼が止まればこの巨大な神秘結社はたった一日で干上がり、瓦解する。
「三番倉庫の結界を閉じろ。足のついた偽装救急車は廃棄。礼拝堂跡から戻った連中は、装備を置いて別ルートへ回せ。あと、ハッキング班の残したログは信用するな。二重に洗え」
次々と指示を飛ばすケイに、オペレーターの部下が戸惑いながら確認する。
「第11席、ガレス様のログを、ですか?」
「あいつは面白いものを見つけると、後の掃除を忘れる癖がある」
その管制室の通信回線に、突如としてガレス本人の軽い声が割り込んできた。
『聞こえてるんだけど』
「聞こえるように言ったんだ」
『ひどくない?』
「俺は今、お前が散らかした部屋を片付けている最中だ。文句を言うな」
『えー、俺の部屋そんな汚くないよ』
「比喩だ。だが多分、現実の部屋も汚い」
『見てないのに決めつけた』
「見なくても分かる種類の人間というものがいる」
『ケイお兄ちゃん、今日キレッキレじゃん』
「その呼び方をもう一度したら、お前の全端末の権限を紙の帳簿に戻すぞ」
『それは拷問だわ』
「なら黙れ」
ケイの声は終始淡々としているが、仕事の増える原因を作るガレス相手だと普通に刺の混じった言葉を返す。彼はただの堅物ではなく、組織の尻拭いを一手に引き受ける重度の苦労人だった。
その時、管制室に甲高い警報が鳴り響いた。
「第七中継点のゲートに異常発生!」
「閉じろ」
「閉じません!」
「閉じない、にも種類がある。魔力不足で壊れたのか、異物で詰まったのか、外から掴まれたのか」
「……掴まれています」
ケイの無表情な顔に、はっきりと苛立ちの色が浮かんだ。
「最悪のやつだな」
『ほら、釣り針って言ったじゃん』
回線越しに茶化すガレスに、ケイの冷ややかな声が飛ぶ。
「お前が面白がって放置した釣り針が、うちの物流網の喉元に刺さっているんだぞ」
『いや、外したつもりだったんだって』
「“つもり”で済むなら兵站はいらん」
『ごめんて』
「謝る前に、次からちゃんと掃除しろ」
部下が焦った声で判断を仰ぐ。
「どうしますか!?」
「第七中継点を捨てる。重要物資を遠隔で抜け。残す荷物は選べ。三十秒だ」
「三十秒ですか!?」
「今ので二十五秒」
ケイの判断は異常なまでに速かった。敵が王の影であるなら、もはやゲートを辿ってこちらへ向かってきていると認識すべきだ。
*
アルトリウスが辿り着いたのは、ロンドンの地下深くに位置する古い地下鉄の廃線跡、あるいはテムズ川近くの放棄された巨大倉庫の地下区画だった。
表向きには完全に廃棄され、立ち入り禁止となっている区画。だが、内部には魔術と現代設備が異様な形で混在していた。
剥き出しのコンクリート壁に走る古いルーン。天井を這う現代の太い電力ケーブル。床に描かれた搬送用の魔術円。トラックに偽装された中型車両。大量の荷物を載せた台車。解体途中の聖遺物もどき。
そして、突如下された拠点放棄の命令に焦り、慌ただしく撤収作業を進める末端の構成員たち。
アルトリウスは、薄暗い地下区画の入り口に立ち、ぐるりと内部を見回した。
「城でも砦でもない。倉庫……いや、現代で言うなら配送所かな」
神秘の組織でありながら、泥臭い物資の動きがある。少しだけ口元が緩む。
「円卓を名乗る連中も、随分と生活感が出たものだね」
ここは本拠地ではない。逃走用のゲートや物資の搬送を支える、ただの中継地点だ。
当然、守備兵はいる。しかし、彼らの装備や動きは、先ほどの礼拝堂跡にいた戦闘狂の部隊とは明確に異なっていた。
彼らはケイの直属配下。撤収、輸送、痕跡消し、そして荷物の確保を最優先とする実務部隊である。手には軽装のルーン銃器を持ち、運搬用ゴーレムめいた自律式の台車を操り、瞬間煙幕や転送札、簡易ゲート発生装置、そして証拠隠滅用の発火礼装を備えている。
「侵入者だ!」
アルトリウスの姿に気づいた守備兵が叫ぶ。
「侵入者というより、忘れ物を追ってきた客だよ」
「客は入口から来る!」
「招待状が裏口のゲートだったからね。文句はそちらの管理者に言ってくれ」
敵はすぐに銃を向けて戦うのではなく、まず優先すべき荷物を背後に隠し、逃がそうと動いた。
アルトリウスは前回の反省を活かし、今回は真っ先に彼らの退路を潰しにかかる。
「今日は逃げ道から潰そう」
左手から青白いルーン鎖が蛇のように奔る。
倉庫の奥で開きかけていた三つの小型ゲートの縁へ鎖が絡みつき、まとめて縛り上げるようにして強制的に閉ざした。
転送札を起動しようとした敵が、発動しない術式に焦りの声を上げる。
「転送できない!?」
「扉に鍵をかけた。君たちの鍵ではないけどね」
ここから先は、純粋な戦闘というより『物流戦』だった。
敵は正面からアルトリウスを倒すことよりも、重要書類の入った箱を燃やし、データを転送し、ルーンで物理的に道を塞ぎ、煙幕で撤収の時間を稼ぎ、偽の輸送ケースを囮にするという遅滞戦術を取ってきた。
アルトリウスはそれらの動きを見極め、戦術の違いを正確に読み取る。
「なるほど。昨日のSHIELDを襲撃した電子魔術使いとは手口が違う。司令塔が別だな」
飛来する銃撃を剣の腹で逸らしながら進む。
視界を奪うために投げられた煙幕弾には、破裂する寸前にルーン杭を床へ打ち込み、煙が広がる前に空気の流れごと強引に縫い止めた。
燃え始めた資料箱があれば、周囲にエーテルの輪を走らせ、酸素を遮断して火だけを的確に切る。
新たに開きかけた非常用ゲートがあれば、即座にルーン鎖で固定し、力ずくで閉じる。
「動きが戦士ではなく、荷運びのそれだ」
強行突破しようと守備兵が突っ込んでくる。だが、アルトリウスは彼らを無駄に傷つけることはしなかった。武器を剣の峰で弾き飛ばし、足を払って積み荷の横へ無力化して転がす。
「荷物を守るなら、荷物の前に立つべきじゃない。敵からすると、まとめて倒しやすいからね」
「なんなんだ、お前は……!」
「君たちの親玉が呼んだんだろう? 王の影、と」
アルトリウスは少しだけ笑みを浮かべる。
「呼び方は気に入らないけど、返事くらいはしてあげるよ」
*
一方、管制室。
「第七中継点、転送不能! ゲート三基が完全に固定されています!」
「予備経路は」
「二番、五番、六番はまだ使えます!」
「使うな。見られている。そこを開けば経路ごと探られる」
「ですが、このままでは残りの物資が!」
「物資より経路の秘匿が優先だ。捨てろ」
ケイの冷徹な判断に、通信越しのガレスが反応する。
『うわ、冷たい』
「お前は物資を拾って管理する側ではなく、散らかす側だからそう言えるんだ」
『今日ずっと刺々しくない?』
「今日だけだと思っているのか」
ケイは躊躇いなく拠点放棄を決定した。
重要物資のデータだけを遠隔で消去し、偽情報をわざと残し、守備兵は最小限だけをバラバラのルートで逃がす。本命の物流ルートは完全に隠し、あえて別ルートの匂いを色濃く残す。
「残す資料は偽装済みの束だけだ。第4席、パーシヴァルの名は出していい。どうせ追わせる予定だ」
ここで、通信回線越しに沈黙していたアグラヴェインが口を挟んだ。
『判断は妥当だ』
「妥当なら、次から俺の物流網を餌にする前に一報入れろ」
『必要ならな』
「その必要を判断するのが俺の仕事だ」
『ケイ、胃薬いる?』
ガレスの茶化す声に、ケイは深くため息をついた。
「ある。箱で」
『本当にあるんだ』
「お前用もある」
『え、優しい』
「お前がストレスで倒れると、結局その後始末が俺に来るからだ」
『愛ではなかった』
「純然たる業務だ」
*
アルトリウスは戦いながら、残された物資を検分していた。
燃え残った地図の端。空になった輸送ケース。聖遺物の搬送リスト。偽造された博物館搬入許可証。「P」の文字がついた発掘記録。聖杯探索に関する断片。
「捨て方が上手いね」
わざと残された情報がある。本命は綺麗に消されている。だが、焦りの中で全ては消しきれていない。
彼は床に落ちていた燃え残りの紙片や、破壊されかけた端末の画面を拾い上げた。そこに残されていたのは、暗号化されていないいくつかの指示書だった。
『アグラヴェインより通達。餌の配置を急げ』
『ガレスのハッキング経路に接続』
『パーシヴァル率いる聖遺物探索班へ……』
その文字列を見た瞬間、アルトリウスの目がすっと細められた。
アグラヴェイン。ガレス。パーシヴァル。
「……なるほど。盤面を回しているのはアグラヴェインを名乗る者で、昨日の小賢しい術師はガレスか」
彼らはただ「円卓の騎士」という組織名を名乗っているだけではない。かつての仲間たちの名を、コードネームのように冠しているのだ。
「本当に、よくもまあ勝手に名前を使ってくれる」
静かな怒りが胸の奥で燻る中、倉庫の奥で細く維持されていた最後のゲートが完全に閉じる直前、通信魔術のノイズが響き、見知らぬ男の声だけが届いた。
『そこまでにしてもらえるか、王の影』
「君がこの門の管理者かな。この見事な手際の良さ……昔の円卓なら、義兄であるケイの役回りだが」
皮肉を込めてそう告げたアルトリウスに対し、通信越しの声は淡々と答えた。
『ご名答だ。俺は第13席、ケイ。……俺個人としては名乗りなどどうでもいい。ただの看板だ』
「へえ」
『だが仕事なのでな。お前が動くと、俺の仕事が純粋に増える』
「それはすまない」
『謝罪はいい。できればSHIELDのベッドに戻って寝てくれ』
「九百年寝た後なんだ。少しくらい夜更かししてもいいだろう?」
『迷惑な寝起きだな』
「よく言われる。似たようなことは、私の師にもね」
『ならその師にも文句を言っておいてくれ。弟子の後始末をする側の気持ちを少しは考えろと』
「あの人は、文句を言われると喜ぶ性質だから無駄だ」
『最悪だな』
「そこは強く同意する」
一拍置いて、アルトリウスの声が完全に冷え切った。
「ただ、かつての仲間の名を騙る偽物たちの言うことを、素直に聞く気はないよ」
『次はもう少し面倒な道を用意する』
「なら、こちらも覚えていくまでだ」
『それが一番困る』
ノイズと共に通信が切れる。
ケイという男は、騎士道に酔っているわけでも、アーサー王の再現に狂信的に陶酔しているわけでもない。ただ、組織の仕事として淡々と円卓の裏側を支えている。
敵の組織が一枚岩の狂信者の集まりではないことを知り、アルトリウスは小さく息を吐いた。
彼は中継地点を爆破したり、完全に破壊したりはしなかった。
空間ゲート系の術式が絡む場所を雑に壊すと、周囲の空間に歪みが出て無関係な一般人に被害が及ぶ可能性があるからだ。
代わりに、二度と使えないように『封じる』ことを選んだ。
床、壁、天井の要所へ、次々と青白いルーン杭を打ち込む。
文字列が蜘蛛の巣のように広がり、ゲート術式の基点を一つずつ確実に押さえていく。
「壊すより、止める方が面倒だね」
少しだけ楽しそうに独りごちる。
「マーリンなら、私の三倍ほど嫌味を言ってからやる仕事だ」
こうして、円卓の騎士の移動ルートの一つが完全に潰れた。
敵は撤退に成功したが、その物流網には確かな傷が刻まれたのだ。
*
SHIELDは、やはり後手に回っていた。
数時間後、監視網や警察の記録を通じて、ようやく彼らは異常な現場の存在を把握した。
廃線跡の地下。倒れ伏した武装構成員たち。燃え残った資料。使えなくなった謎の魔術装置。そして、壁や床にびっしりと残された、青白いルーンの焼け跡。
「彼が来た後ですね」
現場を確認したコールソンが呟く。
「どうして分かるんです?」
「現場は壊滅しているのに、建物の構造自体は無傷で残っています。彼なりに気を遣った証拠です」
「気遣いでこれですか」
「ええ。気遣いでこれです」
コールソンはため息をつき、通信機越しにフューリーへの報告を行った。
「彼は円卓の騎士の中継地点を一つ、完全に潰しました」
『頼んだ覚えはないぞ』
「本人も、我々に頼まれたつもりはないでしょう」
『最悪だな。自発的で能力のある古代騎士ほど面倒なものはない』
「敵に回っていないだけ、まだ我々は幸運かと」
『それを幸運と呼ぶ状況が、俺は嫌だ』
*
円卓の騎士、管制室。
「第七中継点を完全に失った。補填とルートの再構築には三日かかる」
『三日で済むんだ。すご』
「俺だから三日で済むんだ」
『出た、自負』
「事実だ」
通信回線の向こうから、アグラヴェインが冷たく問いかける。
『影はどこまで掴んだ』
「パーシヴァルの名までは辿る可能性がある」
『聖杯探索班か。あっちも怒りそう』
「怒るなら、中継点を丸ごと一つ壊された俺が先だ」
『予定を前倒しする』
「今度は俺の物流網を餌にする前に一報入れろと言っている」
『必要なら使う』
「だから俺が常に胃薬を常備することになるんだ」
『ケイ、胃薬もちゃんと在庫管理してそう』
「している。お前の分もな」
『え、優しい』
「お前が倒れると後始末が俺に来るからだ」
『愛ではなかった』
「純然たる業務だ」
次の舞台は決まった。
第4席パーシヴァル。聖遺物探索班。聖杯関連の痕跡。
影を釣るだけでは足りない。あえて追わせることで、次なる盤面へ誘導する。
*
夜明け前。
ロンドンを流れるテムズ川沿い。冷たい風が吹く中、アルトリウスはノートを開き、新しい情報を書き留めた。
・円卓の騎士。アーサー王伝説を追う神秘結社。
・十三の席。単なる武力序列ではなく、役割の席。
・第1席アーサーは空席。
・逃走ゲートの先は中継地点。
・アグラヴェインは盤面を作る。
・ガレスの痕跡は雑だが速い。
・第13席ケイ。門と物流の管理者。苦労人。
・円卓の騎士は本拠地を隠すため、複数の中継地点を使う。
・中継地点の一つを封じた。
・聖遺物探索班。
・パーシヴァルの名。
最後に一行、決意を記す。
・次は、聖杯を追う者を見る。
アルトリウスはノートを閉じ、白み始めた空を見上げた。
王の影として、やるべきことは決まっている。
「一つずつ、椅子から引きずり下ろそうか」