チートがチートじゃない世界に転生したらしい 作:よしほ
転生してしまったアラフィフ主婦の斉藤奈美恵です。突っ込みに対しては「永遠」のアラフィフ主婦という言い回しを使うことにしました。死んでから二年経ってるけど、断じてアラ還ではない!
私は一歳半から始まった魔法きょーいくに半年で飽きた。というか、何で教育担当がアーサーなのか! アーサーだと何でもかんでも筋肉なんだよ! うんざりだよ! スパルタだけど教師はスカーレットでいいじゃん!
と、思ってたんだけど、スカーレットが私に付きっきりで教育出来ないのには理由があった。どうもこの屋敷、というか、アシュフォード家の長女がスカーレットで、結婚したアーサーがアシュフォード姓に変わったらしい。
……ほほう。つまり転生元世界の日本だと婿養子みたいな感じですか? と私は納得した。ちなみに現実日本は戸籍があるから、入り婿とか婿養子だと相続の時に違いが出る。単なる婿だと妻の両親とは縁組みしていないから、そっちの両親の相続権はない。でもこれは嫁も一緒か。養子縁組してないと、大抵は自分の親からしか相続できないのよね。
……あー、相続問題、マジで処理がめんどうだったわー。それはともかく。
ラノベとかマンガとか、そういったフィクションでは入り婿は色々と肩身が狭いというか? 奥さんの方が家を取り仕切ってて、会社とかを回してたりとか、社長とか会長とかだったりして、年の離れた若……いや違う!! あれはTLだったわ!
フィクションもついでに置いといて。
アシュフォード家ではどっちかというとスカーレットの仕事が多い。でもアーサーだって自由気ままに遊んではいない。情報集めやコネクション作りをしている。暑苦しいと私が思ってるアーサーの性格も、そういう時には役に立つようだ。ああいう人物は嘘を吐かないとか素直とか、ぶっちゃけ単純で間抜けだと思われやすいらしい。まあ、私も若干、思ってるけど。
でもアーサーは他人が感じた自分の印象を利用している。つまり相手がアーサーをただの脳筋とみて舐めてかかるのをアーサー自身が知ってる、ということだ。アーサーが相手を油断させた隙に動くのがスカーレットだ。怖いわ! この夫婦! 私だったら敵に回したくないよ!
そんなアーサーだから時間のやりくりも上手い。だから多少は隙間時間があって、その時間で私に魔法の訓練をしている。
……と、メイプルにきいた。私が黙ってても侍女のメイプルが勝手に喋ってくれるのは楽。
それはそーと、アシュフォード家ってどういう家なんだってばよ。メイプルから色々な話を聞いた時の私の素直な感想がそれです。まさかと思うけど、暗殺業を生業としている家とかじゃないでしょうね。そういうラノベもあった気がする。暗殺者が転生するというね。爵位とかどーとかもあるのかな。判んないけども。そーいえばラノベには爵位を継ぐとかの話もあったような?
自分からアシュフォード家のことをべらべらと喋ってくれるメイプルは、ここで働けることをいつも自慢する。いや、内情、喋んなし。相手が幼児だからって油断しすぎでは? いつかスカーレットに刺されても知らんぞ。
メイプルにとって、ここんちの使用人であることも一種のステータスになってるようだ。この家では下働きを含めた使用人の入れ替えはほぼないという。その代わり、面接がかなり厳しいらしい。執事はもちろんのこと、アーサーとスカーレットが直々に面接するのだというから、徹底している。だから雇われることそのものがすてーたす、というのは判る。あ、転生者特有のステータスとは別ね。念のため。
とにかく。
私は魔法きょーいくに飽きたこともあって、訓練をとりあえず休憩し、書物を目指すことにした。そう話した時、アーサーとスカーレットには微妙な顔をされました。魔法が使える者はその能力を伸ばすべし、というのがこの世界の……いや、もしかしたらアシュフォード家だけかも知んないけど、とにかくここでの常識だったようだ。
でも私はワガママを通した。何故なら想定以上にここの飯がマズいんである! はやくどうにかしないと! というレベルである!
成長した今では、私の食事も離乳食から普通のものへと切り替わっている。大人用の食事になったら美味しくなると思っていた時期が私にもありました。なのに、そうはならなかった。そのことを知った私は絶望した。
初めてアーサーやスカーレットと一緒のテーブルについた時の衝撃は忘れられない。しかも二人は当たり前という顔で食事をしているので、私も手をつけずにお残しは許されない。
まさか大人の主食ですら、オートミール粥もどきだったとは。離乳食ほどにどろどろになってはいないけど、かなり長時間茹でたと思われるオートミール、しかも味がない、塩も入ってない、それが主食だと知った時の私の絶望を理解してくれると嬉しい。orz
いやもう、主食がオートミールぽいものなのは判ったよ! 多分圧した麦だよね!? でもそれなら麦の入ったパンでもいいでしょ!?
ちなみに麦飯でも私はOKである!
https://syosetu.org/novel/413002/
こちらから作品を登録してもらえると嬉しいです
作者はご飯を書くのが好きなので
美味くなるまでは根性で引っ張ります
ウマ飯ばんざい
え、短くても毎日投稿のがいいのかな??
出来るだけ頑張ってみます