ドールマスターヒロシ   作:我島甲太郎

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第28話 過去との決別

 あれから2週間、俺達は50層の骨工船でもう顔も見たくないくらいレプティリアンの死体どもを狩り続けた。

 

 楽をするなら草むらにでも隠れて参号爆弾で仕留めるのがいいのだが、そうすると参号に経験値が一切入らないというね。

 ついでに言えば爆音で遠方のレプティリアンにリンクして数の暴力で圧殺される危険も激増しちゃう。

 

 というわけでコソコソ逃げ隠れしつつ接敵した爬虫人骨だけと戦ってボス部屋の爬虫人屍を倒して退出、モンスター配置がリセットされたプライベートマップに再入室するという50層ボス部屋マラソンを延々と繰り返し、ようやっと遅れていた参号のレベルが50の大台に到達したのである。

 

 周回で何かレアドロップはあったかって?

 残念ながら無職のオーブすら出なかったよ。

 

 せいぜい雑魚からスキル付きの装備結晶が7個ばかり落ちて、父の年収の倍くらいの収入があった程度だ。

 2週間でそれだけ稼げりゃ十分過ぎるとも思うが、装備更新できるほどではないからやっぱり微妙。

 

 一度でっかく稼ぐとハードルが上がって困っちゃうね。

 ま、本格的なハクスラをするならダブルスキル付きの神器が狙える60層以降のボスからが本番だろう。

 

 最後にボス部屋のレプティリアンゾンビ2体へRTAばりのリスキルをかました俺は、道中で拾ったハズレドロップのポーションをメニュー画面よりバザーに纏めてぶち込んだ後、キリッとした表情で人形達の顔を見回した。

 

「長く苦しい戦いだった……。しかし、この2週間の修行でお前らの戦闘能力が飛躍的に向上したのは間違いない。今の俺達なら最初に苦戦したあの【魔法士】スケルトンのパーティーさえ、いとも容易く撃破することができるだろう……!」

 

 これまでの努力を思い出しジーン……と感動に咽び泣くポーズを取る壱号と弐号。

 またアホなことを言ってるな、とどうでもよさそうにしている参号。

 

「今こそ覚醒の時きたれり! 【霊神の神格】取得ッッッ!」

 

 俺は右の手の甲からDカードを取り出し、温存していたスキルポイントを使って【人形使い】の覚醒スキル【霊神の神格】を取得した。

 

 これでレベル50を越えた人形の知能が人間並みになるってWikiには書いてあったんだけど、初めて試すのでちょっと不安だ。

 

「……どう、なんか変わった?」

 

 人形達は自分の手が気になるのかしきりにグーパーしたりしていたが、俺が質問するとご主人様の顔を見て口を開いた。

 

「外装の感覚が変わって少し不快です、マスター」

「シャベッタアアアアアアア!」

 

 いきなり返事をした壱号にビビった俺を、参号が呆れ顔で見上げる。

 

「もえもえがいっぱいかいぞーしてたじゃん。あるじはほんとうにばかだな」

「ば、馬鹿じゃねーし! ちゃんと分かってたし! 口が悪い子はこうしてやる!」

 

 主人を馬鹿にした参号のほっぺたを俺は両手でぐにーっと引っ張った。

 参号だけ人工皮膚の触り心地がやたらといいんだよね。

 萌は幼女人形の扱い方というものを気持ち悪いくらいによく分かっている。

 

「ふぁふぃふぃふぃふ……」

「サンも悪気があったわけではない。お仕置きはそのくらいにしてあげたらどうだろうか?」

 

 女騎士お姉さん口調の弐号にそう言われると、なんだか俺の方が悪いことをしているような気がしてくる。

 参号のほっぺたから手を離すと、伸びすぎた人工皮膚がダルンダルンになった。

 

「ブフッw」

 

 あまりにも面白いギャグ漫画みたいな絵図に思わず噴き出した俺は、伸び切ったほっぺたを必死に手で戻そうとする参号の姿をスマホで撮影せざるを得なかった。

 後で萌とか高野に送ってやろう。

 

「あうー、ほっぺたがもどらなくなっちゃった。あるじ、せきにんとってしょうかんしなおしてよ」

「メンゴメンゴ」

 

 追加の魔力を消費して再召喚すると、参号は新品ピカピカのドラ娘に復活した。

 うんうん、やっぱりこっちの方がいいよな。

 

「ふっかーつ!」

 

 ダルンダルンのほっぺたをぶら下げた幼女人形をロビーで連れ歩いていたら、あっという間にSNSでバズりまくって大変なことになるところだったぜ。

 

「マスター、サンとのお遊びはこの辺りにして今後の話をしませんか?」

「今日はお開きにしてこのまま帰るつもりだけど。壱号、お前には何か考えでもあるのか?」

「はい、夜伽(よとぎ)について提案があります」

「夜伽ぃ〜?」

 

 俺は探索者活動についての話をしているつもりだったんだが……。

 急に変なことを言い出した壱号に聞き返しながら思いっきり嫌そうな顔をすると、弐号がグッと拳を握り込んで身を乗り出すような感じで迫ってきた。

 

「イチゴの言う通りだ! マスターはあの日以来、一度も私達に手を出そうとしないではないか!」

 

 魔改造されたにしたってこれまではずっと無機質な人形そのものだったのに、言葉に合わせてコロコロと表情が変わるだけで受ける印象が全然違って見える。

 まるで理解していなかったけど、萌って本当は凄い人形師だったんだな……。

 

「ニコ、あのひってなんだ?」

 

 あの日の参号は一晩中ずっと風呂場のバスタブに入っていたので、ナニがあったのかを一切認識していないのである。

 なんでそうしたかって言うと、送還中の人形は主人の知覚した情報を一切合切記憶しちゃうんだよね。

 

 そうでもないと召喚する度にいちいち周囲の状況把握から始めなきゃならんわけだから、1分1秒が生死を分かつ戦闘用の人形としては当然っちゃ当然の仕様だ。

 

「あれはそう、ちょっとした気の迷いだったんだよ。俺は清廉潔白な主人としてだな――」

「マスターは人に言えない隠し事だらけで、清廉潔白とは程遠い存在だと思いますけど」

 

 壱号は空気が読めないのか。

 今まさにご主人様が困っているところだろう。

 そこをしっかりとフォローするのが主に忠実な人形の務めだと俺は思う。

 

「私達はマスターの愛玩人形として立派に務めを果たさなければならないという使命がある! そしてこれは、敬愛すべき奥方様の為でもあるのだぞ!」

「萌のやつ、俺の見ていない場所でお前らにそう呼ばせてやがるのか」

「失言でしたね、ニコ」

「うっ……」

 

 俺はダンジョンの外へ出る前に、第二職業に纏わる秘密を絶対に口外しないよう厳重に命令することを心に決めた。

 このポンコツ女騎士人形はいつポロっと口から漏らすか分かったものじゃない。

 

「家族の目を気にされる気持ちは理解できますが、せめて外泊する時くらいは自分に正直になられた方がストレスも溜まらないと思いますよ」

「あー、まあ……確かにな。考えておくわ」

 

 大体そう言っておけばなんとかなるって経験則で知ってる。

 

「煮え切らない返事だ。10年もロクに使わず放置した私達に対して、申し訳ないとは思わないのか?」

「まさか弐号、覚えているのか?」

「もちろんだとも。中学生時代の幼いマスターの嗜好から毎晩のオカズまで……キャッ」

 

 人工皮膚で作られた頬に顔を赤らめる機能はないので、恥じらうポーズをされてもなんか微妙だ。

 

「それなら、俺がこの世界にやってくる原因になった古文書の内容も全部覚えているんだな?」

「……はい。マスターは、今でも元の世界に帰りたいと思っているのですか?」

 

 不安げな仕草で、まるで(すが)るように俺の顔を見つめる壱号。

 その言葉にハッとして口をパクパクさせる弐号。

 どうでもよさそうな参号。

 

「阿呆が。ようやく面白くなってきたってのに、例え神様に土下座して頼まれたってあっちの世界に帰ってやるものかよ。……命令だ、壱号、弐号。お前らが記憶している古文書の記録を全て消去しろ」

「一度消した情報は二度と復活しませんが、本当によろしいのですね?」

「ああ、これはもう一人の大木土博士の過去との決別だ。……重ねて命じるぞ、壱号、弐号。半年前に入れ替わった俺に初めて召喚される前の記録を、全て消去しろ!」

 

「「「イエス、マイマスター」」」

 

 壱号と弐号、ついでに参号は目を閉じてそのまま動かなくなってしまった。

 よーし、これで人形経由で情報を抜かれる危険も完全になくなったな。

 ケケケ、チートな第二職業は俺だけのものさ。

 

「あるじあるじ、サンはしゃべれるようになったらずっとたのみたいとおもっていたことがあるのだ」

 

 データを消去する振りに飽きた参号から袖を引っ張られた俺は、ロリロリドラ娘のその言葉にそこはかとなく嫌な予感を覚えた。

 

「聞くだけ聞くから言ってみろ、参号」

「あのなあのな、サンはまたかんちょーぼんばーがしたいぞ。あれはすごくきもちがいいのだ」

「かんちょーぼんばーって何だよ」

「かんちょーぼんばーはかんちょーぼんばーなのだ。あるじ、あのでっかいねこにやったやつだぞ」

 

 ……もしかして、浣腸ボンバーのことか?

 31層で狒々獅子にフィストファックしてぶっ飛ばしたやつ。

 

「汚いから駄目」

「そんなー、いっしょうのおねがいー」

「こんなところで一生のお願いを使い切るな」

「いっかいじばくしたらりょうほーともふっかつするから、もーまんたいなのだ」

「か、賢い!」

 

 【自爆】からの蘇生召喚で汚れた手が新品になる上に使った一生のお願いまで回復するなんて、そう簡単には思いつかないような発想だ。

 でもいくらそれで綺麗になったとしても、ケツに突っ込んだ手でベタベタとあちこちを触られるのは(けが)れ思想的に辛いものがある。

 

「どうだ、おそれおののいたか。これはもう、サンのおねがいをきくしかなくなっただろう」

 

 参号はえっへん、と腰に手を当てて黒いワニ革ビキニに覆われた薄っぺらい胸を張った。

 

「まぁ……参号が一番頑張っているわけだし、ケツの取りやすそうな大型モンスターがいたら少しくらいは試してみてもいいかもしれん」

「おお、ほんとうか。いってみるものだな」

 

 人形の願いを叶えるのも主人の務めである。

 ただし壱号と弐号の方は……要検討。

 

―――――

 

 データ消去が終わるまで何もせず待っていても仕方がないので、俺は暇つぶしにダンジョン配信を観ることにした。

 

 まずは床にあぐらをかいて股の間に外歩き用のゴスロリ服を着せた参号を乗せる。

 これまでは壱号と弐号だけを連れ歩いていたが、せっかく喋れるようになったのにずっと一人だけ送還状態だと虐待みたいで可哀想だ。

 

 メニュー画面を開いてタブをポチポチするとDTubeとDチャームのアプリアイコンが出てきたので、とりあえずDTubeのホーム画面を開く。

 これはショッピングモールとかによくある出張店でサブスク料金を支払って【観測士】の店員とIDを交換すると見られるようになる有料のストリーミングサービスだ。

 

 家だとスマホとかテレビでいいんだが、ダンジョンの中は電波が届かないからな。

 仕様上アーカイブは見られないしコメントもできないけど、風呂上がりにリビングで適当なテレビ番組を眺めるくらいの気分で観るなら十分だ。

 

「おっ、【クレセントムーン】が配信してるじゃん」

 

 どうやら俺がレプティリアンどもと遊んでいる間に【いけず石】は100層まで到達していたようで、最後のレベル上げも兼ねて将来的に黄金大蛇戦で連合を組む予定の【クレセントムーン】との連携訓練を(おこな)っているらしい。

 

『がんばれ、がんばれ♡』

 

 巨乳の谷間がよく見えるアイドル衣装を着たピンク髪の【踊り子】立花(たちばな)(かおる)が軽いステップでダンスを踊りながら、インド象よりも大きなサイと戦う前衛の姿を撮影している。

 いつものことだが、熱心なカオりんファンが競うように高額スパチャを投げまくっているようだ。

 

「結局、伊佐那美(いさなみ)とはIDを交換しただけで連絡すらしてないし。ま、あんな事件があった後だから仕方ないけどさ」

「あのおんなのせいで、さかうらみしたきじょにねんちゃくされまくっているのだ。あるじはほんとうについてないな」

「既婚女性板に俺のアンチスレが建った次の日には顔写真から住所、中学の卒アルに至るまで丸ごと晒されてたもんな。あいつらの特定能力ヤバ過ぎだろ……」

 

 移動中は丸ごとカオりんの視聴者サービスでしかない安定した戦闘風景を眺めながらそんなことを話していると、ふとした拍子に違和感を覚えた。

 

 大盾を持ったホモ受けしそうな黒髪丸顔で赤備えの【重戦士】佐々木三郎太(さぶろうた)と二人でタンクをしている伊佐那美は、右手で構えた青銅色の盾で群れを成した巨大狼の攻撃を受け流し、左手で構えた槍で【水属性魔法】を使ったりしているのだが……。

 

「伊佐那美さ、餓者髑髏戦で壊れた京染めのスカーフの代わりに舌ピしてね?」

「ようやくきづいたか。さっきからぺろってべろだして【治癒魔法】つかってたぞ」

「マジか、マジか……」

 

 伊佐那美は90層で双子の兄を失ってからというもの、タンクとしてのロールを【魔の指先】に頼った旧来のものから【治癒魔法】によるヘイト集めに改めているようだった。

 

 モンスターのヘイト増加量は「治癒魔法>攻撃魔法>物理攻撃」の順番に比重が重くなるので、特殊な魔法耐性で【魔の指先】が効かない黄金大蛇にはそちらの方が向いているのは脳みそまで筋肉でできた【蛮族】であろうとも理解できる。

 

 伊佐那岐(いさなぎ)の形見の神器、魔法槍の天水鉾(あまのみなほこ)を使うなら装飾品でステータスを魔力に寄せるってのは合理的だしな。

 

 【貴族】なら固有スキル【美の探求】の効果で装飾品枠を+3できるから、耐久極振りであろうとも魔力の指輪Lv15を5つばかりくっ付けた指輪を用意するだけで簡単に魔力値が+75されて魔法盾の完成だ。

 

 しかし、いくら装備の破損が怖いといっても舌にピアス穴を開けるのは頂けない。

 なぜならこの世界においてピアスを身に着ける行為は【治癒魔法】や治癒ポーション使用時の肉体修復を阻害し、強い痛みまで伴う自傷行為に他ならないからだ。

 

 だから探索者でピアスを身に着けているのは【武神の底力】でその戦闘中に限り強烈な自傷バフを掛けられる【剣闘士】か、伊佐奈美のような魔法盾か、あるいは痛みで快楽を感じる真性のドMくらいなものだろう。

 

 HP上限を99%に固定して自分に【治癒魔法】を連打するタイプの魔法盾をやるにしても痛みの少ない耳たぶにピアスを着けるのが普通なので、つまり彼女は……。

 

「完全にメンヘラ化しちゃってるじゃん。こわーブロックしとこ」

 

 俺はささっと別枠で開いたメニュー画面からフレンド欄を呼び出し、伊佐那美の名前を選択してブロックした。

 こうすることで【情報共有】やメッセージの送受信が不可能になる。

 

「サンはかおりんのおっぱいみあきたぞ。あるじ、べつのみようよ」

「んじゃ、適当にDチャームでも観るとするか」

 

 DTubeの配信画面を閉じて、次はDチャームのアイコンをタップする。

 ずらっと並んだ配信映像のリストを適当にスクロールして、平日の真っ昼間から面白そうな配信をしている人がいないか探す。

 

 白い芋虫のマスコットキャラクター、ぎりおでお馴染みゲーム配信者の軍師ミソルが作業ゲーしているしそれでもいいか……と思ったらいいタイミングでチャムP――本名は鳳凰院(ほうおういん)魅来(みらい)、Dチャームの社長――の配信が始まった。

 

『オスオス、チャムPの部屋の時間だぜ〜。この間は見苦しいものを見せてしまってすまんかった。でも俺はぜ〜んぜん反省してないから〜、今日もまたまた飲んじゃうよ〜ん』

 

 前回は泥酔してケツ穴に魔結晶をいくつ入れられるかチャレンジを始めて病院送りになったというのに、よくもまあ懲りずにやるものだ。

 

 札幌にある豪邸の一室でブサイクなお兄さんが缶ビールを飲みながらチャットと大喜利をしていると、後ろで部屋の掃除をしていた可愛いメイド服姿のセクサロイドが突然、背後からチャムPを羽交い絞めにしてビール缶を取り上げようとした。

 

『うごぉ!? いきなりメイドロボが反逆しおった! ギブギブ、ギブミーサブスクラ〜イブ〜!』

 

「ハハハ、アホらし」

「あほらしー」

 

 抵抗も虚しくビール缶をメイドロボに奪われてしまったチャムPは、頭から被ったビールで濡れた顔面を袖で拭いながら荒い息で愚痴を(こぼ)す。

 

『はぁ、はぁ、はぁ……リトルマイシスター鹿乃子(かのこ)め、変な設定仕込みやがって……お兄ちゃんが死んだら誰がお前の海外旅行代を払うと思っとるんじゃ……』

 

 ところで一つ疑問なんだけど、10年分のデータ消去ってどれくらいの時間が必要なんだろう。

 こんなに時間が掛かるようなら、最初から家でやった方がよかったかなぁ。

 

「小腹が減ってきたな。何かおやつでも食うか」

 

 俺はカバンをガサゴソして食べ物がないか探す。

 おっと、非常食のエナジーバーの他に昨日コンビニで買った固焼き醤油煎餅の袋が出てきたぞ。

 

「いいもん見っけ。袋を開けて……頂きマンモス」

 

 バリボリ、ガリッ。

 生理的嫌悪感を覚える嫌な音と口の中に広がった血の味に、俺の思考はピタッとフリーズした。

 

「どうしたあるじ、かおがまっさおだぞ」

 

 主人の様子がおかしいことに気付いた参号が、顔を上げて尋ねてくる。

 

 俺は恐る恐る右手を皿にし、口の中身を吐き出した。

 煎餅の破片に混じる白い奥歯の欠片と、赤い血の色。

 得体の知れない恐怖で手が震えて、考えが上手く纏まらない。

 

「俺……俺、何かやっちまった?」

 

 その疑問に答えてくれるはずの壱号と弐号は、未だに動かないままだった。

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